2008年04月16日
イチローの大人の対応から垣間見えるアメリカ社会の幼稚さ
イチローが、4月13日のエンゼルス戦で、 ベースボール文化の1つである「報復死球」の標的となった。 (たった2日前の出来事なのに、なんとも古い話題のように感じがする。 が、裏を返せば、それだけ多くのスポーツ情報が流されているということだろうが…) それは、マリナーズが8点のリードを許し、 すでに勝敗が決していた7回裏の4打席目で起こった。 エンゼルスのスパイアーの投げた2球目が、イチローの右脇腹目がけて真っ直ぐ伸びていった。 瞬時に、イチローは体をくの字に引いてこれをかわした。間一髪、難を逃れたといった様相だ。 明らかなビーンボールにスタジアム全体がどよめきを上げるなか、 続く3球目、力一杯の速球が、今度はイチローの背後ほんの数センチを通り抜けた。 続け様に起きた変事に主審が危険球と判断し、両チームに警告する形でなんとか事態は収拾した。 このような出来事は、ベースボールの世界において日常茶飯事だ。 珍しかったといえば、ビーンボールが目標に当たらなかったことだけといえよう。 当のイチローは、すでにこの行為に慣れているといった感じで、 「狙ってるんでしょ。昨日のハンターのことじゃないの」 と事の原因を分析するほどの冷静ぶり。 さらに、 「当てられないんだ、って感じ。狙ってるのに当てられないのはかわいいよね。すごくかわいい」 と笑顔で語っていたという。 皮肉たっぷりなイチローを見るまでもなく、周知とおり、このような慣例は日本の野球にない。 じゃあ、実際、何が違うのかといえば、 ベースボールと野球とはほぼ同じルールのスポーツ(運動競技)と考えられるから、 その共通箇所以外での肉付けされている部分というほかない。 それは、言葉を換えれば、「アメリカ流」、または「日本式」といわれている部分であり、 いわば、それぞれの国の社会環境といえる。 もっとも、アメリカの社会は報復行為が容認されている社会ということになる。 これも考えるまでもなく、 正にその通りで、その極めてわかりやすい例がイラク戦争といえよう。 イラク戦争について 「大量破壊兵器を見つけるために戦争したのに、 見つけられない(存在しないから当然)のはかわいいよね」 と彼がこう語った、と置き換えるのはあまりにも虚構なたとえだが、 この部分においては日本の方がスポーツ的に成熟をしているといえよう。
posted by raku |16:40 |
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