2008年05月18日
ヤンキースの現状
ヤンキースの編成の方針の背景。 先発投手は明らかに戦力不足であるので、これを打線とブルペンでカバーする…これが基本線。 これを元に選手の編成を組んだのがこのオフシーズンでした。 先発ローテーションを戦力不足としたのは理由があるとは思いますが長くなるので割愛。 この結果こんなチームを思い描いたと思います。 ・先発が好投した場合、或いは打線が勝って序盤をリードした場合、そのリードをブルペンが守って逃げ切り。 上は今季のヤンクスの勝ちパターンですね。 それともう一つ考えていたのが ・序盤リードを奪われても、ブルペンがその差を保って、打線が逆転する。 ブルペンは差を保ってくれてるんですが、今季のヤンクスはファイトバックできてません。 こんな形でシーズンを迎えましたが、以下のようなこれまでの結果。
☆先発投手 ・ヒューズとケネディが全く話しにならなかった。 ある程度の問題は覚悟していたと思いますが、想定以上だったこと。 先発投手の被OPS….752(AL10番目) ☆ブルペン ほぼ計算通りかプラス。 ブルペンの被OPS….641(AL3番目) これが結果投手陣のトータル被OPSを.709(AL6番目)まで押し上げている。 ☆打線 ・打線の怪我と不振。 ポサダの怪我に始まり、ジーター、A-ROD、そしてポサダがDLとチェーン式に問題が続いている状態。 これが戦力のベースになってしまった上、重なったのは期待した戦力の極度の不振…ジアンビ&カノー。 以上が打線における問題のメジャーな部分。 マイナーなところとしては… ここまで期待はずれの、ダンカンとエンスバーグ。 序盤のA-RODの不振。 そして下位打線で好調であった打者の怪我、モリナ&ベトミット。 チームOPS.731(ALで5番目) 相対的には悪くはないですが、期待していたレベル(.800)には程遠い数字です。 こうして見た場合、問題点は先発と打線。 しかし先発の問題はある程度ブルペンがカバーし全体能力としては平均以上。 目標にはある程度近いところまで行っているような気がします。 勿論今後ローテーションをどうしていくかなどの課題はありますが、ここまでの結果としてはそんなに大きくずれていないように思います。 ここまでで一番の大きな誤算は、投手陣をカバーすべき打線が、できてないというところでしょうね。 もう少し打線を詳しく見て見ますと… 以下は1番から9番まで一回りした段階でどの程度得点能力があるかの計算。 ※XRを使いましたが、データ収集の関係で以下は使っていません。 SB、CS、IBB、HBP、GDP、SF、SH…だいたい5%前後の数字の違いが出るものと思われます。 合計 0.933 対右 1.042 対左 0.667(松井の代わりにダンカンをいれた場合、0.687) オーダーは共通… デーモン、ジーター、アブレイユ、松井、ジアンビ、カブレラ、カノー、モリナ、ゴンザレス+エンスバーグ ちなみに上のオーダーをA-ROD、ポサダに変えるとこうなります。 合計 1.073 対右 1.181 対左 0.767(松井の代わりにダンカンをいれた場合、0.787) ちなみに去年のヤンクスのTPA辺りのXRは0.132で、単純に掛ける9人で計算すると1.189。 上の今季のこれまでのXRは良いとこ取りなので、同じように単純計算で平均を9人で掛けた場合は0.999。 これまでの得点能力は去年の84%程度、これはA-RODやポサダの数字も含んでますんで、二人を欠いている現状はそれよりもさらに下の可能性が高い…ということになってしまいますね。 もひとつ… 既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、上のXRはTPA当たりの比較。 個々のXR(得点能力)が上がると言うことは、アウトになる頻度も少なくなるとも言え、必然的にTPA数は増えることになります。 ですので、実際の試合ごとの得点能力は、上の見かけよりもさらに大きくなってしまうことを付け加えておきます。 ベースとなる全体の得点能力が落ちてますから、小手先で何をしてもあんまり効果はないでしょう。 短期的に、偶発的な良化は望めるかもしれませんが、その逆もしかり。 なのでジラルディが現在必死でオーダーを変えているのも、”無駄な努力”と言えるのかもしれません。 一方でオーダーを変えなければよいのか?と言うことについても、誰もこの問いの答えを持ってはいないでしょう。 ではなぜに得点能力が落ちているのか? これは話が初めに戻りますが、大きくは怪我と不振というところに落ち着いてしまうんでしょうね。 不振の原因については、猫の目打線というところに原因を求める方もいらっしゃるでしょうけど、説得力に欠けます。 結果をみて、こうすればよかったね…と打線を組み替えてもう一度試合をしたところで、持ち駒の能力は変わらないわけですから、大差ないでしょう。 せいぜい2~30試合で4・5点出る程度では? これすらプラスなのかマイナスなのかはわかりません。 今後のヤンキースの課題としましては… 投手陣は最低でも現状維持。 先発にとってはハードルは低め、ブルペンにとっては高めになりますが、後者の疲労度を考えると先発に奮起してもらうか、自前、或いは他チームからの戦力補強するかでしょうね。 理想はケネディのひとり立ちですが、これはあまり期待できないでしょう…したいですけどねw 打線は上昇…特に左対策。 A-RODとポサダの復帰が待たれます。 特にポサダは守備につけることが条件で、モリナ+モーラーの打線は結構自分たちへのボディブローで効いていますw 現在上昇中なのはジーターとジアンビ。 しかし…これまで牽引車だった松井は只今明らかにスランプ。 アブレイユもぎりぎり持っている状態。 デーモンも再度不振の兆候。 カブレラ、カノーは可も不可もなし。 ダンカン、エンスバーグは現状の使い方だと、あまり大きなマイナスもない分、貢献しても僅かであまり影響なし。 しかしながら対左と言う意味では、ダンカンはキーマンになるでしょうね。 以上がわしのヤンキースの現状アナライズです。 監督の采配については、可も無く不可も無くというところでしょうか。 と言いますか、上の現状に対し、ジラルディがどう影響していたかというのは、はっきり言ってわかりません。 得点能力を+15%上げるマジックってあるんでしょうか? 采配のしようがないほど、現状の打線は不振だという考えですね。 前々回のコメントへのレスは、大変失礼で申し訳ないんですが、今日のエントリーに変えさせていただきます。 もし続きがございましたら、このエントリーへのコメントでどうぞ。
posted by rahmian |08:11 |
ブロンクスボンバーズ |
コメント(4) |
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ヤンキースの現状
>☆先発投手
王とムシーナ以外はどうしようもないですね。さらにムシーナはいつも5月はいい成績なので。
>☆ブルペン
ジラルディが良くマネージしているところだと思います。トーリだったら相変わらずファーンズワースやその他のリリーフピッチャーを3 outs任せずに、ランナーが2塁に上がるとすぐに交代し、ペン崩壊。
>☆打線
>チームOPS.731(ALで5番目)
そんでもって得点トータルがALで下から3番目の177(打席数はALで7位)。いかにOPSはSituational hittingをカバーしませんね。ちなみにボストンはOPSが一番で得点トータルも一番です。
>一方でオーダーを変えなければよいのか?と言うことについても、誰もこの問いの答えを持ってはいないでしょう。
答えは誰にもわかりませんけど、98年のヤンクスは2日連続で同じラインアップで試合に臨んだのは、10回ぐらいでした。98年のヤンクスを批判するのは難しいです。
http://www.baseball-reference.com/teams/NYY/1998_bo.shtml
ということで同意です。
posted by ぜる | 2008-05-18 22:57
ヤンキースの現状
>ぜるさん
ムースの調子が良い間になんとか立て直したいところですね。
仰るとおりで、昨日だとファーンズワースは3点取られたところで、交代だったでしょう。
相変わらずヤンクスのブルペンの投球イニング数は多いのですが、誰かに集中してることはありません。
それでいて数字が良いということは、それぞれが良いピッチングをしているということにも繋がります。
勿論これは編成のおかげでもあるんですけど、ジラルディ及びコーチのハンドリングに拠るところも少なくはないと思います。
ペンの使い方って彼らの思いのまま…ってところもありますから、実は監督の采配が出やすい部分でもあると思います。
采配批判の中にブルペンの話が出てこないのは非常に興味深いです。
実はボストンもRCなどから見ると得点効率ってよくないんですよね。
2~3日前に調べた時にはヤンキースよりも悪くて、確かリーグでも最下位クラス。
でも元のレベルが高いからあまり気にならない…というのが現状なんでしょう。
調べてないんですが、逆に言えばSituational hittingがヤンクス以上に悪いとも言えるわけで、これが良い方向に振れれば、現在のレベルが多少下がっても得点は同じ…
なんてことにもなるんで、決してヤンクスにとってよいデータとは言えないんですがw
面白いリンクありがとうございました。
にわかのわしには名前しか知らない選手が多いんですが、ティノ・マルチネスは05年もヤンクスでプレーしたのでよく覚えています。
確かその年の5月に数試合連続ホームランを打って、ヤンキースの連勝の原動力になりましたよね。
彼のような選手が今のヤンクスに出てこないかなぁ。。。
posted by らー管理人 | 2008-05-19 03:03
ヤンキースの現状
今シーズン、確かにジラルディ監督以下首脳陣のブルペン采配はトーリ前監督時代よりも安心して見れますね。
打線の采配は、左右の打者の並びよりも繋がりがでるような組み方をしたほうがいいと個人的には思います。とはいえ、まだ新監督の采配は始まったばかりなので、ファンとしてはあまり騒ぎすぎずに応援しなけりゃなぁと感じます。
posted by ark | 2008-05-19 11:32
ヤンキースの現状
>arkさん
誉めたら二日続けて打たれちゃいましたね。
ジンクスかけちゃったかなぁ?
まぁでも、ボールを奪い取るというような交代をしないので、リリーフは以前より気分良く投げているようには思います。
posted by らー管理人 | 2008-05-19 13:45


