2008年03月09日
悲しいニュース
もう既に10日以上経ってますのでニュースとは言えませんが。。。 http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/pro/news/20080226k0000m050080000c.html NPBファンに遠慮してこれを取り上げませんでしたが、あんまりこれに関するブログがないようですので書いてみます。 ニュースとしてもあんまり大きく扱われていないようですね…まぁ当然と言えば当然ですけど。
まず最初に断っておきたいのですが、MLB選手会(以下MLBPA)のあり方が全て正しいとは思いません。 またMLBとの労使協定も良いものであるとは思いますが、これが全てNPBやJPBPA(日本プロ野球選手会)に当てはまるものでもありません。 ただ一選手としてどちらの組織に所属したいか考えた場合、問答無用でMLBPAを選ぶと思えるほどに落差は大きすぎます。 選手会、或いは労組というと所謂”赤”的なイメージは拭い去りきれません。 それゆえ、日本のファンが選手会に対して拒絶反応を持ってしまうのも無理からぬことだと思います。 しかし実際にJPBPAが目指しているもの、或いはMLBPAが行っているものは、もっとビジネス的なものであると思います。 わしはその辺の専門家ではありませんので、間違いがあったらご指摘願いたいのですが、確かに本来彼らが目指しているのもは”選手の権利”。 しかしそれを獲得するためには、選手会自身にもパワーがなければなりません。 そのパワーの源は…とくに資本主義社会においては”お金”。 そのパワーの獲得に成功し、ビジネス的にも充分成立させ、そして最終的な目的であるオーナー側と対等な関係を築けているのがMLBPAです。 ちょっとわかりづらいところがあるとは思いますが、現在のMLBはMLBPAなくしては成立しません。 何年かおきに労使協定の更新をしますが、それが成立しない場合は、次のシーズンはありません。 シーズンはあるかもしれませんけど、選手会に所属する選手(つまりメジャーリーガー全員)を使えないわけですね。 そういったお互いの緊張関係があるわけですが、逆に当然共存共栄の存在でもあるわけで、現在はその均衡を保っているとも言えるでしょう。 ややMLBPAが強い感もあり、それがミッチェルリポートでMLBがMLBPAを牽制することにもなったと思いますけどね。 さて話をJPBPAに戻しますが、現在の彼らは何のパワーもありません。 こう書いてしまうと語弊がありますが、武器と言えばストライキ程度しかなく、ファンにとっては迷惑な存在にしか見えないわけです。 つまりNPBの最高決定機関であるオーナー会議とJPBPAの力関係が大きすぎるわけですね。 その力関係を近づけるための唯一無二の手段が、肖像権の獲得から始まる”ビジネスチャンス”だったわけですが、現状ではほぼその道を閉ざされてしまいました。 JPBPAは控訴はするらしいですけど、今回かなり準備万端で臨んだようですから、ちょっと難しいかもしれません。 これにより何が起きるか? それこそ神のみぞ知るという部分ですけど、少なくともあまり大きな変化はないでしょうね。 しかし忘れてはいけないのは世界最強の労組と言われるMLBPAも、経済の原則から言って、ビジネスを拡大しなければ存続が難しくなると言うところ。 SFチックですけど、いつの間にか日本のプロ野球がMLBPAからの借り物の選手によって運営されてる…なんてことにならなければ良いですけどね。 まぁもしかするとファンにとってはその方が楽しい野球を見れるのかもしれませんけど。
posted by rahmian |08:26 |
MLBプレーヤー関係 |
コメント(8) |
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この記事に対するコメント一覧
悲しいニュース
先だって米国脚本家組合がストをして、映画賞やらTVやらに影響が出たが、日本では考えられない社会的事象であることはだれもが指摘するところ。
野球にかぎらず、権利に関して日本が米国に追いつく事は未来永劫にくるまい。日本が米国より進んでいる点といえば、ヒラリーが武器にしている保険制度ぐらいだが、これも年金同様、そのうち破綻しないともかぎらないww
posted by ギネス | 2008-03-09 09:36
悲しいニュース
>ギネスさん
先日の伊良部のビデオで球界関係者が”好きなことをやっているのだから・・・”と言う発言がありました。
あの立場にいる人間がしてはいけない発言だと思いますけど、正直選手側や或いは我々ファンにもある感覚なのかもしれません…なのであれも見過ごされてしまいました。
でも才ある人間が何を遠慮しなければならないのか?とも考えてしまいます。
既に財を築いている人間がなんで権利まで…と言う感覚なんでしょうけど、それとこれとは全く違う問題なはずなんですけどね。
posted by らー管理人 | 2008-03-09 10:38
悲しいニュース
問題は日本プロ野球機構に力がなく、各球団のオーナー会議の方に力とお金があることかなあ。戦国時代の将軍と大名みたい。。
何せNPBの主な業務は
・日本選手権シリーズ試合およびオールスター試合の主催(協約第8条第6項)
・コミッショナーの経費を含む日本プロフェッショナル野球組織の経費の負担(協約第12条)
選手会との話し合いも実質オーナーとしてる感じでまとめる力もなさそうですねー
posted by ん | 2008-03-09 11:26
悲しいニュース
オーナーも最大限に活用できないのなら手放せばいいのに・・・と思ったりもしますが、ビジネスチャンスがない部分とは言えないので、仕方のないところですね。
こういった肖像権の場合、争点としては経済的な部分が大部分だと思いますし、仮に傍論に触れたとしても、いずれにしても個別具体的な判断にゆだねらる部分が大半なはず。本当は選手会として起こす大規模な訴訟よりも個別的なものの方が利益的に明確だったのではないかと思います。そういう意味で、選手会側の意気込みは伝わるものの、手段としてこれで良かったのかは微妙なところだと思います。
posted by 滋味 | 2008-03-09 17:55
悲しいニュース
選手会はHP上で前々からこの件についてのアピールをしていたので、世論を味方に付ければ勝算はあると踏んでいたのかもしれませんが、詰まる所大多数のファンにとっては大して興味の無いことだったんじゃないかと思います。
上記選手会HPでは宮本選手会長のコメントから、一種のグローバルスタンダードを訴えているようでしたが、それなら外国人枠の拡大に同意せよとか色々ツッコミを入れらますし、元々ストライキに関しては酷く寛容でない風土だと思いますので、ファンの賛同を得るには不十分だったのかと。
ですが、最近気になっているのが電車の中吊り広告などで従業員を広告塔として起用している企業がやたら目立つんですね。彼等の報酬ってどうなのかな?って真剣に考えてしまう時があります。報酬があればまだマシな方で、自己責任を持たせるという意味で管理の一環として氏名や写真をやけに露出させている会社も増えていることに、個人の権利に対する不安を感じる今日この頃です。
そんな意味でも選手会の今回の主張は個人の倫理からいえば賛成しますけれど、仮に勝訴しても今度はそっちの世界で「長いものには巻かれろ」になってしまいそうな気も・・・。
posted by haus | 2008-03-09 22:35
悲しいニュース
>んさん
結局それもまたオーナー主導ということなんでしょうね。
>滋味さん
選手側に金銭的に不利になっている状況が見られないというのが、今回の結果の理由のようですね。
個別での訴訟であれば、状況もそれぞれ違うでしょうし、仰るとおり違う結果になったのかもしれません。
ただ莫大な費用がかかりそうで、今の選手会にその辺の力が足りないと言うことも言えるのでしょう。
>hausさん
良くも悪くも日本人はあんまり権利を主張しませんよね。
どっちが良いとか悪いとかということではなく、やはり行過ぎてはダメということなんでしょう。
選手会にとって可哀想なのは、自業自得という面はあるにせよ、オーナー側の力があまりに強大すぎて世論を喚起するのも難しい状況。
選手会そのものが魅力ある団体ならば、どんな目的であれ支援する人々は出てくるとは思います。
その意味では肖像権獲得は投資(正確には支援ですがw)という意味で魅力が出てきますので、流れが変わるよいきっかけになると思ってたんですけどね。
posted by らー管理人 | 2008-03-10 04:05
悲しいニュース
結局大多数のファンには選手側の自己主張(権利主張?)にしか見えてない所は、少しかわいそうな気もしますが…
これがお国柄と言ってしまえばそれまででしょうね。
posted by ブリ | 2008-03-11 00:34
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>ブリさん
この問題は情報も少ない上、あんまり報道もされませんからね。
理解するのはなかなか難しいと思います。
posted by らー管理人 | 2008-03-11 00:46


