2010年01月18日

イチロー4割の可能性④

Ichiro Suzuki					
	AB	K	BIP	H	AVG
MID	683	68	606	227	0.333 
MIN	683	72	604	201	0.295 
MAX	683	63	608	254	0.371 


安打の内訳					
	HR	1B-IFH	2B	3B	IFH
MID	9	144	25	7	42
MIN	7	131	21	6	37
MAX	12	156	30	9	47


※MID:中間値。
※MIN:標準偏差マイナス分。
※MAX:標準偏差プラス分。
※MIN2:標準偏差×2マイナス分。
※MAX2:標準偏差×2プラス分。
※1B-IFH:内野安打を除いたシングルヒット。
※IFH:内野安打。

内野安打の算出については③での方法によります。
1B-IFH、2B、3Bの算出については細かく書きませんが、BIPを分母としそれぞれ数字のパーセンテージから計算してます。
前回残り打数として出した数字ですが、再度整理した結果上の表の通りとなりました。
BIPからホームランを除いた数字に当たりますが、若干ずれがありますけどご了承ください。

また今更という感がありますが、個人的な考え方として、選手がシーズンで残す数字は、様々な紛れを含んだものであると考えていまして、今回のレポートもそれをベースとして考えています。
別にこれは新しい考え方でもなく、野球ファンなら誰でも感じているものだと思います。
打者にとってラッキーなヒットもあればアンラッキーなアウトも珍しくなくあること。
またセイバーメトリックスは、そのような紛れを排除し、選手の本来の力を導き出そうということが一つの大きなテーマであったりします。
今回"MID"として上げた数字は単純に平均を並べただけですんで、”紛れを排除した本来の力”にあたるかは疑問がありますが、イチローの過去の数字と比べると、ある程度はポリッシュされてるとも感じます。

また同じく単純にそれぞれの数字の標準偏差をプラスマイナスして作った"MAX"と"MIN"ですが、基本的にはイチローの数字もその間を行ったりきたりしているようにも見えます。
イチローの数字を元にして作ったのでこれは当然のことですが、その枠外に出たのが安打記録を作った04年のシーズン。
そのシーズンの具体的な数字に触れる前に下の円グラフでイチローの安打傾向を確認しておきましょう。


rahmian-137202.jpg



イチローの安打の内訳ですが、内野安打を含んだシングルヒットのみで相当の部分を占めています。
大体の選手がこの枠が一番大きくなるんですけどこれほど大きいのはイチローの特徴です。
ついでにマウアーとプーホルズのそれを上げておきます。


rahmian-137203.jpg



rahmian-137204.jpg





で04年ですが・・・
							
	K%	HR%	1B-IF%	2B%	3B%	GB%	IFH%
MAX	9.24%	1.86%	25.68%	4.91%	1.43%	56.98%	13.65%
2004	8.90%	1.25%	26.50%	3.79%	0.79%	63.70%	14.10%

MAXは上の数字の元となっているパーセンテージで、2004はそのシーズンでの率です。
イチローの特徴的な部分、内野安打を含んだシングルヒット(上の表では1B-IF%とIFH%)でMAX以上の数字をマークしています。
特に内野安打はその元となっているGB%もMAXを越えていて、内野安打を増やす相乗効果となっています。
ゴロが多い分長打系のSTATSは落としていますが、打率を稼ぐという意味では理想的な数字の伸ばし方とも言えるでしょう。
また三振も少ないシーズンで、これもまた打率向上に好影響を与えています。

結局は打率4割に届かなかったシーズンでしたけど、イチローがもし今後4割をマークするとしたら、これが基本のスタイルとなるのかなぁと思います。
さて最後の数字の羅列となりますが、標準偏差を2倍にして"MIN"と"MAX"を計算してみました。

	AB	K	BIP	H	AVG
MIN2	683	76	602	176	0.258 
MAX2	683	59	610	280	0.411
 
安打の内訳	
	HR	1B-IFH	2B	3B	IFH
MIN2	5	118	16	5	32
MAX2	14	169	35	10	53

今回分析の要素となっているのは三振、ホームラン、内野安打、シングルヒット(内野安打を除く)、2塁打、3塁打と6つのカテゴリーがあるわけですが、"MAX2"の数字はそれら全てに規格外の数字を出した場合の想定とも言えます。
実際には274安打で4割に届きますんで9本程度余裕はあります。

これだけ下駄を履かせたので、それで4割に届いたとしても微妙ではあるんですが、それでも4割と言う数字が出てくる選手はイチローの他、調べた限りにおいてはプーホルズぐらいしかいませんでした。
マウアーは.387・・・ただ彼の場合はデータが少なく、今後数字が大きく変わってくる可能性はありますが。
またプーホルズの想定の最高打率は.402でしたんで、現在のメジャーリーガーで一番4割に近い位置にいるのはイチローであるということが言えるのかもしれません。

今日はとりあえずこの辺で。。。
多分次回が最終回となりますが、もう少し数字をあれこれ操作して遊んで見たいと思います。



posted by rahmian |16:10 | STATS | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL: (表示は許可制となっています)
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/rahmian/tb_ping/1100