2011年06月28日

U21スペイン代表と、ガスペリーニ式の3-4-3

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 アンダー21ヨーロッパ選手権で優勝を遂げたスペイン代表は、スイスとの決勝戦でふたたび整頓されたサッカーを見せました。外側トリオ形成シーンが画面に映し出されることも、延長にもつれ込んだ準決勝ベラルーシ戦とくらべて増えていた気がします。

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(U21スペイン代表のサッカーの概要については、チェコに快勝したゲームをとり上げた以前の記事をご覧ください)

 タッチ・ライン近くでの三人組を繰り返しつくろうとする姿勢は、ガスペリーニ監督がコーチしたジェノアにも見てとることができます( → ジェノア・テクスチャ )。
 スペインの事例を図解する前に、まずジェノアの成功例を。

 これは前回記事の続編です。試合の概要、フォーメーションなどは下記をご参照願います。

≫ 3-4-3ガスペリーニ・ジェノアの特徴だったサイド・アタック戦術

 次の事例は、上の記事に載せた動画で1分過ぎくらいから始まる決定機、その、ジェノアのロッシがセンタリングするまでの流れです。

● 成功した三人コンビネーション突破

 ダイネッリからロッシにパスが送られました。

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2011年06月27日

3-4-3ガスペリーニ・ジェノアの特徴だったサイド・アタック戦術

 新たにインテルの指揮を執ることとなったガスペリーニ監督は、今シーズン前半までの数年間、ジェノアの監督でした。3-4-3フォーメーションを重用して好成績を収め、質的にもおもしろいと評判をとったりもしたようです。
 でも今季に入ると第10節で解任。結果も中身もパッとしなかった感じが残りますが、あまり試合を見ていないので実態はよくわかりません。

 とはいえ今季の上出来ではないゲームにも、それなりの特色は出ていたなと思います。下は、第7節のローマとのアウェー戦ダイジェスト、3分半ほどの動画です。

【動画はFC2版の“3-4-3ガスペリーニ・ジェノアの特徴だったサイド・アタック戦術”へ】

 試合経過は下記などを。

 ≫ スコア速報 ローマ対ジェノア : nikkansports.com

 この試合は3-4-3ジェノアが登場しました。

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● 最終ライン3バックスからも前線へ攻撃参加

 以下の連続図解は、ダイジェスト動画には収録されてないプレーです。
 まだ0−0だった30分すぎに見られたジェノアの攻め。最終ライン・ディフェンダーのひとり、チコが、最前線までオーバーラップしていきます。

 ミラネットが、チコを前に送り出すパスをしました。

 #1
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2011年06月26日

チアゴ・アルカンタラ 優勝を決定づける50メートル・フリーキック

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 欧州アンダー21選手権の決勝は、前半にアンデル・エレーラのヘッドでスペインが1−0とスイスをリードしたまま終盤。残り10分でアドリアンをジェフレンに交代させたとき、それは、動画のイメージどおり唐突に決まりました。

 ジェフレンが小走りに中へ入ってくる最中、虚を突いてチアゴがロング・シュート。

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2011年06月25日

祝、ガスペリーニ就任! しかし、インテルにオランダ風味を導入しちゃうんだろうか

 ユベントス、ジェノアで成功を収めたガスペリーニ監督は、どうやら長友選手のインテルを指揮する運びとなるようです。ガスペリーニ監督にとっては大きなステップ・アップでしょう。おめでとうございます。
 インテルにとってみても祝着かもしれません。モゥリーニョ時代のような成金の堅実路線的な感じのサッカーよりも、ガスペリーニ監督の大勢にとらわれない独自スタイルの方が、見てもやってもおもしろくなるだろうと思えます。

 が、近いうちに再びヨーロッパを制し、世界チャンピオンにまで上り詰めるという野望は、ガスペリーニ監督の危険な香りと折り合いがつくんでしょうかねぇ。

 今シーズン、ACミランに挑んだ際のガスペリーニ・ジェノアは、やはりインテル的ではない、世間一般的ではないサッカーをしていました。
 3-4-3で始めたりはしなかったし、普通の4-3-3みたいな感じなんですが…

 ACミラン対ジェノア、ダイジェスト動画や双方のフォーメーション、試合の経過などは、前の、“インテル新監督ガスペリーニの4-3-3”と題した記事をご参照ください。

 試合の後半、早々にイブラヒモビッチがミランに得点をもたらす前にも、ミラン側がジェノア最終ラインの裏をとろうとする試みがありました。左サイドで。
 そのときのジェノア最終ラインは、ごくありきたりなイメージで4名が並んでいました。

 #1
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 この状況からチアゴ・シウバが縦にフィード、オーバーラップしていたアントニーニがとび出しますが、パスはゴールキーパーにキャッチされ、また、オフサイドを宣告されもしました。


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2011年06月25日

「ガスペリーニに決まって大満足」 インテル新監督ガスペリーニの4-3-3

 長友選手が在籍し続けられそうなインテル。その会長、マッシモ・モラッティ氏は、クラブを去るレオナルド監督の後任決定について、公式発表よりも前にかんたんなコメントを出したそうです。

 ≫ F.C. Internazionale Milano 公式ページ日本語版

 ジロ・デ・イタリアの新聞「ガゼッタ」は、すでにガスペリーニ監督就任の場合の予想フォーメーションを載せていたようで、それは、長友選手を左ミッドフィールダーに配した3-4-3であるとのこと。

 ≫ インテル新監督にガスペリーニ - Yahoo!ニュース

 イタリアでも3-4-3フォーメーションが、なにかガスペリーニじるしの象徴として扱われているみたいです。

 でもガスペリーニ監督が指揮を執っていたジェノアは、3-4-3で臨んだ試合より、4-3-3であった場合の方が今季は多いかもしれません。リーグ制覇を遂げることになるACミランとのアウェー戦でも、ガスペリーニ・ジェノアは4バックを採用しています。
 そのころは、まだラノッキアやカルジャが、インテルではなくジェノアの一員で、ミランにはロナウジーニョがいました。下は、その試合の後半キックオフ時のひとこまです。

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2011年06月24日

ガスペリーニ戦術 =3トップ・3バック。 よりエッセンシャルな異質性とは

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督といえば3-4-3、3トップに3バックだという触れ込みも多いようです。実際、そういう試合の放送も目にしました。
 しかしながら、3バックでスタートしても途中で4バック化させた場合も過去にかなりあった気もするし、また今季は、どちらかといえば4バックを採る方が普通だったのではないでしょうか。
 大雑把に、使い分け派なんですね。

 ガスペリーニ監督のジェノアが3バックと4バックを使い分けていたのは、それぞれの違いを意識して生かそうということから駆使していたはずです。ですから当然違いがあるわけですが、でも、雰囲気としては3バックも4バックもわりとシームレスです。3バック・フォーメーションによるプレー中に4バック型のポジショニングが生じたり、その逆も出てきたりしてました。
 極東の一部のフォーメーション論みたいな固着峻別とは、ちょっと毛色の異なる論理があるようです。まあ、ガスペリーニ監督はやはり3バック・3トップが好みだろうし、独自の「こうあるべき」ロジックなどもお持ちだろうとは思いますが。

 それでは前回に続き、3か4かの選択などよりも重要で本質的なジェノアらしさ、ガスペリーニ・サッカーに関してもっと論じられるべき異端性を。これは、インテルで指揮を執ることになった場合、なんだか実施させづらいかもしれないなと感じます。

 題材の動画、試合の経過やフォーメーション概略などは、下記前回記事をご参照ください。

 ≫ 次期インテル監督? ガスペリーニはやめておいた方が…

 では、前回記事の最後の図を。このあと、ウディネーゼがゴールキーパーからディフェンダーへとボールをつないでいきます。

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 ジェノア3トップの内、スクッリはすぐに下がろうと駈けており、パラシオは起き上がって戻り始めたところです。

 #2
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2011年06月24日

次期インテル監督? ガスペリーニはやめておいた方が…

 クラブ世界王者インテルナツィオナーレ関連情報として、日本代表の長友選手が晴れて完全移籍と噂される一方、レオナルド監督はチームを離れることが確実視されているようです。そして後任に、シーズン中途でジェノアを解任されたガスペリーニ監督の名が、有力候補として取沙汰されているともいわれます。

 ガスペリーニ監督は「浪人中」のはずなので、いくつかの条件が整いさえすれば、比較的かんたんにインテルの監督に就任できるでしょう。
 ジェノアを好チームに育て上げた名監督だし、ジェノアでは「サイド攻撃」を重用してきた人でもあるから、長友選手などは、その指導を受けることができれば、必ずや多くのものを得られるだろうと思えます。ひいては日本代表チームにも好影響が、なんて…

 また、インテルの今季メンバーは、主力が高齢化の傾向にあり、先を見据えるなら、大きなタイトルを逃したあとの今が変革の潮時かもしれません。モラッティ会長は、そうした方向性に立って検討中のようです。ビエルサ監督を招聘するという話が出たのも、サッカーの内容面をも考慮してのことでしょう、たぶん。
 だから、ガスペリーニ監督が持つユニークな原理のようなものをインテルに注入するには、この時期がわりと好適だろうなとも考えられます。

 が、インテルは、やめておいた方がよさそうだなという気もします。

 今季のタイトルが国内のカップだけだったとはいえ、インテルは現行世界チャンピオンにして、昨季のヨーロッパ王者です。国内リーグ戦では前のシーズンまで連覇を続けていました。そうでなくともいわゆる「ビッグ・クラブ」の代表格で、四の五の騒がれることが日常化しています。なんといっても結果が求められます。
 そうした環境では、ちょっと変わった手法をゲームで実施してみたり、革命的な変更を試みたりするのは、やはり障害が大きすぎるだろうと想像できます。もしそれで何試合か勝てなかったりすれば、内容や将来性などに関係なく「首切り」となりそうです。しばらくリーグ優勝に届かなかった時期の「近過去インテル」は、ちょうどそんな様子でした。

 インテルのようなチームを指揮することになれば、ガスペリーニ監督もジェノアとは多少異なるやり方をするでしょう。勝ち点に意義を見いだしながら、漸進的な修正を施すにとどめたりとか、かなり曲げることすらあり得るかも。
 が、それではおもしろくないし、本人にとっても不本意な状況になりそうです。ユベントスであれば、今季はかなりまずい結果に終わったので、ガスペリーニ就任もいいだろうと思えるんですけど、インテルはねぇ…

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● ガスペリーニがジェノアで実施したサッカーの基本は何か


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2011年06月23日

バルサ型アルゼンチン代表が完勝  ラベッシ、メッシ、アグエロ、テベス!

 日本代表チームが招待参加を断った、南米選手権コパ・アメリカに向けての強化試合、アルゼンチン対アルバニア。冬を迎えるブエノスアイレスで、欧州から戻ったスターたちが競演です。
 まず動画で、祝祭的な勢ぞろいを鑑賞しましょう。

 アルゼンチンの下記のような4-4-2は、どうやらバルセロナのメッシ・システム、メッシの動かない美学を踏襲したもののようでした。
 ハーフタイム後には、メッシ、テベス、ラベッシが並び、しばらくするとラベッシと交代でアグエロが登場します。そしてこの4人が1点ずつゴールしての4−0という結果で、モヌメンタルはちびっ子フィエスタの雰囲気。

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 【試合は6月20日でした。すいません。】

 バルカンから遠来のアルバニアは、かなり強くなってきている感じではありました。でも、その標準的型枠サッカーは、アルゼンチンの練習台として好適なように見えました。いや、もう少し抗戦するチームの方がよかったか…


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2011年06月22日

ガンソがパウロ・エンリキである件  ミランは買うのか

 ネイマールのサントスか、マルチヌーチョのペニャロールか。明日の午前中には、南米クラブ王者を決めるリベルタドーレス杯決勝第二戦の決着がついているでしょう。
 その試合では、ACミラン移籍も噂に上るガンソが復帰するとの予測もあるらしく、第一戦よりは華やいだゲームになるかもしれません。
(第一戦については“ネイマール 大根役者”で触れました)

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 さて、ネイマールと並んで注目のガンソですが、引き続いた負傷により、試合でのプレーを目にする機会はなかなか得られませんでした。しかし復帰を目前にして、ガンソがけがを負った先月の試合の動画に行き当たりました。コリンチャンスとの、サンパウロ選手権ファイナル第一戦です。
 その試合の44分にガンソは負傷し、前半終了までの残り時間は歩くだけになりました。そしてハーフタイムでアラン・パトリッキと交代し、以後、今までずっと欠場…

 それではガンソとネイマールがそろって出場した最後の試合、コリンチャンス対サントスへ。

 まず動画の冒頭には両チームの先発フォーメーション図が映ります。映像はおそらくサンパウロ発なんだろうと想像しますが、そこでのサントスの10番ガンソは、Paulo Henriqueと表示されていました。たぶん通称ガンソで通ってはいるんだろうと想像しますけど、ブラジル国内の登録などには、サッカー・ネーム“ガンソ”を使っていないようです。
 ガンソ・ファンの方などなら以前からご存じのことでしょうが、わたしは初めて知りました。


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2011年06月21日

ドラマチックな蘇生、ほろ苦い敗退 ×2 まず、アンダー21欧州の計算

 ベスト4が決定したヨーロッパ・アンダー21選手権。アイスランドとイングランドの敗退劇は印象的でした。最終戦がドラマチックな展開になったし、算数プロブレムも加わって…
 二つの試合の動画は、本文を飛ばして記事末尾へ。最初は三国鼎立グループにまつわり、勝ち抜きレギュレーションからいきます。


● ややこしそうなグループAでアイスランド敗退(デンマークも)

 最終戦を迎える前の段階では、親善ゲームでイングランドを降してもいたアイスランドが、連敗を喫してしまって最下位という状況。しかしアイスランドは18日にデンマークを3−1で破り、ベラルーシ、デンマークと、勝ち点も得失点差も並ぶ三すくみになりました。

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 3つが同じ成績です。でも、表にあるようにベラルーシが2位で準決勝に進みました。どうなってるんだろう?
 たぶん、下の規定、8.06のbによって決定したと思えます。

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 それぞれに対して1勝1敗だから、問題の三チーム同士で勝ち点に差はありません。でも各ゲームのスコアは異なってましたので、当該国間ゴール・ディファレンス、得失点差は違うわけです。

 試合結果すべてを並べるのも煩雑ですし、問題を理解しやすそうなので、唯一の三連勝国スイスとのスコアを見ます。当該チーム間の得失点差を見るというのは、それぞれのスイス戦を除外することになるわけで。

 Denmark 0-1 Switzerland
 Switzerland 2-0 Iceland
 Switzerland 3-0 Belarus

 これを抜いてしまうと…


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