2010年02月27日
日本代表チームのメンバー構成論議で、中村俊輔選手の代わりに本田圭佑選手を置くべきだとか、そうではない、俊輔&圭佑は共存できるよといった話を、ちょっと以前にマスコミが書いていました。この両選手、タイプは異なりながら、ともに左前方が開けている状況で望ましいプレーをするようです。そんな意味では互いに衝突するといえるのかもしれませんね。
でも、あらためて最新の試合で行動を見てみると、やはり本田圭佑選手は、幅広く動きつつもシャドー・ストライカー風の位置取りを常態としてもらうのが向いていそうです。いつだったか、本田選手に左バックをさせていた試合もありましたがネっ。
本田選手が好プレーを演じた直近の公式戦、チャンピオンズ・リーグ ЦСКАモスクワ対セビージャの、かなり長い動画セットが公開されています。本田選手はずいぶんと前後に大きく移動し、どちらかといえば左側に出ていきたがる傾向。あぁ、つまり横の動きも多いですけどね。途中で退くまでは、本田選手の走行距離がチームで2番めくらいでした。
こういうプレーぶりは、右にクラシッチを配することによるCSKAの戦術的決めごとばかりでもなく、本田選手の性向の方が大きいでしょうね。
さぁ、解像度の低い動画に免疫があり、かつ、映像周辺に夾雑物が存在していても耐えられる方は、とりあえずセビージャ戦での本田選手をご覧ください。動画をすぐに削除されちゃったら気の毒ですから、静かにご視聴お願いします。静かに? いや、何といいますか…
あまり流動性がないチームなので、映りが悪くても、だいたいは誰が誰だかわかると思います。下記に載せた大雑把な布陣図を、よろしければご参考に。得点場面に関しては、下の記事につけた大きな動画ならばクリアな視聴感を得られるでしょう。
:ЦСКА対セビージャ 本田圭佑スタメンも、途中交代
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2010年02月26日
『今回のラシン戦はグアルディオラ監督が就任して以来、最もひどい試合だった。コンビネーションはまるで弱小チームのようで、無駄なパス回しが多いために攻撃が遅く、そのうえ幾度となくボールを失った』
FCバルセロナのご意見番という、よくわからない外部取締役(?)ポストにご執心らしいヨハン・クライフ氏は、上記のお告げを垂れたといいます。
:スポーツナビ|クライフ氏「ラシン戦のバルセロナは監督就任以来、最もひどい」
どれほどの最低さだったんでしょうね。「最も」だから、文字どおり底の底? 手ごろな動画セットがありました。取り除かれた時間帯はあるとはいえ、だいたい15分くらい。75分近くを収録したバルサ対ラシンの動画群です。
つね日ごろはバルセロナの試合など見向きもしない方や、ご覧になりたくても視聴できなかった方々、今のうちです、お早めにどうぞ。さらに、もっと楽しめる試合の動画セットも出てきました。
すでに、対ラシン後の試合、チャンピオンズ・リーグのシュツッツガルト戦は、『ペップ 「結果は良いがプロセスは良くない」 え?』で、前半だけのセットを掲示しました。後半のプレーぶり1分半ほどは、『風間八宏氏の評した日本代表のプレーと、FCバルセロナ』で垣間見ることができます。この試合も内容が悪いとされているようです。
それぞれ相手の様子は違いますね。ラシンは前進守備プレッシングを志向し、シュツッツガルトはやや後退気味の守り方です。攻撃面では、明らかにシュツッツガルトがラシンを凌いでいると見えました。
えーと、ヨハン・クライフ氏は、次のご託宣もしたそうですね。
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2010年02月24日
先週、風間八宏氏の談話コラムを引いて『風間八宏氏、「日本サッカー全体の問題」』というブログ記事を書きました。日本代表チームの手詰まり気味攻撃のことを、「誰も仕掛けていない」、「空いた場所を探すのは日本の選手は得意」といった風に風間氏は表現していましたね。
が、空いた場所を探し出すのが得意で、それを生かしてパスをつないでいくことは、必ずしも悪いと断定できない面もあるし、逆に有意義だとする見解の方が多数派ではないでしょうか。先々週、『小笠原選手に質問です』で引用した試合後談話、「90分間を見た上では有効だったんじゃないかな」というのも一理あると思え、また、なにより昨今は、ショート・パスのつながり回数を賞揚するご時勢のようですから。たとえば金子達仁氏などは、ポゼッション率のパーセントとともに、パスの本数や成功回数をすごく重視するコメントを、テレビの試合解説者としてなさってました。
金子氏というのは、何かと妙に強調すること自体がお好みでもあるらしく、だから単にそれを自らの「売り」としているだけかもしれませんので、ちょっと割り引いて考える必要もあるでしょうけど。
以前ブログでとり上げてみた本も念頭に、と。
:ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」 汚かった…
:金子達仁? 「美しく」ない クライフ本の元凶は
海外の有名チームでは、金子氏が特に大好きであるらしいFCバルセロナが、「空いた場所を探し出す」のを得意としています。空いている人といった方がいいでしょうかね。
:シュツッツガルト対バルサ 岡田監督プラン半分実現か
上記で少し触れた昨夜のチャンピオンズ・リーグ、アウェーのシュツットガルト戦は、バルサの出来が今一つだった試合だとはいえ、次の動画が実証してくれているように、多数のパスをつづけてからの崩しも見せてました。
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2010年02月24日
下は得点場面のみの動画です。2分ほど。
:YouTube - Stuttgart vs Barcelona 2010/02/23
【25日追記】
すでに上記動画は消えています。別の記事、『ペップ 「結果は良いがプロセスは良くない」 え?』に、この試合の前半をほとんど視聴可能な動画セットへのリンクを載せましたので、よろしければお早めにどうぞ。
ドイツ・リーグでやっと9位にすぎないシュツッツガルトが、現世界王者にしてスペイン・リーグ首位のバルセロナを迎えたチャンピオンズ・リーグ戦。この試合では、俗に「格下」と称されそうな地元チーム・シュツッツガルトが先制ゴールを奪いました。その後、サッカー選手の世界では1、2を争う高額所得者、イブラヒモビッチにゴールを許し、結果的には引き分けとなったものの、わりとシュツットガルトが善戦した感じです。
シュツッツガルトは、もしかすると日本代表チームの岡田監督が喧伝する手法を参考にでも?
試合終了後に映し出された数値は、ボール支配率が34%:66%だったのに対し、シュート数で11:8とバルサを凌駕し、枠内シュートも5:4でシュツットガルトが上。これを演出したのが動きの量だったかもしれません。テレビに出ていた総距離は117.95km:111.50kmでした。UEFAのweb のメートル単位データを参照してゴールキーパーを除外、フィールド・プレーヤーのみにしてしまうと、もっと差が開きます。
左がシュツッツガルトで右がバルセロナ、メートル表示です。
全員の距離 117,468:111,253
キーパー分 4,940:6,134
キーパー除外 112,528:105,119
フィールド・プレーヤーだけで比較した場合、バルサを7,409メートルほど凌いでいたわけです。岡田監督のいう、「10km上回ることでプラスひとり」思想の達成までもう一歩でした。すると、7,409メートルが1万メートルになっていれば、バルサに勝てていたのかな…
が、テレビでながめた感じだと、シュツットガルトが1名増量しようと懸命に走りまわっていたとは見えませんでした。相手ボール時には下がり気味となり、ボールを奪い返すと、下がった状態から積極的に前進する、それを繰り返した結果、こういう差になってしまったようです。
:杉山茂樹氏あざける
そう、上の、杉山茂樹氏が嘲笑しそうなプレーぶりとは異なりました。そんなにチョロチョロと動いてはいない。しかし、距離にはかなりの差がつきました。バルサの節制も利いたか。
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2010年02月19日
もしかして中村俊輔選手とそりが合わないのかもしれない、エスパニョールのポチェッティーノ監督。その選手時代の貴重な動画がありました。選手ポチェッティーノよりは、ライーのサンパウロに興味が向いてしまいますけどね。
映りがよくありませんが、一試合すべてなので値打ちものです。
三度の世界一という実績を誇るサンパウロFC。でも、古いクラブながら世界的栄光は最近のこと、初の南米王者となったのが1990年代です。そのときの相手が、ポチェッティーノ監督が選手だった時代のニューウェルス・オールド・ボーイズでした。
ホーム&アウェーで二戦あるリベルタドーレス杯決勝。まずニューウェルスが地元(ロサリオ?)で1−0と勝って、そしてサンパウロに乗り込んできました。第一戦がどんなゲームだったか知りませんが、モルンビーでのこの試合は、ニューウェルスが守り、サンパウロFCが攻めるという図式。なんとなく渋めな試合です。
サンパウロのテレ・サンターナ監督は、カフーを前進させ、3-5-2みたいに変形を施した4-4-2で攻めに出る。
右をカフーに任せ、左の方はイバーンとエリベウトンの二名体制かと見えます。トップには移動傾向のミューレルで、さらにはライーやパリーニャも随時侵入していこうとする手法。ライーを2トップの片割れと見れば、3-5-2ムードも強まりそうです。センターバックであるアントニオ・カルロス・ザーゴの攻め上がりも出てきます。清水に来ていたロナウド(代表ではロナウダン)は比較的浮き気味でした。
後半は、途中でミューレルに代えてマセードを入れ、それがただちに奏功するシーンなど。
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2010年02月19日
日本対韓国の試合にまつわり、前々回に引用したスポーツナビ・コラム、「岡田監督続投条件」論には理解しかねる部分が大でしたけど、もう一つのコラムには少々刮目させられる点がありました。風間八宏氏によるもので、どうやら談話を文章に構成したコラムのようです。
:攻撃のチームイメージが欠如している
風間氏は、あの試合でテレビ中継解説をしていたんですね。まだ録画を消してなかったので、序盤の部分で少々音声を聞いてみました。スポーツナビ・コラムに書いてあるのと似たお話を展開していたようです。わたし自身は、開始時から韓国の術中にはまりがちだなと感じてましたが、なるほど、日本側の「立ち上がりはこれまでに比べて良かった」という気もしてきます。印象というのは、さじ加減一つかもしれません。
こんな受け取り様の差を別として、その後をざっと読むと、今度は、似た感覚だなと思えもする攻撃論になりました。
『韓国の守備を崩せなかったのは、しっかり守られたからではなく、誰も仕掛けていないからです』
『空いたスペースにみんなが仕掛けるだけで、人には何も仕掛けていません』
『今までは、相手が場所を空けてくれれば点を取れていました。空いた場所を探すのは日本の選手は得意ですから。でも、普通はゴール前の場所を空けてくれません。そうなったときに困っている』
風間氏ご本人は「日本サッカー全体の問題」と発言してはいないようで、それは構成者がつけた小見出しと想像しますが、妥当な選択でしょう。『〜〜新サッカー法案?』と題してみた短いブログ記事も、上記のような考え方とほぼ同系統で、それを極端にしてみたものです。
ボールまわしも大切であり、それが巧みであるにこしたことはないわけですが、しかし、「ポゼッションしてるうちに相手のギャップを見つけて…」とかの単純方法論は、主に同等以下の相手向けにしかならないことを、あらためて認識しておきたいものです。ポゼ礼賛イズムがはびこっていると、当然の理屈も見えづらかったりしますね。
風間氏の提言の一つはこうでした。
『攻撃に関しては、イメージの欠如を感じますね。そのイメージを作らないと、選手も決まらないと思います』
これ、当たってるでしょうね。そして、それって年末にダイジェスト動画をとり上げてみた代表チームのメソッドみたいだね、何十年前のことよと、そんな風に感じてしまいました。
戦術の進化? いやはや・・
posted by ports |08:35 |
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