2009年07月31日

分裂途上のユーゴスラビア

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 前にちょっと触れたイタリア・ワールドカップのユーゴ対コロンビアでは、前半途中からオシム監督(左)が、ややマーク相手の定まらないサバナゾビッチを、バルデラマ(中)に密着させることにして試合の流れをたぐりよせました。
 双方ともに慎重な様子で、コロンビアは引き分けで充分といったプレーぶり。ユーゴスラビアも負けたらお終いだから、最悪ドローでもいいと考えていたかも。しかしバルデラマを抑えて攻勢気味になったユーゴは、後半にスシッチ(右)からのパスをヨジッチが見事に決めて1-0で勝ちました。

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 この1990年ワールドカップのころには、民族主義を看板にするかのような政治家、ツジマン、ミロシェビッチなどが伸していて、翌年のスロベニア分離独立からユーゴスラビア崩壊へと進んでいくことになります。


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2009年07月30日

各国リーグ予想、歴代優勝チームも見つつ

 前回ゴール数を比較してみたヨーロッパの主要リーグ。まだ選手の移籍なども続くでしょうが、軽い優勝予想を試みます。
 でも、次の二つは、まるで見当もつきません。

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 オランダと、そしてフランス。想像できる方にお任せします。

 左端が試合数で、次が勝ち点、そして勝ち・分け・負け数、得点・失点・得失差です。

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 以下、昨季の順位表をながめながら、雑に妄想を。違うよという予想があれば、なにか適当な理由といっしょにどうぞ。
 歴代優勝チームの一試合当たり得点数なども、リンクやグラフを最後に添えておきます。


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2009年07月30日

スペインはNo.1リーグになれるか、

 そして極東のJリーグはどうか。

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 ヨーロッパの主だったリーグと日本、一試合当たりゴール数はいかほどか。それぞれ一つ前のシーズンをグラフにしました。 
 トップはドイツ。ここしばらくは3点近くを記録して首位だったオランダが、かなり低落してしまいましたね。でも、そう悪くはない。一方、内容はともかく、結果として2.5を割ってしまった英仏は、ちょっと赤信号。

 オレンジの呪文! オランダ最高、フランス最低?
 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/281

 こちらはもう一つ前のシーズンまでを横に並べています。この、二十一世紀の推移をながめた上で昨季を見直すと、ドイツの後塵を拝したとはいえ、スペインはよくやった方だといえます。大躍進。ま、スペインというよりは、単にバルセロナがたくさん得点しただけなようにも感じてしまいますが。

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2009年07月27日

月曜日 レビは冒涜した? バルサ狂のインテル誹謗か正当か

セルヒオ・レビンスキー、まともか下劣か?


● グランデっ!

 二十一世紀、インテル・ミラノは四連覇を達成しました。ユベントスが剥奪されたリーグ優勝の転がり込みも含めてですけど。
 そして、もし順当に来季も勝てたとしたら、5回連続の優勝ということになります。そうすると、悲劇的な飛行機事故で崩壊してしまったトリノの記録と並びますね。
 そのトリノについては、彼らを中心選手とするイタリア代表チームの動画と併せ、以前にとりあげてみたことがありました。

 「スペインvs悲運のイタリア」 サッカーは進化したか
 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/389

 バレンチノ・マッツォーラ等を擁した昔のトリノは、今でもグランデ・トリノと呼ばれるようです。
 仮に現在のインテルが、そのトリノ同様に五連覇を飾れば、同じように「偉大」だと称されることになるんでしょうか。うーん、先のことはわかりませんね。ただ、偉大なチームとして後々まで人々に語り継がれる場合、内容の見事さも関係してくるのが普通です。単に優勝回数などの結果だけで偉大といわれる例は、あまりないだろうと思います。二十一世紀初頭のインテルは、さて、どうなりますか…

● 偉大なインテル、そしてその先

 先ごろ、インテルはインテルでも、昔のグランデ・インテルに触れました。スイーパーを配備した固い密着マークの守備を実施し、そこからボールを奪うと流動的な攻撃をしかけていくエレーラ監督のインテルは、トータル・フットボールと共通した部分がかなりありそうだなという話で。

 ◆ トータルフットボール 渦巻きオランダはインテル?
 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/488

 グランデ・インテルは最後尾に人員を残しておくことが常態だったと伝わるので、もっと「誰でも」的な西ドイツやオランダとは差があったでしょう。1970年代トータル・フットボールよりは、1982年にワールドカップで優勝したイタリア風の「スペクタクル」に近いかもしれません。ま、このイタリアにしても、スイーパーのシレア等が相手ペナルティ・エリアにまで攻め上がるチームでしたが。
 でも、とりあえず発展史みたいに考えていけば、トータル・フットボール族の流動サッカーは、グランデ・インテルなどの系譜の先にあるものだとしてよさそうに思います。

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2009年07月24日

トータルフットボール 将来の戦術

 日本では「失われた十年」とかいったりしましたね。それ自体は別として、だいたいその十年のあたりで、日本の女生徒はスカート丈を失いました。ま、十年もかからずに失った気もしますが…
 これを、失ったんじゃない、獲得だぞと、そう見る把握の仕方もあるでしょう。脚の可視表面積を拡張した、ときどき新聞種になったりする隠し撮り機会も得たんだ、とか。立場によってでしょうかね。
 あたり前の風景になってしまえば、それに対する疑問も極小化するだろうし、昔のお姉さんみたいな足首までのスカートなど、気恥ずかしく感じる女生徒もいたり?

 人によっては、この短縮は非可逆的な現象であり、行動的なミニ・スカート化という「進歩」だとする理屈もつくりだせるはずです。でもまあ、すでに思考が深化しているだろう服飾の世界では、単に「流行」だと見る方向性が強そうな気はします。

● 進歩に乗り遅れていたのはオランダか

 さて、日本語版ウィキペディアでは、クライフが主将だった1974年西ドイツ・ワールドカップでオランダの見せたサッカー・スタイルが、「様々なチームによって改良され現代サッカーの戦術に浸透していく事に」なったとされていました。

 根本認識が、まるで狂っているかのように、あべこべでしょ?

 1974年7月3日、オランダは上出来な試合を演じて2-0とブラジルを退けました。ブラジルは、どのようなサッカーをしていたか。

1 ゾーン守備、ライン・ディフェンス
2 四名からなる「最終ライン」
3 専任スイーパー不在
4 専任的ディフェンシブ・スクリーンとしての「ボランチ」設置
5 オフサイド・トラップは、小ぶりに演じる「ライン操作」流儀
6 中盤は流動風味ながらも、オランダに比しては分担傾向にある
7 ディルセウ、カルペジアーニ、リベリーノ等の「ハードワーク」
8 ウィングに置かれたバウドミーロは、相手「サイドバックの上がり」をマークしようとしているし…

 1974年のオランダではなく、ブラジルこそが、2009年に流行しているサッカーの直系尊属にふさわしいといえます。
 フォア・チェックに積極的だった点だけでしょうか、オランダがやっていた今風のことというのは。ほかには何かあるのか?

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2009年07月20日

日本代表はユース以下 ! サッカー批評 林雅人さんの珍説?


 この記事とは別途、林雅人氏に関係する連作を公開しました。少し下の方にそのシリーズへのリンクを並べますので、どうぞご覧ください。

【概要】
 林雅人氏が監修し川本梅花氏が執筆した「欧州サッカー批評」の分析記事に向けて、真っ正面から具体的に疑問を投げかけてみる、ユーモア連作です。
 分析対象となった2試合の、ほぼすべてを収録できている動画セットを示し、プレーの実例を反証として挙げていきます。




 ちょっと古い話です。サッカー雑誌「サッカー批評」というのに、昨秋のワールドカップ予選、日本対ウズベキスタンの試合評が載っていたそうです。「サッカー批評」の第41号を読めて、ウズベキスタン戦(10月15日)を録画してある方はいらっしゃいますか?
 自分にはどちらもありませんので不明です。すでに過去のこと、ご興味も薄れたものとは思いますが、ご確認可能な方にお願いしたく存じます。

 なにを?

 はい、それは、…どうも今一つわからないんですが。

 昨秋の日本対ウズベキスタンは1-1の引き分け。その試合、林氏という方は、「日本選手は「戦術」をわかっていなかった、オランダのユース代表以下」だとの診断をくだされたらしい。
 しかし、そうともいえまいとするご意見を頂戴しました。実物を有しておらず、不確かではありますが、あえて要約します。


◆ 1-1.試合序盤の「ボランチ」の扱い

(雑誌)遠藤、長谷部両選手がフリー気味、しかし、そこにパスを送らずに前へ急いでしまう。判断力低し。

(異説)フリーに見えるというが、そこは狙われていた。空いているはずの両者に向けたパスを、3度はカットされている。

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2009年07月19日

クライフPK ! その構造 スイーパー攻撃

 西ドイツ・ワールドカップ決勝で、開始早々にクライフがPKを得たプレーは、ずいぶんと有名なようです。これまでにも、多くの逸話が公表されてきたことでしょう。今さらそれに触れるのも不要な気はしますが、動画もあるし、低調だったこの試合でのオランダにとっては、トータル・フットボールらしさの一端を表現できた数少ないプレーでもあります。
 トータル・フットボール対決は、ポゼッション・サッカーとどのように違うのか?

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 キックオフのとき、レンセンブリンクはいつもの場所に立っていました。

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 下記動画では、4812秒あたりからです。


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2009年07月17日

記憶に残るプレーが ミスって… 人もボールも動く

 いつまでも鮮やかな印象に残るプレーというのは、自分自身が参加していたときのものが圧倒的に多い。とはいえ、端から見ていた試合や、テレビで観戦した試合にでも、強く残るシーンはたくさんありますね。テレビでやっていた試合ならば、イメージとして記憶にのぼる局面が、他人と共通であることもあるでしょう。
 どんなシーンが思い浮かんできますか?

 先日、西ドイツ・ワールドカップ決勝に軽く触れました。あの試合は、双方ともに本来の特質を出し切れていたとは思えず、その意味で今一つかなという気がします。ほんとうであればトータル・フットボール同士の激突になる可能性もあったでしょうに、やや慎重さが勝ってしまったようです。決勝戦はそんなものである場合が多いですけどね。
 オランダにはトータル・フットボールらしい積極的な工夫が少なくて、相対的には西ドイツの方にトータル・フットボールの傾向が強い試合となりました。クライフは消えてしまったかのようです。が、他方、ベッケンバウアーにも自重ぶりが目立ち、その点が、元来の自在さを減殺してしまうことにつながっていたように感じます。
 でも、そうした勝手な要求を別におき、今風の試合をながめたあとでこれを見ると、実はかなりの好ゲームに思えてもきます。

 この試合、両者がPKをとられるシーンが、かなり印象的ではありました。でも、なぜか真っ先に浮かんでくるのは、シュート・ミスの場面です。記憶に鮮明なのは、このプレーの後半部分だけですけど。それを一連の流れで見直してみると、当時のトータル・フットボールの特質が表現されているなという感慨が湧きます。すでに同点になってからのプレーです。
 メンバー布陣は、下記などをご参照ください。

 ワールドカップ決勝 幻のゴール, オフサイド
 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/489

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2009年07月16日

元ジュビロのエンリケ先制 バルサと対戦しそうな南米王者

 南十字星と学生たちの対決。ホーム&アウェーの決勝第二戦が終わりました。
 初戦のアルゼンチンでの試合は0-0の引き分け。アウェー・ゴール二倍のルールはないので、この二戦目で勝った方がリベルタドーレス杯獲得ということに。

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2009年07月16日

● 過激なオフサイド・プレスのてんまつ

 キーワードは「コンパクト」。守備で重要なのは、オフサイド・タクティクスとプレッシングだ。オフサイド・ラインを高く保つことで相手のプレー可能なスペースを縮小、「スモール・フィールド」に押し込めて相手の自由を奪う。これが進歩的でモダンな戦術だ!


 今から100年くらい昔のイギリスでは、たぶんこんなスローガンが主張されたりもしていたんでしょう。ま、当時は「スモール・スペース」という用語を使ったりしたみたいですけど。これは、どこか二十一世紀初頭あたりの単純ステレオタイプ論調と似ている気もしますね。
 進歩とかモダンとかの形容は、くだらない自己満足的感覚だったりすることがずいぶんあります。

 先月「● 「プレス」を探って」で触れたように、おそらくは1911-12シーズンのノッツ・カウンティ対ニューカッスルで、下図のような「コンパクト」決戦が実際に行われたみたいです。

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 昨年の図では20ヤードで描いてしまいましたが、実は昨今の試合のながめを念頭に置いた勘違いでした。真実は10ヤード以内。うっかりして申しわけない。

"What a game ! All four full-backs within 10 yards of the centre-line, and all players except the goalkeepers hemmed in that small space."
          —「40 Years in Football」 (Ivan Sharpe)—

 この試合が行われたときは三人オフサイドで、1925年にふたりオフサイド化してしまうんですね。

 昨年6月の記事、「● グラフにフラグ」の図示年表も、この際、訂正しなければ。

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