2008年05月26日
● メダルだ!祝い樽、だめ?【新たな証人と最高の代表チーム】
三人オフサイド時代の二十世紀初頭に、英国はある種の黄金時代を迎えたといわれます。対外的にももちろん優勢。アマチュア資格のイングランド一流選手たちからなる全英代表は、1908年ロンドン、1912年ストックホルムと、オリンピックを二連覇、しかしどちらも決勝戦はかなり拮抗していたそうです。 二大会ともに相手はデンマーク。クイーンズ・パークFCのコペンハーゲン遠征から、そのスコットランド・スタイルを学び取ったともいわれる当時の強国でした。 下は1912年ストックホルム五輪優勝のイングランド。後列中央がビビアン・ウッドワードです。
後列左からリトルウォート、ブレブナー、ベリー、ウォールデン、ウッドワード、G. ホアー、シャープ、ナイト。 座っているのが左からダインズ、バーン、ハネー。 この写真、各選手がサインしてあるのがわかるかと思います。みんなに配られ、互いにサインしあった集合写真でしょう。この中でただひとり、右からふたり目の選手の名前だけが欠けています。これはそのイバン・シャープの所有物だというわけです。 彼はジャーナリストになったそうです。ペンをとっても声望ある人だったらしく、1952年に「40 Years in Football」という著書を出版する際には、ときのFA会長、A. ブルック・ハーストが序文を贈っています。 この本は信頼できそうな感じが漂います。イバン・シャープはアウトサイドフォワードで、ストックホルム五輪優勝時は23歳(1889−1968)。1895年生まれのウィリー・マイスルより六つ上、つまり三人オフサイド世代の人で、イングランドの旧式黄金時代末期を選手として実体験している、ということは… シャープは一流選手だったようです。アマチュア契約だったかもしれませんが、オリンピックのときはプロのダービー・カウンティの選手。名高いスティーブ・ブルーマー、得点王をとれなくなったとはいえ、二試合に一得点はしていた時期のブルーマーとも一緒にプレーしているようです。 その後は二部のリーズ・シティ、ハーバート・チャプマンが監督を務めたころのチームでプレーするようになりました。このときはヨークシャー・イブニング・ニューズ紙の仕事もしながらとのこと。 最終的なプロ・クラブはリーズ・ユナイテッド、ただし出場一試合で終っています。 ● Pound-for-Pound? シャープは1906年以降、実地に観戦したイングランド代表の対スコットランド戦イレブンをいくつか挙げて、そのなかでも最高といえるのは1907年だとしました。 そしてそれに匹敵するのは、公式記録にないウォー・タイム・インターナショナルズ、1943年のチームだろうと書いていました。 《1907年4月6日 1−1(ニューカッスル)》 1. Sam Hardy(Liverpool) 2. Robert Crompton(Blackburn Rovers) 3. Jesse Pennington(West Bromwich Albion) 4. Benjamin Warren(Derby County) 5. William Wedlock(Bristol City) 6. Colin Veitch(Newcastle United) 7. John Rutherford(Newcastle United) 8. Steve Bloomer(Middlesbrough) 9. Vivian Woodward(Tottenham Hotspur) 10. James Stewart(Sheffield Wednesday) 11. Harold Hardman(Everton) このチームでは左ウィングが少々落ちるそうで、1909年の代表チームで優れていた選手、 10. George Holley(Sunderland) 11. George Wall(Manchester United) この二名と入れ替えれば、それでもう充分、納得いくものになるとしていました。それにしても引き分けに終ったときのチームなんですね、最高のひとつが。このあたり、スコットランドも最強時代だろうし、勝負よりも内容を評価しているのでしょうが、少し想像しづらいものがあります。 《1943年10月16日 8−0(マンチェスター)》 1. Frank Swift(Manchester City) 2. Laurie Scott(Arsenal) 3. George Hardwick(Middlesbrough) 4. Cliff Britton(Everton) 5. Stan Cullis(Wolverhampton Wanderers) 6. Joe Mercer(Everton) 7. Stanley Matthews(Stoke City) 8. Raich Carter(Sunderland) 9. Tommy Lawton(Everton) 10. James Hagan(Sheffield United) 11. Denis Compton(Arsenal) 幻の戦時中代表チームは大差でスコットランドを降しました。二十世紀初頭と違い、スコットランドの実力は低下していたのだろうと考えます。同じ年の4月にはグラスゴーでも0−4と敗れました。 このイングランドよりも、1907年に引き分けたチームの方が最強なのではないかというのですから… 6番のマーサーは、ラッキー・アーセナルに登場する、守備にコンバートされたマーサーと同一選手です。両者が一緒なので見づらい面もありますが、こんな感じに散らばるのかというイメージだけ。 そしてシャープが1952年に選出したイングランド・ベスト・イレブンというのもありました。五名が1907年からで、マシューズのみが1943年の一員。ほかは未調査です。 想定しているフォーメーションは、上図の白文字、1907年チームとだいたい似たものだったろうと思います。 《イバン・シャープ選定、仮想イングランド最強イレブン》 モートン スティーブンソン ガラハー ブルーマー マシューズ マクウィリアム ロバーツ ビーチ ペニントン クロンプトン ハーディ 誰がどんな選手か、どなたか調べてください。
posted by ports |22:02 |
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両者が一緒なので見づらい面もありますが、こんな感じに散らばるのかというイメージだけ。
そしてシャープが1952年に選出したイングランド・ベスト・イレブンというのもありました。五名が1907年からで、マシューズのみが1943年の一員。ほかは未調査です。
想定しているフォーメーションは、上図の白文字、1907年チームとだいたい似たものだったろうと思います。
《イバン・シャープ選定、仮想イングランド最強イレブン》
モートン スティーブンソン ガラハー ブルーマー マシューズ
マクウィリアム ロバーツ ビーチ
ペニントン クロンプトン
ハーディ
誰がどんな選手か、どなたか調べてください。

