2010年03月18日
4-2-3-1バルセロナ対シュツットゥガルト 真ん中メッシ・フォーメーション
まずは、すぐに消えそうなメッシのゴール動画をご覧ください。 バルセロナはアウェーの第一戦を1−1で引き分けており、この試合を0−0で終えれば、アウェー・ゴール2倍ルールにより勝ち進めるという、前日のセビージャ対CSKAと同じ状況でした。 バルセロナのフォーメーションは、今年2月27日の対マラガから始まった4-2-3-1型。かなり実戦を積み、こなれてきたようです。さらに直前のバレンシア戦では好材料が出てきました。アンリのセンターフォワード配備。今回の試合は、バレンシア戦の後半とほぼ同じ形式で始まりました。 わたしとしては、イブラヒモビッチとアンリの2トップを期待しましたが、そのあたり、グァルディオラ監督は着実な人です。シュツッツガルトの調子は今一つで、直前のゲームも、アウェーとはいえシャルケに1−2と順当な敗北でした。昨シーズン、バーゼルを指揮してバルサと対戦したグロス監督は、日ごろの堅実さを二倍にでもする心がけか、二重ラインのフラット4-4-2に選手をしばりつけるような戦術。あまり初戦と変わりません。ゲプハルトをベンチに置いてトレーシュを前で使うという、傍目には消極的と映る人選でした。 昨シーズン、バルセロナにやって来て敗北した不甲斐ないバイエルンと似ているシュツッツガルト。選手のやる気は、シュツッツガルトがバイエルンを上回っていたような感じはしましたが…
バルセロナは、生真面目なグロス監督の望みを早めに打ち砕き、13分にメッシが個人技で先制します。さらに22分には、きれいな崩しのコンビネーションでアンリがアシスト、ペドロがゴール。アンリにパスを出したのはメッシです。これで、シュツッツガルトは2点以上奪っての引き分けか勝利が必要となりました。 この日のバルセロナは、ポゼッション守備的ではなく攻撃的で、バルサ文脈としては「リスクの高い」パスも出していきます。選手は真剣にやってるわけですが、いい雰囲気のお祭り的なイメージがただよいました。 4-2-3-1バルサの良さに、「2」に相当する2名が入れ替わりで攻めに出て、縦への変化が生まれやすいという点があると思います。ここにシャビがいると、たいていはシャビが前になるだけともいえますが。 今回、シャビを欠くバルセロナ・チームでは、ブスケツが後方カバーリングをするシーンが多かった印象で、トゥーレが左前に進出する傾向でした。しかしブスケツも積極志向を垣間見せ、うまい具合に回転できていたなと感じました。 グァルディオラ監督は、イニエスタに特別な指示をしていたのかも。通常、もっと中央に侵入してくるはずのイニエスタが、この試合ではそれが少なめだったような。左にイニエスタが待機気味で、トゥーレなどもよく出ていくことから、バルサの攻めは左が多かったと思います。一方、右のペドロは、これまでよりも中に進出していたかなという感じ。ときにメッシと位置を入れ替える、バレンシア戦後半のコンビネーションを、今回もたびたび演じていました。その結果、右タッチ近辺はあまり使われない。 2−0で折り返した後半、シュツットガルトのグロス監督はゲプハルトを投入、トレーシュを右バックに下げて、チェロッツィをベンチに。前半のシュツッツガルトは、バルサ同様に左傾斜のかたちでしたが、これは、左にフレブがいるのに対し、右にはゲプハルトがいないということ。グロス監督がそうしたんですね。ハーフタイムでそれを変更はしましたが、どうも好転の気配が出てきません。「今さら」だったでしょうかね。 今回のメッシの「動かない美学」は非常に適切で、静の状態から走りこむ場所・タイミングがよく、型枠ディフェンスのシュツッツガルトを翻弄する原動力になりました。後半にも得点。右から短いパスを受けての、ペナルティ・エリア外からのシュートでしたが、やはり個人技。シュートに磨きがかかってきました。 一方、当然のように無得点で終わったアンリ。バレンシア戦に続き、いい働きでした。メッシの起爆装置としては、今のところイブラヒモビッチ以上。真ん中メッシ・ゲームの今後の発展課題は、アンリのような動きをする選手と、イブラヒモビッチの組み合わせにあるんではないでしょうか。すると、レアル戦では3-5-2バルサなんてことも? いやいや。後半、イブラヒモビッチが登場すると、彼がセンターフォワードに入り、アンリは左へ、イニエスタが中央後方に。案外グァルディオラ監督もフォーメーション重視のようです。イブラヒモビッチがアンリ風に動けば、それはアンリ以上でしょうね。 バルサは、交代出場のボージャンが最後に加点、昨季のバイエルン戦同様4−0の快勝。内容もいいです。ボール支配率が6割程度に終わったようですが、これはミスが多いのではなく、攻撃的な仕掛けのパス頻度を高めた結果かなと感じました。「ポゼッションが低すぎる」なんて気にするのは不要。 このほか、かんたんな経過は下記などを。 《チャンピオンズリーグスコア速報 バルセロナ対シュツットガルト : nikkansports.com》 真ん中メッシ・ゲームは定番化するでしょうか。
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