2008年05月18日
◆ 批判をゆるす協会
〜、無批判だとはとてもいえない私の論考を、どんな検閲もしようとせずに平然と載せたFAには、再度の満点を贈りたいところではある。これほど勝手な行為を受け容れてくれる競技団体は世界中どこを見わたしてもないと思う。 公式のプログラムの中に、束縛・制約なしのスポーツ・ジャーナリズムが存在する。このことが一助になって、やたらと熱狂する十万観衆の、その一部だけであれ啓発できればと私は願う。 — 「サッカー・レボリューション」(ウィリー・マイスル)— イングランド対FIFA選抜の試合はFAの創立九十周年の記念事業でした。当日に頒布するプログラムに、FAはかなり力を込めたようです。その寄稿者のひとりとして、あえてFAはウィリー・マイスルを起用しました。やたらとイングランドのサッカーに厳しい人です。 マイスルが「再度の満点」としているのは、すでに1936年ベルリン五輪に関する報告書へ最初の満点を与えたつもりだからでしょう。 無批判だとはとてもいえない、と反省(?)している部分がどんな内容かといえば。
「〜、イングランド自らが重視してきた『戦術』こそが問題である。それが、なによりも大切なサッカーにおける真の巧技を低下させてしまっているのだ。 … 中略 … イングランドのサッカーに何かが欠けているとしたら、それは精緻なパスと完全なポジショニングだ。強調しすぎる面があるとしたら、それは極端なスピードだ。 非常に不幸なことに今日、ウェンブリーのすべてが、滅多にないもてなしを逆に相手から受けそうである。私の予想は? これは大きな試合であるから、二対二や三対三あたりで落ち着きそうだ」 これがお祝いの試合のプログラムに載ったというのですからね。プログラムは記念事業として無料で配られたのか、逆に豪華版で高価なものだったのか。いずれにせよ読む人はイングランド人がほとんどでしょうね。なかなか英国らしいなと言ってしまえばそれまでですが。 ロンドンへ行けば、この五十年以上前のプログラムもおそらくどこかで見ることができるのでしょう。マイスルの文は「スタイルの激突」と題した文章だといいます。それを自分で著書に引用してFAを褒めていたのでした。 このほかにも、FAは自らを揶揄するような文章を残しています。さすがに尊大とユーモアの国だなと感心するものですが、今回の試合とは関係のない話ですので割愛。 このプログラム、日本だったらどうでしょうかね。英国の感じというのはどうだったのか…? 「ふむふむ、うまいこと言いますな、これは。今日は不幸の日になるようですぞ」 「ほほう…。しかしわが国に戦術というものは本来ありませんな。ウォータールーで勝てたのだってアレです。イートン校の校庭でやったフットボールと同様にやっただけですからな」 「どいつだぁ! こんなバッカげたことぬかしてんなぁ。非国民だっ」 「つーか、オメェ。そいつ、ドイツ人だろ」 「まあ! しばらく代表チーム見ないうちに、うちのクリスタル・パレスみたいになっちゃったようですわ」 「あらあら、おもしろい歓待がありそうですこと、ホホ。でも困るわね…。あなた、ブックメーカーではどうなさって?」
posted by ports |07:24 |
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この記事に対するコメント一覧
◆ 批判をゆるす協会
精緻なパスと完全なポジショニングはいいけど、スピードは昔はともかく今は必須でしょ。時代が違う。
オシムさんも速く速くもっと速くとか言ったのではないかな。
posted by どーかな | 2008-05-18 10:19
協会を ゆする
「このプログラム、日本だったらどうでしょうかね」
私なら 協会に 断固 抗議します。
「JAFの責任者! 出て来い!」
posted by 杉本 | 2008-05-18 23:08
返.◆ 批判をゆるす協会
どーかな さんへ
あんまり速すぎるとスピード違反もあるかもしれませんね。
どうもありがとうございました。
posted by コリバノフ | 2008-05-19 06:45
会費を譲る反響
杉本 さんへ
どうもありがとうございます
これまでも これからも
ジャフはみんなの 連盟です
道路あるところ どこまでも出て…
posted by コリバノフ | 2008-05-19 06:48


