2010年03月12日

「欧州サッカー批評」 欧州の人も読めば … レアル対リヨン丸ごと動画

 3月10日、レアル・マドリー対オリンピック・リヨン。この試合の先制ゴールは、日本語誌「欧州サッカー批評」を読んでいれば、余裕で予防できたはず!?

 とにかく試合すべての動画を早くご覧になりたい方は、FC2版の「欧州の人も読めば」末尾へ進んでください。フル動画はそちらです。
 この後の文章は、先制ゴールにまつわることだけですから。


 試合開始からまもなく、6分に生まれた得点は、下記の状況でロナウドがとび出し、その前方にグティのパスが届いた結果でした。

 ports-146785.jpg

 これはまずい。時代錯誤的な失点といわれちゃいます。「欧州サッカー批評」は、最近の流行語である「ハードワーク」の由来を解説してくれてました。どうしてハードワークが生じたかといえば、このような失点を避けるべく、最終ラインをペナルティ・エリアまで下げてしまったせいです。
 それが欧州トレンドだっていうのに、欧州のリヨンは何してる!!

 リヨンの人たちは「欧州サッカー批評」を読んでなさそうですね。引用してみましょう。

【戦術のトレンドを読む  プレッシングラインの低さがハードワークを生む】


『プレッシングと高い位置でのディフェンスラインは90年代に否定された。80年代末から普及したプレッシングは、もはや普通の戦術になり、優位性よりもすっかり手の内が知れてしまった事実が浮き彫りにされ、1本のパスでフラットラインの裏をつくスピードスターの存在が、ハイラインを不確かな戦術にしてしまった。
 低い位置でのプレッシングは、スピードスターに裏をつかせないように、予めディフェンスラインを下げたことによる必然である。ペナルティーエリアのすぐ外までラインを後退させたことで、裏のスペースは消された。
 ここで問題になるのは、広がったスペースでどうやってプレッシングを有効なものにするか。そして、高いプレッシングの目的だったハーフカウンターを諦めざるを得なくなったいま、攻め手をどうやって確立するか。この2点が必然的に次のステップになっていく。ハードワークと巨人型FWの台頭はその回答だった。
                      (西部謙司)』
 欧州サッカー批評(2010年1月22日発行)23ページより

 ユナイテッドからレアルに移籍したロナウドは、音に聞こえた俊足「スピードスター」です。文字どおり1本のパスだけで、フラット志向の最終ラインの裏を突いてみせました。

 単なる黄色人種ライターにすぎない西部謙司氏にとっては自明だっていうのに、駄目だな、リヨンのコーチや選手って!
 リヨンに限ることでもないし、無論アジアだって駄目。

:岡田ジャパン勝利、評価できない  バーレーンが時代遅れだったから

 しかし、です。

 二十一世紀初頭の今、西部謙司氏の指導を必要としているチームは、案外たくさんあるようです。「ハイライン」と思える守備を採用したチームは少なくありませんよ。一試合分すべての動画セットを掲示したアトレチコ・マドリー対バルセロナも同様でした。
 それに、1990年代についての概説もおかしいですね。

 :戦術のトレンドを読む ? 、 !!

 :クライフ・バルサ以上 ACミランの壊し方 ミラクル動画

 西部謙司という人のごまかし商法って、「サッカー戦術クロニクル トータルフットボールとは何か?」だけではなさそう。これは、リコールすべきかもねぇ。
 クロクルの序文には、「トータルフットボールとは、サッカーの良心でもある」と印刷してありました。西部氏ご自身はいかがか。良心のかけら程度は持ちあわせていないのかな。


 さて、この得点を含んだ試合、レアル対リヨンの丸ごと動画を紹介いたしましょう。動画1で前半すべて、2が後半です。この試合は前後半で様相がかなり変わりましたので、その原因の一つとなったフォーメーション図も添えておきます。
 では。

【申しわけない、フォーメーション図のチーム名、左右を間違えてしまいました。逆だと思ってご覧ください】

ports-146786.jpg

 1.

ports-146787.jpg

 2.

【動画は、FC2版の「欧州の人も読めば」へ


posted by ports |11:59 | コメント(2) | トラックバック(1)
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ロナウド・カカを擁しても輝かない新銀河系レアル・マドリード!!  【スポーツ大好き人間】

チャンピオンズリーグに臨んだレアル・マドリーは、決勝トーナメント1回戦の第2戦でリヨンと1-1で引き分けCL敗退が決まった。 レアル・マドリーは、かつてジダン・フィーゴを擁した銀河系軍団で、8年前に豪快なジダンのボレーシュートで優勝を決めてから優勝はない。 今季、欧州移籍市場の話題となった総額260億円以上を投じてポルトガル代表のロナウド、ブラジル代表のカカら各スター選手を獲得して「新銀河系軍団」で臨んだが準々決勝にも進めずにその輝きすら見せることもできずに敗退した。 敗退から一夜明け、スペイ...

2010-03-12 13:21 | 続きを読む
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「欧州サッカー批評」 欧州の人も読めば … レアル対リヨン丸ごと動画

コメント投稿者ID : NID00001241

この本僕も立ち読みしました
隣に並べてあった別冊(増刊?)のほうにむしろ
興味いったので、こっちは流し読みでしたが

したがって、この西部さんの記事もボーっと読んだんですが
気になったのは、前からプレスかけてショートカウンター
っていうのは、最近でもよく聞くような感じがします
西部さんの仰る、90年代には廃れたものと、それとは
違うものなのでしょうか、ということです

スピードスターのくだりは、存在が一層注視される
ようになった、くらいの意味なら別に破綻なく読めるかも笑

posted by qwert | 2010-03-14 04:49

返.「欧州サッカー批評」 欧州の人も読めば … レアル対リヨン丸ごと動画

コメント投稿者ID : NID00000203

qwert さんへ
 
ありがとうございます。小ちゃな穴埋めですから、流し読みで充分ですね。というか、人様の目に触れさせるべきではなさそう。
 
> 前からプレスかけてショートカウンター
っていうのは、最近でもよく聞くような
> 西部さんの仰る、90年代には廃れたものと、それとは
違うものなのでしょうか
 
その点は、たいして変わりないかなぁと。
前進守備からの攻めではなく、ディフェンス自体ですが、ちょっと関連する記事を出します。こういう話は、かなり本質に近いものがあるので、さらに考察してみるのが吉かもしれません。

posted by コリバノフ | 2010-03-14 09:59

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