2008年05月14日

オシムらくはトータル ・フットボール旧式?

ポジションうんぬんというよりも、コンビネーションによるトータル・フットボールを目指したい
		  — 2003年7月12日 ジェフ市原 オシム監督 —

気になって調べたらこんな談話もあったとはね、っていうのが去年のはなしです
なんかニュースも雑誌も見なくなってたんで当時の論調がわかんないですが、こんなこと常識なんでしょうね
ってかジェフ見りゃぁわかんだろーってなもんでしょうけどね
それ、寂しくときどき疑ってたっていうのが「テレビジョン ビジョン」ですよ
情けないですね

代表監督になったあともそっちの方角みたいだなと思いましたけど、違うよって見方もありましたね
なんかオシム監督は欧州最先端主流のサッカーだって噂もあったそうですよ
ちかごろのアーセナルなんかはポジション・チェンジがボンボコのサッカーを見せてくれてましたけど、ああいうのは珍しい方かなって気がします
ぶっちゃけあんまテレビも見てませんが、最先端は分業システマチックで、3−4−12とかのニュアンスをキワだたせるやつだって話聞いてましたからね

「でも戦術ってのができてきて、その役割だけをやりなさいみたいな感じになってきたんでしょうね
だから能力とかあんまわかんなくなってきたのかな?って思うんですけど
だって能力あっても勝手に動けないですもんね
浦和のトゥーリオ選手だってなんかポジションがどうとかいっつも騒いでますよね?
能力あるんだからホントはそんなの関係ないんだと思うんですよ
でも戦術ってのがいまはちゃんとあるから、やっぱポジションがどうのこうのって騒がれるんでしょう」
ってなわけですよ
(コメントお借りしました)

バランス大事にすんのに、選手にあんま考えごとさせちゃいけないなーって思うから、「逆サイドには行くなとも言われた」とかってことですよね
だれでも出てっていーぞなんていうと、出てくときはいつよ、どっちに出てく?出てった後はダレがどーよとか、たくさん考えごとが出てきちゃって、出・出・出・デっとなりそうですもんね
ほんでゴチャごちゃする流動トータルは無視するのが楽チン、と

でもジェフのオシム監督は、そんな流動トータルを見せてくれようとしてたんでしょうね
いくときは誰でもいっていい、守るときは誰でも守るなんていうトータル・フットボールは、別にボール支配率とかプレッシングとかゾンとか無関係ですからね
がっちりエリア分担者決めゾーン・ディフェンスには、無関係というよりも、流動トータルは反するもんでしょうね

《 ブッたまげ? 》

ところがところがですよ
なんか別の新興トータルってのがあるって噂を聞きましたよ、最先端ふうのトータル教が
ふんごいことタイヘンでしょうね教義つくんのは
だって反対のもんですからね
能力あっても勝手に動けないのが進歩で最先端なのにですよ、折衷させちゃったトータルもあるって!
と思いきや理屈は楽勝だったのかもしれませんね

遠樽教祖に祭られちゃったミケルスさんて方は、流動攻撃のすんばらしさを理論化できなかったみたいなんですよ
だって判断すぐれた人たちが判断して入れ替わって、そんで攻めてくのが流動的トータルですからね
そういう判断ってずらずら並べられません、てかコーチもいちいち構いきれません
理論どおりにディテール仕上げるもんでもないんですね
だから二度とおんなじことできませんでしたよ、ミケルスさんも
ほいでプレッシングをスローガンにしましたからね、そこから新興トータルが芽生えたんですか?

プレッシング四の五のは説明できる理屈だから、べんりです
そういうのなかったら困ります
「いや、予想外にうまくいったんだな、攻めが」なんていったらもう「なんだよー、コーチングのたまものじゃねーのかよー」とかあれですよ?
ま、少なくともロべカル、いえロジカルじゃないから否定的に見られちゃいます
それに元来がミケルスさんは規律や守備を大事にする人みたいですからね、理論の主張にも向いた方だったかもしんないですね
アヤックスでも後任のコバチさんになってから選手たちがふっきれたのかもしれませんよ?

《 旧式トータル 》

オシム選手がベスト・イレブンに選ばれたという四十年前の1968年欧州選手権のあたりから、フランスで活躍中だった1970年代途中まで、いいチームもそうでもないチームも、けっこうどこでもポジション・チェンジがはやってたようです
オシム選手のプレーもそういう感じだったかも

メキシコ・ワールドカップの再放送で目立ったのは優勝したブラジルと三位の西ドイツだったかな?
それなりにポジションはあっても流動的で、あんま守備専念の中盤選手っていません
で、そのあとは1972年欧州選手権で優勝する西ドイツと、チャンピオンズ・カップ三連覇のアヤックスが話題になりますね
日本だと1973年にやって来たケルンが衝撃で、ポジション決まってないのかー、とか騒いでた人なんかもいます
ありがたい無料閲覧のレオンさんのやつでなんとなくムードがわかるんじゃ?

イギリスだと、1972年、西ドイツに地元で完敗したのがショックだったみたいですよ
ほいで西ドイツのをトータル・フットボールって呼んだみたい
これって「考えて走る」みたいなもんで、スローガン好きな記者さんはけっこう後まで使ったみたいですね

「私は西ドイツ・チームが大会進行上の主役となり、彼らのトータル・フットボールが人気のある娯楽としてのサッカーに、救いを提供してくれることをのぞんでいる。フランツ・ベッケンバウアーは、この気分を浮き浮きさせるような哲学に、着物を着せたような男である」

これが書いてあるのはレオンさんよりありがたいかもしれない表紙のですよ
1974年ワールドカップの展望翻訳記事で、86ページの最初、ビューアーだとなぜか83みたいです
バーノンさんが書いてますね

浮き浮き哲学ってなんかわかりますよ
守備の人でもだれでも代わりばんこに相手ペナルティ・エリアに迫っちゃう、そんなわりとボンボコぎみに感じるサッカーですからね
そいでもって上手だからウキウキしちゃうでしょうよ、やっぱ
あんまコムズカしい理屈じゃなく「全員だよ」、「八時だよ」ってムードでしょ
そいでこんどはワールドカップで、もっとグチャぐちゃになるオランダが騒ぎをおっきくしますよ
で、めでたくトータル・フットボールの看板はオランダが獲得するわけですよ

このころのサッカーをオシム選手もながめてます
フランスのクラブでもやってたんじゃないですかね
その手のをコーチになって指導してみたかったでしょう、きっと
ジェフでやりたかったのはこれに違いないだろなと思いますよ
日本代表監督になったあとはどうだったんでしょうかね
たぶんおんなじ系統ですよ
理論ってよりも、エッセンスをもとにした実践です

《 新興トータル? 》

進歩したトータルは教条ってか説明ってか解説とかコメントですよ
たぶん
教祖様がプレッシングって言ったって御旗でもって、なるべく今に似た教義に仕立てた?
誰でもいっていいぞーっていう流動的なポジション・チェンジが本質だったのに、プレッシングとかがあれば入れ替わりのゴチャごちゃポジション・チェンジがなくってもトータル・フットボールだよって、そーゆー風に?
論理のアクロバットですね

流動を廃止すると安心ですよ
守りが安心です、戦術しやすくなります
特にがっちりしたゾーンの網、待ち受けゾーン徹底には、フッきれポジション・チェンジが御法度だったりしますからね、その流動を消してしまうと平和ですよ
プレッシングだぞって言葉から、今に引きよせた流動なしトータル解釈ができあがり?

おもしろいですよね
逆に、オシム監督が対人マークを主に使ったのは、誰でもいっていいを実行しやすくする方便だったかもしれないですね

《 ほんものを 》

オシム監督がウキウキする方のトータルをドーンって見せてくれてればスっきりしたんでしょうけど・・・
惜しいですね。あ、選手足りないとだめだったかな?
やっぱ代表だと誰でも行けはあんま発揮できてなかったような
こうなるとベンゲル監督とかに期待でしょうかね…

とまあいろいろいってもみんなテレビジョン・ビジョンで、実物見てま宣言ですから失礼しましたよm(_ _)m
あらためて傍観者さん、ありがとうございました

posted by ports |23:11 | コメント(8) | トラックバック(0)
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トータル ・フットボールって何?

 オシムは「トータルフットボールが理想だが、実現不可能だ」みたいなことを言っていた様な・・・。 オシムのいう「トータルフットボール」が何ものか? で、’74オランダというより、ネッツアーがいなくなった後のボルシアMGのような気がしますね。 映像があれば良いんですが。
 ’74オランダは10人のフォーメーション+自由人クライフ。 10人はポジションを替えたら誰かがそこをカバーするローテーションサッカー。自由にプレーする裏側には厳しい規律アリ のような気がします。 あのチームは、ニースケンスに代表されるスタミナと暴力性がまずあって、創造性はクライフ将軍お願いします・・・。 よってクライフがフォクツに消された決勝。’78年のチームはただ強いだけ。 まあその強さも結構なもんですが。

posted by Mario | 2008-05-15 21:04

返.オシムらくはトータル ・フットボール旧式?

Mario さんへ

どうもありがとうございます。

> オシムのいう「トータルフットボール」が何ものか?

わかりません。たぶん正面から訊ねても得心いく回答はなさそうに…

> ネッツアーがいなくなった後のボルシアMG

おお! 一時は世界最強かともいわれましたが、けっこうあっさり負けることもあるのがチャーミングでした。点をとり合おうという姿勢?
あれはどういったらいいのか、まさにバッティさんの言う、結果はあとからついてくるを実践してたかのようです。

ジェフ市原をうまく、賢くすれば似てきてたでしょうね。
かなりボール支配もできるけど、奪われたのを奪い返したあとがイケイケでした。日本人好みの速さありますからね。

わたしはどっちかっていえば、多様性に少し優る感じのケルンやフランクフルトがテレビに出て欲しいと思ってましたけどね。バイエルンはベッケンバウアーが頻繁に出ていかない時間は中盤が…
ブライトナーが移籍しましたからね。

> ’74オランダは10人のフォーメーション+自由人クライフ

もっさりした感じのハネヘムが実はずいぶん広くカバーしてたような。
自由人はどうでしょうね。少なくともシュルビアとかレップも。
あと、埋めてやってるつもりなのかもしれませんが、ヤンセンがCFに入る試合もかなりあったのでは?
自由をどうご覧になるかですが、ポジション・チェンジに消極的なのは後ろのふたりとレンセンブリンクくらいだったんじゃありませんか?

> 誰かがそこをカバーするローテーションサッカー

そのへん、西ドイツのふっきれたときのイケイケよりも慎重だった気がしますね。
岡野さんが「案外守備的」って中継でいってたの、覚えてますか?
規律アリ、仰るとおりでしょうね。でもオフト監督とかが持ち込んだ(?)ディシプリンなんかとは違った心がけだった感じが。

> スタミナと暴力性がまずあって

あっさりとスライディングし、気楽にファウルするとこはあったでしょうね。そこらへん、陽気に反則するからあまり汚らしく感じませんでしたけど。
ただ、乱暴は乱暴ですね。西ドイツの方があの時点でもオランダ以上にエレガントだと思います。
なんか最近のイメージからか(?)、オランダはドイツに対抗できるフィジカルを養成したとかって話、わらえます。

> ’78年のチームはただ強いだけ

ヘッドとロング・シュートですか?
あ、すいません、あれはさして好みでもなかったもので。

どうもありがとうございました。
続きもお願いします。

posted by コリバノフ | 2008-05-15 21:45

レオンさんより

ありがたい表紙のサカマガ。
これって、よくなくない ってか。

posted by 杉本 | 2008-05-15 21:55

ありがたい新カップ

杉本 さんへ

わるくなくなくない?
ありがとうございました。

posted by コリバノフ | 2008-05-15 22:04

オシムらくはトータル ・フットボール旧式?

>ジェフ市原をうまく、賢くすれば似てきてた・・・
そうなんですよ「デジャヴ」ですか(笑)
>もっさりした感じのハネヘム・・・・ヤンセンがCFに・・・・
そう、あのチームのエンジンはアヤックスでなくフェイエの二人なんですよ(笑)。 「何処にでもいるヤンセン」は凄かったですね。
>自由をどうご覧になるか
誰かが替わりにそのポジションをカバーするのは自由というより交換ですね。 交換の自由ですか(笑)。 完全な自由は「誰も替わりをしない」「好きにやる」ことかと想います。
>オランダはドイツに対抗できるフィジカル・・・
それより、’74以降の南米特にブラジルがフィジカル志向になった方が影響として大きいのかと感じました。
妄言失礼いたしました。

posted by Mario | 2008-05-15 22:08

プレスは

「私の発明では ない。
五十年代のハンガリーが やっていたし
七十年代には オランダやアヤックスが
やっていた。、、、、」

アリゴ・サッキ 
ACミランのゾーンプレスに関しての発言。

流動的なポジション・チェンジと
プレスは セットです。

唯一 映像が残っている
54WCのビデオ 買うことに します。



posted by 杉本 | 2008-05-15 22:13

返.オシムらくはトータル ・フットボール旧式?

Mario さんへ

>「何処にでもいるヤンセン」

あまり好みでもなかったんですが、意外とうまいですよね。
評価低すぎな感じです。

> 交換の自由ですか(笑)

笑うところなんですが、今のがっちがちシステム論議をながめると、過渡期とはいえ深刻では?

> 完全な自由は「誰も替わりをしない」「好きにやる」

好きにやってコンビネーションがとれるのがコンビネーションだって、禅問答みたいな昔の話がありますよ。今の商品と違って、何年かいっしょにやるっていうのが条件みたいでした。

> ’74以降の南米特にブラジルがフィジカル志向

70年までだったですね。
あ、82年がありますよ。
その後、ですか、効果的な速攻が板についてきてチョッと。
「それもできる」っていうはずだったんですが…

どうもありがとうございました、またお願いします。

posted by コリバノフ | 2008-05-15 22:31

喫茶あり、Go!

杉本 さんへ

ありがとうございます。
サッキ監督は、おそらくハンガリー実物を見てないと思います。

> ACミランのゾーンプレス

あれは流動的なポジション・チェンジとは関係ないですよね。

> 54WCのビデオ 買うことに します

楽しみですね。
ぜひウルグアイを。
ハンガリーの陰に隠れてますが、ワールドカップ優勝時のチーム以上だ、とか。
些末なことですが、今につながる4−1−2−3だったのだろうかなとか、種々気になるチームです。
最優秀選手に値するというV.R.アンドラーデは、ベッケンバウアー風か、ジュニオール型か、まったく独自なのかなど。
よろしくお願いします。

posted by コリバノフ | 2008-05-15 22:41

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