2008年05月07日
● ハーフコートプレス の スレプトコフは?
ハーフコート・プレス、それはもはや失われてしまったと思われていた破壊的な超絶戦術。その想像復元模型の図がこれらしい。ゴチャゴチャとしているだけにも見えるこれは、スレプトコフによって英国に導入されたとの憶測があり、しかしその内容を記した留園の書が何人かの手を経るうちに紛失し、今では明確な姿がわからないはず… 長くなりそうで、二つに切ってアップします。
フドミケ・ソリヤーナイッチ・スレプトコフ。旧カフカス共和国のソビエト副議長にもなった方のご子息らしい、との噂もあったそうですよ。でもその遥か以前、レーニンが革命するよりもずっと前に、国を飛び出してアメリカにわたり、YMCAで活動してからヨーロッパ、ストーム島になぜか漂着、そしてとなりのブリテン島をしばらく彷徨した後、いずこともなく去ったとか。ハーフコート・プレスのスレプトコフはどこへ… 一方で留園の書も行方知れず。そこに記された文字を読めない、価値を知らぬ者の手で紙粘土化されてしまい、鷹の型、によって塑像へと姿を変えたといわれます。ラ・パロマ号で運ばれ、サンフランシスコに現れたときには夢のかたまりだとつぶやかれたとか。鷹の塑像、どうぞ、その方。 こんな話が信用の置けないサッカー好古楽会の昔の季報には載っていたというんですがね? ● 続けつつ... 後に2−3−5と称されるような配置が1880年代には普通になっていたといいます。1883年には確実に普及していた、とも。当初は前五人横並びなんでしょうね。 その後1888年にはイングランドのプロ・リーグ発足。1890年代にはスコットランドのみならず、イングランドにも点々と、じゅうたんの上で模様を織りなすチームが現れたという伝説があります。 でもグローバルとかの時代ではありませんし、テレビもない。一国内の地方ごとの違いや各クラブの個性の差など、かなり大きかったものと思えます。じゅうたんがある一方、ロング・ボール主体のチームだってあったでしょう、それも洗練されて? ともかく、模様を織りなすかのようなパス・ワークが出現したなら、もうすでに5は5のままではないはず。横一列的ではパスで組み立てるプレーが困難ですね。早くも2−3−5の5が崩れる。 ● 昔すら並び平ならず、顰む 少なくともじゅうたんの上でプレーするチームにあっては、五人フォワードは前後に深みのあるでこぼこラインでなければいけない。いや、それはロング・パスを主要武器にしていても、ある程度以上の正確ささえあればほぼ同様ですね。それに、五人が前の方で整列気味に待ってるようでは跳ね返されたボールも拾えません。 ロング・パス主体だろうと逆だろうと前後の離れ具合が異なるだけ。ま、それは大きな違いですが… 四十年以上2−3−5が続いたといっても、初期と1890年代のいつごろからかのそれは、今風には別のシステムといわれてしまうくらい違ったろうなと思います。その後も変わったでしょう。 二十世紀になる前から、センターフォワードひとりに二名のインサイド・フォワードが連携してという言い方があったようです。だからスピア・ヘッドの9番、その後方から追い越していく、あるいはパスを送る8番10番5番、そして両翼の7番11番といった感じが標準概念で、しかしヴァリエーションは多々あったはず。上図みたいに横並び風の状況が生じるとしたら、攻撃側の失策と守備側の巧妙さによる失敗の瞬間でしょう。 しかしオフサイド・ラインの向こうに守備者を一名残しておけるからといって、このまま黒にボールを保持させたまま白が四名だけでは、シュートをさせないことも難しそうだし裏へもボールを送られてしまいます。黒の前線五人がちゃんと動けば。 最終ライン四人のゾーン守備だけでは、工夫する積極的な相手を防ぎきることは無理でしょう。三人オフサイドだからといって、4番6番のウィングハーフが、それぞれ相手二名をゾーナル・マーキングで封じるなんて不可能っぽいですよ。 ● 2+2 程度・水準はまちまちだったでしょうが、床の上でボールを保持したままイングランドの一部リーグで優勝したといわれるクラブもありました。すると守備面は? そのような相手にボールをキープされると、自然、守る側はある程度は退くかたちになりますね。遅攻で相手ウィングが進出してくれば、ウィングハーフはそれに連れて後退します。ま、それでも相対的な位置関係で考えると、中央寄りのフルバック二名がもっと後退するなら2バックらしく保てます。でもどこまでも後ろへは行けません。 さらになんといっても、三人オフサイド規定です。四人オフサイドではありません。 バックス二名がそろって下がっては、オンサイドの隙間が広がりすぎてしまう。攻撃側がじゅうたんの上で少々遅めにキープして迫ってくれば、そのオンサイドのスペースに走り込める人数もひとりではなくなります。 少なくとも人手をかけて攻められた場合は、2−3−5といったときの2と3は横並び的でないと困る。いや、3というよりもその両翼の二名ですね。大挙して攻められても、2プラス2で後ろをどうにか整えることはできそうです、その前で味方が手伝ってくれれば。 ただし2+2のうちの一名を、スイーパー的に後退させるならオンサイドのスペースは変わらない。ひとりだけ下がらせることにした際、その程度も選べますね。深くも浅くもできます。これは考え方によるのではないでしょうか。 が、あまりに全体が後退してしまえば、どのみち深さは保ちづらくなってしまう。選択の余地は極小に向かっていきます。 どんな選手がいるかでも変わります。いろいろ想定しても無駄ばかり多いですから、可変4バックがごくごく普通になっただろうとして、これ以上はやめておきます。 それで裏側からふたたびここへ、というわけですね。
ほんとうは3と2がレフトバック、ライトバックなんだと思いますが、なにかWM以降の印象が強すぎて使えませんでしたね。 ● 変因へ 2バック≒4バックに戻されちゃうと、サード・バック・ゲームへ進みづらい懸念がちょっと残るわけですよ、気持ち、ちょっと。まあブログの順序からすると進むのではなくバックするので、ぐるぐるとやっかいなことではありますが。しかしこのあたりではどうも解析調になってしまうのはなんででしょう… 2−3−5が4−1−2−3とも1−3−1−2−3にも、その他さまざまに見えるようになっていたと仮定しますよ。それが2バック的なかたちに戻る異変、進化論上いけないとされているかもしれない退化が、新種のオフサイド・トラップによって引き起こされたりはしないでしょうか? 新種のオフサイド・トラップがハーフコート・プレスなのだと証明できれば、前回のストーリーに乗せることができます。ま、証明はできませんが適当な筋道だけ、このあとに。
posted by ports |22:06 |
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この記事に対するコメント一覧
● ハーフコートプレス の スレプトコフは?
スレプトコフって誰? 思わず回文にひっかかりましたよ(笑)なんか聞いたことのある話だなあと思いながら、ハーフコートってこの時代に?ソリヤーナイッチですよ。
留園の書とYMCAとストーム島のツナガリがわからなかったんですが、ハメットつながりでマーロウでかわいい女でブルース・リーかとか色々考えちゃいました。ビレッジ・ピープルとケン・フォレットが関係あるのかとか・・・。
で、サッカー好古楽会は実在するんですか(笑)
マックラケンがhalfway lineでポジションとってたって記述がありましたがどうでしょう?前にチラッと言った相手陣内のみファールっていうのが少し気になっているのは自陣近くでもファール取られたのかなと思ったこと。かなり前がかりに攻めてたチームもあったのかと。
ただ、どうなんでしょう。超絶すぎるような(笑)できないことはないでしょね。ウルグアイがフルコートでのマン・マークをやったようなやらないような・・・。
posted by ブランク | 2008-05-08 20:43
返.● ハーフコートプレス の スレプトコフは?
ブランク さんへ
ありがとうございます、どうも下から読めなかったもので・・
で、だめだなと思って、あとはテキトーですいません。
YMCA←バスケットボール、フォレット←なに考えたかな、ハメット←ソ連・宝・ケミドフ
> サッカー好古楽会は実在するんですか(笑)
光りあれといえば
> マックラケンがhalfway lineでポジションとって
あ、それ解決編にいただきます。
posted by コリバノフ | 2008-05-08 21:37

ゴチャゴチャとしているだけにも見えるこれは、スレプトコフによって英国に導入されたとの憶測があり、しかしその内容を記した留園の書が何人かの手を経るうちに紛失し、今では明確な姿がわからないはず…
長くなりそうで、二つに切ってアップします。
上図みたいに横並び風の状況が生じるとしたら、攻撃側の失策と守備側の巧妙さによる失敗の瞬間でしょう。
しかしオフサイド・ラインの向こうに守備者を一名残しておけるからといって、このまま黒にボールを保持させたまま白が四名だけでは、シュートをさせないことも難しそうだし裏へもボールを送られてしまいます。黒の前線五人がちゃんと動けば。
最終ライン四人のゾーン守備だけでは、工夫する積極的な相手を防ぎきることは無理でしょう。三人オフサイドだからといって、4番6番のウィングハーフが、それぞれ相手二名をゾーナル・マーキングで封じるなんて不可能っぽいですよ。
● 2+2
程度・水準はまちまちだったでしょうが、床の上でボールを保持したままイングランドの一部リーグで優勝したといわれるクラブもありました。すると守備面は?
そのような相手にボールをキープされると、自然、守る側はある程度は退くかたちになりますね。遅攻で相手ウィングが進出してくれば、ウィングハーフはそれに連れて後退します。ま、それでも相対的な位置関係で考えると、中央寄りのフルバック二名がもっと後退するなら2バックらしく保てます。でもどこまでも後ろへは行けません。
さらになんといっても、三人オフサイド規定です。四人オフサイドではありません。
バックス二名がそろって下がっては、オンサイドの隙間が広がりすぎてしまう。攻撃側がじゅうたんの上で少々遅めにキープして迫ってくれば、そのオンサイドのスペースに走り込める人数もひとりではなくなります。
少なくとも人手をかけて攻められた場合は、2−3−5といったときの2と3は横並び的でないと困る。いや、3というよりもその両翼の二名ですね。大挙して攻められても、2プラス2で後ろをどうにか整えることはできそうです、その前で味方が手伝ってくれれば。
ただし2+2のうちの一名を、スイーパー的に後退させるならオンサイドのスペースは変わらない。ひとりだけ下がらせることにした際、その程度も選べますね。深くも浅くもできます。これは考え方によるのではないでしょうか。
が、あまりに全体が後退してしまえば、どのみち深さは保ちづらくなってしまう。選択の余地は極小に向かっていきます。
どんな選手がいるかでも変わります。いろいろ想定しても無駄ばかり多いですから、可変4バックがごくごく普通になっただろうとして、これ以上はやめておきます。
それで裏側からふたたびここへ、というわけですね。
ほんとうは3と2がレフトバック、ライトバックなんだと思いますが、なにかWM以降の印象が強すぎて使えませんでしたね。
● 変因へ

