2009年06月23日
負けない! オランダの足跡
オランダの突撃オフサイド・トラップは、たぶん西ドイツ・ワールドカップの期間中に少し洗練されていき、その結果として実行回数が減り加減になったかもしれませんね。やはり相手にもよるし、好都合な状況がなければ無理でしょうし。 二次リーグの第二戦、東ドイツとの試合では、基本的なマーク分担は下の図式でした。
このうち、シュパルバッサーは下がっていることが多く、そのためにレイスベルヘンとシュルビアの2ストッパー、背後にスイーパーのハーンという光景が多く生じたりします。ときにより、3バック風。 対する東ドイツの攻めは少し非力で、個々の選手の技量も若干見劣りする感じです。そのせいなのか、この試合のオランダ守備陣は、マーク相手を交換する場面も目立ちました。
空中戦にはレイスベルヘンを軸に応対し、スイーパーのハーンは深く下がるとか。オランダ側のポジショニング概念どおりに相手を迎え撃つなど。
さて、最初の情景は、とても図式的な突撃オフサイド・トラップを企んでいるシーンです。起動係のハーンの動きがよくわかります。 こんな対人マークぶりの中で、相手を持たないハーンが前に出始めていました。
そしてヤンセンの陰でいったん立ち止まりかけるんですね。スロワーであるクルビューバイトの様子をうかがう。
戻すスローインだと確認できたら、ハーンは猛ダッシュ。
オランダのペナルティ・エリアのまわりには、東ドイツ選手8人と、オランダが9人。おそらくは、レンセンブリンクが前の方に残り、それをキッシェが見ていたことでしょう。東独の残りの一名はスイーパーのブランシュです。 スローインはブランシュに渡りました。ハーンが詰めます。
反対側に蹴ったボール、そしてオフサイド。ちょっと微妙かなと感じますが、まあオフサイドでもいいでしょう。
さて、少しさかのぼれば、一次リーグの最終戦の対ブルガリアでは、固い守備のオランダが失点を記録しています。オフサイド・トラップの失敗による失点です。それは、上記の例とは少し異なる、相手が余裕を持っている状況で起こりました。 クライフ時代オランダ 人かスペースか http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/469 上記に布陣概念図を載せた試合ですが、後半には双方の交代があり、顔ぶれが変化した後でした。 http://www.fifa.com/worldcup/archive/edition=39/results/matches/match=1990/report.html ブルガリアの短めなフリーキックから、オランダのペナルティ・エリアでの競り合いになります。
こぼれたボールをゴールキーパーが大きくクリアしました。オランダ勢はいっせいに上がったようです。ごく普通のプレーですね。 ブルガリアのスイーパー、イフコフには、状況を見渡す間もあったし、狙いを定めて蹴る余裕も充分でした。
左ウィングのデネフの前にパスが落ちる。手前側のブルガリア勢はオフサイド・ポジションです。審判も見ていますが、さすがに当時でも笛は鳴りません。ま、オフサイドにする審判もいたかもしれませんけど。
デネフはペナルティ・エリア内にドリブルして来ます。
そしてボネフ、ボイノフに向けた速いパス。
結果は、クロルのオウン・ゴールでした。
しかし、このあとオランダは、集中守備にふさわしいシーンを見つけて「突撃」を起動しています。 攻め込まれたオランダがカウンターに転じました。それをきれいなスライディングで防ぐペネフ。
ひろったコレフは、ボールをペネフに戻します。
追い込みが始まりました。
ヤンセンの後ろから突進するのは、もしかすると後半から交代出場したイスラエルかもしれませんが、やはりハーンのようにも見えました。とりあえずハーンだということで。 ペネフはボリソフを開かせるパス。それはずれました。
スライディングしているのはクライフ。
ここからのオランダの攻撃は実りませんでしたが、組み立て直してから、だめ押しの4点めを奪いました。 オランダは、突撃オフサイド・トラップを試合で磨き、いくつかの失敗を経て、どんな状況で起動するべきなのかを詰めていったんでしょうね、たぶん。それにより、回数は減っていったか…
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オランダの突撃オフサイド・トラップは、たぶん西ドイツ・ワールドカップの期間中に少し洗練されていき、その結果として実行回数が減り加減になったかもしれませんね。やはり相手にもよるし、好都合な状況がなければ無理でしょうし。
二次リーグの第二戦、東ドイツとの試合では、基本的なマーク分担は下の図式でした。
このうち、シュパルバッサーは下がっていることが多く、そのためにレイスベルヘンとシュルビアの2ストッパー、背後にスイーパーのハーンという光景が多く生じたりします。ときにより、3バック風。
対する東ドイツの攻めは少し非力で、個々の選手の技量も若干見劣りする感じです。そのせいなのか、この試合のオランダ守備陣は、マーク相手を交換する場面も目立ちました。
オランダ側のポジショニング概念どおりに相手を迎え撃つなど。
さて、最初の情景は、とても図式的な突撃オフサイド・トラップを企んでいるシーンです。起動係のハーンの動きがよくわかります。
こんな対人マークぶりの中で、相手を持たないハーンが前に出始めていました。
そしてヤンセンの陰でいったん立ち止まりかけるんですね。スロワーであるクルビューバイトの様子をうかがう。
オランダのペナルティ・エリアのまわりには、東ドイツ選手8人と、オランダが9人。おそらくは、レンセンブリンクが前の方に残り、それをキッシェが見ていたことでしょう。東独の残りの一名はスイーパーのブランシュです。
スローインはブランシュに渡りました。ハーンが詰めます。
反対側に蹴ったボール、そしてオフサイド。ちょっと微妙かなと感じますが、まあオフサイドでもいいでしょう。
さて、少しさかのぼれば、一次リーグの最終戦の対ブルガリアでは、固い守備のオランダが失点を記録しています。オフサイド・トラップの失敗による失点です。それは、上記の例とは少し異なる、相手が余裕を持っている状況で起こりました。
クライフ時代オランダ 人かスペースか
こぼれたボールをゴールキーパーが大きくクリアしました。オランダ勢はいっせいに上がったようです。ごく普通のプレーですね。
ブルガリアのスイーパー、イフコフには、状況を見渡す間もあったし、狙いを定めて蹴る余裕も充分でした。
左ウィングのデネフの前にパスが落ちる。手前側のブルガリア勢はオフサイド・ポジションです。審判も見ていますが、さすがに当時でも笛は鳴りません。ま、オフサイドにする審判もいたかもしれませんけど。
デネフはペナルティ・エリア内にドリブルして来ます。
そしてボネフ、ボイノフに向けた速いパス。
結果は、クロルのオウン・ゴールでした。
しかし、このあとオランダは、集中守備にふさわしいシーンを見つけて「突撃」を起動しています。
攻め込まれたオランダがカウンターに転じました。それをきれいなスライディングで防ぐペネフ。
ひろったコレフは、ボールをペネフに戻します。
追い込みが始まりました。
ヤンセンの後ろから突進するのは、もしかすると後半から交代出場したイスラエルかもしれませんが、やはりハーンのようにも見えました。とりあえずハーンだということで。
ペネフはボリソフを開かせるパス。それはずれました。
スライディングしているのはクライフ。
ここからのオランダの攻撃は実りませんでしたが、組み立て直してから、だめ押しの4点めを奪いました。
オランダは、突撃オフサイド・トラップを試合で磨き、いくつかの失敗を経て、どんな状況で起動するべきなのかを詰めていったんでしょうね、たぶん。それにより、回数は減っていったか…


