2008年11月08日
ブンデスの灯を消すな!バイエルンが花の都で踏ん張る
これは「サイド攻撃」派の対決ですね。センタリングの結果は…![]()
センタリングの総数は、24:29でバイエルンが優位、味方に渡ったものも、6:9でバイエルン。成功率は、ほぼ二、三割という、常識的な線になってますね。 ボール支配率も、46%:54%で、フィオレンティーナが負けています。 まあ、このくらいだと、中身次第では、意味をなくしてしまう程度の差かなと思えますね。そして、テレビをながめた印象は、ゲーム支配で六割がた、フィオレンティーナが優勢だなというもの。前半は、もっとフィオレンティーナの思いどおりだったでしょう。 この試合を、オープンでない、手堅い試合ぶりという方もいたようですが、どちらかといえば、双方が得点志向をそれなりに表面化させていたと感じますよ。UEFA日本語レポートなどは下記から。 http://jp.uefa.com/competitions/ucl/fixturesresults/round=15276/match=302739/report=rp.html ここで、ハギンズさんは、「多くの時間帯でドイツ王者を押し込んだ」と、フィオレンティーナの攻勢を表現していますね。こっちの方が、六割というよりも、事実に近いかもしれません。 バイエルンは、終始、ボール支配率で優っていた感じですが、攻守の実効性では、まるで逆に思えました。それは、フィオレンティーナが「プレスから、奪ったら即カウンター」を巧妙に演じたとか、巷間いわれるらしい、ボール保持が「リスク」になって、それがバイエルンを苦しめたとかいう感じではありません。 バイエルンの、融通を利かせない傾向があるライン・ディフェンスのおかげもあって、フィオレンティーナの攻めが効果的だったから、押し込んで見えたと思います。 前半のシュート数でも、4:9と、バイエルンは勝っていた。しかし、特筆しておきたくなるような、崩してのシュートが不足。枠内シュートは、逆に3:0で、フィオレンティーナの完勝。 ● やっぱり「サイド」合戦からゴール 立ち上がり、バイエルンのゼ・ロベルト、リベリなどが、日本人好みのサイド突進を見せました。有効性では、左偏重が明らかなバイエルンに対し、クズマノビッチ、サンターナなどが、フィオレンティーナにとっての右側を、過度に固めようとします。 少し落ち着くのかと感じかけるころに、先制ゴールが生まれました。10分。 バイエルンのゴール・キックから、1分近く続いたイン・プレー。そして、フィオレンティーナが左から右にまわし、ザウリがセンタリング。ルシオがクリアしたボールをつなぎ、リベリを経て速攻かというところ、走るポドルスキへのパスが悪く、ガンベリーニがハーフウェイ近くでカット。 そこから、戻りきっていないザウリへ、即座に展開。中に帰ろうとしていたザウリは、アーリー・クロスというよりも、斜めのロング・パスを、ペナルティ・スポットに送る。 ジラルディーノは、ルシオの前でかすかにヘッドで触れ、若干コースをゴール寄りに変えたので、腰をかがめてヘッディングしようとしたルシオが、気の毒にも滑稽に見えました。 そして、ムトゥがオッドよりもボール側で並走していて、その先にボールが落ち…。落ちる前に、ムトゥは左脚をの伸ばし、ダイレクトでシュート。ゴール右に突き刺さる。エルフ・メーター地点よりもゴールに近く、ゴールキーパー、レンジンクには打つ手なし。 このあとも、クロスからのシュートで、フィオレンティーナは得点機をつくりました。バイエルンの攻めは、今一つ。二つくらいかな。 ● この差は… ともにセンタリング派チームながら、バイエルンは外・外タイプの傾向強し。よくいう「サイド攻撃」の「理想型」、安全な外の攻め上がりから、効果的なクロス狙いのパターンが多いと思います。次に、大きな揺さぶりか。 フィオレンティーナも似たもの同士だとはいえ、中で崩しかけてから、フリー気味のウィングに展開しようとする志向が強い。 バイエルンは、リベリやシュバインシュタイガーが、中へも、わりと進出していました。しかし、リベリがなにか一手間かけないと、中央部は単純な経由地にすぎないような印象です。そのため、外・外のイメージがいっそう強まる。いいかたちになりかけるシーンも、なくはないんですけどね。 変化をつけさせるような作戦変更も必要か。 しかし、こんな素人見立ては、見事に否定されました。 ● 後半は、もっと得点意欲が増したみたい バイエルンはリードされていますからね。早めに同点にしておこうとのプランでもおかしくない。フィオレンティーナの方も、試合を決める2点目を望んでも、悪くはありませんね。そんな思惑がぶつかったということか。 安全志向のプロフェッショナルな試合運びが賞賛される中、積極姿勢のこのゲームは、わりとドキドキさせるものがありました。 ジラルディーノの単独抜けだしからの、決定的ループ・シュート。ポドルスキの低いセンタリングを、クローゼがあわせ損なう。複数の速攻でジラルディーノがシュート。やはり速い攻めから、ムトゥが短いセンタリングをヘッド。左のポドルスキが、大きくセンタリングしたところを、リベリがトラップ・ミス・・・ でも、やはりバイエルンの方がまずい感じでしたね。 ● あたま 期せずして、似たような感じで髪を短くした、モウリーニョ監督とクリンスマン監督。いや、示し合わせて? なんか、男前がいっそう上がったと評価した女性もいるし、あくの強さだか訛りの強さだかがもとから嫌いで、髪型の変化など関係ないという人もいましたよ。カット前と後、どっちがいいでしょうかね。 で、前回、3人まとめて交代させたモウリーニョ監督に触れましたが、同系統のことを、クリンスマン監督もするのか? 泰然自若、春風台東区、いや違った、果報は立って待てだったか。なにはともあれ、クリンスマン監督は、交代選手の準備は進めていたものの、大雑把には、待ってました。 さすがですね、とにかく結果は同点ゴール。いやはや、こうした流れも、なかなか読めないなと感じます。互いの選手たちに通じた観客の方なら、だいたい予想できるんでしょうけどね。残り十五分を切っての得点で、その後になって、バイエルンは最初の交代を行いました。 クリンスマン監督がなにを待っていたかって、もちろん得点なんですが… ● 同点ゴールは、ラッキーでしたけど 78分。やはりバイエルンは左。ゼ・ロベルトが走り、その後ろをリベリがドリブル。ゼ・ロベルトは使わず、中にドリブルしたリベリは、ペナルティ・エリアにフリーで入り込むポドルスキにパスをしたつもりだと思います。しかし、それがディフェンダーにあたり、もっと中のボロウスキへと、少し角度が変わる。近くにいたクローゼはオフサイド・ポジションでしたが、ボロウスキは違ったでしょう。 前向きにトラップすると、PKを蹴るかのように左へ決めました。フィオレンティーナにしてみれば、不運にも、ボールの動きが変わったということになります。オフサイドだ、とも思っただろうし。でも、このときは、さらに右で、シュバインシュタイガーもフリーでした。 そして、これだけではなく、直後には、クローゼのシュート・ミスで惜しくも逃した、決定的な逆転チャンスもつくっています。ほかにも決定機の手前までのチャンスができました。 フィオレンティーナの選手たちが、後半なかばあたりから、息切れ気味になってきてましたが、こうも崩れるのか。こうなる前に、追加点が欲しかった…。クリンスマン監督にしてみれば、二週間前にフィオレンティーナとの実戦を指揮したばかりですから、かなり読めてたんでしょう。 これでまた、明日、シャルケとまずいゲームをやっても、当面は安泰かもしれませんね。
posted by ports |16:30 |
コメント(4) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/tb_ping/295
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
ブンデスの灯を消すな!バイエルンが花の都で踏ん張る
コメント投稿者ID :
フィオレンティーナにすれば、バイエルンは『計算違い』だったんじゃあ。
「名門かなんか知らんが、所詮はブンデス(二流以下)」と、自分の領分わきまえぬ考えを持ってミュンヘンへ遊びに出かけた所、「あ、案外…」と軽いカルチャー・ショック。
無論それだけで凹むほどの連中じゃござんせんが、今度は、大舞台での経験値の違いが命運をわけ…
あるいは、ドイツ特有の悪運強さがまたもや手助け?
カット後ますます男前のクリンシーに見惚れ、ソッと。
posted by マティヒェン | 2008-11-08 17:15
返.ブンデスの灯を消すな!バイエルンが花の都で踏ん張る
コメント投稿者ID :
マティヒェン さんへ
使用前、カット仕様後に一票ですね、ありがとうございます。
フロレンツは、2トップがそろったのが、かえって落とし穴だったかもしれませんね。まあ、ああいう失点は、防ぎ難いものだとは感じますけど。
この結果、おそらくはリヨンで悩まずともよくなったと思うと、ちょっと残念、おっと、祝着です。
> 所詮はブンデス(二流以下)
わりと、…。今のところ、オランダには勝ってますからね、覇気を持って!
あ、失点数なら、イタリアごときに負けることはありませんでしたね、たぶん、未来永劫。
posted by コリバノフ | 2008-11-08 17:59
ブンデスの灯を消すな!バイエルンが花の都で踏ん張る
コメント投稿者ID :
クリンスマン、微妙にドイツ人選手を多く先発で使ってくれたり…?去年のリーグ戦は確かに圧倒的だったけどあの外国人部隊ぶりは…(泣)。
やっぱ、けが人が戻ってくるまでの三日天下?
posted by ドイツ好きは肩身が狭い… | 2008-11-08 18:17
返.ブンデスの灯を消すな!バイエルンが花の都で踏ん張る
コメント投稿者ID :
ドイツ好きは肩身が狭い… さんへ
ありがとうございます。だいじょうぶですよ、肩幅を広くしても。過去があります。昔を振り返ってみることにすれば、おそらく、向う50年くらいは、世界で一、二といったところでしょうから。
...über Alles.
posted by コリバノフ | 2008-11-08 18:29
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」


UEFA日本語レポートなどは下記から。


