2008年11月06日
「かたい」レアル。ユベントス相手で勝ち目なし
グティは動いていないのか?!
グチ先発のレアルvsユベントス。両者、万全ではないが http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/290 上記で先制ゴールなどに触れ、グティは走らないと書きました。テレビを見ているときもそれが気になって、前半終了時までの走行距離を調べてみましたよ。で、グティさんには申しわけなかったですね、相対的に少なめとはいえ、ちゃんと距離を稼いではいます。 レアルで一番多く動いたスナイデルでも、5,461メートル。グティはというと、少ない方ではあっても、一応4,867メートル。この二名、前半だけだと、600メートルくらいの差しかありません。 ふたつのペナルティ・アーク間の距離が、だいたい65メートル程度である競技場が普通です。単純にこの間を縦往復した場合は、600メートルというと、5往復分もないですね。 グティの走行距離総量が少なすぎると考えるよりは、要所ですばやく動かないと思った方が、どうもよさそうだなという気もします。 他方、ユベントス側には、前半だけで5,000メートル以上動かなかった選手がいません。妙に走り回りすぎるチームなのか? ハーフタイムまでで、レアルのフィールド・プレーヤー走行距離総量が50,416メートル。ユベントスは55,061メートル。十人で割れば、465メートルくらいの差異です。スナイデルとグティの差よりも小さい。大差でもないんでは? ユベントスが「無駄走り」していたとは見えませんでしたね。下がって専守防衛だと、動きの総量は低めになるのが普通です。後方にいったん戻って、また前に出ていく。そんなパターンを基本に、必要なボールなしの動きを積み重ねた結果だろうと思います。 ちなみに、省距離派のゴールキーパー、カシージャスは、この試合では3kmを切りました。一試合通じて2,905メートル。 ● グティのパスから決定機 ユベントスは、最終ラインと中盤に、近接した二重の防御線を敷き、人口密度が高くなるよう、最終ラインを上げ下げしていました。あまり深さをとらないので、裏は狙いやすいのではと思えます。それを、ユベントスは、洞察力と戻るスピードでカバーしています。 前半の終わりが近づくころ、失点を挽回するかのようなパスが、グティから左のドレンテに通りました。 カシージャスにまでボールが戻り、ユベントスの最終ラインはセンター・サークル近くにまで上がる。今度も、自陣センター・サークル後方でボールを受けたグティ。そこへアマウリが寄せます。グティは、ドレンテをケアするメルベリの内側に、斜めのグラウンダーを送る。 必死に走るユベントス守備陣。中央ではファン・ニステルローイもダッシュ。 残念ながら、猛追したメルベリが、ドレンテのセンタリングを、ぎりぎりでコーナーに逃げました。 こういうシーンは多くはなかったものの、レアルにもう少しボールなしの動きがあれば、同種の機会も多くなろうというもの。 ● しかし、交代はなし 前述のシーンのおかげではないでしょうが、ハーフタイムでグティは引っ込まず。なるほど、シュスター監督は、ボールなしの動きで崩す流動スタイルよりも、安定傾向の「パスサッカー」を選んだということなんでしょうね。しかし。 マルキージオ抜きのユベントスでは、中盤から縦に切り裂くパスは出てきづらい。レアルにしてみると、クロスを封じておけば、あとはデル・ピエロが何かしでかさない限り、そうそう危険は生じない、はず。もっと動きをからめた攻めに出てもいいのでは? ユベントスの二重防壁は、単に役割分担・ゾーン分担に忠実というよりも、隙間へ侵入する相手もつかまえる、対人応対の気味が強いもの。マーク意識の高い守りには、やはり、ポジション・チェンジが有効になる… まあ、こんな素人考えを軽蔑するように、レアルの交代は、65分になって、スナイデルからイグアインにというのが最初でした。 ● 二点目は67分、直接フリー・キック ファウル地点は、ゴール正面やや左、30メートル弱かという、デル・ピエロ・ゾーンの端に入っていそうな距離。ファウルをとられたカンナバロは、シソコに引っかかりかけた左脚を、すばやく逃した感じにも見えましたが、どうだったろう? デル・ピエロのキックは見事でした。しかし、壁の位置が中央寄りにずれていた感じです。デル・ピエロから見て、壁の左端にはキエッリーニが立ち、ボールはその上あたりを飛んで、ゴール左に入りました。壁が、キエッリーニの位置からさらに、一名分くらい横から始まっていれば、ジャンプした壁にあたっていそうな高さでした。 このあと、レアルはチャンスをつくってもいたものの、やや閉塞感が漂うような硬直したプレーぶり。しかし、ファン・デル・ファールトとサビオラが登場したのは82分。退いたのは、エインセとファン・ニステルローイでした。 二点差で、まさか諦めるはずもなし、シュスター監督は、三点とれるだろうという見通しのもと、グティを最後まで残したんでしょうね。結果は、0−2で終わりましたが。 このあたり、テレビの前で軽々しく傍目八目を決め込んでも、現場の専門家の視点というものはずっと深いなと、そう感じました。再放送も見てみよう…
posted by ports |11:59 |
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「かたい」レアル。ユベントス相手で勝ち目なし
コメント投稿者ID :
2点目のFKの壁の作り方は明らかにおかしかったです。
セオリーではニア(キーパーから見て右)のポストから壁の位置を
指示するのですが、カシージャスはファーのポストから壁を作ってました。
スペインでは普通なのかな?
posted by にし | 2008-11-06 14:44
返.「かたい」レアル。ユベントス相手で勝ち目なし
コメント投稿者ID :
にし さんへ
どうもありがとうございます!
そこ、よく見てませんでした。お茶をいれに立ったりしまして。
でも、録画したつもりだったんですけどね。ところが、一点目のあとでポーズにしたらしく、その先は、ハーフタイムだけが録画できてました…
そのシーン、すぐに動画が見つかったので、あらためて疑問をあげておこうと思います。
あらためて、ありがとうございました。
posted by コリバノフ | 2008-11-06 17:30
「かたい」レアル。ユベントス相手で勝ち目なし
コメント投稿者ID :
ユベントスはあまりラインを下げないチームだよ。少なくとも去年はやたらと高い最終ラインを前線からの真面目な守備とラインの上げ下げの正確さで保っていた。(というかオフサイドをかけまくる)
裏の広大なスペースはブッフォンがカバーしていて、時々裏を取られても、キエッリーニは足早いし、GKは最高に安定しているから、ラインが高い分中盤のプレスもかけやすいし、守備力はかなり高いと思う。
そういうわけでよく挙動不審に陥るGKマニンガーは今のユベントスにとって少し怖い部分。
攻撃はマルキージオの名前が出ているけれど、彼はあくまで控えの選手。本来ユベントスの中盤は、ザネッティ、もしくはポウルセンら守備能力の高い選手が前提で、+それなりの展開力があればいいという程度。つまり(ラニエリの)ユベントスは攻撃を中央の選手が演出するという考えでサッカーを行っていないと思う。
かわりにユベントスの攻撃の中心はサイドの選手が担う。左サイドはセリエの場合、デルピエロとネドベドの二人のコンビで高確率で崩せてしまう。右はカモラネージのキープ力と突破力、パスセンスで崩していく感じ。とくにカモラネージは低い位置からのゲームメイクの役割も担っていて、遅攻時はまず彼にボールを渡し、そこから彼のキープ力、展開力でボールを動かしていく。右からのラストパスも彼がいるときはほとんど彼が出す。
また逆に速攻の時はネドベドが決定的パスを出すことが多い。
今回デルピエロがわりと右サイドでボールを受けることが多かった。彼は本来左サイドでボールを受けることの多い選手。(昔デルピエロゾーンといわれたのは左サイド側)
これはカモラネージが怪我でいなくなったため、ユベントスの攻撃のバランスが大きく崩れたことが原因だと思う。つまり右サイドの攻撃力が落ちた分、余りに逆サイド側に攻撃が偏ってしまい、(ボールはより信頼できる選手に集まる。ネドベド、デルピエロの信頼>マルキオンニの信頼により右サイドはほとんど使われない)結果全体のバランスが崩れてしまった。
これに対する苦肉の策として、デルピエロの右FW起用ではないかと思う。結果左サイドはネドベドの負担が大きくなり多少攻撃力は落ちたが、中央に攻撃力のあるティアゴを起用することで補完したのだと思う。
問題はパスミスの多いシソコとSBの攻撃だけれど、デルピエロがあっさり点を決めてくれたのでそこまで攻撃の精度を気にする必要は無い展開。正直勝因はデルピエロがレアルにいなかったからといっても過言ではないと思う。
あとデルピエロ相手にあの壁の作り方はない。それとセルヒオ・ラモスがフリーでシュートを打ったシーンはホームのニステルゴールと全く同じパターン。今回もフリーにしたモリナーロが悪いのか、別に原因があるのか、修正が必要だと思う。
posted by 青春の夢 | 2008-11-07 13:08
返.「かたい」レアル。ユベントス相手で勝ち目なし
コメント投稿者ID :
青春の夢 さんへ
どうもありがとうございます。
ユベントスは、ほんとうにきれいに最終ラインをそろえてますね。あれを攻略するのはおもしろそうなのに、レアルは工夫に欠けたなと感じます。
> 本来ユベントスの中盤は、ザネッティ、もしくはポウルセンら
そのあたりが、とても残念な気になりますね。マルキージオ、貴重な控え程度なら、やはりレンタル路線に戻した方が、ご本人にもよさそうです。少し積極的なチームで試合に出続ければ、たぶん、二年弱で、ユベントスが取り返そうと真剣になる、そんな成長も望めるのでは? ジョビンコも、どうなるのか…
カモラネージなどのこと、仰るとおりなんでしょうね。かなり選手がそろったなと見えて、レアルと較べてしまえば手薄。でも、うまいこと回っていきそうな兆しが感じられます。
まあ、すべて、デル・ピエロの出来に帰結させられますね。間隔をあければ、やはり今でも素晴らしいまま。まだまだ大事に活躍させて欲しいものです。
モリナーロは、ちょっとボールを動かされて、そちらを注視気味になったせいではないでしょうか。それだと、だめだといっても、往々にして多くの一流選手にもありがち。習慣と心がけと、あとは、なんでしょう。
詳しくコメントいただき、ありがとうございました。
posted by コリバノフ | 2008-11-07 18:12
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