2008年08月30日
4-2-3-1 対 ユベントス
サッカーは布陣で決まる。システムこそが最重要なのだ。
下の図を見て欲しい。4−2−3−1が4−4−2と対戦した実例である。相手側4−4−2の、中盤の「4」は、実は「サイド」二名とセンター二名。かんたんなことだ。4−2−3−1は、中盤センターでの攻防で優位に立てる。 それよりも、4−2−3−1こそは最高の攻撃的システムだといえる。それはセンターでの優位だとか、「サイドの時代」に、サイドをそれぞれ二名で攻める、守るというだけではない。4−4−2側が中盤の「4」のうち、「サイド」を上げてきた場合は、4−2−3−1の最終ラインと数的同等になる。4−2−3−1はそれを厭わない、本来的に攻撃志向のシステムであることが、最重要ポイントなのだ。● アルトメディア対ユベントス(2008年8月26日) — 先生、刺激的なお話しをお願いします。さて、ユベントスが、地元で4−0と勝ったあとの二戦目ですね。 開始1分も経たず、カモラネージがグリゲラの単純な縦パスだけで、「サイド」を抜けちゃってますよ。そしてアマウリがニアでダイビング・ヘッドを試みる。クリアされましたが、ゴールになってもおかしくありませんでした。 — ふむ、本来の4−2−3−1ならば、フォドレクがグリゲラに「プレス」している。楽にパスは出ない。 — アルトメディアが、四人の、妙に美しいオフサイド・ラインに拘泥したせいではありませんか? — オフサイド・タクティクスこそがプレスの要だよ。ブラークは、もっと走る速度を備えておくべきだった。そして、つねに「前からプレス」せねばならん。それが美しいサッカーだよ。 ● 12分、先制ゴール — これは、ブッフォンにプレッシャーをかけて、うまくいきましたね。 — 君、プレス、だよ。プレッシャーでなく、プレス! — コザークが、ユベントス守備陣の、意識的でないパス回しを、よく狙った。とれないのは承知で、つめていきましたね。 — ほっほっ、あれはねぇ、本来なら1トップのポスピェフであるべきだった。しかし4−2−3−1は、3のひとりがあんなこともできる。 — 2トップとどう違うんですか? — 見りゃ、わかるだろう。 — で、レグロッターリエがクリアしておかなかったから、ハーフウェイ・ラインで弾んだボールの攻防になりました。 — ユベントスともあろうものが、「ポゼッション」せずにクリアなどするものかね。ここで、4−2−3−1の機能美が発揮できたわけだ。 — ポゼッションってなんですか、あ、いやいや。タッチ寄りに下がったコザークが、浮いたボールを後ろに戻し、外側に出てリターンを受ける。「サイド」役のオブジェラは、中に入ってました。 — あそこは中でいいんだよ。ユースケとかとは違うんだ。 — オブジェラはすかさず壁になってコザークを抜け出させ、さらに前に走ってコザークのリターンを受け、すぐにセンタリングしました。 — ほんとならね、コザークの戻しを受けたシソフスキが、一気に外の外を駆け上がって欲しかったよ。それがもともとの4−2−3−1の二名サイド体制だからね。 — 左のフォドレクが、素敵なジャンピング・ボレーを決めました。 — ダイレクト・ボレー、ジャンプ・バージョンといいたまえ。 — ダイレクトでないボレーって、どっちかといえば珍しいと思うんですけど…。グリゲラは、フォドレクが中央から、ちょっと外に出たのを全然見てなかったようですね。 — 違うよ、君ぃ。見ることが、で・き・な・い。つまりそれが「サイド」だよ。 — グリゲラ、借金でもしてたんでしょうか。 ● サイド合戦でゴール! — ユベントスは、15分ころ、アマウリがヘッディング・シュートをポストにぶつけただろ。あれもクロスだ。 — その前に、キーパーがゴール・エリア角で防ぎ、横へこぼれたのを、ペナルティ・エリアのラインあたりから、ヤクィンタがセンタリングしましたっけ。でも、あそこに行く前は、モリナーロがロング・ボールを前線のアマウリに蹴り、それを逆にまわっていたカモラネージに、ちゃんと落としたところからでした。 — モリナーロも、サイドの選手だろうが。…23分すぎにも、ユベントスは右「サイド」、グリゲラがいいかたちでクロスを入れた。ゴール・ラインまで 2m 弱と迫っての、マイナスのボールだ。それを中で折り返したネドベドは、完全にフリーだ。サイドだからさ。そのあとはクリアされたけどね。 — ネドベドのこと、最初っからアルトメディアは、誰も見てなかったみたいなんですけど。 — ん? — いえ、その、…。グリゲラがセンタリングする一連の動きですが、右サイドのカモラネージ、中央でプレーしてましたよ。 — 二分割すれば右側だ。それに、カモラネージはユースケじゃないんだぞ。 — はあ。…4−2−3−1のアルトメディアは、この場面、グリゲラとカモラネージふたりの、ちょっとキープを入れただけの三角パスで、かんたんに「サイド」を破られてます。フォドレクひとりしかいなくて、ブラークは内に入ったカモラネージの近所にいました。4−2−3−1は、マン・ツー・マンなんですか? — フォドレクはスライディングして、グリゲラのボールに触っている。4−2−3−1には左右にずれる柔軟性もある。とにかく、左のフォワードのフォドレクがペナルティまで引くのが、4−2−3−1のサイド重視の表れなんだ。 — ウィングが、対面のディフェンダーのオーバーラップをマークしないって伝説、どなたがこしらえたんでしょう? — この際ね、カモラネージにもね、もっと外を突破しろといっておく。サイドの時代なんだからな! 見たまえよ、25分の同点ゴールを。ネドベドは、ちゃんと左外からアーリー・クロスを入れている。ヤクィンタとアマウリが走り、奥のアマウリがヘッドでゴール左に決めた。サイドだよ、再度いうがね。 ほーら、29分、グリゲラとカモラネージと、ふたりがタッチ際にいる。そこから内側を上がったマルキージョにパスだ。そしてゴロのクロス。中は4対3でアルトメディアが多かったのに、アマウリがゴール・エリア内で蹴っている。左にそらせてしまったがね。サイドはふたり、さ。 — なるほど、サイドですね。でも、マルキージョの位置に、カモラネージが入ったらいけないんですか? — ……いーよ、別に。はっきりいえばね。しかしだ。サイドふたりという話をしてるんだぞ、今は。 ● ユベントス — 先生、16分と31分のユベントスはいかがでしょうか? — そりゃあ、90分のうちには、16分も、89分も入ってるんだ。ユベントスにも、アルトメディアにだって、公平に31分は来ただろうさ。 【16分は冒頭の図、31分は下。マルキージョのパスにより、アルトメディアの選手たちは省かれてしまい、そこからダイレクトのパスがつながってユベントスのチャンスになった】
— 4−2−3−1と昔の4−3−3は、どこがどう違うんですか? — 馬鹿をいうな。4から先の数字が異なる。 — 3も、共通のようです。 — 話にならんっ! — はぁ。では、4−2−3−1のご評価を。 — かんたんだよ。弱者が強者ユベントスに立ち向かうには、4−2−3−1という工夫が必要だったんだ。4−2−3−1だからだよ、引き分けられたのは。実際、プレスのかかりがいいシーンもあったんだ。 — いわゆるプレッシングがないとだめなんですか? — どうやって奪うんだね? — 第一戦で余裕の点差をつけたのに、ユベントスはなんだか攻め気配でしたね。別に「前からプレス」じゃなくても、中盤で奪う場面はかなりありました。 — いいんだよ、自陣中盤で奪っても。だって4−2−3−1なんだからね。いいに決まってる。 はっきりいっておくが、ユベントスはけしからんと思うよ。強者なのにさ。かっちりとリピリピしたプレーをするはずだったのに、ありゃ、なんだよ。 ヤクィンタはときどきサイドに出たりするし、アマウリは中盤でもプレーすることがある。マルキージョは使うべきじゃない。カットされたら怖い、真ん中を通すパスも狙うし、前線まで上がってコンビネーション・プレーに参加してしまう。ポウルセンだけだよ、当初の額面どおりにゆったりやってくれてたのは。大人げないんじゃないかね、ユベントスは。 — リッピ監督も、ナポリのころは攻めに工夫のある、積極的なチームをつくってた気がするんですが。このユベントスも、流すとこは流してたムードもありますよ。 — もっとゆるめていいんだ、4−0のビッグは。ホームなんだぞ、4−2−3−1のアルトメディアの。ちょっとプレスがきついんじゃないか。 — リーグ戦では、たぶん、もうちょっと… ー ふん。もともと中央の4番だったネドベドは、すっかり左でのプレーで固まったようだが、それでもね、的確に中へ入ってきすぎるよ。なんたってビロード離婚の前は、同じ国だったスロバキアのチャンピオンなんだ。レスペクトくらい欲しいね。 — 60分、左コーナーを自分で蹴ったあとの連続プレーで、ネドベドは中央に入ってのシュートを左にはずしてくれました。 — いつも決めるようじゃ、ネドベド以上の存在になっちまう。だいたいユベントスは妙に戦力が充実しているようだぞ。卑怯だろ。 — やはり、フォーメーションより選手だということですか? — そうではない。サッカーは布陣だ。フォーメーションとは違う。システムと呼べ。だが、アルトメディアは4−2−3−1をこなしきれなかった。サッカーは監督だ。 — ユベントスはチャンピオンズ・リーグでもかなり行きそうですね。ラニエリ監督がアルトメディアの指揮を執れば、ヨーロッパ・ベスト8くらいは軽いですか? …先生?
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Re:4-2-3-1 対 ユベントス
あまりの読み辛さに2ページで飽きました。
posted by rafael | 2008-08-30 18:32
4-2-3-1 対 ユベントス
上の人と見事に同じだ!!
あと、なんか見ててイライラもする。
posted by liverpool | 2008-08-30 19:04
4-2-3-1 対 ユベントス
読みずらすぎて、すぐやめた
posted by あさ | 2008-08-30 20:55
4-2-3-1 対 ユベントス
>サッカーは布陣で決まる。システムこそが最重要なのだ。
この一文だけで、この記事書いてる人がサッカーおんちなのがわかる。よって以下の文も読む価値なし。
posted by 通りすがり | 2008-08-30 21:47
4-2-3-1 対 ユベントス
皮肉ネタにマジにツッコんでどうするんだ…>上4つのコメント
posted by 556 | 2008-08-30 22:19
4-2-3-1 対 ユベントス
みなさま、わざわざコメントいただきありがとうございます。字を読める方には、それぞれにお楽しみいただけたようで、とても幸いに存じます。
556 さんへ
ヤクィンタ、アマウリは、実は近くにそろってる時間が多かったですね。数的同等などは、なかばは皮肉でありませんです。ありがとうございました。
posted by コリバノフ | 2008-08-31 00:22
え?専制?
あまりの面白さに 5回 読みました!
いよいよ スペインも 始まりますので
バルサの4-3-3も 刺激的に
再度 解説 お願い申し上げます。
posted by 杉本 | 2008-08-31 00:27
4-2-3-1 対 ユベントス
杉本 さんへ
ありがとうございます。前の方にいただいているコメントも、あわせて楽しめますよね。
茂樹敵な活動は、今日を持ちまして終了しようと思ってます。なにか部屋を用意すべきでしたら、プリーズ・リクエスト。
posted by コリバノフ | 2008-08-31 10:52

サッカーは布陣で決まる。システムこそが最重要なのだ。
● アルトメディア対ユベントス(2008年8月26日)
— 先生、刺激的なお話しをお願いします。さて、ユベントスが、地元で4−0と勝ったあとの二戦目ですね。
開始1分も経たず、カモラネージがグリゲラの単純な縦パスだけで、「サイド」を抜けちゃってますよ。そしてアマウリがニアでダイビング・ヘッドを試みる。クリアされましたが、ゴールになってもおかしくありませんでした。
— ふむ、本来の4−2−3−1ならば、フォドレクがグリゲラに「プレス」している。楽にパスは出ない。
— アルトメディアが、四人の、妙に美しいオフサイド・ラインに拘泥したせいではありませんか?
— オフサイド・タクティクスこそがプレスの要だよ。ブラークは、もっと走る速度を備えておくべきだった。そして、つねに「前からプレス」せねばならん。それが美しいサッカーだよ。
● 12分、先制ゴール
— これは、ブッフォンにプレッシャーをかけて、うまくいきましたね。
— 君、プレス、だよ。プレッシャーでなく、プレス!
— コザークが、ユベントス守備陣の、意識的でないパス回しを、よく狙った。とれないのは承知で、つめていきましたね。
— ほっほっ、あれはねぇ、本来なら1トップのポスピェフであるべきだった。しかし4−2−3−1は、3のひとりがあんなこともできる。
— 2トップとどう違うんですか?
— 見りゃ、わかるだろう。
— で、レグロッターリエがクリアしておかなかったから、ハーフウェイ・ラインで弾んだボールの攻防になりました。
— ユベントスともあろうものが、「ポゼッション」せずにクリアなどするものかね。ここで、4−2−3−1の機能美が発揮できたわけだ。
— ポゼッションってなんですか、あ、いやいや。タッチ寄りに下がったコザークが、浮いたボールを後ろに戻し、外側に出てリターンを受ける。「サイド」役のオブジェラは、中に入ってました。
— あそこは中でいいんだよ。ユースケとかとは違うんだ。
— オブジェラはすかさず壁になってコザークを抜け出させ、さらに前に走ってコザークのリターンを受け、すぐにセンタリングしました。
— ほんとならね、コザークの戻しを受けたシソフスキが、一気に外の外を駆け上がって欲しかったよ。それがもともとの4−2−3−1の二名サイド体制だからね。
— 左のフォドレクが、素敵なジャンピング・ボレーを決めました。
— ダイレクト・ボレー、ジャンプ・バージョンといいたまえ。
— ダイレクトでないボレーって、どっちかといえば珍しいと思うんですけど…。グリゲラは、フォドレクが中央から、ちょっと外に出たのを全然見てなかったようですね。
— 違うよ、君ぃ。見ることが、で・き・な・い。つまりそれが「サイド」だよ。
— グリゲラ、借金でもしてたんでしょうか。
● サイド合戦でゴール!
— ユベントスは、15分ころ、アマウリがヘッディング・シュートをポストにぶつけただろ。あれもクロスだ。
— その前に、キーパーがゴール・エリア角で防ぎ、横へこぼれたのを、ペナルティ・エリアのラインあたりから、ヤクィンタがセンタリングしましたっけ。でも、あそこに行く前は、モリナーロがロング・ボールを前線のアマウリに蹴り、それを逆にまわっていたカモラネージに、ちゃんと落としたところからでした。
— モリナーロも、サイドの選手だろうが。…23分すぎにも、ユベントスは右「サイド」、グリゲラがいいかたちでクロスを入れた。ゴール・ラインまで 2m 弱と迫っての、マイナスのボールだ。それを中で折り返したネドベドは、完全にフリーだ。サイドだからさ。そのあとはクリアされたけどね。
— ネドベドのこと、最初っからアルトメディアは、誰も見てなかったみたいなんですけど。
— ん?
— いえ、その、…。グリゲラがセンタリングする一連の動きですが、右サイドのカモラネージ、中央でプレーしてましたよ。
— 二分割すれば右側だ。それに、カモラネージはユースケじゃないんだぞ。
— はあ。…4−2−3−1のアルトメディアは、この場面、グリゲラとカモラネージふたりの、ちょっとキープを入れただけの三角パスで、かんたんに「サイド」を破られてます。フォドレクひとりしかいなくて、ブラークは内に入ったカモラネージの近所にいました。4−2−3−1は、マン・ツー・マンなんですか?
— フォドレクはスライディングして、グリゲラのボールに触っている。4−2−3−1には左右にずれる柔軟性もある。とにかく、左のフォワードのフォドレクがペナルティまで引くのが、4−2−3−1のサイド重視の表れなんだ。
— ウィングが、対面のディフェンダーのオーバーラップをマークしないって伝説、どなたがこしらえたんでしょう?
— この際ね、カモラネージにもね、もっと外を突破しろといっておく。サイドの時代なんだからな!
見たまえよ、25分の同点ゴールを。ネドベドは、ちゃんと左外からアーリー・クロスを入れている。ヤクィンタとアマウリが走り、奥のアマウリがヘッドでゴール左に決めた。サイドだよ、再度いうがね。
ほーら、29分、グリゲラとカモラネージと、ふたりがタッチ際にいる。そこから内側を上がったマルキージョにパスだ。そしてゴロのクロス。中は4対3でアルトメディアが多かったのに、アマウリがゴール・エリア内で蹴っている。左にそらせてしまったがね。サイドはふたり、さ。
— なるほど、サイドですね。でも、マルキージョの位置に、カモラネージが入ったらいけないんですか?
— ……いーよ、別に。はっきりいえばね。しかしだ。サイドふたりという話をしてるんだぞ、今は。
● ユベントス
— 先生、16分と31分のユベントスはいかがでしょうか?
— そりゃあ、90分のうちには、16分も、89分も入ってるんだ。ユベントスにも、アルトメディアにだって、公平に31分は来ただろうさ。
【16分は冒頭の図、31分は下。マルキージョのパスにより、アルトメディアの選手たちは省かれてしまい、そこからダイレクトのパスがつながってユベントスのチャンスになった】
— 4−2−3−1と昔の4−3−3は、どこがどう違うんですか?
— 馬鹿をいうな。4から先の数字が異なる。
— 3も、共通のようです。
— 話にならんっ!
— はぁ。では、4−2−3−1のご評価を。
— かんたんだよ。弱者が強者ユベントスに立ち向かうには、4−2−3−1という工夫が必要だったんだ。4−2−3−1だからだよ、引き分けられたのは。実際、プレスのかかりがいいシーンもあったんだ。
— いわゆるプレッシングがないとだめなんですか?
— どうやって奪うんだね?
— 第一戦で余裕の点差をつけたのに、ユベントスはなんだか攻め気配でしたね。別に「前からプレス」じゃなくても、中盤で奪う場面はかなりありました。
— いいんだよ、自陣中盤で奪っても。だって4−2−3−1なんだからね。いいに決まってる。
はっきりいっておくが、ユベントスはけしからんと思うよ。強者なのにさ。かっちりとリピリピしたプレーをするはずだったのに、ありゃ、なんだよ。
ヤクィンタはときどきサイドに出たりするし、アマウリは中盤でもプレーすることがある。マルキージョは使うべきじゃない。カットされたら怖い、真ん中を通すパスも狙うし、前線まで上がってコンビネーション・プレーに参加してしまう。ポウルセンだけだよ、当初の額面どおりにゆったりやってくれてたのは。大人げないんじゃないかね、ユベントスは。
— リッピ監督も、ナポリのころは攻めに工夫のある、積極的なチームをつくってた気がするんですが。このユベントスも、流すとこは流してたムードもありますよ。
— もっとゆるめていいんだ、4−0のビッグは。ホームなんだぞ、4−2−3−1のアルトメディアの。ちょっとプレスがきついんじゃないか。
— リーグ戦では、たぶん、もうちょっと…
ー ふん。もともと中央の4番だったネドベドは、すっかり左でのプレーで固まったようだが、それでもね、的確に中へ入ってきすぎるよ。なんたってビロード離婚の前は、同じ国だったスロバキアのチャンピオンなんだ。レスペクトくらい欲しいね。
— 60分、左コーナーを自分で蹴ったあとの連続プレーで、ネドベドは中央に入ってのシュートを左にはずしてくれました。
— いつも決めるようじゃ、ネドベド以上の存在になっちまう。だいたいユベントスは妙に戦力が充実しているようだぞ。卑怯だろ。
— やはり、フォーメーションより選手だということですか?
— そうではない。サッカーは布陣だ。フォーメーションとは違う。システムと呼べ。だが、アルトメディアは4−2−3−1をこなしきれなかった。サッカーは監督だ。
— ユベントスはチャンピオンズ・リーグでもかなり行きそうですね。ラニエリ監督がアルトメディアの指揮を執れば、ヨーロッパ・ベスト8くらいは軽いですか? …先生?

