2008年08月27日

ビスワ vs 余裕のバルサ

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 すでに地元で勝っているバルセロナが、ポーランドでの第二戦に…


 ビスワの選手で、先の欧州選手権に出場したのは、ウォボジンスキだけのはず。2006年ワールドカップでは、バシュチンスキが守備で働き、トップのパベウ・ブロジェクもちょっと出たものの、やはり寂しい顔ぶれのような気がしてしまいます。
 かたやバルセロナも、初戦で4−0と差をつけたので、負けなければいいという姿勢か。あまり期待できなさそうな状況。そうならないことを祈りますが。

 当初、目についたシーン。
 開始してほどなく、バルデスがボールをとり、バルセロナ全体が前に上がる。プジョールとピケが左右に大きく開く。ここで、左タッチ際のピケにパスがわたると、予測していたボグスキが詰め寄り、ボールはゴールキーパーに戻る。ボグスキはこれを追い、バルセロナ側には動きがない。バルデスは低めのクリア。パスのつもりなのか? ビスワ選手がそれをハーフウェイでとらえ、ダイレクトで前へ。やや不正確で、中に戻っていくプジョルが対応、ことなきを得る…

 攻め込まれると4−2−3−1になるビスワですが、第二トップ的なボグスキは、バルセロナが後方でゆったりキープしたときには、最初のシーンのように追っていくことが多々ありました。チーム全体も、ゾーン守備網を引きながら、かなり対人応対が早い。フォア・チェックを心がけているようです。
 攻撃面でも、左右へ自在に動くボグスキが中心。ジュニオール・ディアスが組み立て役、イルサークは守備とシンプルなつなぎでリズムをつくる。ウォボジンスキとジエニュチュクはウィングで、彼らが内に入ると、後方からディフェンダーがオーバーラップ。

 バルセロナは、4−1−2−3というよりも、左のアンリと中のエトーの2トップというムード。右へダニ・アウベスやイニエスタが上がっていく。シャビも右に出てきます。ともかく余裕綽々。換言すればぴりっとしません。ポジションは、やはり固定。

● 前半

12分
 ビスワから見て右深くでスローイン。うまくつながらずに、こぼれをゴール・ライン際でアビダルがひろう。ウォボジンスキにぶつけて出そうとしたのが失敗。ピケが応対し、中にこぼれたボールをプジョルが胸でトラップ。それをパベウ・ブロジェクが、ペナルティ・エリアを出るあたりでカット、短く味方に戻す。ジュニオール・ディアス、強シュート。バルデスが叩き落としてからキャッチ。

19分
 バルセロナが攻め込んだあと、ビスワの縦パスをプジョルが触り、相手と競りながら戻るピケへ。ペナルティ・エリアに入るあたりでバルデスにバック・パス。トラップして、左のアンリに蹴ろうとしたようだが、軸足が滑ってしまう。ペナルティ・エリア角でウォボジンスキがトラップ。ループ気味のシュートは、1m強、左へはずれる。

24分
 中盤でつないだバルセロナは、左で待つアンリへ。縦にひとりをかわしセンタリング。少し高く、エトーのヘッドは大きく浮いてしまう。

25分
 バルセロナがボールを奪取、早めに左へ。アンリが縦に持ち込み、ペナルティ・エリアに。少し角度が狭いがシュート。ゴールキーパーがとめる。

 アンリは右足で縦に持ち出すパターンで、かなり相手をかわせていました。いったんスピード落としてからのタイミングが巧み。

35分
 ビスワから見て、センター・サークルを越えた右寄りでフリー・キック。中央を歩いていたジュニオール・ディアスが、ダッシュで真ん中に侵入。これにシャビがついていけず、ダニ・アウベスがしぼる。
 イルサークのフリー・キックは、単純に左外気味のジエニュチュクへ。相手が寄るのを見て、右足に持ち替えてペナルティ・エリア内にクロス。ピケの外側、ゴール・エリア角あたりでパベウ・ブロジェクがからだを投げ出してヘッド。バルデス、倒れながらキャッチ。

40分
 イニエスタが倒される。相手ゴール正面、ペナルティ・アークから数メートルのフリー・キック。ダニ・アウベスが狙ったが、右上に 1m 強はずれる。

41分
 バルセロナから見て右タッチ、ハーフウェイ近くからイニエスタがドリブルで抜け出す。相手3名に対して、エトー、アンリがダッシュするというチャンス。中にかわしたイニエスタ、ビスワはオフサイド・ラインを上げてエトーを残す。
 微妙に、エトーの外側 1m くらいのパスが出る。エトーは知らん顔。アンリもオフサイドかと思ったら、外側から駈け戻ったピオトル・ブロジェクが、オンサイドにしてしまう。左からペナルティ・エリアに侵入したアンリは、ダイレクトでゴール右に転がす。が、1m ほどそれる。
 この速攻は、一番おもしろいシーンでした。

44分
 ピオトル・ブロジェクが、右翼で逃げるドリブルをするイニエスタに対し、足を後ろから払って警告。

● バルセロナは勝負するはずもないですね

 ビスワは小さな好チーム。各選手が、要所でパスに逃げずに、相手と正対してかわそうかという姿勢を見せました。必ずしもうまくいってませんでしたが、打開しようという積極性にあふれていました。
 前の5人に小粒な創造性があり、相手の裏をかこうという意図は感じられました。守りは、少々統一に欠けるシーンがありますが、それはいつもではない。あと二、三名、攻撃的な技量に優れた選手がいれば、これは上を狙えるなと、そんな風に思わせるチームでした。

 バルセロナは、攻守にわたってやや散開気味。相手ボールを奪いにいくこともたびたびありましたが、ドリブルやパスでひとりがかわされてしまうと、あとが続かないといったイメージ。それでも、ビスワの技量の問題もあって、そうは危険なムードではありませんでしたが。
 エトーは悪くない調子。アンリはもっと期待できそうに見えました。そのアンリがでんと構えているせいか、左半分に封じ込められた感じのケイタとアビダルは、前にスペースを見つけ出しづらいようです。かんたんな経由プレーのみ。
 ダニエウ・アウベスはけががあったためか、やや積極性を欠いた印象。中が詰まってもおり、外、中、変化に富んだ攻め上がりはできないのかも。
 あとは、イニエスタがときおり活発さを見せるものの、基本的に淡々と仕事をこなし、時間を使っていくプレー。やはり、地元での4−0が大きく影響したようです。

● 後半

50分
 バルセロナ陣内でボール奪取の攻防。右タッチに出てきたディフェンダーのバシュチンスキが、大きく中にクロスを送る。
 バルセロナは、アンリを含めて4人がバシュチンスキ周辺におり、きれいに並んだ最終ライン4人も、全員が片側に寄っていました。
 ペナルティ・アークあたりでダニ・アウベスが触れようとするが、ボールは外に流れる。左寄り正面、ペナルティ・エリアの外から、ジエニュチュクがダイレクトで右にシュート。バルデス、倒れながら左手で弾く。

52分
 バルデスが弾いたあとの、イルサークの右コーナー・キック。ボグスキが中央からコーナー側へ走る。それをシャビが追う。ほかには、ゴール・エリアあたりにビスワの選手が3人プラス、ファー側、ペナルティ・エリアに入ったところにディフェンダーのクレベル。バルセロナは、ニアにひとりが浮き、そのほかに5人。ゾーン守備。
 正面で飛んだジュニオール・ディアスの奥、走り込んだクレベルはフリー。パベウ・ブロジェクの近くにいたダニ・アウベスが慌てて寄せるが、ファー・ポストから 10m くらいの地点で、クレベルはダイビング・ヘッド。ポストぎりぎりには飛ばず、バルデスも触ったもののゴール・イン。

55分
 攻め込んだバルセロナは、いったんボールを失うも、奪い返して右に。イニエスタがドリブルでペナルティ・エリアに侵入。内にかわして、ペナルティ・スポットから 3m ほど右のエトーに短いパス。ダイレクトで打ったが、ゴールキーパーが弾く。
 そのボールは、ゴール前の左にいたアンリがわずかに届かないところを転がる。

 ここから、両チーム、選手を入れ替えていきます。

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 だいたいポジションはいっしょです。フレブが横に動こうとしていましたが、ほかがあまり機動的ではなく、しだいに右で固定されていきます。それでも、アンリが大きく右に動いたりなど、それまでよりも変化は出ていました。
 ビスワは、さらに追加点を狙っていました。でも残り15分くらいから諦め加減、一点差でも勝てばいいという雰囲気になりました。

58分
 ビスワの組み立てのドリブルを奪ったバルセロナは、ヤヤ・トゥーレがセンター・サークル内から、少し左寄りを走るエトーの前にパス。ペナルティ・エリアに入ったところで、追走するバシュチンスキを左足の切り返しでやりすごす。そして右足でシュート。しかし、すぐにターンしたバシュチンスキがスライディングで防ぐ。

60分
 右コーナー・キックを得たバルセロナ。ダニ・アウベスのボールに、正面でプジョルとピケが飛ぶ。奥のピケがヘッド。クロス・バーを叩いてそれていく。各種キッカーはアウベスでした。

67分
 バルセロナは相手陣左外でフリー・キックを得る。そのクロスにプジョルが飛んで、ゴールキーパーが競りにいく。が、そのパベウェクはキャッチ・ミス。しかし、ボールはゴール右に抜ける。

68分
 ゴールキーパーのミスによるコーナー・キック。これをビスワが奪い返して速攻。右タッチ沿いを走るウォボジンスキにパスが出る。バルセロナは3人がペナルティ・エリアに帰陣。フレブがウォボジンスキに寄せて、アビダルがそれをカバーに走る。対して、ビスワは中にパベウ・ブロジェクのみ。
 ウォボジンスキはフレブを股抜きでかわし、アビダルとふたりに再度挟まれる前に、ペナルティ・エリア横から右足アウト気味でふわりとしたシュート。わずかにクロス・バーを越え、ゴール・ネット上に。

77分
 ヤヤ・トゥーレが、中央右寄りからドリブルで持ち込む。右の足裏で左に転がしてひとりをかわし、ペナルティ・エリアに迫る。相手が集まると、ペナルティ・アーク左端に上がるグジョンセンにパス。寄せるジュニオール・ディアスを内側に切り返すが、エトーの逸機同様に、スライディングで弾き返される。

80分
 バルセロナが左コーナー・キック。その崩れから再度左に。そこからゴール・エリア右角近くに飛んだクロスに、プジョルとピケがフリー。奥のピケによるヘッドは、ゴールキーパーがブロック。
 このこぼれから右で展開。プジョルが右タッチ際から、右に出てくるボヤンにパス。ペナルティ・エリアに入ったところ、ゴール・ライン近くからグラウンダーのセンタリング。ペナルティ・スポットに走ったピケはフリー。が、ダイレクトのシュートは、なぜか 30m 以上浮く。

86分
 67分と似た左の位置で、バルセロナがフリー・キック。それを同じようにパベウェクがミス。今度は、ゴール・エリア端の角度が少ないところへヤヤ・トゥーレがつめる。シュート。しかし、ボールはサイド・ネット。

87分
 ビスワのペナルティ・エリア外の正面で、バルセロナのパスがカットされる。しかしボールは上にはねる。ペナルティ・アークにアンリとボヤン。左のアンリがヘッドで左気味にパス。ボヤンが斜めに走り、相手に競い勝ってシュート・チャンス。ゴール・エリア左角からのシュートは、高く上に。

 ロス・タイム、アンリがとうとう苛つきを表現したのか、前を走る相手の足を蹴り払う。警告。

● 鷹揚なバルセロナ

 初めて見たバルセロナですが、戦力の差と地元で点差をつけたからでしょう、楽なプレーを選択していこうというイメージで、ほとんど参考にならない感じでした。ヤヤ・トゥーレが攻守に鈍く光るプレーぶり。シャビは落ち着かせるのに終始していました。
 それでも、同点にする機会は充分以上にあったわけですが、やはり気のゆるみか、プロとは思えないようなシュート・ミスで敗北。まあ、ミスも出ますね、余裕ありすぎでした。初戦の方ならば、いい出来を見れたんでしょうね…


posted by ports |11:00 | コメント(2) | トラックバック(0)
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ビスワ vs 余裕のバルサ

第1戦での大勝がなければ、CL予選3回戦でちょくちょくいる笑われもんビッグクラブの可能性ありました。
リーガ開幕直前にムリしたくないとはいえ、最近苦手のアウェーでの敗戦かと思うと…。

posted by マティヒェン | 2008-08-27 13:46

ビスワ vs 余裕のバルサ

ありがとうございます。このテレビはお笑いコンビK's がコメントをしていました。ご高説では、敗退どころの話ではありませんです。
バルセロナは快進撃するらしいですよ。
「もし優勝することがあれば、俺たちはチャンピオン・チームを倒したんだぞ」
と、こんな風に、ビスワはいえるとのことです。その見込みありだとか。試合中も、なにか下賎…

posted by コリバノフ | 2008-08-28 06:09

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