2008年08月14日
♫ サッカーの芸術化
ナローウェイ ブギ・ウギ…?(戻庵 2008)![]()
芸術は、バケツだっ! 今一どころか、二つ、三つ以上センスに欠けて恐縮です。サッカーではなく色彩を学びに、チューリップ畑鑑賞へ行かないといけませんね。 背景色との対比のため、「パス2、3回」の黄色線には、やや赤みを乗せました。 下記から続き、欧州選手権スペイン対ロシア、6月10日の第一戦です。 「さらにスペインを分解して、何か見えるか」 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/192 スペインをながめたので、今度は相手のロシア。上記の末尾で、2回以上のパス・コース図により、両チームを対比させました。今回冒頭は、ロシアの全パス図です。さらにもう一つ、ロシア。一回限りパス・コース図を下に。 ● 輝く(?)ブイストロフ 安直な天球。
上図だと、交代五人衆がめだちますね。中でも、はかなかったブイストロフの活躍が、一番輝いている気もしてきます ? ブイストロフは、シチョフに代わってハーフ・タイム後に出場しました。しかし、後半なかばにはトルビンスキーにチェンジ… あ、略号と選手名の表は、下の方にあります、すいません。 シチョフとブイストロフは、ともに右ウィング的な働きで、あまりポジション・チェンジすることもなく右側にいた印象。しかし、さして強い記憶は残っていません。パスの矢印も、不活発気味だった様子を表しているようです。 ヒディンク監督は、どうも右側が活性化しないと見て、前半でシチョフを下げたのでしょうか。ところがブイストロフの貢献は、たいしたことがなかった。というよりも、忘れてしまっただけですが、申しわけない。 ま、結局はトルビンスキーを投入し、中央でのポジション・チェンジへと移行していきます。右側でパスが引き出せない状態を変えようとしたヒディンク監督の、采配ミスだったというわけですかね。左右バランスよくとか、そんな素人っぽいことを望むコーチとは思えないし… ● ロシアの大攻勢 試合後、ヒディンク監督がこんな談話を残したそうです。 「この試合を観ていない人が結果だけをチェックして、スペインの攻撃が爆発し、ロシアは全くチャンスを作れなかったと思われては困る。ただ冷静に分析すれば、このチームは経験不足であり、とくに大事な場面で、自分たち自身が最大の敵になってしまったと言えるだろう」 ほかにも、未熟という語を使っていたとか。なんとなく意味するところはわかる気もします。でも第二戦では、別の意味で大人化を遂げてしまったかなと思いました。前半を無失点に抑えただけの、ロシアにも得るものがたいしてなかっただろう、つまらない試合。ま、両チームの再戦に期待しすぎたというだけですが。 では、UEFAご提供のページをご覧ください。一戦目のロシアの、前がかりになっている様子が、なんとなく思い浮かべられそうです。 http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/match=300689/matchcentre.html 並べるとわかりやすいんですよね。 パブリュチェンコ(10.28km)
ビリアレトジノフ(11.36km) シチョフ(5.72km)
![]()
ズリアノフ(11.31km) セムショフ(8km)
![]()
セマク(11.7km)
ジルコフ(11.49km) アニュコフ(10.26km)
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これはひどいですね。欧州最先端と称される安全第一を無視していたかのようです。うわべだけながめると2バック、2−3−5の復活といったおもむき。これでさらにディフェンスが弱いときては、プロフェッショナルなスペインの、逆襲の餌食になるのもやむなしでしょう。 しかし、準決勝でロシアがとった修正スタイルよりも、見ていて可能性が感じられましたがね。 こういう図解は実にわかりやすいですね。たぶん、一秒の何分の一かで計測し直しているでしょうから、ダッシュしている区間や歩いている区間の区別も、基準を与えれば描けますね。速度の変化ぶりもわかるでしょう。実際、そんな使い方もしてるだろうと想像します。 贅沢をいえば、行動範囲に加えて、選手ごとのボール・タッチ地域図もあると、もっと試合を想起しやすいですよね。人から人にわたったパス・コースを判別できるのだから、ボールをプレーした場所の資料もあるはずです。 「スペイン優勝の出発点 「パスの構造解析」」 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/191 上記にスペイン選手の行動範囲を並べてあります。ちょっと順番が異なりますが、見比べると、いっそうイメージが鮮明になるかもしれません。 それをご覧いただけたら、そこに載せたスペインのパス内容一覧表も、下のロシアと比較してみていただきたく存じます。 ● シャビがいないロシア 〔パス内容一覧表(パスを送った数の多い順)〕
グレーは途中で Out、青っぽいのが In です。黄色みがかったブイストロフは、In & Out でした。 ロシアにはシャビのような集中的プレー・メーカーがいませんね。ジルコフ。って、この試合ではたしかにタッチが多いですが、やや受け手気味ムードのからみ方だった気がします。 シロコフなんですよね、攻撃的なパス、リスク含みの長めパスを狙うのが。わりといいところを見ていると思いましたが、相手の思考を読んでないときがあったような。典型的なのは、カプデビラに切り返されたパスです。それは不成功なので、図には乗っていません。このせいなのか、以後の試合で出場することはありませんでした。守りの一対一で破綻を見せるおそれの方が、たぶん大きかったんだろうとは思いますけどね。なかなか好選手なのに、惜しい感じもあります。図中でも、前線へかなりのパスを通してますよね… コロジンは、シロコフに較べると、ごく安全な受け手を探す傾向があるようでした。 セマク、アニュコフ、そしてボールを消費する側にも見えるジリァノフが、協同プレー・メーカーという感じでしょうか。ロシアは、相対的にパス&ゴーができていて、出し手が次の次、さらにその先でまた受けるというパターンが、かなりあったなという印象です。 ● 低レベルのスタイル? その種のプレーを、どなたかが「弱者のサッカー」とコメントなさっていました。ある意味、そのとおりでしょう。その弱者スタイルは、ほんとうは強者側にこそ、積極的にプレーしてもらいたいもの。それをしないのは、勝負重視、個人技過信、消極的、等々といったことが原因でしょうか。やらなくても勝てるといったイメージか。 立ったままつなぐ感じの「ポゼッション」の方が、個人技の差は出やすいですよね。動きながらのボール扱いは難しいとはいえ、守る相手にとっても応対が難しい。逆に、立ったままで楽にボールをコントロールできそうでも、守る側にしてみれば、相手の体勢から次のプレーを読みやすい場合がしばしばあります。 つまり、適切にプレー選択をできれば、動きのあるコンビネーションの知恵で、個人技や体力の劣っている部分を補完して、さらにそれ以上のものまで発揮できる可能性がある。もしかすると、そうした動きまで否定するのが、誤解された「消極的・守備的」クライフ・イズムってことかもしれませんね。 ● おもしろい試合を演じてくれた両国へ、再度、全パス図を 優勝の距離の理由(捲徒 2008)
ペトログラード祭(ミロ ヤマダカ 2008)
御風呂皮下層や儂ぃ漢字好のようにはできませんでした… ロシアは、静的な図柄からは評価しづらいプレーが多かったですね。スペインと較べると入れ替わりの頻度が高い。より動的なプレーを念頭に置かないと、この図から間違ったイメージを抽出しそうです。スペインにしても、多かれ少なかれそうした面はありますね。 正確な分析というのは、どうせ数字からだけでは無理そうだと感じてしまいます。でも、行動範囲図に、ボール・タッチ地点とか方向性なども表示されればね…。厳密な再構成はできないでしょうけど、かなりの線まで進めるかもしれませんね。そして、時間軸を同期させて複数の選手を一緒にながめる。あれ、単なる録画に戻っていく?
posted by ports |08:00 |
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この記事に対するコメント一覧
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♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
なるほど、前がかりっていうのが確かに分かりにくいですね。ポジションチェンジが少ないか多いかで図の情報価値も変わってくる・・・。
こうやってみるとパズ図きれいですね。セフィロートみたにもみえる。ふと映像を3D解析して人とボールの軌跡を線描してったら面白いかなって思いました。それを映像を流す横でシンクロさせていろいろな試合で試したら、面白いインスタレーション・アートになるかも。
posted by ブランク | 2008-08-14 23:25
♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
現代美術とかだと、思いつきを前面に出してというのか、どういえばいいんですかね。地下鉄路線図やコンクリートの塊そのものを置いたりなどがありますね。これも、美術的思想に長けた人が、考えて工夫すれば、あまり表現技法と関係なく美術品になるだろうと感じます。
立体的な軌跡ならば、たしかにもっとおもしろそうですね。
posted by コリバノフ | 2008-08-15 00:47
ブロードウェイ 麦踏 (丼盛り椀)
コメント投稿者ID :
DV・・・・・・・・・FT・・・・・・・・Inj・・・・・・・SC
* * : * : ・
* * : *・・:・・・・・・・
DS * : * : XA
:=======XH MS・・・・・・・・:
: :・・・・・・・・・: * ・
: : : * ・
Cap・・・・・・・・・・Ma・・・・・・・Pu・・・・・・SR
posted by パブロ・杉本 | 2008-08-15 06:35
合奏 (増える滅入る)
コメント投稿者ID :
・・・見つけた人には 500万$の懸賞金!・・・
posted by ヨハネス・杉本 | 2008-08-16 14:02
こんな分析は如何でしょう?
コメント投稿者ID :
■三角形でみるデータ
102(121)本 102/121 ≒ 0.84
↑↑ Out
D.S.
6↓↑11 1↓↑5
6
←
X.H → M.S.
7
↑↑ In
90本
時計回り 18本 最大差(偏り)11-1 = 10
反時計回り 18本 最大差7-5 = 2
△内 36本 最大差11+6-1+5 = 11
奪取(△内+Out-In) 36+31 = 67
奪取:ルーズボール、相手から奪うetc.
奪取/(In+奪取) 67/(90+67) ≒ 0.43
Out/(In+奪取) 121/(90+67) ≒ 0.77
102/(90+67) ≒ 0.65
△内/(In+奪取) 36/(90+67) ≒ 0.23
この△からT.-V.-I.△へのパス数 26本
26/121 ≒ 0.21 26/157 ≒ 0.17
26/102 ≒ 0.25
ちなみにセスクとカソルラへのパスは14本
40/121 ≒ 0.33 40/157 ≒ 0.25
40/102 ≒ 0.39
残りは後方(とシャビ・アロンソ)へのパス
81(120)本 81/120 ≒ 0.68
↑↑ Out
Zyrya.
9↓↑8 3↓↑10
5
←
Zhi. → K.
14
↑↑ In
75本
時計回り 16本 最大差(偏り)8-3 = 5
反時計回り 33本 最大差14-9 = 5
△内 49本 最大差14+5-3+10 = 4
奪取(△内+Out-In) 49+45 = 93
奪取/(In+奪取) 93/(75+93) ≒ 0.55
Out/(In+奪取) 120/(75+93) ≒ 0.71
81/(75+93) ≒ 0.48
△内/(In+奪取) 49/(75+93) ≒ 0.29
この△からSemak-Shi.-An.△へのパス数 34本
34/120 ≒ 0.28 34/168 ≒ 0.20
34/81 ≒ 0.42
これ以外へのパスが概ね前方へのパス
posted by same | 2008-08-17 07:30
♫ サッカーの芸術化こんな分析は如何でしょう? 説明編
コメント投稿者ID :
■用語解説
Out:三角形を構成する3人が、3人以外に出したパスの合計
In:三角形を構成する3人が、3人以外から受けたパスの合計
↑数字:矢印始点から終点へのパス数
例 X.H → M.S.
7
X.H.からM.S.へのパス数は7本の意味
時計回り、反時計回り:パスの流れを表す。最大差が大きいほどパスの出し手、受け手に偏りがある。特定の選手が核になっているとも言える。
△内:ある3人で構成する△内で回ったパスの総数
奪取(△内+Out-In):出したパスの数の方が多いのは、ルーズボールや相手から奪取したボールなどをパスしているからである。△内を足すのは、△内で回るパスは何かで得たボールが無ければならないので、その分を足す。
(In+奪取):パスに繋がるボールの総数。
奪取/(In+奪取):△内で奪取したボールの割合。数字が大きいほど相手ボールや、イーブンなボールをマイボールにしてパスを出したことになる。
Out/(In+奪取):△外へのパスの割合(上:Out総数、下:Out成功数)。数字が大きいほど、△外へパスを出す意識が高いことがわかる。開放度。
△内/(In+奪取):△内で回されたパスの割合。この数値が大きいほどボール保持の為のパスが多いことが分かる。閉鎖度。
■考察
シルバ、シャビ、セナで構成する三角形とジリヤノフ、ジルコフ、コロジンで構成する三角形の特徴と違いを分析すると
スペインは△系内パスは偏っていて、セナーシルバの関係が希薄。対してロシアの△系内のパスは偏りが少ないが、パスの流れの方向は偏る。
ロシアの方がボールの奪取が多く、攻撃の元になっている。ただし、ロシアの方はDFが多いので、当然といえば、当然。攻められていたことを示唆する可能性がある。
ボールを△内で回す傾向はロシアの方が多く、パスの出し所に困っている可能性が示唆される。パスは前へ出す傾向が強いが精度は悪い。
スペインは、パスを△系外に出そうという意識が強く、出す方向は、後方へ戻す意識が強い。
点を獲るために焦りながらも前へボールを出そうとするロシアと、リードしているため安全にボールを回しているスペインという試合内容を示唆している可能性がある。
※何処の三角形を使うかは色々です。人ー人より、三人の組み合わせの方が数が多いので色々データが増えます。”動き””守備”も多少考慮に入りそうです。
posted by same | 2008-08-17 07:31
訂正
コメント投稿者ID :
すいません。訂正です。
奪取=(Out-In):出したパスの数の方が多いのは、ルーズボールや相手から奪取したボールなどをパスしているからである。
スペイン
奪取=(Out-In) 31
奪取/(In+奪取) 31/(90+31) ≒ 0.27
Out/(In+奪取) 121/(90+31) = 1
102/(90+31) ≒ 0.84
△内/(In+奪取) 36/(90+31) ≒ 0.30
この△からT.-V.-I.△へのパス数 26本
26/121 ≒ 0.21
26/102 ≒ 0.25
ちなみにセスクとカソルラへのパスは14本
40/121 ≒ 0.33
40/102 ≒ 0.39
残りは後方(とシャビ・アロンソ)へのパス
奪取=(Out-In) 45
奪取/(In+奪取) 45/(75+45) ≒ 0.38
Out/(In+奪取) 120/(75+45) ≒ 1
81/(75+45) ≒ 0.68
△内/(In+奪取) 49/(75+45) ≒ 0.41
この△からSemak-Shi.-An.△へのパス数 34本
34/120 ≒ 0.285
34/81 ≒ 0.42
これ以外へのパスが概ね前方へのパス
posted by same | 2008-08-17 15:16
返.♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
same さんへ
どうもたいへんありがとうございます。まだ、よく読んでおらず、あとで再度コメント申しあげたく存じます。
重ねてなんともですが、スペインについては、ほかの試合もあります。そこで、試合ごとの変容などもご考察お願いできませんか。
スペイン自体にはちょっと不備があるので、相手チームの方を先に出します。ご都合よろしいときに、ご検分いただければ幸いです。
posted by コリバノフ | 2008-08-17 17:56
返.♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
same さんへ
ありがとうございました。ご自身で、パスのソシオマトリクスもつくったんですね。それも、わかるように追加であげておきましょうか。
ちょっと回転方向の意味がわからなかったですが、仰るとおりかなと思います。ジルコフですね、どこでタッチしてたかが、一番問題になりそうなのは。
スペインの、複数試合での変容などは、いかがでしょうか?
posted by コリバノフ | 2008-08-18 23:59
♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
・・・ソシオマトリックスってなんですか??
と、google、google。。。なるほど。
「選択・排斥関係」のものとは違いますが、広義の意味でのソシオマトリックス、ということでしょうか。
自分、電気系グラフ理論が出発点の頭なもんで。
どっちが先かは分かりませんが、グラフ理論の社会学への拡張バージョンって解釈する事にします。
*参考文献 例http://202.243.134.25/lab/ideken/sotsuron/pdf/05mochizuki/05mochizuki_3.pdf
余談ですが、この中に出てくる、「Ucinet」というソフトで分析すると面白そうかなぁと。それにしても、ノードが動いてネットワーク構造が変わる発想の研究ってないのかなぁ。これも余談ですが。
個人的には、人ー人 間ではなくて、パスの始点と終点の座標データとディフェンス時の人の位置データがあると、良いんですけどね。
サッカーのPTP理論(参考 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/naoto/article/370)というもので、サッカーを複雑系として扱っているらしいんですが、複雑ネットワークの理論って扱っているのかなぁ、ご存じないですか?
マトリックスデータがあるのなら、UPしていただけると作業は楽になります^^
めんどいっすね、データを見つけるの。特にロシア選手の名前がこんがらがる~orz
任意の3人で構成される三角形とそれ以外の関係性で見たら、集団を意識できるかなぁと思ってやってみました。その△の機能性も想像できそうだし。
本当は、他の△のデータも出して、こねるともっと色々でてきそうなんですか、しんどかったので、パスの出入りが多い所だけでやってみました。
あと、シュート数データを混ぜた方が良かったかな。
今回の△は左サイドに寄っているので、時計回り偏重だとサイドから攻めるイメージが強くて、反時計回り偏重だと中央から攻めるイメージが強いという感じでしょうか。相関関係薄そうですが。
他の試合の分析もやらせてもらいますが、気長にお待ち下さい。ほんと、気長に。
posted by same | 2008-08-19 05:03
返.♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
same さんへ
ありがとうございます、参考になりますね。
成功したパスの一覧表を出しておきます。テキストで必要でしたら仰ってください。
> ノードが動いてネットワーク構造が変わる発想の研究
やってるでしょうね。サッカーみたいなものだと、類型化をどうするか、かなり困難だろうなと思います。
パスの始点と終点の座標データなども、欧州選手権ではとれているはずですよね。量が膨れあがるし、見る人も少ないと思っているのではないでしょうか。シュートは少ないから、興味ある試合はひろえますよね。
走行距離総量や実働時間なども交えて、のんびりご考察お願いします。
posted by コリバノフ | 2008-08-19 08:51
ムーヴィングサッカーとコンスタンティン・ズィリャーノフ
コメント投稿者ID :
自分から自分へのパス?ドリブルで抜いた回数?
4~7回ジルコフならありえるかな。
スペインが攻めてロシアが左右に散らして美しいカウンターを決める展開が見たかったですが、アラゴネスはわざと間延びさせてロシアの急増DFにプレスを掛けてきました。さすがです。
シロコフは中盤の選手でゼニットがDF怪我人続出で彼をポリヴァレントで起用したら欧州制覇してしまった。
ゼニットにはバイエルンへ行くティモシュクというCBのできるボランチがいるからよかったんですけどね。
ロシアリーグを知っている人からしたらセマクのボランチスィチョフのウイング、ジルコフのSB、コロディンとシロコフのCBは予選でもやらなかった度肝を抜かれる革命的に攻撃的布陣です。アドフォカートのチームを意識したと思われます。
中央の選手はサイドチェンジ主体でサイドから崩すロシアのスタイルとかたサイド上がりの4-2-3-1で相手布陣にあわせてマーキングプレスを掛けて数的優位を作るヒッディンクのスタイルが見て取れます。
注目は私のお気に入りズィリアノフ。
持ち場で守備をし、ボールを受けるためにボランチのスペースへ動き出します。
左にいるときはゴールへ直結する中央への飛び出しが多くジルコフの上がりを促進しますが、スペースを見つければ外へ飛び出してパスを呼び込みサイドの数的優位を生かして崩してみせます。
彼が如何に信頼されているかは彼へのボールの集中が語っています。
オシムが喜びそうな誠実でクリエイティブな動き。
これと正確な技術が美しい軌跡とゴールを生むのです。
日本のサッカーファンも足元のテクニックや守備での無駄走りだけでなくこういう献身的だけど積極的な走りも楽しめるようになってくれるといいですね。
posted by CSKA352 | 2009-07-20 13:26
返.♫ サッカーの芸術化
コメント投稿者ID :
CSKA352 さんへ
> 自分から自分へのパス?ドリブルで抜いた回数?
ありがとうございます。それは、下記のコメントと記事で軽く触れました。誤認識そのまま表示?
スペイン優勝の出発点 「パスの構造解析」
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/191
スペインのパスを解明できるか
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/197
シロコフはミッドフィールダーでしたか、なるほど。わかるような気がします。セマクを抜擢して後ろに置いたのも感心。
> 注目は私のお気に入りズィリアノフ
動きがいいですね。イングランドとの予選で初めて見たにすぎませんが、あの試合でもよかった。イスラエル戦の結果で、ロシアは終わったかと思いましたけど、クロアチアのおかげ。
> 積極的な走りも楽しめるようになってくれるといい
「サッカーは婦人」とか「フィジカル」らしいので、動き方をあれこれいうのはフォーメーション図式論程度がせいぜいかな、と…
posted by コリバノフ | 2009-07-21 06:54
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芸術は、バケツだっ!
今一どころか、二つ、三つ以上センスに欠けて恐縮です。サッカーではなく色彩を学びに、チューリップ畑鑑賞へ行かないといけませんね。
背景色との対比のため、「パス2、3回」の黄色線には、やや赤みを乗せました。
下記から続き、欧州選手権スペイン対ロシア、6月10日の第一戦です。
「さらにスペインを分解して、何か見えるか」
上図だと、交代五人衆がめだちますね。中でも、はかなかったブイストロフの活躍が、一番輝いている気もしてきます ?
ブイストロフは、シチョフに代わってハーフ・タイム後に出場しました。しかし、後半なかばにはトルビンスキーにチェンジ…
あ、略号と選手名の表は、下の方にあります、すいません。
シチョフとブイストロフは、ともに右ウィング的な働きで、あまりポジション・チェンジすることもなく右側にいた印象。しかし、さして強い記憶は残っていません。パスの矢印も、不活発気味だった様子を表しているようです。
ヒディンク監督は、どうも右側が活性化しないと見て、前半でシチョフを下げたのでしょうか。ところがブイストロフの貢献は、たいしたことがなかった。というよりも、忘れてしまっただけですが、申しわけない。
ま、結局はトルビンスキーを投入し、中央でのポジション・チェンジへと移行していきます。右側でパスが引き出せない状態を変えようとしたヒディンク監督の、采配ミスだったというわけですかね。左右バランスよくとか、そんな素人っぽいことを望むコーチとは思えないし…
● ロシアの大攻勢
試合後、ヒディンク監督がこんな談話を残したそうです。
「この試合を観ていない人が結果だけをチェックして、スペインの攻撃が爆発し、ロシアは全くチャンスを作れなかったと思われては困る。ただ冷静に分析すれば、このチームは経験不足であり、とくに大事な場面で、自分たち自身が最大の敵になってしまったと言えるだろう」
ほかにも、未熟という語を使っていたとか。なんとなく意味するところはわかる気もします。でも第二戦では、別の意味で大人化を遂げてしまったかなと思いました。前半を無失点に抑えただけの、ロシアにも得るものがたいしてなかっただろう、つまらない試合。ま、両チームの再戦に期待しすぎたというだけですが。
では、UEFAご提供のページをご覧ください。一戦目のロシアの、前がかりになっている様子が、なんとなく思い浮かべられそうです。
ビリアレトジノフ(11.36km) シチョフ(5.72km)
ズリアノフ(11.31km) セムショフ(8km)
セマク(11.7km)
ジルコフ(11.49km) アニュコフ(10.26km)
これはひどいですね。欧州最先端と称される安全第一を無視していたかのようです。うわべだけながめると2バック、2−3−5の復活といったおもむき。これでさらにディフェンスが弱いときては、プロフェッショナルなスペインの、逆襲の餌食になるのもやむなしでしょう。
しかし、準決勝でロシアがとった修正スタイルよりも、見ていて可能性が感じられましたがね。
こういう図解は実にわかりやすいですね。たぶん、一秒の何分の一かで計測し直しているでしょうから、ダッシュしている区間や歩いている区間の区別も、基準を与えれば描けますね。速度の変化ぶりもわかるでしょう。実際、そんな使い方もしてるだろうと想像します。
贅沢をいえば、行動範囲に加えて、選手ごとのボール・タッチ地域図もあると、もっと試合を想起しやすいですよね。人から人にわたったパス・コースを判別できるのだから、ボールをプレーした場所の資料もあるはずです。
「スペイン優勝の出発点 「パスの構造解析」」
グレーは途中で Out、青っぽいのが In です。黄色みがかったブイストロフは、In & Out でした。
ロシアにはシャビのような集中的プレー・メーカーがいませんね。ジルコフ。って、この試合ではたしかにタッチが多いですが、やや受け手気味ムードのからみ方だった気がします。
シロコフなんですよね、攻撃的なパス、リスク含みの長めパスを狙うのが。わりといいところを見ていると思いましたが、相手の思考を読んでないときがあったような。典型的なのは、カプデビラに切り返されたパスです。それは不成功なので、図には乗っていません。このせいなのか、以後の試合で出場することはありませんでした。守りの一対一で破綻を見せるおそれの方が、たぶん大きかったんだろうとは思いますけどね。なかなか好選手なのに、惜しい感じもあります。図中でも、前線へかなりのパスを通してますよね…
コロジンは、シロコフに較べると、ごく安全な受け手を探す傾向があるようでした。
セマク、アニュコフ、そしてボールを消費する側にも見えるジリァノフが、協同プレー・メーカーという感じでしょうか。ロシアは、相対的にパス&ゴーができていて、出し手が次の次、さらにその先でまた受けるというパターンが、かなりあったなという印象です。
● 低レベルのスタイル?
その種のプレーを、どなたかが「弱者のサッカー」とコメントなさっていました。ある意味、そのとおりでしょう。その弱者スタイルは、ほんとうは強者側にこそ、積極的にプレーしてもらいたいもの。それをしないのは、勝負重視、個人技過信、消極的、等々といったことが原因でしょうか。やらなくても勝てるといったイメージか。
立ったままつなぐ感じの「ポゼッション」の方が、個人技の差は出やすいですよね。動きながらのボール扱いは難しいとはいえ、守る相手にとっても応対が難しい。逆に、立ったままで楽にボールをコントロールできそうでも、守る側にしてみれば、相手の体勢から次のプレーを読みやすい場合がしばしばあります。
つまり、適切にプレー選択をできれば、動きのあるコンビネーションの知恵で、個人技や体力の劣っている部分を補完して、さらにそれ以上のものまで発揮できる可能性がある。もしかすると、そうした動きまで否定するのが、誤解された「消極的・守備的」クライフ・イズムってことかもしれませんね。
● おもしろい試合を演じてくれた両国へ、再度、全パス図を
優勝の距離の理由(捲徒 2008)
ペトログラード祭(ミロ ヤマダカ 2008)
御風呂皮下層や儂ぃ漢字好のようにはできませんでした…
ロシアは、静的な図柄からは評価しづらいプレーが多かったですね。スペインと較べると入れ替わりの頻度が高い。より動的なプレーを念頭に置かないと、この図から間違ったイメージを抽出しそうです。スペインにしても、多かれ少なかれそうした面はありますね。
正確な分析というのは、どうせ数字からだけでは無理そうだと感じてしまいます。でも、行動範囲図に、ボール・タッチ地点とか方向性なども表示されればね…。厳密な再構成はできないでしょうけど、かなりの線まで進めるかもしれませんね。そして、時間軸を同期させて複数の選手を一緒にながめる。あれ、単なる録画に戻っていく?


