2008年08月06日
クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
一試合に 11km も動いていては連戦に耐えかねるだろう。 こんな意味のことをいっていたと思います。
先月、たまたま立ち読みした雑誌に、クライフのインタビュー記事が載っており、そこには、「ちょっと走りすぎだろう」という調子の発言が含まれていました。 2008年欧州選手権、グループ・リーグ終了後、対ロシア戦を前にしたオランダ代表に関するインタビューだったはず。 オランダなどでも、走れ走れブームなのでしょうか? 走らずにサッカーはできないし、絶対的に必要な運動量の総量というのは、やはりありますね。でも、「走れ」と強調すると、どうしても増量の方向に比重がかかりすぎるようです。絶対量に欠ける選手向けにはそうですが、一般論としては、動きの質でしょう。 「コーチにとって、もう一つ、やっかいなことがある。それは"ボールなしで動け"というと、たいていのプレーヤーは、いつも同じような調子で走りまわることである。 このような考えは、まったく間違っている。ボールなしの動きは、効果的に動いたときのみ意味がある。これが核心である」 1970年代に、リヌス・ミケルス監督が、こう記していました。二十一世紀でも当てはまると思います。 適切なタイミング・正しい方角などが評価しづらいせいで、総量が注目されてしまうのかもしれませんね。 そんな中で、クライフの発言が「無意味に走るな」ということなら、正当で意義あることだと感じます。 そうはいっても、実のところクライフ自身が、おそらく全盛期には 10km 前後の運動量があっただろうと思いますけどね。たぶん、それ以上ですね。 よく動く選手は、三、四十年前も、今と大差ない運動量だったはずです。 ● 日本でも、総量ではなく「質」 ○△□に劣るわが民族は、つねに相手よりも走力で勝たねばならない。 日本では、こんな系統の考え方が多くなった感じがしますね。こういう場合は、その質よりも総量を重視する雰囲気が、やはり強い。でも、総量なら、日本選手はいい線までいっているはずです。 ファン・デル・ファールトは、オランダ代表の中では一番よく動く部類の選手ですが、一試合に 11km、12km 程度の走行距離総量らしい。これは、おそらく日本の中盤選手でも、普通にこなしている運動量ではないでしょうか。 下記で参照した順天堂大学のミッドフィールダー二名は、関東大学リーグ戦で、ともに 13km 以上の走行距離を計測されています。 「日本選手 vs 欧州最先端 動きの量なら!」 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/170 さらにこの中で、ある時期のJリーグ選手たちの平均走行距離は、10.3 〜12.5 km だと記されていました。一番運動量が多いであろう中盤選手は、13km 以上かもしれませんね。 そして、2005年の女性の欧州選手権でも、ミッドフィールダーは 12,971m になっていました。 この近辺の総量が、一般的な上限近くなのではないかと感じます。 一試合の実働時間が、2008年欧州選手権では平均58分強。2006年ワールドカップが55分。一時間走の世界記録は 21km 強。12km、13km あたりを大幅に上回るのは、サッカーでは難しそう。 総量がほぼ確保できているならば、あとはいつどこに走るのか、それが課題ですね。陸上の長距離記録から推すと、日本選手はアジア・トップ・クラスの可能性があり、欧州・南米とも互角かもしれない。が、アフリカ勢には敵わなそうな感じです。欧米に対しても、量で大きく凌駕できそうでもない。やっぱり質、判断力で勝負ですね。
posted by ports |09:30 |
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クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
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全く同感です。日本ではオシム監督の考えが誤った形で一人歩きしてるような気がします。
posted by たつ | 2008-08-06 09:52
クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
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「サッカーでは100mより30mから40mをはやく走ることが重要。だがもっと重要なのは”いつ”走るかだ。」
「ボールを奪われたら追うのは当然だ。でも60メートルも走るなよ。6メートルでいいんだ。」
「ダメな奴らが走るんだ。相手をもっと走らせろ。」
「まずボールコントロールだ。それが全ての基礎だ。ボールをコントロールできないなら、ボールを追いかけて走ることになる。それではフットボールではない。他のスポーツだ。」
クライフの走りに関する言葉です。ずっとこの考え方で首尾一貫ですね。
posted by Go | 2008-08-06 21:10
クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
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運動量の増加傾向を安易に否定する方は、よくクライフの言葉を引用しますね。
ただ、気をつけて欲しいのは、
彼が技術において天才的であった以上に、サッカーをポジショングゲームと呼び、トータルフットボールの中心成り得るほどに動きの質においても天才であったという事で、
その視点からのコメントだという事です。
今度の発言にしても、
そんな彼から、やはり一流のファン・デル・ファールトに対してのコメントである事を認識する必要があるかと思います。
クライフの言葉で日本人に見合ったものをあえて挙げるならば、
「ダメな奴らが走るんだ。相手をもっと走らせろ。」
でしょう。
裏返すと、「ダメな奴ら」が「上手い連中(クライフやファン・デル・ファールト)」に伍す為には「走る」事が必要最低条件であるという事です。
さて問題です、日本人は「上手い連中(クライフやファン・デル・ファールト)」でしょうか、それとも「ダメな奴ら」でしょうか。
これから「技術」や「動きの質」が向上する事を期待して、運動量を下げる…
本末転倒な話です…
posted by engawanoneko | 2008-08-06 22:22
返.クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
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みなさま、コメントをありがとうございました。
たつ さんへ
オシム監督が回復して、どこにもひとりで行けるようになればいいですね。また、なにか喋ってくれるかもしれません。
「考え」は、ずいぶん一人歩きしてる感じですね。いろんな方々のサポートのおかげにより?
Go さんへ
的確な言葉ですね。
このうち、「ダメな奴らが走るんだ。相手をもっと走らせろ」などには、大いに疑わしいところがありますが・・・
engawanoneko さんへ
クライフは、サッカーをプレーする天才でしょうね。
彼のコメントは、非常に疑問です。
トータルフットボールの視点だそうですが、それは、彼が現役時代にやっていたものとは別物だと感じます。コーチになってつくりだそうとした、別種の「トータル・フットボール」を喧伝している印象です。
あ、Go さんへも書きましたが、クライフ「監督」的球回しサッカーは、推奨できません。それなりに出来がよければおもしろいですが、本来のサッカーだとは思えないので。だから、裏返さずに、コンビネーションには動きが必要だと、否定的に叫びたいところです。
さて問題です、ファン・デル・ファールトは、小野伸二選手よりも「上手い連中」になりますでしょうか?
まさか、クライフに近い「上手い連中」だとは考えられないでしょう?
運動量を下げる… …?
posted by コリバノフ | 2008-08-07 00:37
クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
コメント投稿者ID :
スポナビのアテネ五輪特集で、メキシコ五輪代表のインタビューを読み返してみると、まあ、専ら日本についてですけど、今まで管理人さんが指摘しているようなことが随所に読み取れるような気がします。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/athens/column/
印象深かったのは、杉山さんの言葉で
「クラマーさんは、メキシコまでに築き上げた土台の上に、個人技を伸ばしていけば、日本サッカーのレベルは上がると提言されました。ところが、そのベースを忘れて、技を伸ばすことだけに執心してしまったんですね。本当なら技術レベルも大きく上がり、もっと強くなっていても、おかしくないんですが……。」
技を伸ばそうと執心して、技術レベルが大きく上がらない。一見、矛盾してるけれども、その間に押さえなきゃいけない本質があるんでしょうね。
「最上位のB」が劣っているっていうのを数量で表すのは難しそうですが、要になる部分はそこなんでしょうか。かといって、そこに執心してもまた同じことになりかねないでしょうが。
オシムがアジアカップ終わった後言ってた「技術が明らかに足りない」っていうのは決定力やドリブルとかじゃなくて、試合で使える基本的な技術だったと言われてますが、そこには判断力の足りなさも含まれてたんでしょうね。
posted by ブランク | 2008-08-07 00:39
クライフがファン・デル・ファールトを、走りすぎだと
コメント投稿者ID :
ありがとうございます。あとで読んでみます。
>「最上位のB」が劣っている
これは数値化できないでしょうね。
> そこに執心してもまた同じことになりかねない
やっぱり「三つ」では?
それが、Bなのか、フィジカル、プレス、Pなんとかなのか。
posted by コリバノフ | 2008-08-07 00:56
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