2008年07月23日
走行距離の真相 憶測
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/174 上記から引き続き、机上の憶測を…
バロティ監督は、1950年代ハンガリーの平均的サッカー選手が、「90分間に二千メートル、フィールドをかけ回る程度」だったと述べていました。 続くのが、「一試合に六千メートルは走り、しかもその大部分にトップスピードを要求される現代のサッカー」という文。歩く程度の移動を除外している可能性は、ないでしょうか。 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/170 上記で紹介した、オーストラリアの女性国際選手たちの例、速度による段階的分類というのもあります。 たとえば、この中の Moderate speed running から Sprinting までに近い速度だけを取りだし、それのみを「かけ回る」距離数としていたということは? 長束さんのご紹介になる論説でも、1950〜60年代の二選手、ザガロとディ・ステファノに関しては、走行距離が、試合中の移動全体を合算したものではないかもしれませんね。 しかしルンメニゲについては、ブライトナーとの対比があるために、こうした受けとり方ができませんが… ● お寄せいただいたコメント等の情報では 十年前、1998年ワールドカップ時点で、中田選手は一試合 13km くらいの走行距離を記録したそうです。動きまわるフォワードの城選手が 12km 弱。 この大会の予選の試合では、1997年に、北沢選手が 14〜15km くらい動いたとも聞きました。 2008年欧州選手権での数値と較べてみると、最近の十年では、走行距離がまったく増加していないのかもしれません。いや、過去の特定の日本選手だけが、突出して動きすぎだということか? が、しかし、ここ十年どころではなく、もしかすると、三十年間ほどは、走行距離総量に激増などなかったのかも。マラドーナやディアス、エスクデロが優勝した、1979年に日本で開催されたワールド・ユース大会では、10.6km。これは、ある特定の選手なのか、平均値なのか、定かではないのですが… 同様に、詳細不確かながら、1995年、高地会場を含むエクアドルでのアンダー17世界選手権では、9.4km。そして1993年の日本開催アンダー17が、9.7km だったそうです。 ● 実働時間など 1995年から1996年。どうやら、このあたりで一つ、切れ目があるみたいです。 徐々にではなく、一気に試合中の実働時間を増加させたのではと考えてきたマルチ・ボール・システム。これが、試行を経て国際試合で一般化したのが、1996年だそうです。 日本代表チームの例を示唆いただきました。 - 1994年 57.1分 - 1995年 57.5分 - 1996年 61.1分 95年と96年の間に、4分弱、実働時間が増えているようです。思い込み的実感では、5分以上は増加したようなイメージもあります。 ただ、この日本代表の時間は、2008年欧州選手権データで試みた、ボール支配時間の合計による仮想実働時間と比較して、もともとが長めだったなと感じます。日本チームの傾向として、リスタートにかける時間が元来短かったのか? ● とりあえず、1960年代後半、素性がわかるデータ ハンガリー代表、ディ・ステファノなど、超一流のチーム・選手の計測記録は見たことがありません。でも、少し下った時期のアマチュア・チームなら、計り方の解説もされたデータがありました。 サッカーマガジンに載ったもので、戸苅晴彦先生(現時点では平成国際大学教授)が、1967年に寄稿なさったもの。歩いているときもジョギングのときも、試合中の移動は全部含めたという、いわゆる普通の「走行距離」データです。 アマチュアといっても、当時のアマの上位の方だと思われ、トップ・クラスに迫ろうかという水準なので、プロフェッショナルの超一流と較べても、極端にかけ離れた運動量ではないはずです。 とりあえず、その数値を写したものを掲げておきます。1967年10月7日の日本対韓国、3−3で引き分けたオリンピック予選試合の計測値です。どうやら戦術的に、主にポジション・役割次第で、各選手の運動量に大きく差があったようです。よく動くミッドフィールダーなどは、2008年のヨーロッパと較べても、さして少なくもありませんね。 この数値が出ているのだから、プロフェッショナルでは、さらに上回る距離を動いていたチームも、あるいはあったかもしれません。 「80~90年代には6~8km、21世紀になってからは8~10kmと飛躍的に伸び」たとしてありましたが、実は21世紀を待たず、すでに 1960年代後半で、「8~10km」だったのでは? ほかに、過去の同種のデータはありませんか? 40年で、選手個々、一試合を通じての走行距離総量は、ほんとうに激増したのかどうか?
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1967年10月7日の日本対韓国、3−3で引き分けたオリンピック予選試合の計測値です。どうやら戦術的に、主にポジション・役割次第で、各選手の運動量に大きく差があったようです。よく動くミッドフィールダーなどは、2008年のヨーロッパと較べても、さして少なくもありませんね。
この数値が出ているのだから、プロフェッショナルでは、さらに上回る距離を動いていたチームも、あるいはあったかもしれません。
「80~90年代には6~8km、21世紀になってからは8~10kmと飛躍的に伸び」たとしてありましたが、実は21世紀を待たず、すでに 1960年代後半で、「8~10km」だったのでは?
ほかに、過去の同種のデータはありませんか?
40年で、選手個々、一試合を通じての走行距離総量は、ほんとうに激増したのかどうか?


