2008年07月17日
アクチュアル Time と 運動量、戦術
運動量と、試合中の実働時間の関係は比例するのか?![]()
横長すぎて、右端まで見えないかもしれませんが、隠れてるあたりは、念のために互いのボール支配時間を並べただけです。 2008年欧州選手権の資料に、アウト・オブ・プレーでない、実際のプレー時間を見つけられませんでした。そこで、表示のあった双方のボール支配時間を足して、仮に、その試合の実働時間と考えることにします。 ● 驚嘆! 大雑把に書き出したものを計算させましたが、めんどうなので一切見直しをしてないんですよね。どうせ間違いはあるはずで、お気づきになった際は、ご指摘をお願いします。 間違いがあるとしても、とりあえず驚きです。輝く第1位のスウェーデン対スペイン、72分近く? ロス・タイムが合計5分くらいあったようですが、すごいイン・プレー時間です。どうなってるんでしょうね。ボール争奪時の何秒かは、両方が同時にボールを支配していることにでも? しかし、最短と思われるトルコ対スイスでは、双方合計で40分を切る時間になりますからね… まあ、仕方ないので、この程度でながめることにします。延長戦三試合を除外すると、一試合あたり平均の実働時間は、58分くらいのようです。先日、「一流の運動量 ドイツとスペインをながめて」には、「今は、50分くらいにはなるようです」と記しましたが、少なくとも、欧州選手権は、一試合のうち一時間近くがイン・プレーだとすべきでした。 ● 比例、する? 冒頭の表に戻り、おおかたは、仮想実働時間の長い試合では、走行距離(ゴールキーパー除く)も長いのがわかります。しかし、突出して少ない場合もありますね。 10位にランクされた試合のフランスは、アビダル・前半で退場という、例外事項がありました。そして各所に顔を出すギリシア対スウェーデンでのギリシアも入っています。 しかし、2位のスイス対チェコが燦然と目立ってもいますよね。 まあ、この仮想実働時間が妥当かどうか不明ですから、あまり真剣になっても詮方ないことかもしれません。 とはいえ、走行距離総量だけをながめてもだめなことは明瞭になった気がします。実働時間、イン・プレー時間、アクチュアル・タイム。これと関係させて、走行距離総量を見ないとまずい場合もあるわけですね。そこで… ● 先につくった一覧に実働時間をこうしてみると、短い方では、フランス、スイス、ギリシア、チェコあたりが、わりと省力派なのかなという感じですね。 長い方は、ロシアの時間あたり運動量消費が、ほかよりも多いことがわかります。しかし、スイスが、欧州選手権としては平均的実働時間内で、長い走行距離総量を記録しています。得体の知れないチームだ… それならば、もっと明確に、時間あたり計算をさせてみましょう。 ● ある程度までは、戦術も透ける?
やはり、スイスは得体が知れません。臨機応変の対応ぶりがわかるということでしょうか。しかし、試合を見てないので、なにもいえません。 チェコもギリシアも、嫌な感じで長短両方に顔を出してくれてます。 トルコは、少々不出来ながらも非常に攻撃的でした。攻守両面にわたって、かなりせわしないムードが、この表にも出てるのではないでしょうか。 ロシアは、どちらの試合でも決定力が低く、チャンスを無駄につくっていた印象と合致する感じです。 下の表を見ると、走行距離総量で第2位を獲得したスウェーデンが、実は、イン・プレーが長かったせいで、こんなに動いてしまったんだなという気がしてきますね。 ルーマニアは、どちらかというと守備でこまめに動いているために、走行距離が伸びたのかなとも思えます。フランスの比較的消極的な戦いに対しては、時間あたり運動量が多いとはいえませんからね。 そしてスペインとフランスは、ポジショニング・バランスを崩さずに、省力的にプレーしている感じがのぞけます。スペインの、時間あたり運動量が一番多い試合は、決勝の対ドイツ戦でした。ドイツの 1,782m に対して、スペインは 1,767m で抗戦しています。 イタリアが、ルーマニアとの試合で、省力的だったかなというと、どうも、そんなイメージが残ってません。やはり、実際のプレーと照応させながら考え直さないと、数字と記憶だけでは掌握しきれないといったところです…
posted by ports |08:15 |
コメント(6) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/tb_ping/172
この記事に対するトラックバック一覧
強国オランダ 【KILOMAGAZINE】
2008年 北京五輪サッカーB組 対戦国分析 オランダ 五輪最高成績 3位=1908年ロンドン、1912年ストックホルム、1920年アントワープ 五輪通算成績 10勝2分け9敗(51得点44失点) FIFAランク 10位 五輪予選を兼ねたU-21欧州選手権で優勝し、56年ぶりの出場を決めた。高い技術と組織戦術に基づく攻撃サッカーが持ち味。カナダ出身でオランダ国籍を取得したMFデグズマン(フェイエノールト)が中心。OA枠にはFWマカーイ(フェイエノールト)シボン(ヘーレンフェーン...
この記事に対するコメント一覧
アクチュアル Time と 運動量、戦術
はじめまして。
すごい分析ですね。お疲れ様です。
以前選手の走行距離を調べようとしましたが、どこで調べたらいいのか分からなかったということがあります。
もしよろしければどこで調べるのか教えて頂くことはできないでしょうか?
posted by 陽 | 2008-07-17 11:30
返.アクチュアル Time と 運動量、戦術
陽 さんへ
はじめまして、ありがとうございます。
この欧州選手権関連の数値は、Web でひろったものです。
http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/index.html
ここから、たとえば下記で、基本情報をコピー。
http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/match=301696/index.html
めんどうだったのは、以下の「マッチセンター」という速報情報ページです。ここにしかないものは、手作業で写しました。走行距離も、残念ながらここでした。
http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/match=301696/matchcentre.html
SYLK とかでよろしければ、集めたデータはすべて差し上げます。ご連絡ください。
posted by コリバノフ | 2008-07-17 21:21
実働時間
1、 94WC最終予選 5試合 57.1 分
2、 1995 国際試合 5試合 57.5
3、 1996 国際試合 5試合 61.1
日本代表チーム
posted by 杉本 | 2008-07-22 19:50
返.アクチュアル Time と 運動量、戦術
ありがとうございました。おー、1995年前後、このあたりは、マルチ・ボール・システムの試合と1個のと、入り交じっていたころでしょうかね。
一時間前後だとすると、ボール1個ではなく、皆、マルチ?
そういうことって、あまり試合記録に載ってないようですが、どなたか、ご記憶ありませんでしょうか。
やはり、過去との比較、問いかけてみますか。
posted by コリバノフ | 2008-07-22 22:17
マルチ・ボール・システム
「マルチ・ボール・システムは 1996年から
Jリーグ 及び 国際試合に導入・・・。」
と記載あります。
posted by 杉本 | 2008-07-22 23:26
アクチュアル Time と 運動量、戦術
そうですか。すると、3〜4分、増加したと見ていいでしょうかね。
一時間一分を超えたというのは、これは長い。その後、頭打ちになったわけか…
ありがとうございました。
posted by コリバノフ | 2008-07-22 23:48

こうしてみると、短い方では、フランス、スイス、ギリシア、チェコあたりが、わりと省力派なのかなという感じですね。
長い方は、ロシアの時間あたり運動量消費が、ほかよりも多いことがわかります。しかし、スイスが、欧州選手権としては平均的実働時間内で、長い走行距離総量を記録しています。得体の知れないチームだ…
それならば、もっと明確に、時間あたり計算をさせてみましょう。
● ある程度までは、戦術も透ける?

