2008年07月16日

ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

 先の欧州選手権、決勝進出チームの歩みを、走行距離で見渡して…

20080712-08.jpg


 決勝戦の個々の選手については、ポジションごとに、下記でざっとながめました。

 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/167

 これの続きです。お寄せいただいたコメントに、フランス・ワールドカップでの、日本代表選手の走行距離抜粋がありました。

 - 中田選手	10.26km
 - 山口選手	  8.49km
 - 城選手		11.83km

 これは厳しかった初戦、アルゼンチンとの試合。続くクロアチア、ジャマイカ戦で、中田選手などは、13.39km、12.98km を記録したそうです。これは、冒頭に掲げた、現在の欧州最先端プレーヤーを上回っているようです。しかも十年前の数値です。年々進歩しているということなら、今ごろは十年分くらい距離が伸びているかもしれませんね。

 2006年ワールドカップでも、多数の欧州クラブ所属選手をかかえるオーストラリアに対して、日本選手は運動量で勝てるはずだとの見解もあったそうです。走行距離の総量で圧倒する日も近いのか?

● ちょっと主旨から外れますが…

 冒頭の表に戻って、ゴールキーパーにも注目です。スペインは、ギリシア戦にレイナを出場させましたが、その際の 4,484m よりも、延長戦を含んだイタリア戦でのカシージャスの方が少ない!
 対イタリア戦、PK合戦でのちょっとした移動距離まで入っているのでしょうか。それは不明ですが、ともかく延長前後半は合算されているはずです。かなり誤差があるのかな?

 そのあたりは無視して、イタリア戦、ロス・タイムが前半1分の後半3分、延長は0らしい。4,024m÷124分×94分=3,050.45m!
 事実はどうなのか知りませんが、単純に時間計算をしてみると、カシージャスの最短走行距離試合は、このイタリア戦だったかもしれないと思えてきます。正規の90分での実態は、さらに少なかったかもしれませんからね。

 下記の、ゴールキーパー走行距離の順位表もご覧願います。

 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/article/168

 唯一、3km を割ってみせたフランスのクペによる記録と較べ、前出の時間計算による算出値の 3,050m でも、90m 弱しか違いません。ほんとうはカシージャスも、栄えある 2km 台を記録していた可能性がありますね。
 この安定度、やはりカシージャスをNo.1に推したくなります。

 一方、陰のNo.1かと思えるイタリアのブッフォンは、以下のようになっていました。

 - 対スペイン		5,574m
 - 対フランス		4,741m
 - 対ルーマニア	4,846m
 - 対オランダ		4,360m

 スペイン戦では、5,574m÷124分×94分=4,225.45m となり、一気に並みの水準へ落ちています^^;

 まあ、こうした距離の方こそ関係なさそうだし、陰のNo.1とかいわずに、単にブッフォンがNo.1ゴールキーパーかなと、個人的には感じますが…。
 しかし、ここでは距離に注目することになってますからね。その基本に戻って、と。こうして並べてみれば、ドイツのレーマンは、やや距離でこなしていくゴールキーパーかなと思えてきますね。

 ゴールキーパーの運動量の差、なにかエスプリの利いた解釈はありませんか?

● バラック等

 バラックが、すべての試合でチーム一番の距離を記録していたのに、決勝のみがシュバインシュタイガーに次ぐ数字だということは、やはり、けがの影響がかなりあったと思えますね。
 ドイツ全体が後半から沈滞気味なのも、バラックが思うようにプレーできなかったのが大きいかもしれません。

 シュバインシュタイガーも、退場になったりしなければ、だいたいは、チームで二番目、三番目くらいの距離を出す選手のようです。

 他方、スペインでは、シャビがフル出場すると一番になるようですが、たぶん、セスク・ファブレガスの方が、本来はもっとも動くのではないでしょうか。個人的な茫洋とした印象でも、シャビ以上に攻撃へ出ていく選手といったイメージが残っています。

 そして、両国ともに、決勝戦が一番走行距離が短くなっています。桁が違うから目立ってしまいますね。双方が、若干運動量を落としていたものと思われます。疲労などが、やはり大きかったでしょうかね。

● 日本人は走行距離で、欧州選手権レベルに走り勝てるか

 日本民族は持久力に優れている、サッカーでは走り勝て、そんな考え方もあると聞きました。しかし、陸上競技の中距離・長距離の境界あたりで世界記録を見ると、特段、日本の選手が抜きん出ているようでもありませんでした。まあ、サッカーの走り方は異なるのかもしれませんが…

 でも、中田選手の数字などを見ると、動く量でなら勝てそうな感じもあります。Jリーグや日本代表の試合について、チーム丸ごと全部の、運動量の分析データなどは開示されてませんか?
 おそらくどこかに公表されていると思いますが、ちょっと探しただけでは見当たりませんでしたね。あまり手間もかけられず、別の、近いデータを流用してみたいなと思います。

 続きはこちら…

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posted by ports |20:30 | コメント(8) | トラックバック(0)
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ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

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量で勝っても質が悪いからね。
無駄に走ってるとか、本当に動かなきゃいけない所で動けなかったりね。

posted by sin | 2008-07-16 23:00

ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

そういえば、そういうデータありましたよね。

私が見たのは98年W杯王者のフランス代表の持久力が
Jリーガーの平均並というデータでした。

まあ、それでも日本は体力不足です。

日本は体格差を補う為には走り回らなければなりません。
つまり、同等の体力では負けてしまうんです。

さらに、走行距離だけでなくジャンプする時も体力を使います。
ジャンプというのは結構体力を使うもので、体格差の大きい相手とやればやるほど、なくなってきます。
W杯の豪州戦は、この体力で負けたのもあると思います。

さらに、筋力で疲労が蓄積されると心肺機能的にはまだやれても体が思うように動かないということもありえます。

黒人選手は、乳酸がたまりにくいというのを聞いたことがあります。
これによって疲労感は代わってきますからね。

ただむやみに走るのではなく、いかに効果的に走るか。
その点が重要だと思います。

posted by SS | 2008-07-16 23:07

ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

陸上競技を見る限り、どこかでピークを向かえるんだと思いますがまだまだ走り方によっては走行距離自体は増えるとは思うんですがね。ただ、実際に走行距離が2倍になったのどうか、同条件で比較しないと確かに何とも言えないッスね。

あれはやっぱり疲れでしょうね。決勝戦は同じような日程でやっている限り、疲労のピークでこれからも戦うことになるんでしょうね。実際に走る量は増えているわけで、選手への負荷がより高まるようなら、健康面やパフォーマンスの低下といったことも問題として出てきそう。

日本はどこでギアを変えるのかっていうところが、まだまだなんじゃないでしょうか。その辺りの詳しいデータとかあると思うんですけどね。どのくらいの割合でスプリントがあるのかとか。確かにデータ的にあまり注意を払われていない分野ですね。

posted by ブランク | 2008-07-17 00:20

Re:ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

うーん、参考になりますねえ。
ただ、自分の考えではシャビよりセスクのが走行距離が多いのではないか、というのはプレースタイルからそう感じるだけでは、と思います(データではシャビのが多いですし)。
セスクは確かに飛び出しの回数は多いんですが、まだシャビからするといわゆる「気の利いた」サポート的な動きが少ないように感じます。
(テレビでみれる範囲ですが)試合を見ていても、シャビがカウンターを防ぐために前掛かりなチーム状態ならあえて引き気味の位置にポジションを取る、パスコースを増やすためにサイドやあるいは前線に近い位置に出る、攻撃のバランスを調整するために左右の動きを繰り返す…といった動きが非常に多いのがわかります。
日本にもそのあたりをこなせる選手が欲しいです。
現状でも単純な運動量ではかなりのものがあるでしょうから。

posted by iver-nyo | 2008-07-17 01:38

Re:ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

体格がある相手との体力の消耗は早いです
オーストラリア戦は豪はスタミナがないと言われていたが日本の足が止まったように
日本は走り勝つには質が必要
考えて走る必要がある
オシムのゆうように

posted by ajisai | 2008-07-17 03:19

返.ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

みなさま、どうもありがとうございました。


sin さんへ

そうですね。質は、評価がむずかしいですね。


SS さんへ

> 日本は体格差を補う為には走り回らなければなりません

その内容が問われるんでしょうね。欧州選手権でのスペインは、さほど走り回ってもいないようでした。が…


ブランク さんへ

> 同条件で比較しないと

ちょっと困難ですね。

> どのくらいの割合でスプリントがあるのかとか

そういのは、いろいろあるみたいです。とりあえず、手近なのをサッと提示しましょう。


iver-nyo さんへ

> プレースタイルからそう感じるだけでは

仰るとおりかと思います。


ajisai さんへ

質は、評価が分かれているようですね。さまざまな意見が咲き乱れているようで。オシムがなにをしていたかも、なんだか不明みたいで困惑しています…

posted by コリバノフ | 2008-07-17 08:04

ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

スペインは闇雲にガムシャラに走ってたのではなく、効率良く走ったのでしょう。つまり、質が良かった。

パスを出す、みんなで走る、複数のパスコースを作る、相手にパスコースを絞らせない“ワンタッチフットボール”。

今の時代は守備では全員でハードワークするのが常識なので、攻撃のときに、いかにして体力を温存するかが鍵となると思います。

温存=ボールキープですが、トラップ、パス、ドリブルの技術が正確なスペインの選手にとって、ボールキープは"お家芸”です。

さらに、ポゼッションだけでなく、カウンター戦術(前線の選手だけでの素早い攻め)も用いていたので、鬼に金棒。ビジャにトーレス・・・。

まー、だからといってスペインが最強ってわけでもない・・・。イタリア戦のPK勝ちは運が味方した(カシジャスが神になった?)からね。

posted by kakaka | 2008-07-17 15:48

返.ヨーロッパに、日本は走り勝てる!、…?

コメント投稿者ID :

kakaka さんへ

ありがとうございます、スペインはよかったですね。
たぶん、すべてのチームが、闇雲でなく考えて走ったのでしょう。考えすぎて、効率的すぎる面もあったかもしれませんね。

そう、カウンター戦術がよかったですね。

posted by コリバノフ | 2008-07-17 21:27

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