2008年07月03日
● スペインの決勝点 そこから守備を考え…
ここから、フェルナンド・トーレスが抜け出してゴール!
2008年欧州選手権決勝の、優勝を決めたゴールへの道程です。人と矢印が多く、不明瞭で申しわけないですが、あえてフィールド・プレーヤー全員を詰め込みました。 両チームの選手略号と、名前・背番号の照応には、下記をご覧願います。駆け引きに関するコメントも、お寄せいただきました。 「ドイツ対スペイン(ゴール & 前半 選手一覧)」 このゴールが、スペインの特徴の一面を、鮮やかに描いているような気がします。
始まりは、スペインのペナルティ・アーク近くのフリー・キックからでした。後方の六名でボールをキープして、左右どちらにしようかといった状況。 シャビがスペインから見て右側で、下がってきたダビド・シルバに、ハーフ・ウェイ・ラインを挟んでボールを当て、戻させる。この後の流れが冒頭の図です。 - 中盤の後段に下がっているシャビは中央のディフェンダーにパス - ボールはさらにスペインの左際へと送られていく - 両者ともゆったりと全体で移動 - スペインは左のバックからセンター・サークルへボールをまわす この間、スペースをつくろうとする攻撃的な動きが、別段スペイン側にあったとも思えません。たとえばイニエスタが中央から左翼へと動いて来ますが、それは既定のプロシージャといった感じ。ボールが動く間に目を離し、とりあえず左ウィングに位置取りしようとの雰囲気。 ただひとり、シャビだけが積極的な動き。それをなんとなく見ているだけのドイツ、もしかしたら見ていないかもしれないドイツ・・・ - 斜めにセンター・サークルを越え、フリーで立ち止まるシャビ - そこへパスが通り、楽に前を向き、余裕でラスト・パス シャビはすかさずいいパスをしましたね。そして、それ以前に適切に動き直しただろうフェルナンド・トーレスもうまい。オフサイドの位置に出たり、オンサイド・ポジションへ戻るなど、それなりの工夫をしていたらしく思えます。しかしトップの位置での駆け引きはよくわからないので、ここでは棚上げです。 冒頭の図でも、トーレスとメッツェルダーの矢印がありませんが、ごちゃごちゃしすぎるというよりも、見直した二種の動画からでは不明でした。 ドイツがポジショニングのミスを重ねた隙を、スペインが逃さずに突いたという印象の得点でした。そこまで何気なくボールをまわした様子と、チャンスをつかみかけたときの人の動きなどに、このスペイン代表チームの「らしさ」があるのかなという感じです。 ここからは、ドイツへの疑問から一般論を考える、といった内容になってしまいました。スペインについてのみをという方は、下記に飛んでください。 スペインの続き… ● ドイツ独自の失態ディフェンスか? 最後の段階でも、アレッと感じる点はありますね。(イ).レーマンの出方、(ロ).ラームの対応、(ハ).フェルナンド・トーレスの「フィジカル」は超越的だから守りきれないのか、等々。 ラームは、遅れて上がってくるシルバよりも、中央のトーレスを気にする方が大事だと考えたわけです。メルテザッカ—のジョギングやメッツェルダーの姿勢、そして結果を見れば、これは好判断でしたね。問題は、ゴールキーパーとの意思疎通とからだの入れ方がどうなのかといったところ。 でも、そのあたりも無視します。ここにいたる前段、図上の状況だけを考えてみたいと思います。 この守備は、別稿へのコメントとしてコールさんが教えてくださった、日本代表に見た実態としての問題点とは状況が異なりますが、ある種、似たことかなと感じました。次の二つに焦点を当てて。 (a) ドイツのM&Mコンビの守りはどうか (b) フリンクスとヒッツルスペルガーは、あれでいいのか 今回のドイツ代表は守備がよくない印象ですが、そこには、このチームのみならず、一般的な問題も含んでいたように思います。 ● (a) センターバックの守備は? まず、メルテザッカ—が対人マーク的にトーレスを見ていて、そこを捨てて右サイドのカバーに動き、メッツェルダーに任せたのかなと思います。 【a-1. ドイツから見て右翼では】 スペイン陣内のタッチ際で、カプデビラがいったんキープ、フリードリヒがチェックに行きかける。メルテザッカーは、フリードリヒが空けた誰もいないエリアを気にしたということでしょうか。 前述のとおり、中央にいたイニエスタがカプデビラ側に流れて来ます。それをシュバインシュタイガーがつかまえかけ、しかしボールがセンター・サークルに戻されたので、フリードリヒに任せて自分は浮く。 メルテザッカーは中央へのんびりと引き返し、シャビからのパスが出た後もジョギング気味。これは、ほかの二名プラス、ゴールキーパーが、トーレスに応対していることからくる余裕か、諦めか。一連の、メルテザッカーの緩慢な移動は、これでいいのでしょうか? 【a-2. 姿勢・向き】 メッツェルダーは、ラスト・パスが出るまでの短時間、シャビの方へ正対していた感じです。 相手アタッカーが裏をとろうかとしているとき、守備者は、少し横向きの姿勢をとるのが普通かなと思います。たいていは、マーク相手側にからだの前面を向ける感じですね。そして反応しやすいようにやや半身のままで動き、首をねじり加減で顔は前方、ボール保持者などに向ける。こういうのが、わりと普通にコーチングされてきたかなという気がします。 また、得手不得手が大きいにせよ、マーク対象の相手に背を向ける、裏返るようなターンをすると、けっこう注意する指導者はいたな、とも。 このときだけの「うっかり」なのか、メッツェルダー個人が非常に疑問のある選手ということか。 そうではなく、前方や左右をよく見渡せるように、正面を向いて守備をするのが昨今のスタンダードになったのでしょうか? イタリアのキエリーニやパヌッチだと、中央からの攻めに対して、半身加減で構える瞬間があったりします。それは彼らが、元来外側のディフェンダーだったことからくる癖だ、そういうことでしょうかね。 たしかに、中央からの攻めに対応したときに半身加減にならない例は、ロシアのアニュコフほかにもあった気がするし、メッツェルダーにしても、失点の場面だからこそまずかったというだけかもしれませんが… 余談ですが、たまたま印象に残ったシーン、スペイン対イタリアの延長後半に、決勝戦のゴールと似た展開がありました。 スペインの右側、ハーフ・ウェイでセスク・ファブレガスがボールを持つ。アンブロジーニがうっかりしている隙に、シルバがその背後で中央に動き、速いパスを受ける。前を向きながらトラップするところへカモラネージが戻って詰めてくるが、寄せられるよりも早く、やや右前のビジャに決定的なパス。これはオフサイドだったかなと思いますが、旗は上がらず。 中央よりもやや右(スペイン側視線)にいたキエリーニは、その外にいるビジャに背を向ける半身気味になりました。これは、正面内側のシルバへの応対もひらめいてのことかな、と。ビジャ側にはグロッソも戻りかけていましたし。そしてパスが放たれると、キエリーニはボールのコースを追うようにターンし、しかし、すでに走っていたグロッソに任せました。 ドイツに戻ります… 【a-3. オフサイド?】 最終ラインとその前方で守る味方とが、うまく連携できないときというのはあるものです。そんな場合でも、とりあえず最終ラインは、一定の位置取りをすべきものなんでしょうか? 多少オフサイド・ラインを下げても、相手フォワードよりも自分のゴール側にポジショニングしようとすればいいのに…。特に自分よりも走るのが速いアタッカーに対しては、それが必須なのではないかなと思ってしまいます。 この度はどうしたことか。「とにかくオフサイド・ラインを下げるな」とかの理論があるのでしょうか、実態不明なトーレスの仕込み、事前動作が巧妙すぎたのか? 長くなったので区切ります。続きは以下をご覧願います。 ● (b) スクリーンだか ワイパーは有用か? スペインの方については、以下をどうぞ。 スペインの続き…
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逆回転?
>メッツェルダーは、ラスト・パスが出るまでの短時間、シャビの方へ正体していた感じです。<
シャビのスルーパスに 反応して 追いますが
「右回り」で ターンしてます!!
右肩を シャビに向けて トーレスに 正対し
半身で 応対すべき。
1、右に回された?→ シャビが パスする瞬間 右を見た?
→ メッツェの右へ パスが 出ると 思った?
2、左横のトーレスを 気付いていたか?
→ 気付いていて あえて 「右回り」で ターン
するDFは いない。
レアルでの彼は 「眼が遅い」DFです。
posted by 杉本 | 2008-07-03 17:53
シャビを 捕まえるのは?
1、最初は バラックが付いていたが 受け渡し。
→ 二人のボランチに まかせた・・・つもり。
→ バラックは セナに 付いた。が 寄せは甘い。
→ 「俺は ケガで 動けねえ・・・。」
2、二人のボランチの内 左の方「ヒッツル」は
目の前 シャビの上がりが 見えたはず。
→ シャビには ヒッツルが 付いてゆくべき。
→ だが 「自分の担当エリア」に いただけ。
→ それとも バラックに 向かって
「お前 もっと セナに寄せろ!」
と 指示した?
posted by 杉本 | 2008-07-03 18:21
返.● スペインの決勝点 そこから守備を考え…
ありがとうございました。
漢字、あとで直します…
posted by コリバノフ | 2008-07-03 23:59

ここから、フェルナンド・トーレスが抜け出してゴール!

