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10年前にさかのぼられても〜フロンターレ無冠ジンクス検証〜

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11/4のルヴァンカップでセレッソが優勝した。

しかしセレッソを称える分量と同じボリュームで「川崎は“また”無冠」的ニュアンスの記事が踊る。

私はこれらの記事を読み少なからず違和感があった。

──サッカーのみならずスポーツ界では合理性に欠けた「伝統」「神話」「ジンクス」が平気でまかり通っている。

これはまず常に安直な「見出し」や「フレーズ」を欲しがるマスメディアからの「悪い影響」で、一般人が陥りやすい「自身の意に沿う報道を鵜呑みにする」事から起こっている。つまりハッキリ言えば大多数の国民はリテラシーが低く検証なき「思い込み」が強い。

それ以前にまずスポーツを余りにも単純化して考えすぎている。

スポーツでは必ず「競う相手」が存在し、それがまず大きな変動要因・不確定要素であり、個人であればその時々のメンタルも含めたコンディション、天候なども重要な要素だ。チームスポーツなら監督を含めた構成要素全体も変動要因・不確定要素で、いかにそれらをマネージメントし、戦略・戦術を駆使し意図した目的を達成させるかに腐心する──その上で勝敗は決まる。

しかし野村克也氏の「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし」の名言通り、入念な準備や戦略が必ずしも結果に結びつかぬ事もある。そこが「能力コンテスト」と違い、相手がいる「試合」のおもしろい所。100の能力を有しながら60しか出せないと、持っている80の能力を全部出せた側が勝つ。

──こんな事は誰でも頭では理解出来ている筈だ。しかし今回の報道ではそんな要素の思考もなく、選手の殆どが入れ替わり、監督もサッカーのスタイルも殆ど別物の10年近く前のフロンターレと現在を比較した、極めて情緒的な見地からの噴飯物の記事ばかり。それを「オレもそう思う」と頷く人々

またぞろ「メンタル」だの「呪われている」とまで書かれた記事まであって「スポーツをよく分からないなら書かない勇気も必要ですよ」と助言したくなる。

──フロンターレは「シルバーコレクター」や「無冠」と呼ばれるが、該当するのはここ最近では昨年のリーグ2ndStageと年明けの天皇杯、そして今回のルヴァンカップの3つぐらい。それ以前になると2008年にまでさかのぼり、現実的には当時から現在まで継続したスタメンクラスは憲剛ぐらいだ(登里、田坂、安藤、井川は在籍)ならば一貫性の点で「クラブの組織・体質」を問うなら分からなくはない。しかしそんな記事は皆無だ。

この逆が鹿島で、何かと「ジーコスピリッツ」「勝者のメンタル」と称賛されるが、ことリーグで言えば昨年以前は2009年から優勝から遠ざかり、2012年は11位まで落ちている。昨年の2ndStageも浦和と勝ち点21差の11位は完全なる「低迷」である。しかしCSで勝ち上がりリーグは優勝してしまう。さすがに小笠原は居心地のわるさに「得点を積み重ねたのは浦和です」と言わざるを得なかった。

鹿島の強さは特に2000年の三冠で印象付けられたが、その当時から現在まで在籍し継続したスタメンクラスはもはや小笠原と曽ヶ端しかいない(この2人も今季はファーストチョイスではない)

リーグが不調でもカップ戦はほぼ毎年なにかしら獲る事を「勝負強い」と言うには無理を感じる。ではリーグで勝てない期間に「ジーコスピリッツ」や「勝者のメンタル」はどこに行ったのか?と言いたくなる。カップ戦で突如どこからともなく出てくるものなのか。要は都合の良いときだけマスメディアが使うフレーズなのだ。もちろん結果を出す実力があることは認めるが小笠原と曽ヶ端がいようが2002年〜2006年と2010年〜2015年の期間はリーグ優勝から遠ざかり(年間で)準優勝ですらない。

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10年前にさかのぼられても〜フロンターレ無冠ジンクス検証〜

コメントありがとうございます。正直に書いたものの「これは鹿島・浦和サポを敵に回したかな?」と危惧しましたが「ジーコスピリッツ」や「勝者のメンタル」などはあくまでサポーターではなくマスメディアが使うフレーズですよね。サポーターの方がこの言葉を使う場面はあまり見かけません。

スポーツはとても繊細で、ことサッカーに関して言えば監督とカギになる選手たち、そして対戦相手のコンディションなどこれらの要素が高次元でバランスされたときにチームは強いのだと思いますが、優勝監督を再び呼んだところで結果が伴わない事も多い。

強豪クラブ出身の指導者が別なクラブの指揮を執る機会は年々増えるのは当たり前で、当然はまれば他のクラブもそのメソッドで強くなります。川崎も今期は鹿島出身の鬼木達監督です。川崎にも鹿島の伝統が影響していると思いますが、そこがあまりクローズアップされる事はありません。

もとより鈴木満氏と庄子春男氏の「宮城工サッカー部同級生」の縁あってか、川崎はやはりクラブとして鹿島を目標にしておりサポーターはもれなく敬意を抱いています。それなのに鹿島や浦和サポの一部は「川崎憎し」だったりしますね。ひとこと言いたくて仕方がない。

チームは毎年毎年の「ユニット」のようで、実に繊細。不必要なジンクスや実態の伴わない「評判」に惑わされる事なく、ピュアに楽しめたらと思います。

10年前にさかのぼられても〜フロンターレ無冠ジンクス検証〜

お邪魔します。鹿島サポです。

ほぼ同じ意見です。
「勝者のメンタリティ」「勝負強い」などなど、聞くたびに

今回、川崎が勝者になっていても、何の不思議もありませんでした。

お前ら何もわかってないな!と思ってしまいます。
「勝負強い」なんてものがあるなら、教えてもらいたいものです。
ましてや、解説者までもがそれを言うとは、サッカーに関する見識がなさすぎです。
まあ、本気で言っている訳ではないと信じていますけどね(笑)

勝負は紙一重、必死でやった結果です。どちらかは負けるのがサッカーだし、良いサッカーをした方が勝つとは限りません。
そして、頑張っていればいつかは・・・
なんてのもないのが勝負です。

鹿島にもし「勝負強さ」などというものが存在するなら、もっとたくさんのタイトルを取っていたことでしょう。

タイトルというゴールが見えてくるとき、勝利という文字が頭をかすめ始める時、今までできていたことが出来なくなる。
ということならわかります。

それがサッカーというものの怖さです。何度も味わってきました。
自分たちのサッカーが、出来なくなる瞬間です。

決勝戦を、タイトル争いを楽しもう!のびのびやろう!

なんて言っていると、タイトルには届かないことだけは確かですけどね。

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