ノータイトル!

リオ初戦。サンバのリズムで釣りあげろ

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さてさて、錦織の相手、ベルッチ。彼の状態がベストであるならば、もうぶっちぎりで危険な相手です。

あのジョコビッチからクレーでは結構な頻度でセットを奪っているという実績もありますが、ちょっとググったらジョコビッチ相手にベーグルくらわすという離れ業をやっているではないですか。 ジョコビッチにベーグルなんてマレーナダルワウリンカあたりですらやっていないと思います。偉業ですよ偉業。ジョコビッチはサーブも良い、リターンも強いですからね。それを上回るゲームを展開するなど並大抵の事ではないのです。 という訳で1Rはジョコビッチにベーグルをくわせた経験者どうしという、大会見渡しても超屈指の好カードなのです!

ま、ジョコビッチいじりはさておき、土ベルッチは調子がよければ本当に強いです。実際にモンテカルロで土フェレール抜き、マドリードでマレー、ベルディヒ抜き、怪我前まではジョコビッチ抜きかけ。はっきり言ってドロー見渡してもこれほどまでに絶対値高い選手は迷惑ノーシード組のフォニーニロブレドティプサレビッチドルゴポロフ、シードでも錦織ティエムフェレールあたりでしょう。 元よりドロー運いまいちな錦織ですが、考えうる限りほぼ最悪の1Rです。(他には昨年首の皮一枚まで追い込まれたフォニーニでしょうか)

ただし、枕詞においた調子。これが大事なのです。調子が良いときはクレーという大海原を生き生きと泳ぐフィッシュマン。回転系のサーブと強烈なフォア、スピンの効いたフォアで相手に打たせず、打たれても持ち前のフットワークとバランスで切り返してきます。分かりやすく言うとクレーナダルとベルダスコのハイブリッドプレーヤーです。ええ。ですので錦織が負けることに耐えられないシンドロームの方々は念のためしばらくテニスのニュースから離れた方が良いでしょう。では普通かそれ以下のベルッチはどうでしょうか。得意の土でもポロポロ取りこぼしますし、現在のランクも70位くらい。安定感という点では隙があるでしょう。まさに打ち上げられたお魚さん状態です。おそらくはさかなくんさんと三浦さんとのキングオブ魚顔対決に心が奪われているのでしょう。

そんなベルッチのプレーに触れておきましょう。想定は絶好調時です。まずはレフティー特有アドサイドのワイドに逃げていくサーブに要注意。バウンドが跳ね、スピードが落ちるということから特にクレーでは必須ともいえる逃げていくサーブシリーズですが、右利き選手がアドサイドではキックさせて追い出すという涙ぐましい努力を重ねていくなか、レフティーは嘲笑うかのように切れて追い出すサーブを打ってきます。どうしたってクリアなオープンスペースが出来てしまうのです。基本的には受け入れて、ハードワークで対応するしかありません。ただ、もし試合中にコースがおぼろ気でも読めるようになると、話は変わってきます。錦織の読み力が重要になってきます。 それとテニスのセオリー、バックの高い打点を狙うときは注意深く、時には浅いボールとのコンビネーションで狙った方が良いです。というのも、好調ベルッチは身長高い上にジャックナイフバックハンドを打ってくるのです。他の選手ではオッケーだった中途半端なボールバウンスは、一発逆襲の危険もあります。一方低いボールに対してはスライスで合わせることもあります。そうは言っても多用は厳禁。バレバレであればしっかりと腰をおとして持ち上げてくるでしょう。 フォアバック共通で構えて打たせたくはないです。というか、ベルダスコやデルポトロ、フェデラーナダルらのランニングびっくりカウンターほどはランニングショットの精度は無かったはずです。それとフォアドロップで縦揺さぶりをされる危険がちょっとあります。

まあごちゃごちゃ言いましたが、主導権とってしまえばバック粘着で選択肢を狭めるよりかは基本通り相手を動かしてオープンスペースを作っていくツォンガ対策の左利き版で良いとは思われます。 フィッシュマンタイムが訪れ主導権を握れない展開では、後ろへずるずる下げられ防戦一方になるでしょう。とにかくスピンをかけて状況を戻すのが大原則ですが、対ベルッチでなら姑息的には低くてペースのあるボール(追い込まれているときにそんなもん狙って打てるかというツッコミは無視しますよ)かスライスショートボール(こっちはいくぶん現実的)で釣りだしてパスorロブor突き球で逆襲という形でしょうか。 それか、新世代クレーテニス。バウンドしきる前(クレーではバウンドしきると50~70インチまで弾む)に打てばええやんテニスでスピンを無力化できれば、ベルッチの攻撃を跳ね返すことが出来るでしょう。しかし、イレギュラーが多いクレーでそれをやるのは簡単じゃないんです。ボールの感覚、ストリングのテンション、錦織自身の調子がピタリ一致しないとミスヒットの雨あられになるのです。

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この記事へのコメントコメント一覧

「リオ初戦。サンバのリズムで釣りあげろ」へのコメント

やはり、テニスを見る目を持っている方なんですね。
戦前に書かれた事が、ここまで的を得ているとは、、脱帽です。ベルッチに対し、そこまで危険だと思っていた人は少ないのではないでしょうか。私などは、パワーはあるが、難しい相手と思っていなかったです。

今回は、シリアスな内容の中にもplusoneblue節も入っていて、やっぱりかなわないなーという感じでした。
またの投稿を楽みに待っています。

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