2008年09月09日

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

遅ればせながら…、日本がなんとか初戦を勝ちました。
結果を見れば3-2とギリギリのスコアなのですが、
やっぱりW杯予選、サプライズはつきものですね~。

大体部の内容は他の方々がやられている考察にお任せして、
今回はバーレーンにとどめを刺した(かに見えた)、
中村憲剛選手の気持ちの良いミドルシュートの件について。
 

【打てば何かが起こる】

選手のコメントをはじめ、解説の方や各ブログでも、
必ず言われていたことが、『ミドルシュートの価値』でした。

Jリーグをご覧になられている方であればご存知の通り、
憲剛選手の持ち味は、中長距離から狙えるシュートスキルです。
特に私が評価していたのが、ムダ打ちが少ないということ。
ムダ打ちというのは、ムリなアングルから打たないことや、
他にもシュートが宇宙開発ばりの打ち上げ砲にならないという点です。

一方で確実性を欠いたシュートを好まない選手でもあるので、
ともすれば思い切りの悪さを指摘され、打てそうに見える部分でも、
『どうして打たないのよ?』みたいなシーンも多々ありました。
もっとも、それは代表において言える部分であって、
つい先日の日韓オールスターでは、いい弾道のミドルを打っていました。

そういう意味で、今回の憲剛選手のミドルシュート。
相手選手に当たってコースが変わったラッキーな得点とはいえ、
彼にとって大きな意味をもたらすな、と感じました。


【あの思い切りのよさを生んだ理由】

海外で活躍する選手達を、岡田監督が積極的に招集する背景もあり、
ここ最近の憲剛選手は、なかなかスタメンに食い込むことができませんでした。
期待できる選手なのに、使われない…。昔の遠藤選手みたいですね。
しかし、ここ数試合でベンチから試合を眺めることにより、
きっと『自分のウリってなんだっけ?』を再確認できたのでは、と思います。

代表に初招集された頃の憲剛選手は、高いキックの精度を以って、
とても大胆でダイナミックな配球をする選手だったと記憶しています。

言うなれば、マリノス時代の俊輔選手のような高精度のサイドチェンジと、
中田英寿氏のオールオアナッシング的な球筋鋭いスルーパス、
そして受け手の次のプレイを考えた小野伸二選手のソフトなパス…。
それらを平均的に持ち合わせている、技術の持ち主に私は見えました。
さらには遠目からでも、きちんと枠を捕らえられるミドルシュートもある。
これは中盤におもしろい人材が台頭してきた、と思ったものです。

しかし選出後の憲剛選手はどうだったでしょう。
チームコンセプトに馴染もうと努めるせいか、
無難で確率上位のプレイに終始していたように見えました。
もちろん、それが代表のやり方であったという側面もあったでしょう。
しかしながら見ている立場として、もっと出来るだろうと感じてならなかったのです。

それが岡田監督を介する人員編成になり、個人能力を重用するようになった。
パサー、ドリブラー、バランサーがひしめく現在の中盤において、
自分の何のプレイが相手に脅威となるのか。それが再確認できた試合が、
今回だったのではないか、と私は思っています。


【シューターのいない、現日本代表】

遠藤選手にしても俊輔選手にしても、ミドルが打てないわけではありません。
むしろ相手からのマークが厳しいこともあって、なかなか打てない。
また、FWにしても求められる役割が非常に多いということもあり、
ゴールゲッターのみに徹することは、チームに求められていません。

つまるところ、今の日本は『決定機不足』なのだと思います。
それは『チャンスを作れない』という考え方からではなく、
『チャンスと定義しない』という局面が多すぎるということです。
満場一致で決定機と言えるのは、PKとFKくらい…。

そういう意味では、多少遠くても『決め打ち』のように狙う。
憲剛選手が中盤のエッセンスとして『シューター』になるというのは、
代表のプレイバリエーションを一層広げるのではないか、と思います。


【今後の憲剛選手の起用方法】

これはバーレーン戦のみでの意見になってしまうのですが、
途中出場の選手にあのようなプレイをされると、相手は非常にイヤでしょう。
ちょっと距離を置けば打ってくるので、疲れていてもプレスが必要になる。
それらを考慮して憲剛選手の現状は、スーパーサブが適任だと思います。

もちろんスタメンで使えないということではなく、
仮に長谷部選手と入れ替えてスタートを組んだとき、
もしかすると憲剛選手は、バランスを重視してしまうのではないか?
それであれば局面がハッキリしている途中からの起用で、
自分が何をすればよいか明確な状態でゲームに入れるほうが、
彼の持つ足元の精度が、存分に活かせると思っているのです。

私の考える理想のシューターは、スティーブン・ジェラード。
『え~!そこから決めちゃうの!?』みたいなプレイヤーになることを、
憲剛選手の今後に期待したいと思います。

※いや~ジェラードはシューターに括られないだろ、
 といった意見がでてきそうですが…、ご勘弁下さい。



今回も長くなってしまいました。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

posted by pjsb |18:45 | サッカー | コメント(8) | トラックバック(0)
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中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

次の試合は松井が出場停止なんで憲剛が出るかもね??

posted by ryoh | 2008-09-09 19:04

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

ryohさん>

早速ありがとうございます。
確かに、可能性は大きいと思いますね。
でもそれで、今回と同じようなプレイをしてくれれば、
自分としては嬉しいなぁ、なんて思います。

posted by 管理人 | 2008-09-09 19:11

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

今回の憲剛選手のミドルシュート。

素晴らしいシュートですよ!

確かにディフェンダーに当たってはいるけれど
ジェラードとかランパードのシュートに匹敵する
いいシュートでした。

もう彼の母校(東京都立東久留米高校)はなくなったけど都立からただ独りTOPチームにあがっていた中村憲剛選手。どんどんシュートを打って実践から鍛えていってもらいたいですね。そのうちに無回転シュートも打てるかも。。

posted by しゅんた | 2008-09-09 20:06

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

あのゴールは憲剛のシュートの意識の高さから生まれた
ゴールだと思います。

日本代表はきれいに崩そうというというのが強すぎるんだ
と思います。他の国から見れば十分打てるシーンでも日
本はパスを選択する。より得点が高い方をチョイスしてい
るつもりが結果、シュート打てずにカウンターを食らう。
日本人のアジリティーは相手にとっては結構脅威だと思う
のですが、シュートが少ないために相手のディフェンスを
楽にしてるように感じます。

得点をとる選手はシュートの本数も多いです。ナビスコの
大分での準決勝はウエズレイのミドル一発で決まりまし
た。

強いチームはシュートで終わっていることを考えると基本
的なことですが、カウンターを防ぐためにもシュートで終わ
ることを徹底してほしいです。

posted by オラ | 2008-09-09 20:08

Re:中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

憲剛には「日本のシャビ」に、なってほしい。期待しています。

posted by angus | 2008-09-09 21:35

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

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しゅんたさん>

コメントありがとうございます。
自分もいいシュートだったと思っています。
というよりも、『いい判断だった』というほうが適切かも。

補足ですが、ジェラード等のようなミドルをきっちり決める選手は、
シュートまでの判断・アプローチが非常に早いように思えます。
その片鱗を見せてくれた憲剛選手に、ほんと今回はサンキューですよね。

posted by 管理人 | 2008-09-10 00:45

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

オラさん>

コメントありがとうございます。
「はなから打つつもりでいた」と本人が言っている通り、
かなり意識的に打つ気マンマンだったのでしょう。

仰るとおり、いまの代表のプレイスタイルは、
型を求めすぎている感は否めないですよね。
ゴールあってのサッカー、なわけですからね。

posted by 管理人 | 2008-09-10 00:50

中村憲剛のミドルシュート ~対バーレーン戦を終えて~

コメント投稿者ID :

angusさん>

コメントありがとうございます。
シャビみたいなプレイができたら…、
そうとうカッコいいですよね(笑)。

posted by 管理人 | 2008-09-10 00:54

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