2008年02月21日

東アジア選手権 南北対決

東アジア選手権の韓国VS北朝鮮。

結果は1-1の引き分けでした。

試合は前半20分、韓国のヨム・ギフンが直接FKをゴール左隅に決めて先制。
後半3分には北朝鮮のパク・チョルジンがイエローカードの累積で退場となり、完全に韓国の有利な展開に。

しかし、北朝鮮はカウンター攻撃を何度も仕掛けると、後半27分に最終ラインから前線に蹴りこまれたボールに反応したチョン・テセが、韓国DF2人を振り切り、豪快に同点弾を決める。

北朝鮮はワントップのチョン・テセが日本戦に引き続き、鋭い嗅覚と決定力を見せつけてゴールを決めました。

数少ない得点チャンスを逃さないチョン・テセの得点力は、北朝鮮でも「期待以上」という評価のようです。

試合は韓国が総合力では勝っていたようです。
しかし、北朝鮮の素早いカウンターに苦しんでいました。
北朝鮮はDFが奮闘して、一発のカウンター攻撃をモノにしたという感じです。

しかし、チョン・テセ。
彼は本物かもしれません。

韓国メディアは彼が誰なのかと、連日騒いでいます。
まさに“チョン・テセフィーバー”

彼の記事を扱ったタイトルに“アジアのルーニー”なんてのもありました。
韓国のサイトには、すでにいくつものファンサイトができています。

韓国の記者から私のところにも電話があり、彼の原稿も依頼されました。

いずれにせよ、来月26日のワールドカップ3次予選のピョンヤンでの南北対決も見ものですね。

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2008年02月18日

東アジア選手権 日本VS北朝鮮

東アジア選手権の日本と北朝鮮の試合をテレビで観戦しました。
現場には行っていません。

日本代表との1-1の引き分けは、北朝鮮にとって大きな収穫だったと思います。

この試合では、川崎フロンターレのFWのチョン・テセの活躍に注目が集まりました。
試合全般を通して、とてもいい動きをしていましたね。
韓国でもチョン・テセの活躍が大々的に伝えられていて、関心も高いようです。

彼は日本代表と対戦したかったという、かねてからも強い思い入れもあいまって、かなり気合が入っていたはずです。
試合前は注目する選手ではあったものの、私もこうもすぐに得点するとは思っていなかったので、少し驚きました。
あのドリブルからの得点は、日本のDF陣も少し注意すれば、止められたのではないかと思うのですが、まずはFWとしての仕事をきっちり果たしたチョン・テセ選手を褒めるべきでしょう。

Jリーグのときもフィジカルが強く、突破力もありますが、調子にムラがあることが少し気になっていました。しかし今は波に乗っているようで、今後の試合も注目してみたいところです。

過去2度、テセ選手をロングインタビューしたことがあるのですが、いつも「必ず朝鮮代表になって日本と戦って、得点して勝利したい」と強く語っていました。
今回は勝利こそ逃しましたが、この試合が大きな自信となったことは確かです。

試合は総合力で見ると、日本の方が上でしたでしょう。
技術も日本の方が断然高いし、やっぱり試合運びもうまい。
ガチガチに守った北朝鮮は、カウンター攻撃で得点チャンスをうかがいましたが、攻撃があのままの単調なパターンなら、強豪国の相手を攻略するのは難しいでしょう。

ただ、試合が始まってからの勢いが北朝鮮にあったのは明らかで、日本は会場全体にのまれていた感じがします。

さて、北朝鮮代表にいつも言われるのが“経験不足”です。
それが如実にあらわれていたのが、ゴールキーパー。試合をみていて、パンチングやキャッチ、ボールの着地点があまり把握しきれていないのを見ると、まだまだ経験不足なのは否めません。

とにかく、これからも在日Jリーガーのチョン・テセ、リャン・ヨンギ、Kリーグでプレーするアン・ヨンハッの3人がうまく国内組とコミュニケーションを密にとって、徐々に弱点を補いながら世界基準へと向かってほしいものです。
中国、ロシア、マケドニアなどでプレーしている北朝鮮選手もいるので、チームにどんどん新しい風を吹き込んでほしいですね。

いずれにせよ、北朝鮮代表にとっては、今回の日本代表とのドローはとても価値あるものとなっています。
この試合の結果が今後の韓国、中国戦にどう左右されるのか、注目したいところです。

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2008年02月10日

北朝鮮VSヨルダン W杯アジア3次予選

先ほど、“海外組”事情について説明しました。

韓国メディアは、ワールドカップアジア3次予選の北朝鮮代表とヨルダン代表との記事をたくさん書いています。

以下、その一部を要約して書き記します。

●北朝鮮代表がヨルダンを降し、2010年ワールドカップアジア3次予選の初戦を1-0の勝利で飾った。

6日、ヨルダンで行われた試合で、北朝鮮代表は終始ヨルダンの波状攻撃に劣勢を強いられたが、前半44分に得たFKをホン・ヨンジョが決めたあとは、最後までこの1点を守りきった。

細かいパスまわしとカウンターからチャンスを演出する北朝鮮。
前後半を通して試合の主導権はヨルダンに握られていたが、3バックと5バックのフォーメーションを交互に使いわけながら、固い守備で相手攻撃を必至にくい止めた。
ムン・イングク、チョン・テセ、ホン・ヨンジョ、アン・ヨンハッ、キム・ヨンジュン(前半40分にリャン・ヨンギと交代)らを中心に攻撃を展開して、ヨルダンゴールを脅かした。

この試合で分かったことは、KリーグとJリーグで活躍している在日3選手の力が大きいことである。

水原のアン・ヨンハッは、攻撃と守備をつなぐ役割を十分に果たしていたし、川崎フロンターレのチョン・テセも要注意選手だ。
相手の守備をかいくぐる突破力、早いテンポからシュートレンジまで持っていくプレー、強烈なシュートでチームのリズムを変える選手だ。

キム・ヨンジュンと前半40分に交代したベガルタ仙台の梁勇基も、高い技術を持ち合わせていることを随所に見せていた。FWへボールをつなぐ攻撃の起点となりチームに活気を与えていた。

しかし守備に問題を抱えているようだ。
今回は無失点で抑えたが、右サイドを再三突破される場面が見られ、失点の危機はすべて右サイドからであった。

右サイドのオーバーラップで空いたスペースを突かれる場面が多く、韓国と北朝鮮との“南北対決”では左サイドを得意とする選手を起用すれば、徐々に守備を崩していけるかもしれない。(了)


※ざっとこんな感じです。

韓国メディアは在日3選手に注目しており、そのなかでも川崎フロンターレのチョン・テセを要注意人物としています。

次の北朝鮮代表のW杯アジア3次予選は3月26日でホームのピョンヤンです。
韓国代表との対決となります。
南と北は15年ぶりにワールドカップ予選で戦うことになり、韓国がピョンヤンでアウェーゲームを行うのは1990年8月の南北統一サッカー大会以来、18年ぶりとなります。

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2008年02月10日

北朝鮮サッカー“海外組”事情

2月6日に行われたワールドカップアジア3次予選。
北朝鮮代表はヨルダンとのアウェー戦を1-0で勝利しました。
ゴールを決めたのはFWホン・ヨンジョ。前半44分、FKからの得点でした。

私は当日、韓国対トルクメニスタンとの試合を現地で観戦していました。
翌日の朝、ホテルのテレビをつけると北朝鮮対ヨルダンの試合をしていたので見ましたが、過去のメンバーとがらりと変わっていて興味深かったです。
この試合で“海外組”をたくさん出場させていることも分かりました。

ここでヨルダン戦に出場していた“海外組”を紹介します。

●FWホン・ヨンジョ(4・25体育団)
●MFキム・ヨンジュン(平壌市体育団)
(以下、在日選手)
●MF安英学(アン・ヨンハッ、水原三星ブルーウィングス)
●FW鄭大世(チョン・テセ、川崎フロンターレ)
●MF梁勇基(リャン・ヨンギ、ベガルタ仙台)

今後、この5選手に注目したいところです。
次は2月の東アジア選手権で日本とまみえますが、どんな試合になるのか今から楽しみですね。

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2008年02月04日

北朝鮮サッカー事情

さて、ブログを始めるにあたって何から書こうか迷いますね。。

今月から東アジア選手権大会、ワールドカップアジア3次予選がスタートするので、北朝鮮代表情報から書きたいところですが!…。

北朝鮮代表の詳しい情報は、日本代表と対戦する東アジア選手権大会前に徐々に明かしていくとして、まずは“謎”だらけの国内サッカー事情から、徐々に書いていきたいと思います。

今から書くのは、実際に平壌で取材して話を聞いた事実をもとに書いています。(最後に行ったのが06年)

北朝鮮の国内サッカー最新情報は、手に入り次第ブログに書いていきます。


●それではまず、国内サッカーの体系から。

北朝鮮の主な大会には、2月の『白頭山(ペクトゥサン)賞』、4月の『万景台(マンスデ)賞』、6月の『普天堡(ポチョンボ)たいまつ賞』10月の『朝鮮選手権大会』、5年に1回開催される『人民体育大会』がある。

ジュニアやユース世代、地方ごとの大会も行われている。

国内リーグは1~4部まであり、1部は『4・25体育団』、『平壌市体育団』などの中央体育団で占められている。

2部には各道(日本でいう各都道府県)のチームや企業所のチームが含まれていて、2部から1部への昇格や降格もあり、部ごとにホーム&アウェーのリーグ戦が行われている。


●国内のチーム数
前述した『4・25』や『平壌市』をはじめ、『機関車(キグァンチャ)』『鴨緑江(アムロッカン)』『鯉明水(リミョンス)』『月尾島(ウォルミド)』など、8つの中央体育団が国内メジャークラブになる。

そのほかに各道のチームや大学、企業所のクラブがある。
やはり人気なのは、代表選手がたくさん選出される『4・25』で、フィジカルが強いのが特徴で、ドイツ・ワールドカップのアジア最終予選で日本代表と対戦したときの北朝鮮代表の中にも『4・25』の選手が多数含まれていた。
また、このチームの異名は『赤い稲妻』。
1974年3月10日に東京・国立競技場で日本代表と対戦し、4-0で圧勝したこともあった。
それだけ北朝鮮サッカーにおいては今も昔も看板チームなわけです。

逆に『平壌市』は技術、『鴨緑江』はパワーといった特徴を持っている。


●選手育成システム

北朝鮮の義務教育システムは幼稚班(1年)、小学校(4年)、中学校(6年)の11年制である。
小学校に上がると、学校の部活動や国内のメジャーなクラブチームが運営する地区別のクラブでボールを蹴ることになる。

各クラブは、大会やクラブ同士の試合を通じて、将来有望な選手をスカウトするのみで、入団テストはない。

中学校レベルでは、国内のメジャーなクラブの『養成組』に籍を置いたり、各地区の青少年体育学校に進学するケースもある。
『養成組』の先には、チームの2軍の役割を果たす『青年級』、次いで『1軍』となるが、クラブチームの1軍がフル代表への近道になるため、日々、し烈な競争が繰り広げられている。

また、『万景台賞』『普天堡たいまつ賞』『朝鮮選手権大会』が終わったあとに総合チーム、いわゆる“A代表”が選出され、各大会上位3チームとA代表による「スーパーリーグ」が開催される。


過去の取材をざっとまとめるとこんな感じです。

気になることや聞きたいことがあれば、なんでも質問どうぞ。
でも、政治がらみの質問はノータッチ。
サッカーでならどんどん絡んでください。

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