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テニスにおける格と,分析において本当に重要なマッチアップ

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とある記事が目に入ったので,ちょっと投稿します. 錦織圭の「格上」「格下」って誰だ。テニスは、ランキング=格ではない。

この記事を要約すると, BIG4は横綱級で番狂わせが起こると驚くが,その他の選手には番狂わせは起こりうる. 仮に錦織がイストミンに負けても驚かない. ということなのですが,これはあまりにも単純化しすぎなのではないでしょうか.

まず,錦織は異常なほど安定感のある(番狂わせの少ない)プレイヤーです.

2014年から2016年9月まで,トップ25外には109勝3敗です.10月にはジャパンオープンでソウザ相手に棄権による敗戦がカウントされましたが,筆者調べでは2014年から”25位”より下の選手に対して”119勝4敗,勝率96.63%です.

現在でこそ80位まで上がりましたが,全豪オープン時には117位だったイストミン.3年間100位以下の相手に負けていない錦織がアーリーラウンドでイストミンに敗戦することになれば,その日のテニス界のトップニュースです.

現在の男子テニスにおいて,top10は格の違う存在です.ここに割って入るためには,1年間を通してツアーで継続的に良い成績を上げなければなりません.継続してtop8に入り続けている(top4も目の前)錦織は,BIG4に劣るとは言え大半の選手からは”格上”なのです. 大会での調子に左右されてしまう,チリッチやワウリンカという選手もいますが,総じてtop10選手がtop25外に負けることは大きな驚きをテニスファンにもたらすでしょう.

しかし,テニスは格で勝敗が決まっているわけではありません.ここでは選手個人の”格”や能力だけではない,マッチアップを考える必要があります.

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この記事へのコメントコメント一覧

テニスにおける格と,分析において本当に重要なマッチアップ

いやあ,この記事ちょっと表現きつかったですかね… 井山夏生さんがあの記事で書いていらっしゃることはだいたい正しいと思うんですよ.ご指摘の通り単純化しすぎてるのが問題なだけで.

ランキングで勝敗が決まるのではないのと同様に,運だけで勝敗は決まらないですからね.運で決まるならコイントスやってればいいんですよ笑
Numberさんに期待したいのは,この選手の実力(ランキングetc)と運(ネットコードの行方etc)のギャップを埋める,優れた分析記事です.そういう非常に質の高い記事を書いていらっしゃるライターさんもたくさん在籍しておられる素晴らしいメディアだからこそ,このような記事を書かせて頂きました.

格とランキングの関係など,良い補足のご意見を頂戴したと思っています.コメントありがとうございました.

テニスにおける格と,分析において本当に重要なマッチアップ

お褒めいただいているようですが,データとしてあんまり価値のあるものは集められてない気が個人的にはしちゃってます.もう少しマシなインサイトが出せるように,精進します.

正直,私はフェデラーすげえとナダルすげえとしか試合を見て思ってなかったので,そのような実際にプレーをされている方のご感想は大切に読ませてもらっています.やっぱりテニスやったほうがいいかな.

記事の質の向上を目標にまた書きたいと思いますので,もしまた目に止まりますと読んでいただければ幸いです.コメントありがとうございました.

テニスにおける格と,分析において本当に重要なマッチアップ

「格」の意味ですか,非常に良い点のご指摘だと思います.
現在の実力なのか,過去の実績なのかということですが,将棋におけるプロ棋士の呼称にもそれが現れているのではと思いました.

プロ棋士には名前の後に段位(又は保持しているタイトル)がつきます.最近話題となった対局,藤井聡太先生と加藤一二三先生との対局は四段と九段の対局でしたが,藤井四段が加藤九段に勝利されました.プロ棋士の段位は現在の実力ではなく,過去の実績を反映していることをこの例は表しています.
では,プロ棋士の現在の実力は何で測っているのというと,イロレーティング(Elo)というものが存在するのですが…(長くなったのでやめます)
つまり,格(というか過去の実績)もいくらかは影響するのだろうが,やはりプレイヤー同士の相対的な関係やらが大事なのではないかってことです笑

まあ,新聞や雑誌などの紙面では,スペースの都合上短く言葉を使う必要があり,正確性はある程度限定されてしまうのだと自分では理解しています.やっぱり上位選手っていうより格上の方がなんとなくカッコイイし,読者受けしそうですし笑
ただNumberさんには日本のスポーツ界のクオリティーペーパー的な役割を期待していたので,こういう駄文を書いてしまいました.より良い観戦空間を作るのに,質の高いメディアは本当に大事ですから.

考えさせられるご指摘,ありがとうございました.

テニスにおける格と,分析において本当に重要なマッチアップ

コメントありがとうございます.yokozuna rating(スペル合ってますか?)というものは寡聞にして初めて聞きました.大変興味深いご指摘ありがとうございます.参考になります.

elo ratingについてですが,筆者はテニスにeloを適用するのは少し限界が大きいのではと考えます.
プレイヤー間の勝敗において推移性が弱いのではないか?(match-up, コート, 試合の勝ち上がりの影響が大きい)という点と,適切なK値を設定するのが難しいのでは?というものを思いついたのですが…
強さを数値にしてくれるratingシステムは非常にわかりやすいですし,1年間の結果を表すランキングシステムも明瞭ですよね.できればその数値の意味する一歩先へ踏み込んだ分析をNumberさんにはやってほしいなという期待を込めて,この記事を書きました.
面白いご指摘,ありがとうございました.

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