2007年06月11日

Just move it.

Prologue

美のために死を選ぶという選択はある。だが、死んだ者はサッカーができない。美しさを追求して死ぬのは自由だが、そうなるともうサッカーではない。現代サッカーのトレンドはそうではない。今はどんなに美しいプレーをしたかではなく、何勝したか、それが求められる。 (出典: sportsnavi)

このコメントは、06年8月16日に行なわれたAFCアジアカップ2007予選ラウンド第2戦 日本-イエメン戦後の記者会見で、「エレガントと効率性は両立しないということだが、エレガントなプレーをする日本の選手についてはどう考えるか?」という記者の質問に対して、イビチャ・オシム日本代表監督が答えたものだという。
そして、一般報道ではケシ粒程度にしか採り上げられなかったこの質疑応答の中にこそ、私の心を永く捉えて離さないスポーツの誘惑と憂鬱がある。このブログでは、私の中で常に渇望と失望が交錯し、陶酔と葛藤の中で長く見つめ続けているフィギュアスケート(特に女子)を題材に綴っていくことにする。時にはサッカーを始めとする、私の琴線に触れた他のスポーツについても随時採り上げよう。

まずはじめに簡単に自己紹介すると、私のフィギュア暦は1972年の札幌五輪、ジャネット・リンまで遡る。と言えば、十分に私の年齢は推測できるだろう。そんなロートル(若い人には死語かな?)が何を血迷ってブログを始めたのか?
このsportsnaviでもフィギュアスケートに関するブログをいくつか拝見してきたが、勝手に推察すると、トリノ五輪以降、あるいはその少し前くらいからフィギュアスケートのファンになった方が多いように見受けられる。オールドファンにとってはある意味感慨深く、うれしい限りだ。先日の世界フィギュアのTV番組では視聴率が平均で38%、瞬間最高で50%を超えたという。おいおい、ワールドカップじゃないんだから!と思わず唸ってしまった(汗) 荒川静香さんも言っていたように、一昔前はフィギュアと言えば、NHKやTBSの深夜放送をこっそり見て、一人悦に入る、というのが楽しみ方の主流だったものだ。もちろん、さらに熱心なファンはやはり会場で生観戦するのだが、それもほんの一握り。国内大会であればチケットも取りやすく、今のように即完売、ヤフオクで高額落札なんて、正にアンビリーバボーの一言。Jリーグ開幕時もそうだったが、今はそれこそ「フィギュア・バブル」の様相を呈していると言っても過言ではないだろう。「サッカー・バブル」で苦い経験があったこともあり、今日のフィギュア・バブルには、諸手を挙げて喜ぶというわけにはいかないのも、年寄りの成せる業と言えようか(汗)
そんな御時勢の中、わざわざ老体に鞭打って年甲斐も無くブログなんぞに手を出そうというのは、若いファンの方には、そんな楽しみ方・見方もあったのか、というひとつの選択肢に触れる機会になれば幸いだし、(このブログにどれくらい存在するか不明だが)昔からのファンの方には「ここにもいるぞ」とエール交換でもできれば勿怪の幸い、というやつだ。もちろん、ブログは「日記」でもあるので、備忘録としても綴ろうと思う。

さて、このブログを始める前に、自らを戒めるというか、ポリシーを宣言しておこう。それは、あらゆる選手へのリスペクトだ。選手に対しては敬意を表し、非難をしないということだ。非難と批判は似て非なるものだ。批判には根底に選手への応援があるが、非難の裏側には悪意が潜んでいるものだ。言葉の選び方も十分吟味しよう。言葉はデリケートだ。まして匿名性のブログは節度を超えたアナーキズムを孕んでいる。ブログは独り歩きさえする。その発信源となるからには、せめて自分が使う言葉には細心の注意を払おう。
とまあ、いきなりなんか難しいことを少し書いたが、要するに私から見れば、選手の皆さんというのは、とんでもないほど高度なことをやっているのだという畏怖があるのだ。基本的に私には、自分自身ができもしないことを偉そうに書いたり、発言したりすることは憚れる。私の美意識がそれをさせないのだ。まあ、たとえ相手が世界一だろうが、日本一だろうが、好き勝手に書いたり言ったりすることは「自由だぁ!」っていうのも確かだが、私はそこまで面の皮は厚くない。

・・・・にしても、プロローグでいきなり長々と書いてしまった。我ながら「年寄りは話が長い」と自己嫌悪してしまいそうだ。

最後にこのプロローグをいったん終わらせるに当たって、選手の表記方法について触れておきたい。
原則として、このブログを書いている時点で、現役の「競技選手」については「○○選手」と記す。敬称をつけない「呼び捨て」の名前やニックネーム、○○ちゃんという表記はしない。競技生活を退き、プロスケーターや解説者等に転向した方については「○○さん」と記す。例外的に、過去の大会について再現するときは「○○選手」と記すこともある。また、海外スケーターについては、現役、引退に関わらず、氏名(特に姓)のみ記す。日本国内では「リン選手」「ビット選手」という表記は馴染まないし、日本人とは異なり、敬称を略しても直接失礼には当たらないからだ。
もちろん、私にも贔屓のスケーターはいるわけで、限られた機会ではあるけれど、直接声をかけるようなときは、ニックネームやファーストネームだけで呼んでいる。それは誰かって?ちょっと恥ずかしいので、それは秘密です^^;

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posted by pbq1447 |21:54 | コメント(1) | トラックバック(1)
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