スポーツの誘惑と憂鬱

スポナビ終了記念~「帰ってきた『アンチケートの野望』」

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『アンチケートの野望』 最終章「フィギュアスケートの行く末」 Part 1

やり残したことがある。またモチベーションが戻ったら再開しようかと思っていたら、昨年11月、スポナビからサービス終了の通知があった。その通知で前回エントリーからあっと言う間に4年余の歳月が過ぎていたことを気づかされた。私自身のモチベーション云々(「でんでん」ではない)を言い訳にしている場合ではない。さっさと再開して、スポナビへの悼辞としなければいけなくなった。 もともと前回までの連載企画「アンチスケートの野望」の最終回をもってスポナビから卒業する予定でいたので、ある意味好都合とも言えるが、連載企画の残りを仕上げたら、あなたともお別れである。 とは言っても、本ブログは、スポナビのサービス終了後に他社のブログサイトに移転することが決まっている。最終エントリーの末尾に移転先を案内するので、まだ縁が残っていたら、そこでまたあなたと再会できるかもしれない。 なお、スポナビの投稿最終締切りは、2018年1月15日、AM11:59:59である(公開終了は同月31日、23:59:59)

では、「アンチスケートの野望」最終章のアジェンダを挙げる。

1)連載企画「IJS四つの秘密」~最終回『四つ目の秘密』 2)アンチスケートの共犯者①~商業主義の功罪 3)アンチスケートの共犯者②~ネット社会の凶暴性 4)フィギュアスケートの行く末~原風景からのレクイエム

まずは前回までの「三つの秘密」のおさらい&整理

一つ目の秘密「現実と乖離しているスコア設定」 難易度の数量化の基準は成功率と比例していなければ妥当性を欠く。 その結果として、選手の技術的な挑戦とその成否に対して、リスクとリターンがバランスを欠いている。 二つ目の秘密「審判のキャパオーバー」 現在のIJSは複雑な採点作業を短時間で行なうことを審判に要求している。 その結果として、審判(特にGOEとPCSを採点するジャッジ)の採点が不安定になっている。 三つ目の秘密「TESとPCSの非連動」 「技術要素の成否の数量化」に固執するあまり、TESとPCSの間に連動性が希薄、欠落、あるいは恣意的。 その結果として「音楽をスケートで表現する」というフィギュアスケートの本質的な評価が不足、欠落している。

本論の「四つ目の秘密」に入る前に2点補足しておくことがある。

補足1:二つ目の秘密「審判のキャパオーバー」について

前回、IJSが審判に要求する採点作業は複雑多岐に亘っているのに、審判の採点作業に与えられている時間はとても短く、審判同士で議論する時間も与えられていないので、審判はキャパオーバーに至り、結果的に採点は吟味されたものになっていない可能性を否定できないという疑念を指摘した。 私のこの指摘に対して「審判は専門的なトレーニング・研修を積んでいるので問題ない」と考えている人がいる。 そうだろうか? トレーニングを積んでいるはずなのに、なぜGOEとPCSがジャッジごとにバラツキが出るのか。例えば同じエレメンツのGOEで‐1から+2まで採点が分かれるのはいかがなものか。ジャッジの席位置によっては見え方が違う?もしそうなら、それは容易に改善可能だ。審判席の配置を工夫すればいいだけだ。リンクのロングサイドとショートサイドに審判席を分ければ改善される。難しいこととは思えない。なぜやらないのか?席位置と採点のバラツキには相関がないからではないか。 PCSでも同様のことが起きている。同じ試合の同じコンポーネンツのPCSで6点台から8点台まで、或いは最近では7点台から9点台まで採点が分かれた演技がいくつかあった。その差は許容範囲とは言えないだろう。国内のローカル大会の話ではない。全日本やISU公式戦で起きている事実だ。 PCSは「上下カットして平均点を出す」のだから問題ない? そうだろうか? 審判は専門的なトレーニングを積んでいるのではなかったか。IJS誕生期ならともかく、IJSがスタートして10年以上も経っているのである。審判のトレーニングは進んでいるはずだから熟練した審判が増え、バラツキは減らなければならない(熟練した審判が増えれば、一試合当たりの審判数を減らすことも可能になるという運営コスト削減の効果もある) だが現実はそうか? 相変わらず大きなバラツキが見られるのはトレーニングに問題があるのか。採点システムに問題があるのか。それともISU自身が採点のバラツキを問題視していないのか。それはあなたの宿題として遺しておこう(何らかの理由で特定の審判が特定の選手を甘く、或いは厳しく採点しているのではないかという疑念を指摘する人がいることを私も承知もしているし、その可能性を頭から否定するつもりはないが、一方でその指摘に賛同するだけの材料も残念ながら私は持ち合わせていない)

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