2008年02月14日

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

2008全米フィギュアスケート選手権大会
2008 United States Figure Skating Championships

恐らく、いや確実に、私がスポーツ専門誌の編集をやっていたら、次の職探しを真剣に考えなければならないだろう。
世間の耳目は今まさに四大陸選手権に注がれているというこの時期に、なんでまた「昨日の新聞」に過ぎない全米選手権を採り上げるのか? それは全米選手権に大きな胎動があったこと、そしてそれを検証しなければ(米国選手が出場する)四大陸選手権の展望も見えてこないと思ったからだ。時系列に片付けていかないと落ち着かないという私の性分もあるが・・・。

「衝撃!」、「バンクーバーで日本の強敵!」・・・
今季の全米選手権のシニア女子は、とにかくセンセーショナルな報道でその結果(のみ)が報じられた。その論旨は「ジュニアが上位を独占」、「加速する世代交代」というものだ。いわゆる “enfant terrible” の台頭というやつだ。
報道されるように「世代交代」はあったのか?
まずは(表面的な)事実の確認。2007年と2008年の大会結果を比較してみよう。(上位のみ)

2007年
順位  スコア  選手名(大会出場時の満年齢)
1位  181.68  キミー・マイズナー(17歳3ヶ月)
2位  180.86  エミリー・ヒューズ(18歳0ヶ月)
3位  177.74  アリサ・シズニー(19歳7ヶ月)
4位  167.15  ベベ・リャン(18歳8ヶ月)
5位  159.75  レイチェル・フラット(14歳6ヶ月)
6位  143.82  ダニエル・ケイリー(17歳9ヶ月)
<平均スコア>
1-3位:180.09
1-6位:168.50
<平均年齢>
1-3位:18歳3ヶ月
1-6位:17歳8ヶ月

2008年
1位  190.41  ミライ・ナガス(14歳9ヶ月)
2位  188.73  レイチェル・フラット(15歳6ヶ月)
3位  188.56  アシュレー・ワーグナー(16歳8ヶ月)
4位  173.16  キャロライン・ザン(14歳8ヶ月)
5位  164.87  ベベ・リャン(19歳8ヶ月)
6位  158.28  カトリーナ・ハッカー(17歳6ヶ月)
<平均スコア>
1-3位:189.23 (昨対差+9.14)
1-6位:177.34 (+8.84)
<平均年齢>
1-3位:15歳8ヶ月 (-2歳5ヶ月)
1-6位:16歳6ヶ月 (-1歳2ヶ月)

07年の上位6選手で08年にも上位に入っているのはフラット(2位)とリャン(5位)の2選手のみ。ナガスら4選手は「シニア初エントリー」だ。リャンは07年とほぼ同スコアに収まっているが、フラットのスコアは大幅に伸びている(+28.98)。
上位選手の平均スコアは08年に大きく伸び、平均年齢は下がっている。特に1-3位は2歳5ヶ月も若い。
では07年の上位選手、マイズナー、シズニー、ケイリーは一体どこへ行ったのか?
彼女らは08年では軒並み大きくスコアを下げ、下位に甘んじている(ヒューズは欠場)。
7位  157.56  キミー・マイズナー(18歳3ヶ月)
9位  146.38  アリサ・シズニー(20歳7ヶ月)
12位 132.22  ダニエル・ケイリー(18歳9ヶ月)

この「結果」だけを見れば、なるほど「ジュニア世代がシニアを打ち負かした」と言うことができる。単純に順位だけではなく、スコアでも昨季を大きく上回っているのだから。しかし、ちょっとスコアを注意深く見ると、単にジュニア世代が躍進しただけではなく、シニア勢が不振だったことも見えてくる。
例えば、マイズナーのPBSは189.87なのだが、これは今大会では「僅差の2位」に相当する。しかもこのPBSは06年世界選手権で叩き出したもの、即ち「ISU公式スコア」だ。もちろんシーズンが変わればルールも変わるので、シーズンを跨いでのスコア比較は単純に比較できないのは百も承知。要するに、ジュニア世代の活躍にだけ注目するのではなく、ジュニア世代の躍進+シニア勢の不振がこの結果となって表れた、という解釈も可能なのではないかということだ。
ここまではあくまでも「結果」からの推察に過ぎない。私は「自分の眼」で見たものでなければ最終的には納得がいかないので、やはり演技の映像を見ないことにはその実態が分からない。ここからは J sports Plus で放送された大会中継を見て検証しよう。
上位&注目選手について、FSの滑走順にレビューする。

アリサ・シズニー Alissa CZISNY
SPはジャンプの失敗に尽きる。
もともとスケーティングがきれいで、スピンも美しい選手。PG『白鳥』は彼女にとても合っていて、各要素が滑らかで自然に流れていくようで「滑る」とはこういうことなのだというお手本のようなスケートだ。スピンやスパイラルでレベル4+GOE2を取ったのは流石だが、それでも3つのジャンプをすべて失敗するとスコアはどうしても伸びない。
「表現とジャンプは反比例する」という法則でもあるかのように、彼女の場合も美しいスケーティングに反してジャンプが得意とは言えない。FSでもこの「法則」が顔を出す。最初の2つのジャンプはうまくいった。2つ目の3Fが回転不足の判定だったのは疑問。繰り返しビデオスロー&コマ送り再生して確認したが、ちゃんと回っている。この判定はちょっと気の毒。それが災いしたわけではないだろうが、その後のジャンプをことごとく失敗。PCSもSPより下回り、07年大会ではFS1位となった国内PBS(119.59)を20点以上も下回ってしまった。
なお、彼女はルッツとフリップのエッジを正確に使い分けていて、判定でもきちんと認定されていた。

キャロライン・ザン Caroline ZHANG
全米選手権の女子シングルの初回放送(J sports Plus)ではザンのSPが放送されなかったので、実は私もまだ彼女のSPは見ていない(2/19に放送予定)。したがってSPはプロトコルから想像するしかない。
GPのSPが安定して良かったので注目していたが、SPは53.49で7位と出遅れたというニュースが入ってきたので首を捻ってしまった。早速プロトコルを見ると、冒頭のジャンプ2つが回転不足で10点も失い、TESが28点台に低迷。彼女のSPのTESは30点台後半を出すポテンシャルがあるので大失敗だったのか?しかし、シズニーの3Fが不可解な判定だったことからも、ザンの回転不足も「気の毒な判定」だったのかもしれない。ビデオで見てみないとこれ以上は何とも言えない。PCSも6点台前半に留まり、伸びていない。ジャッジも5.00~7.00にバラつき、ジャッジの「好み」が分かれた格好だ。
FSはTV放送を見ることができた。ルッツがすべて「フルッツ」判定になっていたのはGPと同様。「修正中」という様子も見られなかったので、浅田真央選手と同様、修正は来季に持ち越しなのだろうか。フリップでもそうなのだが、ザンのトウジャンプは癖があってGOEで不利になる傾向がある。トウを突く前に思いっきり右足を後ろに振り上げるのだ。この姿勢の癖は浅田真選手にも見られる癖だが、ザンの場合はそれが極端で、その姿勢はまるでキャメルスピンのように見えるほど、即ち足を腰の高さまで振り上げて跳ぶ。この姿勢が「美しくない」ということでGOEでなかなか加点がつかないようだ。特にルール違反というわけではないから減点されるほどではないが、高い評価を得にくくなっているようだ。むしろ気になるのは、他の選手に比べて彼女のフルッツは狙い撃ちされているような気がすることだ。後述するが、他の選手ではフルッツが見逃されていることが少なくないのに、ザンのフルッツは確実に減点されている。「ザンのジャンプは質が低い」という先入観が災いし、審判団の間でも「要注意選手」になっているのかもしれない。採点競技ならではの難しい問題だ。
スピン、スパイラルでレベル4+GOE2~3を取ったのは流石。彼女のPGは基礎点が高い構成なのだが、ジャンプのGOEが伸びないので、トータルでのGOEはわずか3.01しか上積みになっていない。
世界一のスピンは別だが、スケーティングのスピード感に欠け、リンクいっぱいに演技をしていないため、全体的にこじんまりとした印象の滑りに見えた。ただでさえ小柄なので、演技を大きく見せる工夫がないと審判の印象が上がらないだろう。ただ、その割りにPCSはGPのときよりも評価が高かったのは幸いした。TSSで120点に届こうかというハイスコアはシニア1年目としては十分過ぎるほどだろう。

キミー・マイズナー Kimbery “Kimmie” MEISSNER
ISU公式大会では “Kimmie” の愛称でエントリーされているが、国内大会ではなぜか “Kimbery” の正式名でエントリーされている。
彼女はSP、FSともジャンプが不調だ。特に基礎点が高いルッツとフリップの不調が顕著。映像を見ると一目瞭然。高さがない。回転軸が傾いている。ゆえに回転不足がしばしば見られ、そのため転倒も多い。FSでは3回も転倒してしまった。しかも転倒はすべて、フリップ、ルッツ、ルッツのコンビネーションという基礎点が高いジャンプだっただけに痛い。これでは他の要素でレベル3~4を取り、PCSも7点台を出してもTESが低いのでどうしてもTSSが伸びない。SP57.58(4位)、FS99.98(7位)で総合157.56では躍進するジュニア勢どころか中堅勢に対しても後塵を拝する結果となった。
SPから検証しよう。
もともと今季の彼女のPGは難しいと思う。曲調が抑揚に欠けるため、曲が引っ張ってくれない。スピード感を出しにくい。エスニックな雰囲気の中、SpSqから入る構成は個性的でチャレンジングだとは思うが、SPではいかがなものか。SPでは要求課題に的確に応え、確実にスコアを上げていきやすいようなPGの方が競技会向きだとは思う。ただモチベーションを高めていくために、敢えて難しいPGにすることはありうることだが、だとしたら彼女もまたモチベーションに問題を抱えているということでもあるのだろうか。トリノ五輪で初出場ながら6位に入賞、直後の世界選手権では初出場でいきなり戴冠し、07年全米でも初優勝。結果だけを見れば十分な栄光を既につかんでいるが、そこは彼女もトップアスリート。さらなる高みを目指していくためにはモチベーションをさらに上げていかなければ、ハードワークをクリアしていけない。
というわけで今季の彼女に何が起きているのか、という疑問をもとにネットサーフィンをしていたら、彼女のファンサイトと思しきものでその一端となる情報を得た。彼女もまたエッジ矯正で苦しんでいるということらしい。確かに今季の彼女のフリップは「リップ」判定をされることが多い。その矯正の副作用でルッツも調子を崩しているということだ。寄寓にも06年の世界チャンピオンは07年のチャンピオンと同じ課題を抱えているということか(後者は既に矯正済みだが・・・・)。SPのフリップは確かにリップだった。しかしFSではきちんとインエッジで跳んでいた。アプローチの段階ではアウトエッジのままだが、踏切りの瞬間にはきちんとインになっていた。残念ながら全米の審判はここを見てくれなかったようだ。転倒してしまったので、予断も働いた可能性はある。どちらにしてもマイズナーはエッジ矯正に苦しみ、ジャンプ全体の調子を落としているのは確かなようだ。
ところで、マイズナーのFSを見ていて、うらやましいというか、敬意を払いたいと思ったことがある。それは米国の観客の態度だった。
(あくまでも私が感じる限りの話だが)フィギュアスケートに限らずあらゆる競技で、欧米、特に米国のファンは「自国の世界チャンピオン」に対して大変な敬意を明確に態度で示す。その選手のファンはもちろんだが、ファンでない人たちも敬意を払うことは忘れない。その選手が尊敬されるだけの言動を伴っていることも必要だが、(もちろんいい意味での)愛国心というものが決定的に違うことが根底にあるのではないか。それに対して日本の場合はどうだろうか。どの競技を見ても「自国の世界チャンピオン」に対して、これほど敬意を払わない国というものは世界中を探しても見つけることは容易くない。「敬う」という言葉が日本の辞書から消えたのは何も最近のことではないのかもしれないが、マイズナーの演技に対する観客の反応を見て、アンチテーゼ的に思い出した次第。
マイズナーが転倒をするたびに、観客はさらに強い拍手で彼女の心を奮い立たせようとしていた。日本ではどうだろうか。私には昨年のNHK杯が即座に思い出された。安藤美姫選手が転倒するたびに、日本の観客はどんどん静かになっていくばかりだった。米国の観客は選手と一体になって闘おうとしていた。それに対して日本の観客は「観賞」しているだけだった。確かに日本は今、強豪国として世界中からマークされているかもしれないが、「フィギュア王国」の名誉は選手の成績だけではなく、ファンが一体となって「文化」になるような成熟を伴わないと得られないのだろうなあ、という思いを強くしたのだった。

レイチェル・フラット Rachael FLATT
ナガスやザンばかりに眼を向けていた方にとってはノーマークの選手だったかもしれないが、フラットも米国ジュニア世代を代表する一人。今季のジュニアGPファイナルでは、FSでナガスを5点近く引き離して1位となっている。(SPで出遅れたため総合では僅差の2位)
ジャンプがいい。回転速度が速く、軸がきれいなジャンプを跳んでいた。3Lz+3Tのコンビネーションも素晴らしい。GOEが0.57しかもらえなかったが1.00以上はあげてもいいのではないか。少なくとも後述するナガスのコンビよりは質がよく見えた。フリップのアプローチはアウト気味だったが、踏み切りはきちんとイン。解説の村主千香さんが「アウト気味だった」と言っていたが彼女もアプローチしか見ていなかったのではないか。きちんと踏み切りの瞬間を見てほしい。フリップのエッジを指摘するくらいならルッツの方が怪しかった。SPではなんとか「アウト気味」になっていたが、FSでは恐らくインだったのではないか。なぜ「恐らく」かと言うと、カメラアングルの問題で踏み切り時のエッジの角度が見えにくかったからだ。いずれにしてもエラー判定はなかった。
SPではジャンプ以外の要素でとりこぼしていたが(スピンの姿勢変化が少ない等)、TESの35.74は立派。要素間のつなぎもいいし、振付けも曲調・構成に合っているように見えたが、PCSが6点台に留まったのは残念。全体に歳に合わない「大人の滑り」をしていたと私は好意的に見たが、「歳に似合わない大人っぽさ」というのはジャッジの好みが分かれるようだ。PEでは4.75~7.50、INでは5.75~8.00まで評価が分かれたことがその証左。
FSでもすべてのジャンプを成功させ、さらにそれ以外の要素もレベルを上げてきた。PGの終盤に3連続コンビを入れるタフネスさで会場を沸かし、ジャッジの印象も上げられたのだろう。PCSは7点台が連発し、TESに至っては驚愕の69.38で、TSSの125.82というのはジュニアのスコアではない。当然FSは見事1位。
国内大会という点からスコア自体は割り引いても、その内容は正に「日本の脅威」には違いない。

アシュレー・ワーグナー Ashley WAGNER
GPシリーズ出場で既にシニアの顔見世を済ませているワーグナーは、その滑りも既にシニアのそれだった。
やはり彼女もジャンプが抜群にいい。ステップからすぐに跳ぶジャンプはPGの流れをスムースにする質の良いものだ。但し、安藤選手の独占市場に待ったをかけたと評判の「3Lz+3Lo」は、残念ながら最初のルッツは見事なフルッツ。GPでもそうだったがまだ矯正されていない。ところが大会の技術審判はエラー判定をしなかった。SPでもFSでも見逃された。これは一体どうしたのだろう。米国の審判は何を基準に判定しているのだろうか。ISU公式大会で認定されるか、興味深いところだ。
(ルッツはともかく)良かったのはジャンプだけではない。スケーティングでは深いエッジを使いこなし、ステップやスピンもいい。SPではなぜかレベル3に留まったスピンもFSではきっちりレベル4。これは納得。SPでもレベル4じゃないの?と思ったくらいだ。
またまた疑問なのはPCS。曲と振り付け、身のこなし、要素の構成も合っていて、見応えがあったのだが、SPではすべて6点台、7点がひとつもないのはどうしても疑問。これまた5.75~7.75までのバラつきがあったため点が伸びなかった。(FSでは7点台が3つ出たが・・・)
彼女もまた全体的に「歳に似合わない大人っぽさ」を見せてくれる演技だった。どうやら「年齢相応の演技」が米国審判のお好みなのようだ。逆に言えば、これからさらに伸びるポテンシャルが高いとも言える。これまた「脅威」・・・・。

ミライ・ナガス Mirai NAGASU
今季の全米選手権の結果に対する日本の報道の主役は間違いなく彼女だった。
「日本人」であるため日本のメディアからは大会前から注目されており、しかもその結果が「シニア初参戦で初優勝」なのだから、ニュースとしては格好の材料だった。しかも、SP70.23(1位)、FS120.18(3位)、総合190.41、というスコアはシニア初参戦としては世界でも例を見ないほどのスーパースコアで、もし「ジュニア選手が初出場のシニア競技会でマークした歴代記録」というものがあったら、恐らくこのスコアは世界最高スコアになるだろう。
さて、そのスーパースコアをマークした演技とはどんな内容だったのだろうか。私は昨季の世界ジュニア以上の多大な関心をもってTV放送を見た。
確かに技術の難度も表現のレベルも世界ジュニアのときを大幅に上回る急成長を見せてくれた。
SP、FSとも彼女の演技の素晴らしいところは、全体のスピード感、氷をとらえる膝の柔らかさ、柔軟性を活かしたポジションの多彩さ、そして軸がきれいで回転の速いジャンプ、といったところか。PGは彼女の年齢、容姿のキャラクターに見合ったものが用意されているようで、表現は躍動的で、しかも可愛らしいという印象だ。技術、表現の全体を通して彼女の演技の全体的な印象を一言で表すなら、それは “vivid” だろう。
まずはSPについて・・・。
LSpは素晴らしい。サイドウェイズからビールマンへの難しい姿勢変化、軸が動かず回転速度も十分。レベル4+GOE2には思わず納得。SlStもいい。コミカルな振付けに乗せて軽やかで、レベル3だったがGOEは軒並み+2というのは少し甘いかなあとは思うが・・・。面白いなあと関心したのが2A。着氷した右足のまま(一度も左足を着かず)ターンを入れてスパイラルをしてみせた。直接GOEには反映されるわけではないが凄いバランス感覚。柔軟性を活かしたSpSqもザンに負けず劣らず美しいポジションを見せる。
全体的には素晴らしい印象だったことは疑いないが、それでも(FSはともかく)SPの70点を超えるスコアについては多少首を捻らざるをえない内容だったと言うことを私はためらわない。後半のスピンでは(疲労のせいか)回転速度が落ちていたのにレベル4で、しかもGOE+3を付けたジャッジまでいたし、何よりも疑問視せざるをえないのは彼女のルッツは明らかにフルッツなのだが減点されなかったということ。フルッツが見逃されたり、後半のスピンの評価が甘かったということで、TESの41.40は3点以上割り引いて見たほうが妥当かなというのが率直な感想。PCSも予想外に高かった。SSが7点を取ったのは分からないでもないが、PE、CH、INまでが7点以上なのはいかがなものか。ゆえに、TSSの70.23は椀飯振舞だなあという感じがしてならない。65点前後は取れる内容だったことは認めるが・・・。(もちろん65点でも凄いことだが)
FSでもSPと印象は変わらない。PGもSP同様の「可愛らしい」ものに構成、振付けが施されている。SP後に審判団で反省会でもやったのだろうか、FSで2回跳んだルッツの内、2回目のルッツがようやく「フルッツ判定」された(1回目のフルッツは相変わらず見逃されていたが・・・)。むしろ3Lz+3Tのセカンドジャンプが回転不足という判定は厳しいなあという感じ。録画を繰り返し見たが回転は足りていたとしか思えない。これはちょっと気の毒。そして、FSでも彼女のPCSは高かった。ジャッジはあのSPで7点台を与えたのだから、同様の出来栄えだったFSでも7点台を与えたことはむしろ「安定したジャッジ」だったと言えるかも。私にはナガスの5コンポーネンツがフラットやワーグナーのそれよりも上回ったとは思えないのだが、ジャッジの評価はナガスの演技に概して好意的だった。「歳に似合わない大人っぽさ」よりも「歳に見合った可愛らしさ」が米国ジャッジのお好みということなのだろうか。
ナガスの次戦は世界ジュニアだ。ISU公式大会で過半数を占める欧州のジャッジの眼には彼女の演技(特に5コンポーネンツ)はどう映るだろうか。楽しみが増えたことだけは間違いない。


風は吹いたか
全米選手権の表彰式は4位までがポディウムに上がるというユニークなものだ。今大会の1-3位の平均年齢が15歳8ヶ月になることは先述したが、4位のザンまで加えた平均年齢では15歳5ヶ月とさらに下がる。
(FSを見る限り)4位のザンは少し元気がなく、こじんまりとまとまった感じで世界ジュニアで受けた感銘は薄れていたが、1-3位の選手はどれも急激な成長が見え、内容も素晴らしかった。但し、スコア自体はやはり「国内大会」の範疇に留めて見るべきだろうという感想は否定できない。特に米国の観客は(日本と比べるとなおのこと)熱狂しやすく、選手と一体となって盛り上げるというスタイルが確立している。そして、ジャッジの採点が観客の後押しによりエスカレートしていくことがしばしば見られる、という現象は何もフィギュアスケートに限ったことではない。エンターティメント、ショービジネス大国の米国ならでは傾向であり、またそれは必然的に選手に「魅せる演技」、「プレゼンテーション性の高い演技」を要求することになり、大舞台に強い、プレッシャーをモチベーションに変える選手を生み出す土壌となっているのだろう。

今季の全米選手権で「ジュニア旋風」は確かに吹いた。
しかし、その風が吹いたのは今のところ米国内であったことも事実であり、ジュニア世代というのは変化が激しい世代でもある。栴檀は双葉より芳しかったか、十五の才子が二十でただの人に終わるのかは、スケートの神様だけがご存知なのかもしれない。
旋風は北米大陸の一時的な突風に留まるのか、極東やスカンジナビアの地にまで流れを変える偏西風、果てはぐるりと地球を一周してメイプルの森の大空を翔るジェット気流となるのかは、もう少し時間をかけて見たいと思う。

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posted by pbq1464 |17:59 | コメント(22) | トラックバック(0)
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全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

 ザンは2006ジュニアグランプリファイナルFPが一番かもです*^^一応ポスト荒川なんていわれてます!あのワールドは、まさにキミー一色のワールドでした!最後のストレート忘れられないですよねえ
  髪型は社交ダンスのジャジがまとめた方が印象良く点数高いて解説してましたよぉ~バサ②ダメみたいです。ジャッジによってはショートも×
 そう真央・舞ちゃんのいつもちと黄色ね;^^
サーシャは白過ぎて裸かとおもいました;^^
白のシースルーのハイネツクの白鳥の衣装が私的
好きですわ~ 

posted by キャロちゃん | 2008-02-26 23:56

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

そうですよね!そうですよね!勝手にランキングつけますよね!いや~良かったです~
キミー・マイズナー選手3位、ありがとうございます~マイズナー殿もこの結果を知ってニンマリしているようです。ユビパッチンしてるかも。
ザン選手は今度動画で見てみます。

もうちょい付け加えるなら髪型ですかね~
私は男性なので分からないんですが、やっぱり髪をアップして小さくまとめた方が空気抵抗が無い分楽なんですかね~サーシャ選手などはもともと顔が小さいので髪をまとめると人形のようになってしまいます。伊藤みどりさんは良かったな~
まったく本来の点数の基準には関係ないのでしょうがポニーテール派の私としては小さくまとめるよりポニーがショートヘアにしてほしいです。

いつの日かポニーテールで、赤いシンプルなワンピースを着たキミーマイズナー選手が、無伴奏チェロ組曲(ヨーヨー・マ)の演奏をバックに4回転サルコウを決める瞬間を見てみたいものです。

スポーツナビ+の他のスケートコラムで管理人さんが「浅田選手の衣装の肌の部分の色が本当の肌の色と随分違う」と指摘してました。私もその通りだと思いました。
もうちょっとそういう所、こだわってくれると嬉しいんですがね・・・

posted by 小太郎 | 2008-02-26 21:15

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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 小太郎さん!共感出来てうれしいです^^*
いや~実話私も勝手にランキング密かにつけてます^^;

 ①位 キャロライン・ザン タイスの瞑想
 ②位 サーシャ・コーエン ロミオとジュリエット
 ③位 キミー・マイズナー シバノ女王?(ワールド1位の)

 振り付け・曲選・本人のイメージぴったりで泣けます!

 機会があったら観てくださいね^ー^

posted by キャロちゃん | 2008-02-26 16:57

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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キャロちゃんさんの仰る通りであります。
私は今でもフィギュアスケートをスポーツではなく芸術としてとらえております。
エッジ判定について、いくつか目を通したんですが、何かね、分からん。自分に知識が無いだけなんでしょうが・・・

選手の衣装、そして選曲などもニワカの私にはとても重要になってきます~
コーチ、選手、振付師がチームでやるのと同じ感覚でしょうか、衣装、曲、演技がバッチリかみ合うと技術的に低かろうが、私にとって一番となります。記録より記憶とでも言いましょうか。もっと勉強すればまた違った意味での魅力が分かるんでしょうね~

ニワカの私が勝手に選ぶなら

選曲1位、荒川静香(ケルティックウーマン、ヴァネッサ・メイ)
衣装1位、ジャネット・リン(オリンピックでのシンプルなワンピース、リアルタイムではないんですが、ジャネットさんの映像はよくテレビで観ます、いや~かわいいです~)



posted by 小太郎 | 2008-02-26 14:09

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

 観客の反応と採点結果が違う時ありますよね~それで、細かく分析したんですよね?例えば、シンクロと競泳の違いです^^このままの採点だと競泳かな^^;タイムが早いひとが一番みたいな
 こんな熱く語り合えるブログとてもいいです。ここに来る方はみんなスケートLOVEでそれぞれのFUN意識が高いですね^・^

posted by キャロちゃん | 2008-02-25 19:16

キャロちゃん、はじめまして。

コメント投稿者ID :

>ジャジもそんなんばっかみてておもしろいんですかね

ですよね^^;
ジャッジも仕事だから仕方ないけど、面白いわけではないと思いますよ。
私自身も競技会のレビューではどうしても技術的な話やスコアの話になってしまうのは反省しているところです。
フィギュアスケートや選手の魅力というものはそれだけではないですからね。
世界選手権が終わり今季が一段落した際に、機会を設けて「フィギュアスケートの魅力の真髄」について書こうと思ってます。
但し、そのテーマの場合はかなり私の主観と嗜好が入らざるをえないので、書き方が難しいなあとは思ってます。(ブログなんだからマスターベーションになってもいいじゃないか、という開き直りができればいいのですが・・・・^^;)

posted by pbq1464 | 2008-02-25 17:41

こうへいさん、こんにちは。

コメント投稿者ID :

>スピンの回転速度とレベル認定は直接は関係ありませんよね

御意。
慌てて私が書いた記事を読み返してしまいました。私としたことが基本的な誤記をしていましたね(汗)
私が本来書きたかったのはGOEの話です。あのスピンでGOEを満点つけているジャッジがいたので、その指摘だけに留めておけばよかったものを、レベル4にまで言及したのは勇み足でしたね。反省してます。
この場を借りて、読者皆さんはもちろんのこと、選手ご本人、関係者に陳謝します。
ごめんなさい。

posted by pbq1464 | 2008-02-25 17:35

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

なにか、新採点方式は細かいですね~ジャジもそんなんばっかみてておもしろいんですかね~ミッシェルのころがよかったかも。。。

posted by キャロちゃん | 2008-02-24 23:55

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

分析ご苦労様です。おもしろく読ませていただきました。
ほとんどの点で納得させられたのですが、スピンのレベル判定について気になったので少し。

>(ワグナー)SPでもレベル4じゃないの?と思ったくらいだ。

LSp3ではサイドウェイズでの3回転が、CCoSp3では最後の左足のアプライトでの2回転がそれぞれ回転が足りなかったように私には見えました。FSでも同じ構成ですが、きちんと修正されてましたね。

>(ナガス)後半のスピンでは(疲労のせいか)回転速度が落ちていたのにレベル4で、

スピンの回転速度とレベル認定は直接は関係ありませんよね。SPのCCoSpでは
 ・左足キャメルでチェンジエッジ
 ・左足シットでパンケーキ
 ・右足シットでチェンジエッジ
 ・右足アプライトでI字
でレベル4を狙う構成で、それぞれちゃんと回転が足りていたように私には見えました。(強いて言えば右足シットのチェンジエッジ前のバックアウトがやや怪しいかな)

もちろんプロトコルからわかるのはレベルという結果だけであって、スペシャリストがどうレベルを判定したかの内訳まではわかりませんので、上で述べたのは私見です。

posted by こうへい | 2008-02-24 23:27

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

 はじめて書きこします!なぜなら、ここまでスローで確認して分析してるところ他に無いと思いったしとても感銘を受けまして。。。まさに4大陸では全米と違った判定でしたよね~あとは来週のジュニアで明確になりますが。。わたしも長洲の点数は高過ぎだとおもいます。ご指摘のようにエッジのミスとスピンの回転不足に対してザンがステップアウトだけで10点マイナスは無いと思います。エッジで先入観あったと感じます。ジョニーが言う通り今の採点方式は技の正確さにとらわれて選手の芸術を観る余裕がないので変えるべきだと言っていました。 キミーはjumpのミスはあってもすべるのでやはりうまいな~と思います。スランプの安藤とか真央みたいな時期ではないのかな。。あと拍手の件ですがGPFの時失敗の時応援の拍手してたのを観て彼女の応援してあげたくなる役得もあると思います。わたしなんか泣いちゃいましたもん!!キミーガンバレ!!て、NHK杯はわたしもちょとな~
これでGPF出場なくなったてのもあり盛下がったのではないかと。。。

posted by パール | 2008-02-22 12:17

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

コメント投稿者ID :

人種のるつぼであるアメリカで這い上がるには容易ではないと思う。
差別を受けてる人もトレーラーハウスに住んでいる人も「自分達はアメリカ人だ」という誇りがあるように感じる。だから自分の国のチャンピオンに敬意を払うのかも知れない。

文を読んでいい意味でアメリカ人のメンタリティーというのが羨ましく感じた。
普段はわがままなのにあの団結力はいいかも。

posted by 家族の写真を持ち歩く人々 | 2008-02-21 00:59

シュウカイドウさん、恐縮です。

コメント投稿者ID :

返信遅くなりすみません。

>私の希望ではぜひ本を出版していただきたいです。

いやいや、そこまでの文才と体力と気力がついていきませんって。
ブログ程度が関の山。どうかご容赦を^^;

>会場の雰囲気がマイズナー選手のほうが温かく感じました。

気のせいではないと思いますよ。それくらいマイズナーは米国ファンにとって「我らがチャンピオン」なのです。

posted by pbq1464 | 2008-02-20 00:28

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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シュウカイドウさん、ありがとうございます。マイズナー殿もコメントを読んでニヤついてるでしょう。

私はまだ演技を見てないのですが、気のせいではないと思いますよ。全米選手権、世界選手権のタイトルをとっているので自国のエースと認識されているんじゃないでしょうか?クワン、サーシャのポジションですね。どのスポーツでも、アメリカは一度タイトルを取ると人生が変わると言われています。
NBA、MLBなどのMVPなんかもそうですね。周囲から尊敬されます。管理人殿の言うようにアスリートの地位が高いんでしょうね~


それにしても高橋選手、260点オーバーで優勝
滑りを見ましたが、ノリノリでしたね~
お見事です。世界選手権も韓国でやればイイのにと思ってしまいました。

posted by 小太郎 | 2008-02-16 10:57

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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こんばんわ。素晴らしい内容でした。小太郎さんがおっしゃっているように、文章を読むだけで頭の中で自然にイメージがふくらんでいきました。
私の希望ではぜひ本を出版していただきたいです。

>マイズナーが転倒をするたびに、観客はさらに強い拍手で彼女の心を奮い立たせようとしていた。

人によってはこの拍手はとらえ方が様々だと思いますが、決して悪意などはないと思います。
好きな選手でも好きではない選手でも、頑張ってほしいと願っている思いが「拍手」という行動になったと思っています。
気のせいだと思うのですが、マイズナー選手が転倒した時と、他選手が転倒してしまった時、会場の雰囲気がマイズナー選手のほうが温かく感じました。
今まで「物語」を感じることができた選手は1人しかいませんでしたが、マイズナー選手にも「物語」を感じることができ、とても嬉しかったです。

小太郎さん、マイズナー選手のあの素晴らしい笑顔を見せてくれる日が待ち遠しいですね。今シーズンのマイズナー選手を見てもっと好きになりました。

posted by シュウカイドウ | 2008-02-15 23:57

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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管理人殿、Evelynさん、元気がでるコメントありがとうございます。コーチを変えたんですか~心機一転頑張ってもらいたいです~

アメリカは純粋に努力して栄光を手にするサクセスストーリーやどん底から這い上がる復活劇などには人種関係なく拍手を送る気がします~勘違いやろうか?一年中あらゆるスポーツをやってるので国民のスポーツを見る目がこえてるんでしょうか~
日本ではマスコミ(テレビ局)が故意にスポーツをドラマのような演出にしてしまいがちですが、選手一人一人には観客には知る事のないドラマがあるんでしょうね。

posted by 小太郎 | 2008-02-15 22:02

Re:マイズナーは復活します!

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こんにちは。はじめまして。
いつも細かい分析と情報ありがとうございます。
楽しみに拝見しております♪

マイズナー選手の不調シーズンについてですが某所で11月に足首を捻挫していたという情報を得ました!!本当なのでしょうか?
もちろんエッジ矯正の影響もあるのでしょうが、GPファイナルからのジャンプ不調ぶりを見るとまだまだ完治していないのだろうと心配です。

彼女のキスクラやインタヴューで見せる真摯な態度や可愛い笑顔はホント好感度UPですよね。
シニアと言われてもまだ18歳☆ 常に前向きで意思の強い選手だと思うのでこれからが益々楽しみです。

小太郎さん
キミーは世界選手権に向けて新しいコーチの元へ旅立ったそうですよ。ホームタウンを離れ、一人で修行の道を選んだのだと思います。彼女の中の火はいま熱く燃えているのではないでしょうか。

まずは世界選手権、楽しみですね。
怪我をしないよう頑張ってほしいです。

posted by Evelyn | 2008-02-15 11:15

うすばっちさん、こんばんは。

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>転倒して拍手をするのに抵抗を感じるんです。

気持ちは分かります。そういう雰囲気は現場でもビシビシ感じました。なにもフィギュアに限ったことではないので、日本人の特質的なものだとも思います。
これは「拍手」に対する考え方の違いだとも言えます。確かに日本では拍手は「褒め称える」ときしか使わないですよね。欧米では、拍手は応援や激励のときにもよく使われます。
実は拍手のやり方で意味が違うのです。賞賛の拍手は、わあーーという感じで、一人一人が思い思いに拍手します。パチパチパチパチという感じのあれです。
これに対して応援、激励の拍手は、リズムを取るように拍手します。皆で一斉にリズムを合わせて、パン、パン、パンと手を叩くあれです。この場合は「手拍子」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
この手拍子がマイズナーに対してはありましたが、安藤選手に対してはなかったのです。つまり日本の観客は「観賞」しているだけだったのです。

>敬意を払っていないわけではないと思いますよ。

うん、そうですね。上述の事例だけでそう断言するのは確かに早計でしたね。
それでもやはり「日本では自国のチャンピオンに敬意を払うことが少ない」ということは事実だと思います。それは恐らく日本におけるスポーツの地位の低さに起因しているのだと思います。この件についてはテーマが広がりすぎてしまうのでこれ以上当ブログでは言及しませんが、いつも私を心悩ませているテーマでもあります。
いつか、どこかの機会でこのテーマに触れてみたいとは思っていますが・・・・。

posted by pbq1464 | 2008-02-15 04:36

マイズナーは復活します!

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小太郎さん、マイズナーはバーンアウトなんかしてないですよ。
スランプは一流選手の証しでもあります。勢いに乗って永遠に勝ち続けることなんてありえないです。どんな選手でも必ず浮き沈みがあります。

通常は私のブログ内で私自身の好みを述べることは控えるようにしていますが、ほんの少しだけ告白しましょう。
私はスランプや敗北、挫折を知らないような選手にはあまり魅力を感じないのです。どんなに技術的に優れていても、演技が上手でも、アスリートとしての魅力を感じないのです。
若さの勢いで一時的に栄光を得ても、その後なんらかの理由で挫折し、敗北し、打ちのめされた後に、そこから復活してくる選手に魅力を感じるのです。そこに一人の人間としての物語りを感じるからです。スポーツは「人間の物語り」だから魅力的なのです。ただ単にコンペティションで競って、勝った、負けたの結果だけを追い求めるようなことにはまったく興味がありません。その勝ち負けから「物語り」が見えてこないような競技や選手は、どこか薄っぺらいというか、人間くささがしないというか、「競技マシン」的な味気ないものにしか見えないのです。

マイズナーは必ずや復活します。なぜそう確信しているかというと、それは彼女のファンやホームタウンに対する態度から感じるのです。彼女はどんなに不調にあっても、ファンやメディアに対しては毅然として振舞います。凛としています。それが時には「不安をかき消そうと自ら鼓舞している強がり」のように見えてしまうこともあるかもしれませんが、私は彼女のその態度にハートの強さを感じるのですよ。

posted by pbq1464 | 2008-02-15 04:14

はるさん、初めまして!

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ブログに不慣れで、ついつい文章が長くなり、過剰に饒舌になってしまう文体に対する自己嫌悪と悪戦苦闘しながら書いています。(おっと、また饒舌が・・・汗)
今後ともよろしくお願いします。

>フィギュアスケートDays Vol.5に、ISUテクニカルスペシャリストの見解が掲載されていましたよ。

ありがとうございます。早速読んでみます。

posted by pbq1464 | 2008-02-15 03:50

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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気になっている事がありましたので久しぶりにコメントさせていただきます。


>マイズナーが転倒をするたびに、観客はさらに強い拍手で彼女の心を奮い立たせようとしていた。


日本人って言いますか、自分の考えなんですが・・・転倒して拍手をするのに抵抗を感じるんです。
なんか、転倒して喜んでいるみたいで。。
ちょうど、NHK杯の安藤選手を会場で見ていたんですが拍手をするのはためらわれました。
もちろん、良い演技の時は拍手で応援してましたけどね。

敬意を払っていないわけではないと思いますよ。

posted by うすばっち | 2008-02-15 02:07

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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大作ですね~ありがとうございます~
詳しいですね~文章で大会をイメージ出来ましたよ~

私がオジャマするブログのひとつに、水泳の練習について書いてありました。昔は水泳というのはなるべく筋肉をつけず(水の抵抗をなくす為?)に練習していたそうです。今の練習理論は筋トレは当たり前のようです。平泳ぎで金を取った岩崎選手のように低い年齢の選手が代表になったり、記録を更新したりしてたのですが、今は20歳以上の選手がどんどん記録を更新しています。
フィギュアの場合はどうなんでしょうかね?
全米の結果だけを見れば成長期の前にピークをもってくるのが良いのかな~と思ってしまいますが、選手一人一人違いますからね。25過ぎてもポテンシャル、技術が上がる選手もいますし、一概に低い年齢有利だと思いたくないです~

それにしてもマイズナー選手・・・7位とは・・
テニスのヒンギスが一度引退を決めた時、マスコミに「燃え尽き症候群」と書かれました。ライバル不在でタイトルは簡単に取れるし。マイズナー選手はまだ燃え尽きてないでしょう~そう思いたいです。

アメリカ人のスポーツの見る目はいろんな意味で「フェア」ですね。野茂フィーバーの時なんか特に思いましたもん。能力に敬意を払うみたいな・・・私も特定の選手だけをひいきに見るスポーツもあるので反省です。

posted by 小太郎 | 2008-02-14 21:56

全米選手権の真実~ジュニア旋風は本当に吹いたか?

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 初めまして。いつも楽しみに拝見させていただいております。
 エッジの判定については、フィギュアスケートDays Vol.5に、ISUテクニカルスペシャリストの見解が掲載されていましたよ。
 一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか。

posted by はる | 2008-02-14 20:18

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