2009年07月14日
ウィンブルドン男子決勝 ロディックの敗戦と成長
今回のウィンブルドン男子決勝の勝敗は分けたのは、ほんの少しの差だった。 だが最後に勝ったのはフェデラー。 二人を分けた差は、フェデラーの持つチャンピオンのメンタリティだったのだろう。 去年のフェデラー対ナダルの試合でもそうだが、テニスの試合は勝負の流れが行ったり来たりする。 だが、今回の試合は、二人が真ん中で押し合いまったく流れの動きがほとんどなかった。 それくらい二人の力は拮抗していた。 ロディックにもチャンスはあった。 惜しかったのは、タイブレークで6-2とリードしながら失った第二セット。 二度あった自分のファーストサービスを入れることができれば、勝負は決まっていただろう。 プロの世界でも6-2からひっくり返すことは、ほとんどあり得ない。 そうすれば、さすがのフェデラーもセットカウント0-2からひっくり返すのは、容易ではない。 負けたとはいえ、ロディックは大きく成長した。 今までは力任せのファーストサービスに頼り切り、それをリターンされると崩れるパターンが多かった。 だが今回は、ファーストサービスを打つ場合も、力が抜けていて正確性を増していた。 腕の力が抜け、フェデラー同様にラケットのヘッドスピードを鞭のようにしならせるショット。 これができれば、ミスが少なく決めいくことができる。 それが、フェデラーの強さの秘訣で、ロディックも技術的には大きく進歩した。 更にロディックは精神面でも成長した。 マレーとの準決勝でもそうだったのだが、辛抱強く待つプレーができるようになった。 昨年までのロディックだと、我慢できずにチャンスでもない場面で、無理に決めに行き自滅するパターンが多かったが、今回のロディックはまったく違った。 じっと耐える部分と攻める部分の判断が的確で、攻めてポイントを失っても攻めるべきところで、攻めているのでまったく問題はなかった。 それが的確に現れたのが今大会で決勝まで8回のタイブレークで7回取っているのがそれを表している。 タイブレークはミスをしては負ける。 だが、このレベルでは攻めなくては、勝てない。 そのバランスが実に難しい。 フェデラーはその点、ショットの正確性が高いので、決めに行ったときのミスショットが実に少ない。 だから、勝ち続けることができる。 ロディックは昨年の二回戦敗退を受けてコーチを変えて、体調管理を厳密にして、生まれ変わった。 しかしまだ、生まれ変わってからまだ日が短い。 フェデラーはこれだけ、タイトルをとっても、なおオフシーズンに厳しいトレーニングをする。 今年の目標は、打倒ナダルでありフレンチオープン優勝であっただろう。 フェデラーにあって、ロディックに足りないのはこの経歴と経験だった。 フェデラーは7年連続決勝進出。 昨年はナダルに負けたが、今年はそうはいかない。 そして、フェデラーの勝負強さは類を見ない。 フェデラーのサービスエースは50本、第5セットだけで22本に達した。 体力的にきつい第5セットでこれだけの数のサービスエースを決められるのは、フェデラーしかないだろう。 最後は、後からサーブをして重圧のかかるロディックが耐えきれずに、負けた。 だが、ロディックはプロのプレーヤとして大きく進歩したことを、証明した。 これを続けていくことができれば、ビッグタイトルを獲得する日も近い。
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posted by passion |00:05 |
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