2007年08月02日

U20アルゼンチン優勝から考える日本代表の課題

U20の決勝戦を見ていて思ったことが一つあります。
それは、やはりパスだけでは限界がある。
相手を崩すには、ドリブルとパスの組み合わせがないと、難しい。

先制したチョコの攻撃も、右サイドをドリブルで切れ込もうとして、中へパスを入れて生まれました。
右サイドで仕掛ける選手に対して、アルゼンチンは二人マークに行っていました。
中のFWには、一人のDFが着いています。
FWはトラップでボールを浮かし、振り向きざまシュートして、ゴールを決めました。

もし、ここで右サイドの選手がドリブルで行くと見せていなければどうでしょうか。
恐らく、相手DFが二枚も着くことはなかったでしょう。
一人が着いていれば、十分です。
でも、ドリブルで来れば違います。
抜かれたときに備えて、カバーしなければなりません。

ドリブルで一人抜けば、更にもう一人カバーが来ます。
そうです、ドリブルで一人抜けば三人のDFを引きつけられます。
そうなれば、当然中は薄くなり得点のチャンスは広がります。

日本A代表の弱点はそこにあると思います。
パスの出し手は俊輔、遠藤、憲剛といますが、ドリブルで突っかけていく選手がいないのが、オーストラリア戦で決めきれなかった原因だと思います。
パスが来るとわかっていれば、引いて守ればいいのです。

だが、ドリブルが得意な選手を入れればいいという問題でもありません。
ドリブルしかできなければ、相手はドリブルだけケアすればいい。
パスしかなければ、パスだけ注意すればいいのです。
つまり一人の選手が、複数の攻撃パターンを持つことが、重要です。

アルゼンチンのアタッカー達を見ていると、両方出来る選手が多いのです。
だから、相手を崩せる。
相手も引きすぎてもいけないし、前に行きすぎてもいけません。

アジアレベルでの日本は、サッカー強国です。
だから、相手は引いて守ってきます。
そこをこじ開けるには、ドリブルで突っかかるしかありません。
もちろん、ドリブルで行けば失敗することが多くなります。
でも、ドリブルで突破を試みれば、相手DFが二人三人と寄ってきます。
その裏には、スペースが出来ます。

相手が二人三人で来れば、マラドーナでもなければ抜くことは出来ません。
だから、失敗することが多いでしょう。
しかし、失敗したルーズボールが、味方に渡ることもあります。
そうすれば得点のチャンスです。
何も、全てのドリブル突破を成功させる必要はありませんし、そんなことは無理です。
しかし、抜いてやるんだという気迫あふれるプレーが、相手DFを引きつけ味方をフリーにするのです。

日本の選手は、ボールを失う事を過度に恐れているように見えます。
もちろん、センターサークル付近でインターセプトされるような事態は、絶対に避けなければなりません。
しかし、ペナルティエリア近くに行けば、どんどん仕掛けるべきです。
ファールをもらえば、フリーキックの上手い俊輔も遠藤もいます。
守る方もペナルティエリア内や近くのドリブルは嫌なモノです。
相手の嫌なことをやるのが、攻撃の鉄則です。

すぐに、パスもドリブルもできるようになるのは、難しいでしょう。
しかし、そう言う意識を持つことは今すぐにでも可能です。
今のままでもW杯のアジア予選を勝ち進むことは、問題ありません。
しかし、ワールドカップで結果を残すには、ドリブルが必要です。
両方出来る選手がいないのであれば、せめてドリブルが得意な選手を一人使って欲しいと思います。
アジアカップのメンバーでは、水野あたりです。

そうしない限り、日本サッカーのレベルは上がりませんし、ワールドカップで勝ち進むことは夢のままでしょう。

posted by passion |05:57 | サッカー | トラックバック(0)
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