2007年07月25日

U20日本代表が目指す先

先日、終わったばかりのU20ワールドカップ大会での、日本代表を振り返ります。

U20の日本代表は素晴らしいチームでした。
これほど素晴らしい日本代表を見るのは、初めてかもしれません。
豊富な攻撃のバリエーション、守備意識の高い選手達。
決勝まで行く力はありました。

こういう大きな大会では、運不運もあります。
審判のジャッジ一つで、大きく流れが変わります。
一人の交替選手の投入で、ゲームの流れが変わることもよくあります。
選手達の力だけで、勝ち進めるわけではありません。
それでも、勝つための努力を続けるしかありません。

技術だけでも勝てないし、精神力だけでも勝てません。
上手くても負ける時もあるし、高さだけでもダメ、根性だけで勝てれば苦労しません。
技術と精神力の両方が高いレベルになければ、大きな大会で勝つことはできません。
特に年代別の大会では、選手やチーム間の力に大きな差はありません。
それだけに、勝つか負けるかは紙一重です。

年代別の大会で、アフリカのチーム優勝したり、アジアのチームが勝ち進むことがあります。
でもA代表のワールドカップでは、勝てる国が限られています。
それは、なぜか?
それは、サッカー強国ではプロになって国内リーグやチャンピオンズカップなどで、得られる経験が大きいのだと思います。
もちろん技術は重要です。
しかし、技術だけでは1試合に勝つことはできますが、1ヶ月にわたり勝ち進むことができるかどうかは別問題です。
そういう技術と精神力を兼ね備えた選手を、多く備えた国が優勝するのです。

優れた選手を11人揃えるだけでは、不十分です。
控えの選手にも同じレベルの選手が必要です。
長い大会には怪我もあり、出場停止処分もあります。

23人のレベルの高い選手を揃えるには、その何十倍ものレベルの高い選手がいなければいけません。
23人だけレベルが高くて、それ以下のレベルが低いリーグなどあり得ません。

だから、Jリーグでの戦いが重要になりますし、さらに経験を積むには海外へ移籍する必要があります。
特に国際大会を勝ち抜くには、海外経験が重要になります。
海外へは行くだけで、かなりのストレスがかかります。
その中で、ベストのパフォーマンスを出すには、海外になれておく必要があります。

海外での選手生活は、驚きの連続でしょう。
嫌なことも多いと思います。
でも、嫌なことがあるからこそ、ほんの少し、人の優しさに触れたりすることが、特別なことであるかに感じます。
恐らく日本にいてスター選手扱いされていれば、絶対に感じないことです。
海外の二部や三部であれば、技術的にはJ1の方が高いかもしれません。
しかし、それ以上に精神的なところで得るモノが多いのが、海外でのプレーだと思います。

強いサッカーとは技術と精神力が高いレベルでバランスされています。
上手いサッカーとは技術のあるサッカーです。
しかし、上手いだけでは1試合は勝てても、大きな大会を1ヶ月戦い抜くことは難しいでしょう。
だから、ドイツはあれほど批判されても大きな大会になると結果を残すのです。
彼らのサッカーは正確な基本的技術と強い精神力に裏打ちされています。

以前、U20の選手はJリーグを出て、二部でも良いから海外へ出るべきと述べました。
それに関しては、Jリーグを下に見ているとの、批判的なご意見もうかがいました。
しかし、これにはJリーグが上とか下とかの問題ではなくて、得られる経験が全く違うのです。
厳しい環境に身を置かなければ、成長はありえないのです。

サッカーとは、人生の縮図です。
技術を上げると同時に、精神力も磨かない限り一流の選手になることはできません。
だからこそ、彼らに多くの厳しい経験をして欲しいのです。

U20日本代表の選手達には次なる目標があります。
願わくば、同じ吉田監督でオリンピックを目指して欲しいと思います。
この素晴らしい日本代表を作った吉田監督を讃えましょう。
素晴らしい選手だけでは、素晴らしいチームは作れません。
世間的には無名ですが、良い仕事しました。

そして、ロンドンオリンピックで花開くように、願います。

posted by passion |05:58 | サッカー | トラックバック(0)
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