2006年07月13日

ウィンブルドン決勝 フェデラー対ナダル

今年のウィンブルドンの男子決勝は世界ランクナンバーワンのロジャー・フェデラーとナンバーツーのナダルの対戦となった。
フェデラーの決勝進出は当然だ。
彼は芝のコートで47連勝中で、この大会準決勝終了時点で1セットとも取られていない。

一方、その無敵のフェデラーの決勝での相手、ナダルの決勝進出はおおきな驚きだ。
ご存じの通り、ナダルはクレーコートのスペシャリストだ。
彼はクレーコートで60連勝中。
先月のフレンチ・オープンの決勝でも襲いかかるフェデラーをはね除け、同大会二連覇を果たしている。

さてこの二人が決勝で対戦した。
戦前の予想ではフェデラー圧勝だが、結果はどうなっただろうか?

結果は3-1でフェデラーが史上七人目の4連覇を達成した。
特に圧巻だったのは第一セット。
通常、フェデラーは第一セットは調子があまりよくない。
第二セット、第三セットと調子を上げていき、最後は相手を完膚無きまでにたたきつぶすのがフェデラーのスタイルだ。

だが、今回は違った。
第一セットからトップフォームで入ってきた。
なんと、第一セットは6-0。
ナダルは全てのサービスゲームをブレークされ、フェデラーは全てのサービスゲームをキープした。
ファーストサービスは15本中14本が入るというすさまじさ。
ミスもほとんどなかった。

この第一セットからの鋭い攻撃に、フェデラーの気持ちを見た気持ちがする。
今の男子テニス界でフェデラーに対抗できるのは、ナダルしかいない。
ただし、クレーコートの上ではとう条件付きだった。
フェデラーはフレンチ・オープンの決勝で、ナダルに負けたのは受け入れることができただろう。
クレーコート上でのナダルは王様だからだ。

だが、グラスコートでは違う。
芝の王者はフェデラーだ。
芝生の上では絶対に負けられないと意気込みが伝わってきた。
それほどまでにすごいテニスだった。

一方のナダルは第一セット0-6と失ったが、第二セットでカムバックする。
フェデラーの最初のゲームをブレークすると、そのままキープを続ける。
このゲームを取ればセットを取れる第10ゲーム
15-15からするどいスライスを、ナダルのバックハンドに入れミスを誘う。
その直後のサービスでダブルフォールトを犯したナダルはこのゲームをブレークされてしまう。

この試合の決定的な場面だった。

この後、タイブレークを7-5で落とし、第二セット終えて、フェデラーが2-0でリード。

だが、この追い込まれた場面でナダルは盛り返した。
第三セットをタイブレークに持ち込み、7-2で奪取。
今大会、フェデラーからセットを取った初めての選手となった。

結局、第4セットを3-6で失い敗れたナダルだったが、非常に収穫の多いウィンブルドンだっただろう。
これで芝でもできると言うことを証明したし、自信にもなった。
これからのハードコートシーズンでも、驚異になる可能性は大きい。
なんといっても4大大会の内、クレーコートは一大会のみ、マスターズカップもハードコートだから、さらに偉大なる選手になるためには、芝とハードコートの克服が大きな課題だ。

今大会のナダルはスピンをかけて、つなぐテニスだけではなく、攻撃的にもいけるのだということを証明した。
積極的にネットダッシュし、ポイントを取っていた。

まだまだ課題も多いが、これで準備は整った。
何より彼は若い。
まだまだ伸びる余地はある。
クレーコーターがオールラウンダーになる例は少ないが、彼なら可能性がある。
そんな可能性を感じさせてくれた、今大会だった。

posted by passion |16:19 | テニス | コメント(0) | トラックバック(0)
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