2008年09月09日

マクラーレンの控訴は認められない可能性も

先日のブログで、ベルギーGPでのハミルトンへのペナルティに対してマクラーレンがFIAの国際裁判所へ控訴し、受理されたと報じたが、どうも事情はもう少し複雑である。

正確には日曜日にマクラーレンはペナルティを受けて、控訴の意向を示した。
ペナルティに不服のあるチームは8日以内に控訴する権利が与えられている。

だから、まだ正式にマクラーレンの控訴が受理されたわけではない。
問題が複雑なのはこのハミルトンへのペナルティは、本来であればドライブ・スルー・ペナルティとなるべきだったことだ。
だが、正式な裁定が出たのがレース終了後だったので、ドライブ・スルー・ペナルティの代わりに、ほぼ同等と見られる25秒加算のペナルティとした。

そして、ドライブ・スルー・ペナルティに関しては一切の控訴が認められていない。
と言うのもドライブ・スルー・ペナルティはレース中に出されて実施されるので、これを裁判でひっくり返されても、レースのやり直しをすることができないからだ。
タイム加算のペナルティであれば、後ほどレース結果を修正することができる。

その為、FIA国際裁判所は、マクラーレンが控訴した場合、このケースが受理可能なのかどうか判断することになるだろう。

フェラーリとマクラーレンで三回のワールド・チャンピオンに輝いたニキ・ラウダは、次のように述べている。

「これはF1史上、最悪の裁定だ」 
「これほど邪悪な裁定は見たことがないね」 
「今回のように3人の職員(スチュワード)がチャンピオンシップに影響を及ぼすことなど、到底、容認できない」 

まったく同感である。


だがFIAはマクラーレンの控訴を受理しても、しなくても、判断を変えることはないだろう。
ここまで重大な判断を下した以上、彼らが自分自身を否定することは難しい。
FIA国際裁判所は身内のようなものであり、FIA側の権威を大きく損ないかねないような判決は期待できない。

ここで、ハミルトンへのペナルティを変更すれば、過去のペナルティに対しても疑惑が生じるし、将来のペナルティに関しても判断の正当性が問われることになる。

昨年のハンガリーと2006年のイタリアでのアロンソに対するペナルティ。
昨年のマクラーレンに対する巨額の罰金。
そして、今回のルイスに対するペナルティ。

どれも納得がいかない。

果たしてFIAはF1にとって必要なのであろうか。
そう思わずにはいられない事件だ。

posted by passion |05:31 | F1 | トラックバック(0)
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