2007年11月20日

オシムとの決別

オシムが倒れた。
脳梗塞で意識がないらしい。
一説によると、意識がないのは治療に専念させるためであるらしい。
つまり、意図的に意識がない状態を作り出しているようだ。
であれば、意識が戻ることは可能であろう。

しかし、問題がある。
それは、意識が戻ったとしても日本代表の指揮を執ることは、もはやできないことだ。
日本全国がオシムの回復を祈っている。
私とてオシムの回復を願っているが、回復したとしても監督をすることはできないだろう。

となれば、日本サッカー協会がすべきは後任の監督を捜すことである。
オシムの回復を待っている余裕はない。
ワールドカップの予選は来年の2月。
目前に迫っている。

ヨーロッパのシーズンがまっただ中である以上、ヨーロッパから監督を連れてくるのは難しいだろう。
モウリーニョはフリーであるが、彼が日本に来るわけもない。
そもそも、JFAのリクルート能力は高くない。
今までの外国人監督だって、そのほとんどは日本で監督経験があるか、ベンゲルから紹介されたトルシエであるし、ファルカンはジーコの紹介であろう。

となると、後任監督は日本人の中で選ぶのが、順当であろう。
日本人監督の中で、実績があるのは横浜Fマリノスで2連覇した岡田氏か、現ガンバ大阪の西野監督だろう。
この二人はフランスワールドカップと、アトランタ・オリンピックでともに予選を経験している。

ただ、日本サッカー協会は日本人監督をつなぎとして、2009年の最終予選には外国人監督を招聘したいようだ。
しかし、こんなことでは岡田氏も西野監督を含め誰も、代表監督を引き受けはしないだろう。
であれば、腹を決めて日本人監督にワールドカップまで任せてしまうしかない。

幸運にも、アジアの枠は4.5あり、日本はよほど下手な手を打たない限り、ワールドカップ出場はできる。
だから、早く後任を探し、委ねてしまう方が良い。
その監督がダメだったら、また次を探せばいいのだ。

今、一番避けなければならないのは、オシムの回復を願い、何もしないことである。
脳梗塞を患えば、短期間で完全に治癒することは難しい。
しかも、代表監督などという激務をこなすことは、なおさらである。

監督という仕事は外から見ると、体を動かさなくていいから楽であると考えられがちであるが、ある意味選手より激務である。
体力的には問題ないが、その精神的プレッシャーはとてつもなく大きい。
そして、世の中の病気のほとんどは何らかの精神的な問題が関連している。

だから、回復したとしても彼に代表監督を任せるのは反対だ。
だが仮に、彼に代表監督を任せないことに同意いただいても、オシムのサッカーを継続すべきであるという意見が大勢である。
だがら、現在の代表コーチから後任を選ぶべきだという意見もある。

だが、私はこれに反対である。
オシムのサッカーはオシムだからできるのだし、例え理念が似ていても師弟関係にあっても、違う人間が指揮を執れば違うサッカーになる。
それは、息子であるアマル氏が監督するジェフ千葉を見れば分かるではないか。

また、協会幹部はオシムの意識回復を待って、彼に後任問題の意見を求め、それを最大限尊重すると報道されている。
だがこれにも、断固として反対したい。
後任問題をオシムに丸投げするような、サッカー協会に未来はない。

彼を治療に専念させてあげるべきであろう。
なぜなら、オシムが指名した人が後任なれば、オシムは今後も代表の結果に気をもむだろう。
それは、明らかにオシムの回復の妨げになる。

これは、協会が自分たちで考え、自分たちで決断すべき問題である。
オシムに後任問題を丸投げすれば、協会幹部はその結果について責任をとらなくていい。
シュートを打たないと選手を批判する資格が、このサッカー協会にあるのだろうか。

だから、我々はオシムに感謝しつつも、別の道を探さなければならない。
決して、後任監督にオシム流を望んではいけない。
サッカーには100人の監督がいれば、100通りのチーム作りがある。
我々は幻想を追いかけるのではなく、現実を見据えてワールドカップを目指すべきである。

次の監督を信じて。

posted by passion |05:34 | サッカー | トラックバック(1)
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