2007年08月29日

U17日本代表を振り返る U17ワールドカップ

とても良い選手が揃った良いチームだったと思います。
基本的な技術はしっかりしており、パスもつながっていました。
相手のペナルティエリア近くで1対1になれば、積極的に仕掛けていました。

ただ、体格の違いは感じざるを得ませんでした。た。
相手と競り合う場面で、負けるシーンが目立ちました。

海外のチームとやるときには、日本人が体格的に劣るのは致し方ありません。
だから、球離れを速くしなければならないとよく言われます。
しかし、サッカーにおいて接触プレーは避けることができません。
ルーズボールを取る時や、相手が体を寄せてきた時などは、必然的に競り合うことになります。
そして、そう言う小さなボールの奪い合いを制することが、試合に勝つことにつながっています。

体格に劣る日本が、そういう戦いを制するには、筋肉をつけて競り負けないようにするしかありません。
中田英寿や中村俊輔のように。

もう一つ気になったのは、相手からプレスをかけられたときにボールを持てないことです。
プレッシャーがないところでは、自分の技術を発揮できるのですが、そうでないと慌ててしまう場面が多く見られました。
それができれば1点差での逃げ切りも、可能になります。

いつでもどこでも、前に前に攻めていてはいけません。
得点差と時間帯を考えて、プレー内容を能動的に変えることが彼らには求められます。
17歳にそこまで、求めるかという声もあるでしょう。
しかし、フランスはそれをやっていました。

同点だった前半とリードされている後半途中まで、そして逆転してからは、プレーの内容が違っていました。
そこを自分たちで判断し、チーム全体が意識を統一できる彼らの成熟したプレーは、日本にはないものでした。

この辺は、サッカーだけの問題ではないかもしれません。
日本全体の教育問題に触れないわけにはいかないのかもしれません。
日本では、子供が自分の意志で何かすることが少ないと思います。
家では親の言うことを聞くのが良い子供の条件ですし、学校へ行けば先生の言うことを聞くことが良い子供だと言われます。

異なる人種と異なる文化を持つ人々が自己主張をしなければ生きていけない環境は日本にはないものです。
それを身につけるには、海外に出て行くしかないのでしょう。
だから、私は若い年代から海外へ出て行くことを推奨しています。

そこでは、日本では経験しない驚きが満ちあふれているからです。
それはサッカーには限りません。
一般の生活でも多くの経験ができるでしょう。
そして、その経験は彼らのサッカーに深みを持たせてくれると思います。

惜しくも得失点1の差で、決勝トーナメントに進むことはできませんでした。
ただ、この得失点1の差が大きな差であることも理解して欲しいと思います。
ナイジェリア戦での三点目。
取るか取られないか、例え試合に負けても大きな違いです。

グループリーグは三ゲームを1セットと考えなければいけません。
そう言う意味では、やはりナイジェリア戦は最後まで守り優先で行くべきだったと思います。

城福監督は大会前に、この年代ではリスクを冒してでも自分たちのスタイルを貫くことが大事だと明言していました。
そして、その結果何ができて、何ができなかったかという経験が財産になると発言されています。

確かにそうだと思います。
ただ、サッカーは相手のあるスポーツです。
相手が明らかに上だと思えば、引いて守ることも重要な戦術だと思いますし、それもまたいい経験になると思います。
いかにして強い相手に立ち向かうか。
それは、これからの選手のキャリアに役立つと思うのです。

そして何より、決勝トーナメントの切るか切られるかという本当の真剣勝負を彼らに経験させてあげたかった。
それこそが、彼らの貴重な経験になると信じています。
グループリーグの戦いと、決勝トーナメントの戦いは全くの別です。
決勝トーナメントで1勝できれば、大きな自信になることでしょう。。
この年代で、俺たちもやればできるんだという自信は上の世代に行っても、大きな財産になると思います。

そう言う意味で、グループリーグでは多少の我慢も必要ではなかったかなと思います。
そして、決勝トーナメントでこそ自分たちのスタイルで戦うのも一つの方法ではないでしょうか。

最後に、唯一のプロ選手である柿谷選手は素晴らしかったですね。
決して万全のコンディションでないにもかかわらず、三試合で二得点。
得点を決めるだけでなく、攻撃の起点にもなっていました。
今後の日本を代表する選手になる可能性のある選手です。

ただ、今まで何人もの天才選手が生まれては消えていきました。
彼が普通の選手で終わるのか、偉大な選手になるのかは今後の成長次第です。
それには、良い指導者との出会いが不可欠です。

日本では技術のある選手は、甘やかされることも多いです。
そうではなくて、彼には守備もきちんとして、ボールのないところでも走る選手になって欲しいと思います。
できれば、早い段階で海外へ行ければ最高です。

楽しみな選手がまた一人、表れました。

posted by passion |05:40 | サッカー | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/passion/tb_ping/103