2010年07月26日

Jリーグを救う51番目のアイディア

双葉社から「サッカー批評」という雑誌というかムックというかが発行されている。
今時珍しくコマーシャリズムに毒されていない貴重な本であり、毎回買って読んでいる。
だいたいワールドカップ開催直前に、ワールドカップネタを出さない所も好感が持てる。
ビジネス的には絶対的に不利だが、それをわかった上でJリーグネタで勝負するところがまた、気持ちいい。

内容も字が多くとても読むのに時間がかかるが、それもまたうれしい。
最近の読みやすいが中身のない雑誌とは一線を画しているのもすばらしい。
と「サッカー批評」を絶賛しても私は関係者でもなんでもなく、一銭にもならないのだが、最新号の特集がよかった。

そのタイトルは「Jリーグを救う50のアイデア」。

特集の内容はどれも興味深かった。
相変わらず内容の濃い特集記事であるが、何かが欠けているような気がする。

それは私が以前からJリーグだけでなく、日本サッカー界に欠けていると思っていたことだ。
私が考える「Jリーグを救う51番目のアイディア」とはこれだ!

・優秀な経営者を育てる

事業がうまくいくかどうかは経営者にかかっている。
世の中には多くの事業がある。
これだけ不景気で経済状態が悪い状況での、儲かっている会社はある。
黒字の会社と赤字の会社の差はなんだろうか?
それは経営者の違いである。

例えば何年も赤字を出して倒産寸前の会社でも、経営者が変わると1年目から黒字になったりする。
嘘ではない、本当の話である。
市場のパイが増加している場合、経営者の質はあまり大きく影響しない。
はっきりいえば経営者がバカでも儲かってしまう。
それがJリーグ発足当時の状態である。

だが市場が飽和するか、減少し出すと経営者の能力は非常に重要である。
本当は優秀な経営者は市場が拡大しているときでも重要であるが、市場が減少しているときは、より重要になる。
なぜなら何もしなければ、収入が減り最終的に倒産してしまうからだ。

Jリーグバブルや代表バブルが崩壊した今こそJリーグやサッカー協会のトップや、クラブの社長など経営者の質が今問われている。
サッカーブームが去り、市場の状況がよくない今こそ経営者が重要である。
サッカーのことを知らなくても、優秀な経営者であればクラブの経営はできる。
それがプロの経営者である。

数億円の収入がありながら、赤字になるということはどこかがおかしいのである。
収入よりも使うお金が多いというのは、健全な経営とは言えない。
もちろん事業を拡大する上で投資は必要ではあるが、一か八かでお金を使うのは投資とは言い難い。

世の中的にはクラブが強くて優勝すれば、観客動員が増えてクラブの収入は増えると言われている。
だが優勝するための補強にお金を多く使えば、どんなに観客が増えても結局は赤字となる。
それに毎年優勝するのは無理な話だし、優勝できずに観客動員が減ったら赤字は増える。
それに優勝すれば1年目は観客動員が増えるからもしれないが、毎年優勝していればそれが当たり前になり、観客動員が落ちるのは目に見えている。
つまりクラブが弱いから観客が少なく赤字になるという理屈は、経営者の言い訳に過ぎない。
どんな状況でも、収入を確保し黒字にするのが優秀な経営者である。

少数であるがJリーグのクラブにもそのような経営者が存在する。
だから当たり前の話であるが、Jリーグには優秀な経営者が必要である。

Jリーグの中に優秀な経営者が少なければ、外から招くしかない。
外から人が来ればJリーグの常識が非常識に見え、新しい発想が出てくるだろう。

だが、ここで一つ問題がある。
それは日本には優秀な経営者が多くないのだ。
だから日産は自力で再生できずフランスからカルロス・ゴーンを招いて再生したのだ。
であれば優秀な経営者を育てるしかない。

もちろんそれは簡単にできることではないし、方法論もいろいろあるだろう。
だが優秀な経営者なしに、Jリーグが繁栄することは絶対にあり得ない。
例え日本代表が目標のW杯ベスト4になれば、一時的にJリーグの観客は増えるだろうが、それは一時的な現象である。
次回大会に出られなければ元の木阿弥となる。
毎回、ベスト4になるのも無理な話だし、毎回ベスト4だとみんな飽きて次は優勝しなければ、満足しないだろう。

だからこそ、時間がかかっても経営者を育てるべきなのだ。
幸いサッカーというコンテンツは魅力的だ。
優秀な若者を雇用し、育てていかなければならない。

それしかJリーグが発展する方法はないのだから。

posted by passion |12:55 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年07月12日

サッカーに正解はない スペイン初優勝 W決勝

スコアは1-0だったが非常に興味深いサッカーとなった。
前半から両チームとも非常にコンパクトなラインを保ち、なかなかチャンスを作れない。
ボール支配率はスペインが高いものの、オランダもスペインのボール保持者に素早くプレスを掛けて自由にプレーさせない。

オランダとしては、スペインに中盤で自由にプレーされると、準決勝のドイツのように後手に回るのを恐れたのだろう。

スペインはオランダのプレスで自由にプレーさせてもらえないのだが、それでもボールを簡単には失わず何度かチャンスを作る。
スペインのボール回しが早いので、オランダはどうしても反応するのが一瞬遅れて危険なファールをすることが多かった。

だがオランダはブラジル戦でも、前半と後半で別のチームになっていたので、前半スペインが支配していても、試合がどうなるのはかわからなかった。

後半も前半同様、両チームともコンパクトなラインをキープしながら、プレスを掛けながらも、ボールをキープして攻撃を仕掛けるも、無得点で延長戦へ。

延長戦にはいると、さすがに両チームとも運動量が落ちてスペースができてきて、チャンスの質と数が増えてきた。
どちらも決定的なチャンスを複数あったが、最後に決めたのはスペインだった。

オランダは試合開始から荒っぽいファールが多く、それが最終的に退場者を出し、10人で戦う難しい試合となった。

それにしても、ヨーロッパ選手権とワールドカップを連続で優勝したスペインはこれから世界中から目標とされるだろう。

だがこのサッカーはシャビやイニエスタを擁するスペインだからできたこと。
なかなか真似できることではない。

パスが注目されるスペインだが、決勝点の起点はドリブルの突破からだった。

サッカーの世界に正解はない。
日本サッカーが自分たちのサッカースタイルを探す旅が始まった。
4年後に向けて。

posted by passion |06:20 | サッカー | トラックバック(1)
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2010年07月08日

持ち味を出したスペインと出せなかったドイツ スペイン対ドイツ

非常にソリッドで見応えのある試合だった。
もちろん、両チームとも攻撃的でないという批判はあるだろう。
しかし、4年に一度のワールドカップの準決勝。
共に負けたくないと思うのは当然である。
こういう人生を賭けた試合でナイーブに攻めていくのは、あまりにも馬鹿げている。

試合序盤から、両チームとも守備のバランスを崩さない。
スペインのボール支配率が高かったが、ドイツも守備を固めて危なげなく跳ね返していた。
ただこの前半を退屈とは思わなかった。
両チームとも相手が少しでも隙を見せれば、ゴールを狙う姿勢があり、非常に緊張感あふれる前半だった。

後半は、徐々にスペインがドイツの守備を切り崩していく。
そんな中、プジョルのヘッドでスペインが先制してから、試合は大きく動いた。
それにしてもプジョルは全くのフリーであった。
全くドイツらしくないプレーだった。

先制されたドイツは当然、攻め上がる。
ロング・ボールを入れていくが、スペインはそれを跳ね返す。
スペインボールになった時、彼らは簡単にクリアするのではなく、ボールを繋いで時には追加点を狙い、時にはCKを取りに行って、うまく時間を作り、守備陣の負担を減らして、危なげなく試合を進めていく。
終盤のボール支配率はドイツが高かったが、最後までスペインのペースだった。

ドイツ側から見れば、前半からもう少し積極的に攻めていればと後悔する気持ちはあるだろう。
しかしそれを責めることはできない。
ドイツには若い選手が多い。
彼らはまだまだ多くのことを学んでいかなければならない。
ここから多くの経験を学んで、彼らは成長していく。

決して、スペクタクルな試合ではなかったが、興味深い試合だったと思う。
打ち合うばかりがサッカーではない。
いろいろな楽しみ方ができるのが、サッカーの良いところ。

守備と攻撃、個人と組織のバランスもそうだし、自分たちの持ち味を出すか、相手の持ち味を消すか等、いろいろと考えさせられる試合だった。

技術だけではこういうビッグゲームは勝てない。
サッカーとはつくづく難しいスポーツである。

posted by passion |06:04 | サッカー | トラックバック(2)
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2010年07月07日

守備と攻撃の絶妙なハーモニー オランダ対ウルグアイ

守備と攻撃のバランスは、サッカーではいつも悩ましい問題である。
攻撃力の高いチームは守備が弱いことが多く、守備の強いチームは攻撃力に問題を抱えている場合が多い。

だが今夜のオランダは、そのバランスが素晴らしかった。
彼らはその攻撃力が魅力的だが、彼らが勝ち進んでいるのは、守備の強さが見逃せない。

魅力的なタレントをそろえるオランダだが、非常に守備の意識が高い。
その為、ウルグアイが速攻を仕掛けようとしても、素早く戻り、決して自由にはプレーさせない。

それでもウルグアイは、素晴らしいプレーをした。
相手のプレッシャーが高い場所でも、決してボールを失わずシュートまで持って行く。
そして二点を返し、最後まで追いつく可能性を残した。

チームとしての総合力ではオランダには及ばないが、彼は彼らなりのスタイルで勝利を模索した。
だが、力のあるオランダにこれだけキッチリとしたゲームをされると勝てる可能性は低い。

これだけタレントを揃えたチームが、守備をしっかりしてくると、ウルグアイのように堅守速攻を基本戦術にするチームは難しいゲームを強いられる。。

特にオランダは後半リードした後、引いて守るのではなく、前線からプレスを仕掛けていきウルグアイに自由にプレーさせない。
前線のプレスをかわされてもj、すぐに次の選手がプレスを掛けて時間を稼ぎ、かわされた選手も全力で戻って、スペースを埋める。

これだけ守備の意識が高いにもかかわらず、選手の技術は高く、ボールを持てるので、決してバランスを崩すことなく、攻撃を仕掛けて得点できる。

後半の終盤にウルグアイに得点され1点差に追い上げられたが、危なげなく逃げ切り、オランダは内容通り順当に勝ったと言えよう。

今日のように、自分たちが主導権を取りながら勝ちきる試合もできるし、準々決勝のブラジル戦のように、相手に主導権を渡しながらもワンチャンスを生かして逆転勝利することもできる。

今のオランダには隙が見られない。
決勝の相手がどこになるかは、まだわからないが、優勝のチャンスは十分にある。
そう感じさせた今日のオランダだった。

posted by passion |06:18 | サッカー | トラックバック(2)
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2010年07月05日

光と影 ナダルとフェデラーのウィンブルドン

ナダルが二年ぶり二回目の優勝を飾った。
決勝戦自体は、3-0で完勝。
対戦相手のベルディッチはいい戦いをしていたが、サービスゲームをキープするときも、かなり厳しいプレーを強いられていた。
その為、ナダルがプレーのレベルを上げてくると、キープすることができなかった。

集中力、モビリティ、ストロークの質。
サービス以外はナダルが圧倒的に優れていた。
二人の力の差はかなりあったと言えよう。

これでナダルの時代が来るのだろうか?
今回、フェデラーのプレー内容を見るとミスが多く、彼の全盛期を知る人間としては、少々寂しさを感じた。
もちろん全盛期ほど強くても、それはそれで困るのだが。

ナダルのプレーレベルが年々上がってきている現状を見ると、フェデラーがもう一度、復活できるかは、微妙な状況だ。
と言うのもフェデラーと他の選手の差が少なくなってきてはいるが、それでも勝ててしまうからだ。
こういう状況では、自分のプレーを一から再構築するのは、難しい。

果たしてフェデラーがかつての、プレーレベルを取り戻せるかは、USオープンに注目してみたい。

さてナダルの次の目標は、グランドスラムで唯一未勝利のUSオープンの優勝。
そこで、フェデラー対ナダルの決勝になるのか。
他のプレイヤーが勝ち進んでくるのか。

楽しみで待ちきれない。

posted by passion |01:32 | テニス | トラックバック(1)
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2010年07月03日

ブラジル敗退の衝撃

あまりにも脆かったブラジル。
前半はほぼ完全にゲームをコントロールし、1-0でリードしていたブラジル。
その後もチャンスを作りつつ、追加点を奪いゲームを終わらせようとした。

ところが一つのミスが全てを台無しにした。
後半8分、スナイデルのセンタリングにGKジュリオ・セザールが飛び出てパンチングを試みるが、味方DFと接触し空振り。
ボールはそのまま無人のブラジルゴールに吸い込まれていく。
信じられないミスだった。

そして後半23分のCKでスナイデルが味方がそらしたボールをヘッドで押し込み、勝ち越した。

ブラジルは逆転されてからは、敗退の恐怖から攻撃がどうしてもゴールマウスに向かって直線的になり、攻撃が有効に機能しない。
さらにブラジルはボールを持ってもなかなかボールが良い形でつながらない。
疲れてきて、味方のサポートが少なく、一人で強引に突破することも多くなる。
こうなるとオランダは守りやすい。
前線からプレスをかける、さらにブラジルをいらだたせるオランダ。
そして、後半28分ブラジルのフェリペ・メロが一発退場して、さらに追い込まれるブラジル。

結局、ブラジルは逆転を許してからは有効な攻撃ができずに、そのままワールドカップを去ることになった。

ここまで、あまりにも順調に来ていたブラジルの突然の敗退。
ちょっと信じがたいが、これが現実である。
サッカーというスポーツの怖さを思い知らされた。

ブラジルは前半とばしすぎたのだろうか。
もっとボールをキープして、体力を温存するべきだったのだろうか。
オランダは前半、体力をセーブして、後半に勝負を賭けたのか。

今はまだ真相はわからない。
だが、優勝候補ブラジルが敗れた衝撃は大きい。

波乱が続くこの大会。
次の波乱はどこが起こすのだろうか。

posted by passion |01:36 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月30日

遠かった世界ベスト4への道 日本対パラグアイ

日本のワールドカップは終わった。
グループリーグを突破してのベスト16。
これをどう総括するのかは、別の機会にして、今日はパラグアイ戦を振り返ろう。

日本はグループリーグ3ゲームと同じく守備を固めて失点を防ぐ戦術を採用。
これまで有効に機能してきていただけに、これは予想できた。
一方のパラグアイも、彼ららしく守備を固めて失点を防ぐ戦術を採用してきた。

同じような戦術を採用する両者の戦いが、ゲーム当初から膠着状態に陥ったのは、当然のことだった。

しかし、全般的にはパラグアイが落ち着いてゲームを進める。
というのもパラグアイの選手は、日本より個人の技術がしっかりしており、ボールをキープできていた。
その為、落ち着いてボールを回すことができ、しっかりとした守備をしながらもボールを繋ぎ、攻撃を仕掛けていた。

一方の日本はパラグアイのプレスが厳しく、なかなかボールをキープすることができない。
よって日本はパス回しを急いでしまい、ミスが多くなり、攻撃は散発的で、数回ほどしかチャンスがなく、自分達で完全に崩したチャンスはほとんどなかった。

最終的には0-0からPK戦で日本は準々決勝に進めなかったが、全般的にパラグアイの方がクオリティは高く、その意味では納得のいく結果だったと思う。

PKのキックを見ていても、パラグアイの選手はきっちりとゴールの隅に速いボールを決めていた。
川島もコースを読んでいたのだが、あのボールを蹴られるとGKは止められない。
もし駒野が外してなくても、PK戦が続いていけば日本は負けていた可能性が高い。

この試合を見ていて思ったのは、日本が決勝トーナメントで勝ち進んでいくためには、攻撃力を身につけなければならない。
グループリーグを突破するには、引いて守る戦術はいい。
ほとんどの場合、日本はグループリーグの中で一番力が劣る。
だから失点さえしなければ、相手は焦る。
相手チームからしたら、日本から勝ち点3を上げなければ、グループリーグ突破は難しくなるから、0-0は日本のペースだ。
そしてFKで1点上げれば日本は勝てる。
2試合引き分けで1試合勝てば勝ち点5で、決勝トーナメント進出は現実的になる。

ところが決勝トーナメントではそうはいかない。
270分で1点取ればいいグループリーグとは違い、120分で1点取らなければならない。
そうでなければPK戦は必然となる。
つまり昨日のパラグアイ戦のPK戦は必然の結果であり、PK戦で負けたのも個人技術のクオリティの違いからすると、当然の結果となった。

もちろん力の差がそのまま結果に反映されないのがサッカーのおもしろいところではあるから、日本がこの戦術を採用しても、ベスト8に行けた可能性もゼロではないが、自分達で試合をコントロールできない以上、その可能性は低いと言わざるを得ない。

実力が結果にストレートの表れないサッカーであるからこそ、各チームは選手選考や選手交代、戦術などを工夫して勝つ可能性を高めようとしている。
であるならば今回の日本の戦術で決勝トーナメントを勝ち進む可能性は限りなく低い。
そして今回、準々決勝に進んだパラグアイが、その限界を表している。
彼らはベスト16進出3回目にして始めて、準々決勝進出を果たした。
日本と同じような戦術を採用するパラグアイの限界こそは、ワールドカップにおける日本の限界を表している。

ドイツから4年。
今大会をみて感じたのは、日本と世界の差は縮まっていなかった。
ではその差を埋めて行くにはどうすれがいいのだろうか。
次回ではその部分を振り返っていきたい。

posted by passion |23:12 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月26日

日本代表の諸君、ようこそワールドカップへ

終わってみればあっけない幕切れだった。
3-1の勝利。
PKによる1失点は、微妙なジャッジもあり許容できる範囲だろう。

今回の勝利を実現した要因はいくつかある。

本田の先制点は引き分けでもいい日本にとって大きな追い風となった。
これでデンマークは2点必要となった。
だがこれはまだ逆転可能な点数である。
彼らはカメルーン戦でも、逆転勝利をあげており、逆転する自信はあっただろう。

本当に大きかったのは、遠藤の2点目であった。
普通あれだけ素晴らしFKを本田が決めた後、本田がもう一度蹴ると思うのは当然である。
デンマークのGKも本田のFKを注意していた。
彼は壁の上から落ちてくる本田のFKに集中していた。
ところがボールは壁の上ではなく、壁をまいて外から入ってきた。
反応の遅れたGKに手の先をすり抜けるようにして、遠藤の2点目が決まる。

これでデンマークは3点が必要になった。
サッカーにおいて1試合3点は、かなりの実力差がありなおかつ、対戦チームの集中力が切れないと実現できない得点である。

この時点でゲームの行方は見えていた。
問題は日本がいかにしてゲームをフィニッシュできるかが問題であった。
以前の日本はここに問題を抱えていた。

後半早々にデンマークは攻撃に打って出る。
選手交代をして、長いボールを入れてきた。
だがここでも2点差があることで、日本は余裕を持って対応できていた。
大きな選手を前戦に投入し、ロングボールを入れる攻撃は残り時間が少なく、1点差の時には脅威になる。
残り時間が少なければ、守る側の意識は守りにはいるし、攻撃する方には失うものがないからだ。
だが残り時間が多く残っていたのと、2点差は日本の大きな味方になった。

ここで日本が誇るツインピークス 中澤とツゥーリオが光り輝いた。
大きな選手を投入してきたデンマークだったが、彼らの意図に反してヘディングは日本が競り勝つことが多かった。
これでは日本は全然怖くない。
逆にデンマークは前戦に選手を集中させたので、スペースが消えてロングボールを蹴るしか攻撃方法がなく、日本は余裕を持ってデンマークの攻撃を処理できていた。
ボールの出所が、サイドでなかったのも日本には幸いした。
横からのボールだとDFは対応しづらいが、前方からのボールは相手FWとボールを同時に見ることができ、怖さは半減する。

そして本田の素晴らしい切り返しから、岡崎が3点目を決めたところで、ゲームは実質終了した。

ただ問題点が全くなかったわけでもない。
2点差あったことも影響しているとは思うが攻撃に出たときに、ボールがキープできず苦し紛れのパスで相手ボールにしてしまうケースがあった。
仲間がいないのにセンタリングして、ボールを失うなら、その場で失った方がまだいい。
近くには仲間がサポートに来ているはずだから、すぐにプレッシャーを掛けられる。
ボールを失った本人も後ろから行けば、前後からプレスを掛けられる。
センタリングして味方がいなければ、それは相手にボールを展開しているも同然である。
カメルーン戦では何が何でもボールをキープしてやろうという意志が見えたが、今回は少し残念な点である。

もう一つの問題点は、相手がボールの放り込むときにボールの出所を抑えることができなかった。
特に相手の右サイドからは、フリーでボールを入れられることがあり、これは得点差があったことと、CBの二人が跳ね返していたので、大きな問題にならなかったが、これからの試合では大きなポイントになる。
前戦の選手が疲れて、マークにいけないのであれば、選手交代すべきである。
実際、交代した岡崎は何回も入れるボールのコースを抑えていた。
相手がどんなに高くてもボールを入れられなければ危険はない。

それにしても、早い時間帯で先制し、追加点をあげて、終了間際に3点目を取るという理想的なゲーム展開。
ここまで理想的な展開は1年間で1回あるかないかというゲームだろう。
結局の所、ワールドカップ3試合で一番良い展開の試合となった。

さて決勝トーナメントに進出したことで、ベスト4の条件の一つはクリアした。
次の相手はパラグアイ。
強い相手であるが、絶対に倒せない相手ではない。
日本代表が決勝トーナメントに進出したことで満足感がなければ、勝負はわからない。

決勝トーナメントこそ真のワールドカップである。
日本代表の諸君、ようこそワールドカップへ。

一つ負ければ終わりのサドンデスマッチである。
大きなプレッシャーがかかり、たった一つのミスが勝負を決めるトーナメント。
この3試合で大きく成長した日本代表。
次の試合でもさらなる成長を実現できれば、結果は自ずと着いてくるだろう。

posted by passion |02:08 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月21日

日本代表の目指すべき姿

グループEのもう一試合である、カメルーン対デンマーク戦。
カメルーンが先制したが、デンマークが逆転。
2-1で勝利しました。
試合内容はカメルーンは相変わらず、個人技だけで勝負するので、デンマーク守備陣を崩せず。
先制した場面は、デンマークDFのミスパスからの得点。
カメルーンの攻撃は機能していなかった。
とにかく何でも個人で突破しようとするカメルーン。
彼らがパスするのは前が詰まって、どうしようもなくなってからだから、パスもらう方もいい迷惑。
すぐにプレッシャー受けて、ボールを失っていまいます。
もっと早くボール離さないと、難しいです。
これではカメルーンは、オランダとのゲームでも得点するのは難しいでしょう。

これで日本とデンマークは勝ち点4で並びました。
得失点差は日本0、デンマーク-1。
なので次の試合で日本は引き分けると、決勝トーナメント進出ですが、これが危ない。

引き分けで良いと思うと、受け身になって、引いてしまい負けてしまう。
これで日本が基本的に引きながら積極的に守備をして、カウンターが狙えればいいのだが、日本はそんな器用なことができないところが難しい。

もっともW杯に入って日本代表は、試合中に攻めるときと守る時をうまく使い分けるようになってきた。

彼らが更に成長を遂げることができれば、結果は残せる。
W杯という究極の舞台での成長。
それこそが、私たちサポーターの求める姿であり、それでダメでも、誰もが納得できるのではないだろうか。

posted by passion |01:20 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月20日

W杯 日本対オランダ 最善の敗戦

0-1での敗戦は悪くはない結果だ。
この時点で、デンマーク対カメルーン戦の結果がわからないが、これで日本は勝ち点3の得失点差0。
これでデンマークはカメルーン戦に二点差以上で勝たなくてはならなくなった。
カメルーン戦での1点差の勝利では、デンマークは日本戦に勝たなくてはならない。

内容的にもいい試合だったと思う。
カメルーン戦に続き、まず自陣に守備網を築いて強力なオランダ攻撃陣を迎え撃った。
前半はこれが成功し、オランダの攻撃はあまり機能しておらず、本当に危険な場面はなかった。
かといって日本は守り一辺倒ではなく、ボールを持てば相手陣に攻め込み、何度かチャンスを作っていた。

これで前半は0-0。
日本にとっては理想的な展開。
オランダも無理には点を取りに行こうとはせず、慎重な立ち上がりだった。

ところが後半開始からオランダは、プレーを変えてきた。
前線のスペースに人が飛び出し、点を取りに来た。
前半を自分たちのペースでできていた日本は、この急なペースアップについて行けなかった。

クリアが小さくなったボールを繋がれて、それをスナイデルに無回転ボールを蹴られてゴールを決められてしまう。
うまく反応していた川島だったが、シュート回転するボールにうまく対応できず、手に当てながらもボールはゴールネットに吸い込まれる。
動きの中から無回転ボールを蹴られては、GKも対応するのは難しい。
ただ手に当てていただけに、止めて欲しかったが。

その後はさすがはオランダ。
きっちりとプレースタイルを変更。
バランスを崩してまで追加点を取りには行かず、自陣に守備ブロックを形成し、守備を固めつつ、カウンターで追加点を狙う。

日本も点を取られてからは、ボールが持てるようになったこともあり、攻撃を仕掛けていく。
そして後半、満を持して岡チャンが中村俊輔、岡崎、玉田の三人を投入する。
がこの三人あまり機能していなかった。
岡崎と玉田はボールをさわれる機会が少なく、岡崎はツゥーリオのヘディングで落としたボールをシュートするも枠の外。
同点の決定的なチャンスを逃してしまう。

だが中村俊輔はまったく機能せず。
中盤でボールを持つが、オランダには縦のパスを入れさせてもらえず、何度も中盤でボールを奪われて、危険なシーンを作っていた。
ブブゼラの音で見方の声が聞こえないとはいえ、他の選手はそのようなこともなく、ボールを早く動かしていただけに、ゲームに入り込めていない俊輔の調子は心配である。
これではデンマーク戦でも先発はおろか途中出場ですら危ない。

本田圭祐に関しては、オランダはさすがに彼を自由にさせてはくれなかった。
彼がボールを持つと複数人が守備に行き、ほとんど有効なプレーができなかった。

オランダは終始、誰もさぼらずに守備をして何度かピンチはあったものの、難なく終盤を乗り切り、勝利を物にした。

オランダ戦を見ていて思うのは、彼らの技術の高さもそうであるが、状況に応じて攻めるとき、守るときの状況判断が的確であることだ。
前半は失点しないように慎重にはいり、0-0の後半早々は攻めにいき、点を取る。
点を取ったら引いて守ってカウンターで追加点を狙う。
失点の可能性を低くし、体力を温存しなながら最悪1-0で逃げ切る。
これらの戦術変更を彼らは監督の指示なしでやり遂げていることが、素晴らしい。

守備の意識も高い。
右サイドから駒野がグラウンダーのクロスを入れた場面。
本田がファーサイドに走り込んでいたが、オランダのDFもきっちり戻ってクリアした。
基本的なプレーであるが、あの場面できっちり戻れるDFは素晴らしいと思う。

我々はスター選手のスーパープレイに注目しがちであるが、本当に強い国は基本的なプレーを忠実に実行しているから、強いと言うことに気づかされる。

日本も守り一辺倒ではなく、後半はリスクを冒して攻めにいったが、残念ながら交代選手がフィットせず、得点を上げるまでには至らなかった。
これは交代選手の責任ではなく、監督の責任だろう。

選手たちはこの二戦で大きく成長し、自分たちで状況を判断し、プレーできるようになった。
次のデンマーク戦が待ち遠しい。

posted by passion |13:33 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月17日

勝利が覆い隠した現実

さて世の中的には、カメルーン戦に勝って決勝トーナメント進出だと意気が上がっているのだろう。
「オランダ戦で決勝トーナメント進出も」などと、あおるメディアもあるようだが、それはいくらなんでも無理だろう。
だってどう考えてもカメルーンと日本はW杯出場国の中では、下から数えた方が早い。
つまり日本は組み分けに恵まれたと言える。
先日のコートジボワール戦を見る限り、彼らと本大会で試合をしていたら負けていただろう。

直前にシステムや選手を入れ替えた岡田監督の手腕を讃える報道もあるようだが、それもかなり無理がある。
この2ヶ月間全く機能しないチーム状況を見て、追い込まれてしょうがなく変更したのが真相であろう。
本当に優秀な監督であれば、もっと早く対策を出している。
それに戦術的な変更は、選手から監督に申し込み了承したという報道も聞かれる。
これが本当であれば、これが優秀な監督というのだろうか。

今回の勝利は、単なる結果オーライなのではないか。
本田のゴールもかなりきわどく、あのシュートがポストに当たって外れていたら、カメルーンのシュートがバーに当たって中に入っていたら、どうだろう。
それでも日本代表は機能していたからオランダ戦に向けて明るいと言えただろうか。

もちろんワールドカップの本大会であるから、結果は大事である。
だが本当にベスト4を目指すなら、グループリーグでは内容も問われる。
もっとも日本がグループリーグでは、トップコンディションではなく決勝トーナメントから徐々に調子を上げていくというのであれば別であるが、とてもそんなに余裕があるようには思えない。

グループリーグの試合は決勝トーナメントに進出するためにある。
だからカメルーンに勝ったとしても、それが目的ではない。
あくまでも決勝トーナメントに進出するために勝ち点3を取っただけのことである。

アトランタ・オリンピックでブラジルに金星をあげながら、グループリーグで敗退した日本。
果たしてあの大会は日本にとって成功だったのだろうか。

日本にとってこの大会の目標は何だろうか。
世界が驚くベスト4なのか、決勝トーナメント進出なのか。
どちらにせよグループリーグを突破しなければならない。

1勝したことによって全てが解決したような雰囲気になってるのが怖い。
でも日本は監督も代わってないし、選手も同じままである。
私には何も解決していないように見えるのだが、カメルーンの出来の悪さと日本の勝利で全てが変わったような幻想が生まれているとすれば、それが怖い。
オランダやデンマークはカメルーンのようにはいかない。
彼らは戦術的にはるかに洗練されている。

日本の真の試練はこれからである。

posted by passion |22:34 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月16日

勝利より大きい収穫 カメルーン戦

今回、勝利のポイントが守備にあったことは、昨日述べた。
今日はそれを詳しく解説してみよう。

日本代表が失点する場面で多いのが、中盤で押し上げて高い位置で、プレスを掛けにいくのだが、それがかからない時だ。
中盤は高い位置でプレスを掛けるので、押し上げる。
ところがそれにDFラインがついて押し上げないと、当然中盤とDFラインの間に広大なスペースが出現する。
プレスがかかってボールを奪取したり、相手がバックパスをしてくれればいいのだが、相手がプレスをかわして、縦パスを入れたときが危険な瞬間となる。。
縦パスを受けた相手プレイヤーが、フリーでボール受けて前を向かれるとDFにできる仕事は、相手のプレーを遅らせることしかできない。
ここで飛び込めば簡単に切り替えされて失点につながる。

岡田監督は前からプレスを掛けて、高い位置で相手ボールを奪い、一気に攻撃するコンセプトでチーム作りをしてきた。
当然、中盤は高い位置でプレスを掛けようとする。
前半はそれに連動してDFラインも押し上げるから、決定的なピンチは少ない。
だが後半の半ばも過ぎれば、DFラインも疲れて押し上げられない。
裏のスペースを使われるのが嫌い、失点を怖がるという心理もあるだろう。

だから日本代表は終盤の失点が多くなってしまう。

これを防ぐには、時間帯により高い位置からプレスを掛ける時間帯とそうでない時間帯を自分達で判断して、使い分けなければならない。
特に体力的に厳しい後半はきちんと自陣前に戻り、守備陣形を整えてから対処するしかない。
これは岡田監督のコンセプトとは、相反するが状況に応じてプレーを変えるのが、サッカーである。
前戦からプレスを掛けるのが、スタイルだからといって90分間同じ事を繰り返すのは、芸がない。
90分間同じ事をやろうとしたのが、昨年9月のオランダ戦であり、90分間持たない日本代表は後半立て続けに失点した。
だが90分持たないことを恥じることはない。
90分間全力で走りきれるチームは、世界のどこを探してもいないからだ。

であれば、90分間走らなくても良いサッカーをすればいいだけの話である。
具体的に言えば、相手が来なければ自陣でボールを回して時間を稼ぐことであり、前戦からプレスを掛けずに、自陣前に戻って相手が自陣に入ってからプレスを掛ければいい。
そうすれば体力を温存できる。

相手陣内でプレスを掛けるなといっているわけではない。
掛けられるときは掛ければいいが、90分掛け続けるのは現実的でないといいたいだけである。

もう一つ日本代表の大きな弱点に攻め急ぐという事がある。
プレスを掛けてボールを奪取した後で、攻め急ぎ相手ボールにしてしまうケースが多い。
早く攻めるのはいいが、攻め急いでボールをとられて連続して攻撃されると、DF陣は厳しく、それで失点することも多い。

ところが、今回この二つの欠点が修正されていた。
前戦からプレスは掛けるのだが、後半はきちんと自陣に引いて過度に高い位置でプレスを掛ける場面は少なかった。
何回か中盤とDF間のスペースを使われたが、回数が少ないこともあり、DFは対応できていた。

さらに攻め急ぎも今回ほとんど見られなかった。
前戦でボールを持った本田や大久保はボールを奪われないよう無理なパスや突破は仕掛けず、場面によってはファールを誘い、もらっていた。
これも今回の勝利に大きく貢献している。
試合が止まることで守備は一息つけるし、陣形を修正できるからだ。

だから終盤、カメルーンが攻め込んでも私はそれほど慌てていなかった。
日本は不用意に前からプレスをかけることが少なかったし、前戦でボールをキープできていたからだ。
日本が空振りなどの大きなクリアミスさえなければ(実際には何回かあり肝を冷やしたが)、逃げ切れると確信していた。

これは、これまでの日本のやり方とは違っていたが、彼らがW杯を前に自分自身でこの課題を修正したとしたらたいしたものである。
こういう例は過去にもあった。
日韓ワールドカップで、時の日本代表監督トルシエはボールをクリアすると自動的にDFラインを上げるように指示していた。
だがそれを読まれていたベルギーに上げたラインの後ろつかれて失点した。

選手達はトルシエの指示を無視して、次のロシア戦から無条件でラインを上げることを自重した。
そして日本はロシアに1-0で勝利した。

監督がどんなことを言おうと、最後にプレーするのは選手である。
サッカーは常に状況が変わり続けるスポーツである。
どんなに技術があっても、変わり続ける状況に対応できないチームに勝利はない。

今回のカメルーン戦は相手の出来の悪さにも助けられた。
カメルーンは組織的な攻撃ができていなくて、個人の能力頼みのサッカーをしていた。
典型的なアフリカのサッカーである。
彼らがコートジボワールのように組織的にプレーされていたら、日本は難しいゲームになったことだろう。

だが日本は彼らの弱点を彼ら自身で修正することに成功した。
そこに私は喜びを見いだすわけである。
勝利よりも得た収穫とは、彼ら自身が自分達で考え修正し、実践したことである。
それこそが今までの日本代表に欠けていた物だから、私は嬉しい。

posted by passion |00:11 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月15日

世界が驚く前に、日本が驚いた勝利

元々、日本代表の課題は一般に言われている得点力不足ではなく、守備にあった。
理由は簡単で今年に入って失点が2失点以上ある試合が続いていたからだ。

4月以降の4試合での失点は3点、2点、2点、2点。
日本が3点以上取らないと勝てないわけで、それはかなり難しい。
2失点もすれば日本代表だけでなく、ブラジル代表でさえ勝つのは難しいだろう。

そして、今日の勝利で日本代表はゼロ点に抑え込んだ。
それが一番の勝利のポイントだった。
ゼロ点に抑える限り負けることはない。

だがこの勝利を手放しで喜ぶことはできない。
というのもカメルーンは正直、あまり強くなかった。
確かに個人の能力はすごいのだが、ボールホルダー以外の3人目の動きが少なく、日本は守備をしやすかった。


後半、カメルーンがパワープレイでボールを放り込んできたときも、ボールを蹴る位置が低い位置で、正確性を欠いていたのも助かった。
もっと日本ゴールに近い位置で、ボールを入れられていたらもっと苦しかった。

追加点がなくて逃げ切れたわけだが、これはカメルーンの単調な攻撃にかなり助けられた。

本田や松井、大久保がファールをもらいにいった時もカメルーンの選手は簡単にファールしてくれてこれも日本はかなり助かった。

とはいえ決定的チャンスを決めた本田以外にも、全員が集中力を切らさずに勝利したことは素晴らしい。
守備のバランスも良かった。
日本の守備の欠点は、前からボールを追うために、中盤と守備の間に大きなスペースができて、そこを相手に使われて失点することが多かったのだが、今回は無闇に前からボールを取りに行くのではなく、引いて守備の陣形を整えてから守っていたのも良かった。

これで日本は次のオランダ戦に負けて、デンマークが次のカメルーン戦に負けても、決勝トーナメント進出のチャンスがある。
次のオランダ戦は負けて元々なので、失点を少なくして得失点差を考えた試合をしなければならない。

W杯前の試合内容があまりにも酷かったので、正直三連敗を予想していたが、この勝利は、世界も驚いたが日本も驚いたのではないだろうか。

ただまだ日本は何事も成し遂げていない。
この勝利は、あくまでもグループリーグを突破するためのものである。
この勝利を無駄にしないためにも、残りの2試合に集中し、グループリーグ突破を目指して欲しいと思う。

posted by passion |01:51 | サッカー | トラックバック(0)
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2010年06月12日

ワールドカップ今夜開幕 優勝するのはブラジルだ!

いよいよ今日、FIFA ワールドカップ 2010 南アフリカ大会が開幕します。
というわけで、久しぶりのコラムとして優勝予想などしてみましょうか。

今回の優勝予想は簡単です。
私の優勝予想はブラジル。
なぜなら今回のブラジルは、守備がしっかりしているからです。
過去のブラジル代表を見ると、ペレなどがいた昔はいざ知らず、最近は守備がきちんとしているときは好成績を収めています。

1994年アメリカ大会や2002日韓大会などです。
アメリカ大会では守備を固めて得点はベベトとロマーリオの二人に頼っていました。
日韓大会では、ロナウド・ロナウジーニョ・リバウドの3Rで得点していました。

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posted by passion |01:09 | サッカー | トラックバック(0)
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2009年09月07日

親善試合 日本vsオランダ

日本の課題は4年前となんら変わっていなかった。
ある程度守れるが、点が取れない。
確かに前半は素晴らしいプレスをかけていて、オランダの協力攻撃陣を押さえ込んでいたし、シュートも打っていたが、枠にいくシュートは少なく、得点のにおいを感じさせる物はなかった。

日本がある程度守れることは、わかっている。
問題はどうやってそれを90分間持続するかと言うこと。
90分間ずっとプレスをかけ続けることは、不可能である。
となると、自分たちがボールをキープできる時間を増やすしかない。
ところが、相変わらず、攻め急ぐ場面が多く、アウェーなんだからもっと最終ラインでボールを回して時間を消費しなければ勝ち目はない。
この試合を見て90分走れる体力をつけろという指揮官には未来はないと思う。
世界のサッカーを見渡しても90分走りまくって、プレスをかけ続ける国はない。
であれば、90分間走り続けるのが難しいことを認識して、それに対する戦術を指揮するのが監督ではないでしょうか。

得点不足はあえてふれません。
これは、簡単には解決しない問題なので。
オランダの得点を見ていて、やはり得点は個人の高いスキルがなければ生まれないことを再認識しました。
得点で完全崩されたのは一点だけで、他はほんの一瞬の隙を突かれただけです。
でもその一瞬の隙を見せただけで、得点をする彼らの技術の高さに感心するしかありません。

アジアレベルでは、高さを活かしてセットプレーで得点できますが、世界レベルに行けば、日本の高さは全く通用しません。

この試合の課題を、ワールドカップまでの9ヶ月で修正すると言いたいのでしょうが、何年も解決されていない課題を残り9ヶ月で解決できるのでしょうか。

というわけで、日本のワールドカップは難しい戦いとなるでしょう。
日本サッカーも成長したが、世界はもっと成長していた。
そう感じたオランダ戦でした。

posted by passion |00:07 | サッカー | トラックバック(0)
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