2007年09月28日
アラン・スミス やっぱり復活して欲しい男
あのような(大怪我の)状況から戻ってくる男がいるとしたら、それはアラン・スミスだよ 2006年2月にホットスパーズのホームページに掲載されたポールロビンソンのコメント
僕はアランスミスが好きだ。大ファンというほどではないが、彼の名前やプレイを見ると、ワクワクする感じがある。そんなシンパシーをアラン・スミスに感じている人は、結構多いのではないだろうか?
ニューカッスルのオーナーのアシュレイというおじ様も、試合会場で「17番」の背番号がついたアランスミスのレプリカシャツを着ていたらしい。 チームのオーナーが特定選手のシャツを着ることがよいこととは言いがたいが(スミスはこの件で「オーナーの息子」と揶揄されている)、オーナーもきっとスミスが好きなんだろうな、とその点は納得する。 アラン・スミスは、センターフォワードが本職だった。2000-01年のシーズンには、リーズ・ユナイテッドで18のゴールを上げている。 一方で、スミスはラフ・プレイやレッドカードの多い問題児というイメージもある。その得意技はスライディングタックルで、ついこの間もアラダイス監督から不用意なファウルを犯すな、とお叱りを受けたようだ。 リーズ時代は、相手選手に大怪我をさせたこともあるが、その後のインタビューで悪びれた感じもなく「退場処分になったファウルも悪意はまったくなかったんだ」(月刊プレミアシップマガジン2003年10月号)と答えいてた。 荒いプレイのイメージなのにみんなに好かれる。決してプロレスの悪役のような雰囲気を持っているから、というわけではない。 むしろその逆で、アラン・スミスはファールをしても、どこか純粋さというか、輝きを保ち続けている。
何に対してもそうなんだよ。オレは負けるのが嫌いなんだ。耐えられないんだ。小さい頃から昔テニスをやっていた時は、相手を負かすまで絶対やめなかった。勝つまで5時間も6時間もやったし、それでも勝てなかったら泣いた 月刊プレミアシップマガジン2003年10月号
イングランドのニュースがアラン・スミスを語るのに「with his all-or-nothing playing style」と表現していた。オール・オア・ナッシング(ゼロか100か)のプレイスタイル。 少年ジャンプの中で「そのボールはオレがもらったー!」と片方の眉を上げて、叫びながらスライディングしている少年をイメージ、僕にとってはそんな感じの選手だ。 アラン・スミスは、今でも2000年周辺のリーズユナイテッドとセットで紹介される。その時代、リーズは、チャンピオンズリーグのベストフォーまで上り詰めた。アラン・スミスはヤングリーズと呼ばれた若さと栄光を備え持ったチームのシンボルだった。 リーズは、その勢いのまま、プレミアリーグの優勝とチャンピオンズリーグの優勝を狙って移籍市場に多大な投資を行うが、その後の成績が落ち込み、多大な借金を抱えて凋落していく。 経営やビジネスという観点からは悪しき事例として語られるリーズを、しかし、人々は今も懐かしく愛し続けている。むしろ、時間が経てば経つほど、スミスとリーズは、美しく輝くように見える。 今のプレミアには、リーズの卒業生というか、その絶好調時代の「ヤング・リーズ」の選手が山のようにいる。 リオ・ファーディナンド、ハリー・キューエル、ロビー・キーン、ジョナサン・ウッドゲート、リー・ボウヤー、ロビー・ファウラー、ポール・ロビンソンといったところが有名だが、今のニューカッスルにいる、ビドゥーカ、ジェームス・ミルナーといった選手も、同時代にリーズでスミスとプレイしていた。 金にモノを言わせて取った選手補強(一時人件費は90%近くを占めた)のようでもあるが、アカデミーにも同時に投資したり、英国出身の若手に多く投資をしたり、リーズのオーナーと首脳陣全体に、「若手の育成と栄光の共存」という美しい理想像が貫かれていたチームだった、とも思う。 リーズを語るのに、バブルという言葉が使われる。 僕の生きているIT業界も、バブルをいくつか経験している。僕自身はメーカーにつとめていて、その恩恵には預からなかったが、その渦中にいた人物たちは、結構懐かしそうにその時代を振り返る。 お金だけが目当てだったと言われるが、その当時のバブルの中心人物たちは、美しい理想に燃えていたりした。 遊びに明け暮れているように語られるが、バブル時代の現場は、仕事にも熱狂していた。若くして自由に大きな仕事に打ち込める環境が与えられていたりしたようだ。 バブルを肯定するわけではないが、その真っ只中にいる人々が、自分たちをバブルだと思わずに上り坂を進んでいるような印象もある。 話を戻そう、リーズは今や3部に落ちて、プレミアへの復活は当分望めそうもないが、スミス自身はニューカッスルでスタメンをはっている。 アランスミスは、二度とピッチに戻れないかも、という怪我に見舞われた。 2006年の2月のFAカップのリバプール戦で追った怪我は、担架だけでなく酸素吸入器も必要な悲惨なものだった。それを思えば、こうして彼がトップチームのフィールドに立っているのは、奇跡に近い。 アラン・スミスはまた元の輝きを見せて大活躍をするのだろうか? イングランド代表に戻る日が来るのだろうか? ポジションはセンターフォワードから、中盤にコンバートされた。中盤での球捌きは非凡なものを感じさせるが、一方で、ポジショニングや守備の意識は、決して高いレベルとは言いがたい。 最近のウエストハム戦では不慣れなサイドでプレイした。後半は前線に上がる姿勢を見せたが、シュートにいたる場面は見られなかった(試合は3-1でニューカッスルが勝っている)。 今シーズン、僕は不安と期待を抱えながら、アラン・スミスの姿を見守っていくのだろう。 同じように多くの人たちが、ラフ・プレイの多い負けず嫌いな天使がはじける姿を、もう一度見たいと、思っている。
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posted by オオウチコム |11:50 |
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Re:アラン・スミス やっぱり復活して欲しい男
コメント投稿者ID :
そのとおりだと思います!
なぜかスミスって魅力的なんですよね~
ローマ戦でのゴールは感慨深いものがあったでしょう。サポーターも爆発してました!
posted by イニエスタ | 2007-09-29 06:30
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