ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点

日本ダービーをはじめ通算512勝を挙げた元JRA騎手・大西直宏のオフィシャルブログです。

onishi-naohiro

元JRA騎手。1997年には、サニーブライアンに騎乗して皐月賞・日本ダービーの2冠を達成。通算512勝、重賞12勝。引退後は、騎手ならではの視点で競馬を表現するターフメディアクリエイターとして、レース解説などを発表。日刊スポーツを もっと見る
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キーンランドC 大外枠を活かし不利を最小限に抑えた戦略

8月最後の日曜日、札幌競馬場でサマースプリントシリーズ、第11回キーンランドカップが行われ2番人気ブランボヌールが優勝。 初コンビを組んだ鞍上・戸崎騎手は8月だけで重賞3勝をあげる大活躍です。 ブランボヌールは14頭立ての大外枠から好スタートを決めて、好位追走。 戸崎騎手は内側から前に出ていく馬を行かせたあとに、それを見ながら自分のペースを守りつつスムーズな追走をしました。 内側と外側、真ん......続きを読む»

9月3・4日の注目馬情報

注目ランクB 矢野英 厩舎 プリンシアコメータ ※新潟11-8R・3歳上500万下牝・ダ1800mに出走予定 レース後、すぐに石川のクビが決定したところを見ても、やはり納得行かなかったのだろう。休み明けでもキッチリ仕上がっていた前走。陣営も勝ち上がりを狙っていたそうだが、レースに行って砂を被ると難しい面を出してしまい、結果、仕掛けが大きく遅れてしまうことに。盛り返して3着にはなったものの、「チグハ......続きを読む»

札幌記念 ネオリアリズムの癖とレースを読みきったルメール騎手

お盆の頃には涼しくなった昨年とは違い、今年はまだ30度を超える暑い日が続きますが、そろそろ夏競馬の日程も終わりに近づいてきました。 先週日曜日の札幌競馬メインはGⅡレース、第52回札幌記念。 GⅠ戦線で活躍が期待される馬たちが夏の休養後の秋初戦として選ぶことも多いこのレース、秋競馬に向けて絶対に見逃せません。 今年最も注目を集めたのが昨年の年度代表馬モーリス。 もちろん、僕もこの馬にも注目は......続きを読む»

8月27・28日の注目馬情報

注目ランクB 宮本 厩舎 ウインフルブルーム ※小倉10-11R・小倉日経OP・芝1800mに出走予定 約1年半ぶりの実戦復帰となった前走。さすがに無事に回ってくるだけかと見ていたが、持ち前の先行力をフルに発揮すると、後続を寄せ付けることなく勝ち切ってしまった。頭数と展開に恵まれた面は否定できないが、さすがに力がある。あれだけ走れば反動が気になるところだが、栗東ブレーンからの報告によれば「『順調ど......続きを読む»

関屋記念 不利を承知で外を選んだ戸崎騎手

国民の祝日として8月11日が山の日と制定され今年から施行。 その山の日からお盆期間に夏季休暇をとる人も多いのでしょう。 スタンドを見渡して感じるのは、お盆休みに開催される競馬は他の週に較べ、ファミリー層が多いということ。 通常の土日であれば1人または友人数人で気軽に来る人も、やはりまとまった休暇となると親族や子どもを連れてレジャーとして競馬を楽しんでいる気がします。 あと、お盆は競馬場駐車場......続きを読む»

8月20・21日の注目馬情報

注目ランクMM 野中 厩舎 ビリオネア ※新潟8-11R・NST賞・ダ1200mに出走予定 母タフネススターという、当社お馴染みのドル箱血統とあってデビュー当時から注目していたが、ココに来てようやく素質が開花した印象。2歳時以来、久々のオープン挑戦となる。牝馬らしく、今、物凄く調子がイイという報告が入ってきており、ここ昇級戦でも楽しみにしたい1頭。ちなみに、前走時にはミルコが継続騎乗を志願したとい......続きを読む»

頭一つ抜けた2頭の戦いとなったレパードS

先週の新潟競馬メインは3歳馬によるダート重賞、第8回レパードS。 まだ歴史は浅いものの、のちにGⅠで活躍するなどダート界でメジャーになった馬が3歳時に多数出走してきたおかげで、競馬関係者・ファンの間でも注目されるレースとなりました。 今年の優勝馬であるグレンツェントも、春からの伏竜S→青竜S→ユニコーンSというダート適性の高い3歳馬にとっては理想的ともいえるローテーションでここまでやってきました......続きを読む»

8月13・14日の注目馬情報

注目ランクB 小島茂 厩舎 ファイアクリスタル ※新潟6-7R・3歳上500万下牝・芝1800mに出走予定 厩舎期待の素質馬の復帰戦。約4ヶ月ぶりの実戦で、中間もビッシリ追ってはいないが、動きは滑らかでやはり能力の高さを感じさせるもの。これで当週に追い切ればキッチリ態勢は整うだろう。自己条件の牝馬限定戦なら互角以上の走りができるはず。タイプ的に広い新潟もプラスに働くことだろう。鞍上は石川騎手を予定......続きを読む»

アイビスSDに見たM.デムーロ騎手のさすがの騎乗

真夏の新潟競馬が始まりました。 開幕週のメインレースは日本で唯一の直線コースで行われる重賞、第16回アイビスサマーダッシュ。 直線のレースは、当然ですがコーナーがないため普通のコースに比べると不利を受けることが少ないのが最大の特徴でしょうか。 その代わり必要不可欠なのがスピードの絶対値で、速さについていけない馬では競馬に参加すらできず後方ままで終わることが多いかと思います。 そして勝利するた......続きを読む»

8月6・7日の注目馬情報

注目ランクB 梅田智 厩舎 マイティドリーム ※小倉3-2R・2歳未勝利・芝1800mに出走予定 兄は厩舎の屋台骨を支えたショウナンマイティ。その縁もあって、弟であるこの馬に寄せる厩舎の期待も非常に大きい。新馬戦は人気を裏切る結果となったが、「ひと叩きして芯が入りピリッとしてきた。惚れ惚れする動き」と、かつては兄ショウナンマイティも手掛けた担当は、この中間の良化を絶賛しているそうだ。良馬場なら今度......続きを読む»

中京記念でガリバルディを導いた福永騎手の騎乗

子どもたちや学生が夏休みに入り、関東の梅雨明け宣言も間近に迫った先週末、中京競馬場ではサマーマイルシリーズ第1戦・第64回中京記念が行われました。 サマーシリーズでスプリントが6戦、2000が5戦あるのに比べ、マイルは3戦(中京記念・関屋記念・京成杯AH)しかないのが少し寂しいですが、これは真夏の開催で芝1600mのレースが組める競馬場が新潟しかないので仕方ありません。 考えてみれば短めの距離が......続きを読む»

7月30・31日の注目馬情報

注目ランクMM 中舘 厩舎 チュラカーギー ※新潟1-8R・3歳上500万下牝・ダ1200mに出走予定 1番人気を裏切る大敗に終わった前走だが、1400mながら半マイル通過45.8秒という1200m並みのペース。池添も「追走に苦労しているうちに砂を被って……」と、急流にスッカリ戸惑ってしまったようだ。精神的ショックを軽減するためにすぐ放牧に出され、復帰が決定。今回は再び石川に手が戻ることが決まって......続きを読む»

念願の函館記念を勝った丹内騎手

3連休の先週末、函館競馬場では前週の七夕賞に続くサマー2000シリーズの第2弾、第52回函館記念が行われ、3番人気マイネルミラノが優勝、見事重賞初勝利を挙げました。 手綱をとった丹内騎手は函館競馬場からすぐのところに実家があり、いつか騎手になってこの地元の競馬場で重賞を勝つことが幼い頃からの夢だったようです。 函館で行われる重賞に挑戦すること12回、デビュー13年目の今年、30歳にしてその願いが......続きを読む»

7月23・24日の注目馬情報

注目ランクB 梅田智 厩舎 ショウナンタイザン ※函館4-6R・3歳未勝利・芝2000mに出走予定 待望の復帰戦。後のダービー出走馬を完封した初勝利の後、脚部に不安が出てしまい休養を余儀なくされたこの馬。今回は半年ぶりの競馬となる。6月下旬に函館に入ってからは急ピッチに乗られており、来週には態勢が整うだろうという報告。先週は特別登録もしていたようだが、そこを見送っていよいよ出走となる。手掛けるのは......続きを読む»

戸崎騎手は福島での乗り方をすっかり手の内に入れた

第52回七夕賞。 この時期に行われる福島競馬の名物レースで、当日は七夕にちなんで織姫賞・彦星賞という特別レースも組まれていますね。 ちなみに僕は七夕賞は勝っていません。 優勝したのは僕も注目していた3番人気アルバートドック。 勝因は戸崎騎手のそつのないレース運びでしょうか。 まず好スタートを決めて馬なりで行く馬を先に行かせ、なるべく内側に入れるよう後方を確認しながら位置取りを決めました。 ......続きを読む»

7月16・17日の注目馬情報

注目ランクB 伊藤正 厩舎 ダイフク ※函館4-6R・3歳未勝利・芝2000mに出走予定 5走前の東京戦から腕利き助手に手替わりして、③④③⑥②着。しかもその腕利き、函館にこの馬1頭持ちで滞在している。通常以上に手をかけられる環境となれば、前走の②着も納得の結果。「入厩して日が浅かった前走であれだけの競馬ができたのは力をつけている証拠です。滞在して体調は今回の方が良さそうだし、洋芝の適性も見せたコ......続きを読む»

明暗を分けた福島競馬場での乗り方

気温30度を超す日が出てきたこの頃、梅雨明けはまだ少し先のようですが暑さに負けそうな身体に気づき、いっそうの体調管理を心掛けています。 競馬も先週から夏の福島開催が始まり、いよいよローカルシーズン到来です。 日曜メインは3歳馬によるGⅢレース、第65回ラジオNIKKEI賞。前走のプリンシパルSで3着に入った好走が評価されて1番人気に支持されたゼーヴィントが優勝しました。 このレースの上位人気馬......続きを読む»

7月9・10日の注目馬情報

注目ランクB 国枝 厩舎 ディープジュエリー ※函館2-12R・かもめ島特別・芝1800mに出走予定 スイートピーSを勝った後が鳴かず飛ばずの競馬続きだが、今回は2階級の降級戦。ましてや牝馬限定戦となれば、さすがに力が違うだろう。一時は東京開催で復帰するプランもあったそうだが、納得行くデキになるまでジックリ函館まで待ったという話。実戦で手綱を獲る三浦も、稽古に乗って好感触を掴んだとのことで、これは......続きを読む»

馬場を読みきった蛯名騎手の的確な判断

春競馬の総決算、第57回宝塚記念が先週日曜日に阪神競馬場で行われました。 世間の注目が集まった昨年の2冠馬ドゥラメンテ。 休養明けの中山記念を勝って前走ドバイシーマクラシックも落鉄しながら2着に好走、今回は単勝1.9倍の堂々1番人気を背負いレースに臨みました。 ところがスタートがひと息で出負けした感じになり、そのため予想していたよりも後ろのポジションから行くことに。鞍上のM.デムーロ騎手もしま......続きを読む»

7月2・3日の注目馬情報

注目ランクMM 西浦 厩舎 マインシャッツ ※中京1-10R・濃尾特別・ダ1800mに出走予定 500万勝ちの内容が圧巻。これは!と思わせる競馬だったにも関わらず、前走が案外の伸びあぐね。少々ガッカリさせられたが、このままでは終われない厩舎の期待馬、巻き返しに賭ける意気込みは強いことだろう。まともに走れば古馬相手でも十分通用。要注目だろう。 注目ランクB 角居 厩舎 クロコダイルロック ※函館6......続きを読む»

ダービー1・2着馬に騎乗した騎手2人の戦い

東京競馬場で先週日曜日に行われた3歳ダートGⅢレース、第21回ユニコーンステークスは単勝2番人気のゴールドドリームが優勝。 2番人気とは言っても1番人気ストロングバローズと人気を分け合う形で、終わってみればこの2頭のワンツーという固い決着でした。 まずは2着に敗れてしまったストロングバローズについて。 逃げ馬が不在のためか、鞍上ルメール騎手は先頭集団につけるレース運びをしました。 競馬におい......続きを読む»

6月25・26日の注目馬情報

注目ランクMM 今野 厩舎 エイシンヒアゴーズ ※函館4-2R・3歳未勝利牝・芝1200mに出走予定 一言、これまで掴みどころがない成績。ただ、調教の動きは常に良く、能力は秘めているのは間違いないという評価に変わりはない。そこで今回は芝の短距離に挑戦し、変わり身を狙う作戦になったようだ。「落ち着きがあり体調は安定しているし、ゲートから出した稽古の感じも良かったです。変わるなら今回でしょう」と、大変......続きを読む»

馬を信じ切った戸崎騎手と応えたルージュバック

梅雨らしい湿った空気に包まれ季節の移り変わりを意識するこの頃、競馬の世界もすでに2歳戦が始まり、春のGⅠレースは6月26日に阪神競馬場で行われる宝塚記念を残すのみとなって、いよいよ夏のローカル開催が近づいてきたことを実感する時期になりました。 競馬自体は毎週開催されているとはいえ、やはり区切りというか、気分が切り替わり、少し肩の力を抜いてレースを楽しめるようになりますね。 さて先週日曜日に行われ......続きを読む»

6月18・19日の注目馬情報

注目ランクMM 中竹 厩舎 ヨカグラ ※函館1-6R・3歳未勝利・芝2000mに出走予定 5戦連続4着と、ある意味で珍しい結果続きだった頃はまだ良かったが、その後に崩れしまい、いまだ未勝利の身。しかし、輸送前の栗東ではかなり気配の良さが目立っており、「コレは函館に行けば面白いですよ」と報告を受けている。デビュー戦3着が札幌の芝で、血統的にいかにも洋芝が向くタイプ。これは大変身があってもよさそうだ。......続きを読む»

安田記念で復活を遂げたロゴタイプ陣営の読み

先週は東京競馬場で春のマイル王決定戦、GⅠ第66回安田記念が行われました。 目下7連勝中、うち直近4つはGⅠレースという無敵のマイル王モーリスが断然の1番人気に支持され、僕も負ける要素が全く見当たらないこの馬には注目していました。 スタート直後に好位につけ、流れに乗れたかなと呑気にレースを眺めていると、前に壁を作れずグイグイとハミを取って鞍上との折り合いを欠くモーリスの姿。 鞍上のT.ベリー騎......続きを読む»

6月11・12日の注目馬情報

注目ランクB 萩原 厩舎 ミッキージョイ ※東京3-10R・江の島特別・芝1600mに出走予定 芝替わりで勝負話をお伝えした3走前に3連単1万5520円の的中をお届けし、その後も連続的中をもたらしてくれた当社ドル箱馬。前走の秩父特別を逃げ切って勝利。その後は一息入れて立て直し、降級となるココに照準を合わせて調整して来た。ここは他にも準オープンで好走実績のある馬も予定しているが、キャリアが浅く底を見......続きを読む»

日本ダービーを若い川田騎手が勝った意義

待ちに待ったこの日がやってきました。 先週日曜日に東京競馬場で行われた第83回日本ダービー。 騎手になる前の子供時代から何十年もこのレースを観てきましたが、これほどハイレベルなメンバー構成となったダービーは記憶にありません。 過去を振り返っても、時代を代表する圧倒的なスターホースがいたり、2強や3強と呼ばれるライバル同士の熱い戦いがあったりと記憶に残るものばかりですが、今年のダービーは圧倒的な......続きを読む»

6月4・5日の注目馬情報

注目ランクB 相沢 厩舎 カネータ ※東京1-7R・3歳上500万下・ダ1300mに出走予定 いかにもこの時期らしい話。前走後は無理せず立て直しに注力し、降級するココを待っての復帰戦。「このクラスなら力が違います」と、厩舎サイドは早くも星勘定しているそうだ。東京コースも問題なくこなせるタイプだけに、ここはイキナリを狙い撃ちたい。 注目ランクB 吉田 厩舎 ブリクスト ※東京2-10R・由比ヶ浜特......続きを読む»

オークスに見た池添騎手の意気を感じる騎乗

第77回オークスが先週日曜日に東京競馬場で行われ、シンハライトが1番人気に応え優勝。 僅か2センチのハナ差に涙をのんだ桜花賞2着の雪辱を晴らしました。 桜花賞馬ジュエラーが骨折により休養に入り、さらに今年の3歳牝馬では実力No1と目された2歳女王メジャーエンブレムがマイル路線へ変更し先日のNHKマイルCを快勝と、ライバル馬たちが不在の今回、実績・能力が抜きんでているシンハライトが単勝2.0倍の断......続きを読む»

5月28・29日の注目馬情報

注目ランクB 野中 厩舎 トウカイセンス ※京都11-9R・御池特別・芝1200m内に出走予定 休み明けでも稽古量は十分で、厩舎スタッフも「いいレースできる。来週はコレやで」と、親しい人間に話していたとのこと。力の要る馬場より平坦馬場が合っている馬で、厩舎サイドもその個性に配慮して京都開催のココに間に合わせたそうだ。ミルコが騎乗予定、これは勝ち負け濃厚のムード。 注目ランクB 池上和 厩舎 ニケ......続きを読む»

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  10. 皐月賞3強を負かした蛯名騎手の好騎乗

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