ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点

レース回顧

阪神大賞典 サトノダイヤモンドの試運転が無事完了!

伝統のGⅡレース、第65回阪神大賞典が日曜日に阪神競馬場で行われ、単勝1.1倍の断然人気に支持されたサトノダイヤモンドが優勝。 有馬記念制覇から3カ月が経ちプラス4キロで出走した今年の初戦、春の天皇賞に照準をあわせているため当然ながら100パーセントの仕上げではありませんが、昨年の最強世代3強の一角としてクラシックを盛り上げたこの菊花賞馬が、今回のレースで負けるわけにはいきません。 9頭から多......続きを読む»

フィリーズレビュー 騎手の心理が大きく分かれた1・2着

日曜日に阪神競馬場で行われた桜花賞トライアル、GⅡ第51回報知杯フィリーズレビュー。3枚の切符を賭けて18頭の3歳牝馬が集いました。 まずは1番人気レーヌミノルについて。 浜中騎手は好スタートを切り前に出ると、後ろから上がってくる馬を先に行かせるだけ行かせ自らは控えて中団に位置、順調な出だしで馬の手応えも大変に良く、勝ちパターンといえる流れになりました。 しかしその後、4コーナー手前からアクセル......続きを読む»

チューリップ賞&弥生賞 人気2頭が本番へ視界が開ける内容に

3月に入り朝晩は冷えるものの日中は暖かい陽差しが増え、春の訪れを実感しています。 今年もクラシックシーズンがもうすぐ。いよいよ1冠目に向けて3歳馬たちのトライアルレースが始まりました。 先週土曜日は阪神競馬場でGⅢ第24回チューリップ賞が行われ、3戦3勝、単勝1.5倍の1番人気馬ソウルスターリングが圧勝。桜花賞の最有力候補として堂々たる走りを披露しました。 2馬身差をつけての勝利、それも着差以......続きを読む»

阪急杯 すべての状況を味方につけたベテラン幸騎手の的確な手綱捌き

1回阪神競馬日曜のメインレース、GⅢ第61回阪急杯は7番人気トーキングドラムが優勝。 スタートから半マイル通過が45.5秒と速いペースになり、前を行く馬には厳しい展開でした。ジョッキー達は全員それを当然わかっているので、前につけていた場合はゴールまで脚がもたないだろうと感じていたし、逆に中団から後方でレースを進めている騎手にはお誂え向きの流れになったと、心の中でほくそ笑んでいたことでしょう。 ......続きを読む»

フェブラリーS デムーロ騎手だから持たせることのできたゴールドドリーム

今年初めてのGⅠレース、第34回フェブラリーステークスが東京競馬場で行われました。お馴染みのダートの猛者がずらりと並ぶ何とも豪華なメンバー構成。オッズを見ると本命馬をどれにしようか、連軸なら何が…と迷う競馬ファンの気持ちが反映されているようでいわゆる“抜けた1頭、2頭”というのがいないレースでした。 何が勝ってもおかしくない今年のフェブラリーS、僕が注目していた一頭は2番人気ゴールドドリームです。......続きを読む»

共同通信杯 ウオッカでの初制覇から10年、四位騎手のダービーV3に期待

先週日曜日に東京競馬場で行われたGⅢ、第51回共同通信杯。牡馬クラシックを見据え、今年期待の有力馬が揃いました。 共同通信杯といえば、過去の勝ち馬を見るとアイネスフウジンにナリタブライアン、エルコンドルパサー、ジャングルポケットやゴールドシップ…競馬好きであれば知らない者はいないビッグネームがずらりと並びます。のちの活躍はもちろんのこと、本格的に名が売れる前の(しかし能力の高さを感じさせる)これら......続きを読む»

東京新聞杯 デムーロ騎手が演出した超スローペースに幻惑された他陣営

先週の東京競馬メイン、GⅢ第67回東京新聞杯は3番人気の4歳馬ブラックスピネルが逃げ切って優勝、初重賞制覇を果たしました。 12月に520キロ台まで増えた馬体が前走から締まってきて、その前走・京都金杯では前目の競馬をし勝ち馬にタイム差なしの2着に好走。今回はさらに調子を上げていたようですね。 ポンとスタートを切ると、鞍上のM.デムーロ騎手はサッとハナに立ってマイペースに持ち込みましたが、そのペ......続きを読む»

根岸S 初騎乗でも落ち着いていた福永騎手

東京競馬開幕週の先週日曜日はGⅠフェブラリーステークスの前哨戦であるダートGⅢレース、第31回根岸ステークスが行われ、カフジテイクが1番人気の期待に応える見事な走りで初重賞勝利を果たしました。 レースは逃げ馬のコーリンベリーがスタート後に躓き、その2番手に続くであろうと思われていたノボバカラもスタートが今ひとつ。 騎乗するジョッキー達はあらかじめ出走メンバーを見て逃げ馬・先行馬の顔ぶれを確認、そ......続きを読む»

アメリカJCC 蛯名騎手の腹の据わった騎乗が導いた鮮やかな勝利

先週日曜日、1回中山開催を締めくくるGⅡレース第58回アメリカジョッキーズクラブカップが行われ、7番人気タンタアレグリアが優勝しました。 昨年は3戦のみの出走でしたがその3走はGⅢ・GⅡ・GⅠレースをそれぞれ4・2・4着とじつに安定感のある内容。 今回は昨春の天皇賞から9カ月ぶりの出走ということでそれほど人気にはならず、しかし終わってみれば実力があることをあらためて感じさせる勝ち方でしたね。 ......続きを読む»

日経新春杯 ベテランの深み感じさせる和田騎手会心の騎乗

降雪により2日間の延期となった京都競馬。 レース当日に向けて調整してきた馬の体調変化が懸念されましたが火曜日、無事レースが実施されました。 この日のメインはGⅡレース第64回日経新春杯、結果は1,2番人気のワンツーと戦前に予想していた通りの固い決着となりました。 その注目の2頭のうち、まずは1番人気ミッキーロケットについて。 レースはゲートを出ると4・5番手の好位につけて折り合いは完璧、鞍上......続きを読む»

中山金杯 ツクバアズマオーのリズムを守りきった吉田豊騎手

2017年の競馬が始まりました。毎年恒例1月5日に行われるレース、東西の金杯。 中山競馬場で行われた第66回中山金杯は1番人気馬ツクバアズマオーが優勝し、重賞に挑戦して3度目の今回、見事初重賞勝利を果たしました。 これまで重賞を2戦し、いずれも好走しているこの馬が1番人気なのは当然でしょう。 昨年1年間の成績を見ても[3.0.4.2]と掲示板を外すことがなく、じつに安定感のある走りをする印象が......続きを読む»

有馬記念 サトノダイヤモンドを勝利に導いた決定的な判断

2016年最後の大一番、第61回有馬記念が中山競馬場で行われました。 優勝は僕の大本命馬である1番人気サトノダイヤモンド。 菊花賞に続くGⅠ勝利を果たし見事グランプリホースに輝きました。 史上最高と言えるくらいハイレベルなメンバーが揃った皐月賞や日本ダービー…おそらく今年はこの3歳牡馬が出走するたびに本命印を打ってきたと思います。 それほど惚れ込んでいる、というか“競走馬としての強さ・力”を......続きを読む»

朝日杯FS 四位騎手のベテランらしい冷静な手綱さばき

今年の競馬も残すところあと1週となりました。 先週日曜日のメインレースは阪神競馬場で行われたGⅠ第68回朝日杯フューチュリティS。 この2歳のGⅠレースで最も注目を集めたのは、前週の阪神JFを制したソウルスターリングと同じフランケルを父にもつミスエルテ。 通常は牡馬ばかりが出走する朝日杯FSでの牝馬の参戦に、現在の馬の調子の良さと陣営の自信のほどがうかがえ、またソウルスターリングの衝撃がいまだ......続きを読む»

阪神JF 騎乗をはじめ一切が完璧だったソウルスターリング

12月も半ばに入り、今年のGⅠレースはジャンプレースを除きあと2つを残すのみとなりました。 先週は2歳女王決定戦、第68回阪神ジュベナイルフィリーズが行われ、将来性も含み僕が最も注目していたソウルスターリングが優勝。 これまで2戦2勝、重賞未勝利ながら1番人気に支持されたこの馬は怪物フランケルの初年度産駒ということもあり注目を集め、結果、その期待に見事な走りで応えてくれました。 母スタセリタも......続きを読む»

チャンピオンズC 鞍上もオーナーも辛抱で獲ったGⅠ

中京競馬場で先週日曜日に行われた第17回チャンピオンシップは6番人気サウンドトゥルーが後方2番手から鮮やかに差し切り、初のJRA GⅠ制覇を果たしました。 昨年の同レースは1枠2番ながら3~4コーナーで外を回って直線でも進路を定めるのに戸惑い3着。 その次走、東京大賞典でホッコータルマエら強豪を破り大レースを制して自信がついたのか、昨年のチャンピオンCでのレース運びを思い返してのことなのか、とに......続きを読む»

ジャパンカップ 武豊騎手の騎乗技術の高さが際立っていましたね

11月の終わり、今年の東京競馬開催見納めとなる先週は、今年36回目を迎えるジャパンカップが行われました。 優勝賞金3億円の大レース、制したのは1番人気キタサンブラック。 オーナーが北島三郎氏であるため、GⅠレースでも普段はあまり競馬の話題がないニュース番組やワイドショーでも大きく取り上げられて、注目度の高い華やかな勝利となりました。 キタサンブラックは逃げてこそ力を発揮する馬ですが、今回は1枠......続きを読む»

マイルCS ジョッキーに求められる瞬時の判断、対応力

先週は京都競馬場でGⅠ第33回マイルチャンピオンシップが行われ、3番人気のミッキーアイルが制して2年前のNHKマイルC以来2度目のGⅠ勝利をあげました。 もちろん僕も注目していた一頭です。抜群のスタートを切るとハナを主張、想定通り、他の出走メンバーを見ても何が何でも逃げたいという馬がいないため自分のペースでレースが進められました。 前半の半マイルが46.1秒、後半が47.0秒とGⅠレースにしては......続きを読む»

エリザベス女王杯 馬を諦めさせず勝利に導いたデムーロ騎手

先週京都競馬場で行われた第41回エリザベス女王杯。 僕がまず注目した、2番人気ミッキークイーンは最内枠から好位のポジションを取り、且つレースの流れはスローと、この馬にとってはうってつけの展開でスムーズにレースを進め、直線で外に持ち出すと最大の特長である鋭い末脚を駆使しぐんぐんと前に迫ってきました。 先に前へ出た2頭を捕らえきれず3着に敗れはしましたが、鞍上の浜中騎手の乗り方は申し分ないものでした......続きを読む»

アルゼンチン共和国杯 GIタイトルも狙えるシュヴァルグラン

年末の有馬記念まで続くGⅠシーズンの真っ最中ですが、先週はGⅠレースがなく東京競馬場でGⅡレースの第54回アルゼンチン共和国杯が行われました。 GⅡとはいえ、このレースの勝利馬がのちにGⅠ制覇など活躍しているおかげで注目度は抜群。 僕は2番人気シュヴァルグランに期待しつつ観戦しました。 レース序盤は中団につけ、位置取りはとても良かったと思います。 宝塚記念以来4か月ぶりの出走だったせいか前半......続きを読む»

天皇賞・秋 並外れたモーリスのパワーを御すR.ムーア騎手の腕

秋深まる東京競馬場で先週、第154回天皇賞・秋が行われました。 まず僕が注目したのは4番人気だったアンビシャス。 スタートが五分なら絶対的に内枠有利の府中2000mコースで内側の2枠3番を引き当て、しかも鞍上は位置取りの上手さは天下一品、決め打ちができる=肝が据わってる横山典騎手とあっては期待せざるを得ません。 1番枠に入った逃げ馬を見る形でインにもぐり込み、好位でレースが進められる、という横......続きを読む»

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ブロガープロフィール

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元JRA騎手。1997年には、サニーブライアンに騎乗して皐月賞・日本ダービーの2冠を達成。通算512勝、重賞12勝。引退後は、騎手ならではの視点で競馬を表現するターフメディアクリエイターとして、レース解説などを発表。日刊スポーツをはじめ、各種メディアにて連載中。また、自らの名を冠した育成牧場「N.Oレーシングステーブル」を経営。ターフに活躍馬を送り出すべく、代表として手腕を発揮している。
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(03月30日現在)

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