ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点

スプリンターズS 名コンビの風格、レッドファルクス&デムーロ騎手

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秋のGIシーズン開幕です。 先週行われた第51回スプリンターズS、中心は何と言ってもレッドファルクス。やはり実績、実力からいって今回は絶対に外せませんでした。


レースではスタート後ダッシュがつかず、中団よりやや後ろのポジションを追走。 全体の展開としてはワンスインナムーンが単騎で逃げて前半の3Fは33.9秒、この流れは決して速いものではなく、むしろGIレースでは遅い方で、当然、前残りの展開になるわけですが、レッドファルクスは1頭だけ違う次元にいるような走りで、直線半ば残り200mほどから一気に中山の急坂を駆け上がり、見事に差し切ってしまいました。


レースにおいては流れが向くか向かないか、それにより着順が大きく変わってくるものですが、この馬の場合そんなことはお構いなしに能力だけで突き抜けた印象です。

今年のこれまでの成績は上々、さらに今回スプリンターズS連覇を果たしたことで、短距離界では頭ひとつ抜けた存在となりました。

鞍上のデムーロ騎手もパートナーとしてすっかり慣れ、スタートが良くなくても全く慌てず騎乗していました。決め手でどの馬よりもレッドファルクスが勝っているとの確信があるゆえか、流れが遅いからといって徐々に上がっていくのではなく(そうするとジワジワと体力・脚が消耗されて最後に脚が使えなくなるリスクもある)直線まで動かずじっと我慢していました。この馬の能力を信じ切っているのがわかる乗り方でした。

デムーロ騎手の度胸があるからこそ今回のパフォーマンスが披露できたのだと思います。


2着は5番人気レッツゴードンキ。 2年前の桜花賞馬が現在も変わらずその力を見せてくれています。 レースでは1枠2番の内枠を利して中団を追走、直線では残り100mあたりで逃げ馬を捕まえ勝ったと思ったのもつかの間、最後に勝ち馬に一気にかわされてしまい惜しい2着。

鞍上の岩田騎手は内枠に入ると、たびたび今回のような騎乗をします。内からスルスルと来て勝ってしまうことが何度もありました。内ラチ沿いをロスなく進んで絶対に外には出さないという乗り方……、当然こういう乗り方は前にバテそうな馬がいるため、内からか外からか、どのあたりで抜いていこうか考えなくてはなりません。そこで僅かでも不利を受けてしまうとスムーズさを欠いて上位争いはできなくなりますが、岩田騎手はじつに上手くさばいてきましたね。


3着には逃げ粘った7番人気ワンスインナムーンが入りました。 好スタートを切り単騎逃げ。1200mの短距離戦でありながら何が何でも逃げなければならないタイプの馬が出走メンバーにいなかったため恵まれた感がありますが、石橋騎手は絶妙なペースで逃げてゴール寸前まで見せ場を作りました。鞍上も納得のレース内容だったのではないでしょうか。

7番人気とはいえ鞍上等も含めて界隈ではなかなか評価の高かった馬。この先も好走してくれることを期待しています。



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元JRA騎手。1997年には、サニーブライアンに騎乗して皐月賞・日本ダービーの2冠を達成。通算512勝、重賞12勝。引退後は、騎手ならではの視点で競馬を表現するターフメディアクリエイターとして、レース解説などを発表。日刊スポーツをはじめ、各種メディアにて連載中。また、自らの名を冠した育成牧場「N.Oレーシングステーブル」を経営。ターフに活躍馬を送り出すべく、代表として手腕を発揮している。
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