ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点

キーンランドC 一流ジョッキーは一瞬の判断が違いますね

このエントリーをはてなブックマークに追加

サマースプリントシリーズ5戦目となるGⅢレース、第12回キーンランドカップが札幌競馬場で行われました。


優勝は単勝12番人気、9歳馬のエポワス。 夏の函館・札幌競馬は毎年参戦しているので慣れたもの、今回は人気がありませんでしたがこれまで人気を背負っての好走も多い馬です。キーンランドカップには一昨年がモレイラ騎手、昨年はデムーロ騎手、そして今年はルメール騎手といずれも名手を背にして臨み、3度目で嬉しい重賞初勝利をあげました。

レース前半は後方で待機、というか実際のところペースが速いため忙しすぎて前についていけなかったのではないでしょうか。結果的にそれが幸いしエポワスにとっては最高の展開となり、脚を十分にためて向いた最後の直線ではメンバー最速の上がり34.4秒の脚を使って鋭く伸びてきました。


ルメール騎手が上手いのは、3~4コーナーで内側を通ったあと、直線に向いたときも外へ出さないコース取りをしたところですね。 開催が進むにつれ馬場の内側は荒れてきて伸びなくなります。後ろから行く馬に乗る騎手たちが、馬場の良い外側へと進路を取りたがるのは当然で、外へ出せば内にいる馬が邪魔にならず何の心配もなく追い出して、伸び伸びと走ることができます。

しかしルメール騎手は内のスッポリ空いたところを狙い一気に追い込んできました。 あそこで外に持ち出していたら届かなかったでしょう。そういう判断がやはり一流ジョッキーだなと思います。


2番人気ソルヴェイグは速い流れの中で2番手をキープし追走、直線で逃げたナックビーナスを捕らえたものの勝ち馬に抜け出されクビ差の2着。この展開で2着にくるのだから、やはり底力がありますね。強いです。


モレイラ騎手騎乗もあって3番人気の支持を集めたシュウジは案外の結果。 この馬は折り合いが大変難しく、乗っている騎手は大変でしょうが、もしも上手く後方で脚をためられるレースができれば最後には鋭く切れる脚を使ってくれます。

騎手がどう乗るかが大きなカギとなるため、名手がどんな乗り方をするのか、とても楽しみに観戦していました。が、結果は大差のシンガリ負けを喫してしまいました。


レースではスタート良く3番手につけて、折り合いは結構スムーズだったと思います。 ただそれはペースが速かったことで、流れに乗ってしまった(飲まれた)感じ。馬に対する“あたり”など、さすがと思わせるところもありましたが、前半に脚がたまらなかったために最後の直線は見どころがなく最後方でのゴールとなってしまいました。負担重量が58キロというのも響いたかもしれません。

このレースを見て感じたのは、この馬の場合、前半で馬と鞍上がケンカをしてもかまわないので抑えられるだけ抑えて、最後の上がり勝負に賭けた方が好結果を生むのではないかということ。力がある馬なので、また次に期待したいと思います。



このブログを読んで頂いている方とも直接繋がることができるLINE@を始めました。

僕の視点で馬券のヒントになる様々な情報をお届けします。

友だち追加で下のIDを検索してみてください。

@(アットマーク)は必須なので気をつけてくださいね。

@0024n

下のQRコードを読み取って頂くことでも見られます。

【QRコードをクリック(タップ)でも友だちになれます】 LINE@アカウントQRコード

※只今、週末に出走予定の大西直宏注目馬をメッセージ送信中です!

1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
レース回顧
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

レース回顧(8・26,27)【サンチェス・ピスファン】

私的名馬列伝 第十二話 ジャングルポケット【ホースレース・ロマネスク】

【新馬戦回顧】8/27(日)の新馬戦 この日はベルーガが印象に残りました。【人生は競馬と共に】

ブロガープロフィール

profile-icononishi-naohiro

元JRA騎手。1997年には、サニーブライアンに騎乗して皐月賞・日本ダービーの2冠を達成。通算512勝、重賞12勝。引退後は、騎手ならではの視点で競馬を表現するターフメディアクリエイターとして、レース解説などを発表。日刊スポーツをはじめ、各種メディアにて連載中。また、自らの名を冠した育成牧場「N.Oレーシングステーブル」を経営。ターフに活躍馬を送り出すべく、代表として手腕を発揮している。
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:2568109

(11月21日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 日本ダービーを若い川田騎手が勝った意義
  2. 桜花賞で明暗を分けた2人の騎乗
  3. 次週の朝日杯フューチュリティSについて
  4. ジャパンカップ 武豊騎手の騎乗技術の高さが際立っていましたね
  5. セントウルS 逃げ切ったビッグアーサーが抱える不安点
  6. さあ6週連続GI まずはスターホース2頭がぶつかる天皇賞・春!
  7. ヴィクトリアマイル 牝馬は実績よりも調子!
  8. 安田記念 力を出し切れた馬、出し切れなかった馬
  9. ダービー1・2着馬に騎乗した騎手2人の戦い
  10. 皐月賞3強を負かした蛯名騎手の好騎乗

月別アーカイブ

2017
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月21日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss