ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点

函館記念 向正面の時点でルミナスウォリアーの勝利が確定的に

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梅雨が明けた関東、ここ茨城でもずっと30度以上の暑い日が続いています。夏は涼しい北海道に行きたくなりますが、今年は札幌なども暑いと聞きます。 馬はもちろん自分自身の体調にも気を配り、夏を乗り越えたいと思います。


先週は、函館競馬場でGⅢレース第53回函館記念が行われました。

優勝は5番人気ルミナスウォリアー。 馬場発表は重、時計がかかりスタミナ勝負のレースとなりました。

先に行く馬が揃っていたため激しい先行争いが予想されましたが、池添騎手騎乗の7番人気8枠15番ヤマカツライデンが外から一気に先頭を奪って、1コーナーにかかるころにはペースが落ち着いていました。


このヤマカツライデンが良い競馬をしましたね。 逃げ・先行が多いとき、ジョッキーの心理としてハナには立ちたいけれど、先行争いに巻き込まれてハイペースになり、結果バタバタになるおそれがあります。騎乗する馬と他の出走馬とのダッシュ力を比較し、自分の馬に分がないと思えば、行くフリだけしてあまり巻き込まれないようにします。

しかし、どれだけ“何が何でもハナに立つ”という気持ちが強いか。そういう騎手が、今回みたいなメンバー構成の場合には自分のスタイルを貫けると思います。それならばたとえ負けたとしても自分の競馬ができるので、それほど後悔はありません。

池添騎手は先頭に立つと、ペースを落として落ち着いた逃げでレースを進め、直線では勝ち馬に早めに来られてかわされましたが、そこからしぶとく2着争いをして、最後は横4頭が並ぶ激戦に。さすがにバテてはいたようですが差し返して3着に健闘。時計のかかる馬場がこの馬に合うのと、ハンデ55キロの重くはない斤量も好走につながりました。


勝ったルミナスウォリアーは、道中は中団につけ追走。向正面で先頭から全頭の走りを順に見ていったとき、この馬だけ手応えが違っていました。馬場が悪いにもかかわらずハミをしっかりと噛み、前進気勢が強く出ているのがわかりました。これは引っかかっているのとは全く違います。それを見た時点で、勝つのはルミナスウォリアーだと感じるほどでした。

小回りのコースを意識してか鞍上の柴山騎手は早めに動き出し、4コーナー手前から前にいる馬たちの外を回り、直線入り口では先頭に立つ勢いで攻めていきました。追いだしてからは他馬と違う脚いろで力強く伸び、ゴールでは2着に1馬身1/2差をつけ、まさに完勝。ルミナスウォリアーは初の重賞勝利を飾りました。終始手応えが良かったので思い通りの騎乗ができて、鞍上はさぞかし乗りやすかったことでしょう。


今回の函館記念で3連単915,320円の大きな配当になったのは、勝ち馬が5番人気、3着が7番人気、そして何より14番人気タマモベストプレイが2着に入ったからです。その鞍上、吉田隼騎手は好位を無理なく追走し4頭での2着争いを制しました。


速い脚が使いづらい馬場で、横一線で馬体が合っている状況、ここで勝負根性を生かせる展開だったのが良かったと思います。馬場やペース、ハンデにメンバー構成。全ての要素が様々に作用し、このような結果を生みます。ハンデ戦で道悪……ここまで要素が重なると、競馬は本当に難しいと思い知らされますね。



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元JRA騎手。1997年には、サニーブライアンに騎乗して皐月賞・日本ダービーの2冠を達成。通算512勝、重賞12勝。引退後は、騎手ならではの視点で競馬を表現するターフメディアクリエイターとして、レース解説などを発表。日刊スポーツをはじめ、各種メディアにて連載中。また、自らの名を冠した育成牧場「N.Oレーシングステーブル」を経営。ターフに活躍馬を送り出すべく、代表として手腕を発揮している。
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