ダービージョッキー大西直宏 騎手の視点

ラジオNIKKEI賞 若手ジョッキーが初の重賞制覇を飾ることの意味

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夏競馬が始まりました。 僕が現役時代に最も得意とし大好きだった福島競馬、先週はG3・第66回ラジオNIKKEI賞が行われ、2戦2勝で2番人気の支持を集めたセダブリランテスが優勝。鞍上のデビュー4年目の若手・石川裕紀人騎手と、人馬ともに重賞初制覇となりました。


レースは3番手を追走。この位置取りが良かったですね。 福島芝1800mコースのスタート地点は1コーナーまで距離がないのですが、あの位置を取りにいくためには“ゲートの出”にかなり神経を遣い、さらに馬を追っつけていって、かつポジションを取ったあとは即座に折り合いをつける、それを十数秒の間に行わなければなりません。そうしないと、あの前目の位置でスムーズな競馬をすることができなくなります。


追っつけられて行く気になった馬を引っかからないようスッと抑えるには、馬の性格もありますがやはりジョッキーの腕が大事。例えば武豊騎手なんかすごく上手ですよね。

それを石川騎手が見た目にも、いとも簡単にやれていたのは感心しました。彼の騎乗が勝因として大きな部分を占めたと思います。


馬が賢くて、性格的にも乗りやすいタイプなのでしょうが、レースで自分が思い描いたとおりの騎乗ができて良い結果を出せたこと。若い騎手にはその事実が何よりも大事で、自信がついて精神的な成長へとつながります。初めての重賞勝利で自分自身が嬉しいのはもちろん、乗せてくれたオーナーや調教師や厩舎スタッフなど関係者の期待に応えられたのも大変な喜びでしょう。これから先のさらなる飛躍を期待します。


セダブリランテスはこれで3戦3勝、芝コースの右回りも左回りもこなしダートもいける。秋には一線級と戦うことになるわけですが、どんなレースをするのか楽しみですね。


2着に8番人気ウインガナドル。 スタート後に誰も先に行こうとしなかったため、津村騎手は楽々と先手を奪いマイペースに持ち込みました。1コーナーへの入りもスムーズで、最高の逃げパターンです。


当日の馬場状態は良、なんといっても生育が旺盛な夏場の開幕週、そこであのペースで逃げられるのならば上位争いは間違いない。津村騎手も確かな自信と手応えをもって乗ったのではないでしょうか。53キロの斤量も利してゴール前までよく粘っていました。 クビ差かわされてしまいましたが、今回は相手を褒めるしかないほどに津村騎手もウインガナドルも文句なしのレース内容です。


1番人気サトノクロニクルはレースでは5・6番手で流れに乗ってとても良い感じに見えたのですが、追い出してからが思いのほか伸びず6着に敗れました。 やはり57キロのトップハンデが響いたでしょうか。G2京都新聞杯2着の実績があるとはいえ、重賞勝ちのない馬で450キロのそれほど大きくない馬体にしたら少しキツイかなと思います。それだけ実力があると見込まれた証拠でもありますが。次走以降に期待します。



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元JRA騎手。1997年には、サニーブライアンに騎乗して皐月賞・日本ダービーの2冠を達成。通算512勝、重賞12勝。引退後は、騎手ならではの視点で競馬を表現するターフメディアクリエイターとして、レース解説などを発表。日刊スポーツをはじめ、各種メディアにて連載中。また、自らの名を冠した育成牧場「N.Oレーシングステーブル」を経営。ターフに活躍馬を送り出すべく、代表として手腕を発揮している。
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