2009年05月08日

リオの意気込みとメディア対応

IOC評価委員会によるリオデジャネイロの視察が先週の土曜日に終了しました。現在、評価委員会メンバーはマドリードを視察中です。

視察を終えたあとのIOC委員のコメントは、シカゴや東京と同じく、招致都市がオリンピック開催によって何を提供できるのか、その内容が最も印象深かったというもので、具体的な部分や他都市との比較には触れていません。これまでのところ、基本的にどの都市も、視察が終わった時点での公式コメントはポジティブでした。

さまざまな報道によると、リオは交通渋滞や警備が懸念されていたようですが、会場視察は5/1のメーデー(祝日)におこなわれたため移動はスムーズ。主要な交通手段となるバスがスムーズに運行できるよう、バス優先レーンの導入を検討しているようです。
警備については、2007年のパン・アメリカン大会開催でいったん減った犯罪件数が、大会終了後から再び増加していることから、警備は優先課題として政府をあげて取り組むとのこと。

2016年オリンピックでは、パン・アメリカン大会で使った競技施設を再利用するとともに、2014年に開催されるサッカーワールドカップに向けて整備されるインフラや競技場もオリンピックの準備につながるとしています。ワールドカップの開催・運営がブラジル発展の試金石になりうるのは確かでしょう。

また、以前も書きましたが、国として世界的な金融危機の影響をそれほど受けていないことも再び強調しています。ワールドカップとオリンピック開催によって、国際舞台で評価される国になること、今までとは違うブラジルになること、何としてもそれを目指すという強い姿勢がリオ招致関係者のコメントから感じられます。

一方、メディアからは辛口の評価も出ていました。IOC評価委員会がリオに滞在している間の記者会見場のマネジメントに問題があったこと(会場変更やオーディオ関係のトラブルなど)や、メディアセンターとなったホテルの質がシカゴや東京よりも劣っていたことがあげられていました。
メディア向けにも評価委員会と同じく会場視察ツアーをおこなったことは良い評価になっていたようですが。

先週、イタリア・ミラノで開催された国際メディア・オリンピック関係者向けの会議で、東京招致委員会はメディア関係者用として専用の施設を作らず5つ星ホテルを3つ星価格で1万9000室用意すると発表しましたが、リオの件と合わせてメディア対応はかくも重要なのかと思わせられました。

メディア対応の件でもう一つ。IOCが2月におこなったオリンピック支持を問う世論調査の東京の結果が主要メディアにのりました。英語ではロイターやAPといった大手に東京の数字が出て、そこから他のメディアにも情報が流れました。日本でも新聞報道されたのでご存じの方も多いと思います。数字は9月まで公表されないはずだったので驚きました。どのような戦略で招致委員会が数字を公表したのかわかりませんが、東京はテクニカルな面(マネジメント力)でアドバンテージがあるので、今後の活動で国民の関心や支持を上げ、海外にもそれが伝わったらと思います。

posted by olympic-study |12:07 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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