2008年08月29日

五輪という言葉

日本では、「オリンピック競技大会」(JOCによるOlympic Gamesの日本語訳)を「五輪」と言うのが今やすっかり定着してますが、この「五輪」という表現を考え出したのは日本の新聞記者でした。文字数の制限があるなかで記事を書く記者ならではのアイディアだと思います。

英語でも「Five Rings」という表現を象徴的にタイトルなどで使うことがありますが、「Olympic Games」のほうが一般的。どちらも2ワードなので、コンパクトにする必要もないですし。単にOlympicsとする場合も結構あります。

日本の動画配信サイトもgorin.jpで、「五輪」の浸透ぶりを改めて感じました。
残念ながらこのサイトの動画にはアクセスできない場所にいるため、前回の投稿記事「ウェアのインパクト」などで、日本で見る映像と私が見ている映像でズレがあるかもしれません。
(ところで、このサイトの赤基調や「驚・歓・奮・叫・涙」の書体は中国っぽいですね)

五輪という表現が定着していますが、このブログではこれからも「オリンピック」という言葉を使っていきたいと思ってます。文字数を気にする必要がないのと、個人的に「オリンピック」という言葉にこだわりがあるので。

posted by olympic-study |23:29 | オリンピック一般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月27日

ウェアのインパクト

北京オリンピックの表彰台に上がる選手のほとんどがアディダスのロゴがついたウェアを着ていましたが、これはアディダスが大会のスポンサーだから。

どこの国の選手もベースは同じデザインで色違いなどがちょっと違うだけというのは、選手全体が一つのチームのようでもあり、オリンピックテーマの一つでもあるUnityの感じが出ていたようにも思います。

ほかにも、国内チームスポンサーのナイキやプーマのウェアも見られましたが、視覚的に印象に残ったのはやはりアディダスでしょう。

ところが、大会スポンサーではないナイキにとっても、北京大会は過去最高のオリンピックだったそう(Nike: the Best Olympics we’ve ever had)。
スポンサーチームの活躍や中国マーケットの大きさが売り上げ増につながったようです。

一方、開催前から大きな話題になっていた競泳水着のレーザーレーサー(スピード社製)は、オリンピックで各国の選手たちが着用し、世界記録が続出したことでさらに評価が高まりましたが、一般の人からの予約も既に入っているとか。来年にはマスターズ水泳の大会でも見られるようになるのでしょうか。
最新技術と市場との距離は短くなってきています。

posted by olympic-study |22:55 | 2008北京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月25日

閉会式を見て

昨日の閉会式で北京オリンピックは幕を閉じました。このあと、パラリンピックもありますが、関係者のかたたちは一段落して安堵しているのではないでしょうか。

開会式の選手入場行進に代わって、閉会式では各国の選手たちが交流できるようなスタイルにしたらいいのではと手紙で提案したのはある少年でした。1956年のメルボルン大会からそのアイディアが取り入れられ、今まで続いています。

閉会式ではボランティアを讃える場面もありました。これは絶対に欠かせません。スポーツイベントはボランティアの存在あってこそ。オリンピックのような大きなイベントでは大勢の協力者が必要になります。今回、ボランティアの数は50万人(IOC発表の中国のボランティアの数)ともいわれています。

参加した国と地域は過去最高の204(国内オリンピック委員会の数)、女性参加者数も過去最高。観客数も後半に向けて伸びたようです。
参加国の広がりは、初めてメダルを獲得する国の広がりにもつながり、その国のスポーツ普及のきっかけにもなります。メダルの数を競う国々がある一方で、初めてのメダルに沸く国も世界にはあります。

IOCのロゲ会長が「北京大会を通して、世界が中国を知り、中国は世界を知る」と開会直前に述べていたのを、意味深いと思いながら聞いていました。閉会式のスピーチにもこのフレーズがありましたが、世界と中国の距離はどれくらい近づいたでしょう。オリンピックの開催意義も国によって異なります。

posted by olympic-study |11:43 | 2008北京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月22日

観客はどうだったのか

テレビの視聴率や視聴者数、インターネットのサイトアクセス数や動画のダウンロード数など、いずれも今回は記録的という報道が相次いでいますが、チケットの売り上げはどうだったのでしょう。

空席が目立つ観客席、それを埋めようとボランティアを投入する組織委員会、もはやチケットは入手できないと言われて現地に行ってみたら会場の外でダフ屋が値段を上げてチケットを販売している。中国ではチケットは転売禁止にもかかわらず。
チケットに関してはそんな記事がありました。

テレビを見て感動し、選手を間近で応援したくなって会場で見るというように、テレビのおかげで観客席がいっぱいになるという相乗効果がかつてはありました。今回もフェルプス選手を見たくなってチケットを求めて会場に行った人たちが大勢いたという話も聞きますが、実際の観客数はどうだったのでしょうか。

たとえテレビでも、空席の目立つ観客席は見ていていいものではありません。
オーストラリアのオリンピック委員会は、観客動員のあり方についてIOCに改善を求めるようです。

陸上競技を見ていると、オリンピックのイメージはやはり満席のスタジアムだと実感。

posted by olympic-study |22:46 | 2008北京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月21日

女性が多いスポーツイベント

オリンピック番組は、他のスポーツ番組と比べて女性の視聴者が多いという記事(
Olympics Draw High Percentage of Women Viewers, and Ads Intended for Them)がありました。
種目による違いもあるでしょうから、必ずしも単一種目のスポーツイベントと比べられるわけではありませんが、記事内には「オリンピックは文化的なイベント」というコメントもありました。

一般的にスポーツ番組を見るのは男性が多いため、スポーツ系のサイトでも男性をターゲットとした広告展開をすることが多いのですが、オリンピックに関しては女性や子供も含まれることを念頭に置いたほうが良いようです。さらには、普段スポーツ番組を見ない人もオリンピックは見るということも。

女性視聴者の増加は、女性選手の参加が増えていることと関係があるかもしれません。そういえば、オリンピックの解説者や報道関係者にも女性が増えているような気も。
近代オリンピックの提唱者クーベルタン男爵は、オリンピックへの女性参加を認めたがりませんでしたが、それは当時の時代背景のなかでのこと。現代のオリンピックを見たら、さぞかし驚くことでしょう。

posted by olympic-study |21:27 | オリンピック一般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月19日

選手を讃える

一昨日(17日)の話題と言えば、なんといってもマイケル・フェルプス選手の8冠でしょう。世界記録で金メダルを獲得し続けるフェルプス選手に、他国のスイマーたちは「彼は人間じゃない」と冗談交じりにコメントしてましたが、8冠が決まった瞬間や表彰台での涙ぐむ表情からは人間らしさが感じられました。オリンピックの歴史を変える偉業を成し遂げ、本人は感無量だったのではないでしょうか。

表彰台にのぼる選手たちが涙ぐむ姿を見ると、そこに立つまでの努力や苦労が偲ばれます。個人的には、1984年の競泳金メダリストが再度オリンピック出場を果たし、40代にして銀メダルを獲得した選手の表彰にも感動しました。長い間、夢を持ち続け、諦めずに実現させた人は本当に素晴らしい。

そんな、人々に感動を与えてきた選手たちが出てくる「Celebrate Humanity」(人を讃える)というオリンピックのキャンペーンがYouTubeで見られます。映像と語りと音楽がとても良く、オリンピック精神を体験できます。

このキャンペーンはいくつかシリーズがあって、心に響くコピーもたくさんあるのですが、なかでも「To be a giant. To do giant things. To take giant steps. To move the world forward.」というメッセージが私は気に入っています。この「Celebrate Humanity」キャンペーンができた背景は「オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか」という本に書かれていますが、語り手の選択はこれ以上の適役はいないと言っていいほどぴったりでした。

2008年は「The best of us」(Heroes)キャンペーンが展開されています。

posted by olympic-study |23:08 | オリンピック一般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月16日

インターネット・オリンピック

今回はテレビの放映権に加えて、ビデオ・オン・デマンド(VOD)の放映権もあり、アメリカではテレビ放映権を持つNBCがVOD放送もおこなっています。

VOD権スポンサーのない国(77地域)については、IOCがYouTubeと提携してオンラインでオリンピック映像を1日3時間流すことになりました。VOD権のある国からはYouTubeのオリンピック映像は見られないようです。(参考記事:YouTube Strikes Online Olympics Deal)

インターネットの導入については、IOC内でしばらく議論が交わされていたようです。試験的な試みなどで、シドニー大会もインターネット・オリンピックと言われたりしましたが、本格的なメディアとしてのインターネット導入は北京大会が最初になるのではないでしょうか。

ちなみに、テレビとインターネット、モバイルコンテンツといったマルチメディア展開をするNBCは、競泳のマイケル・フェルプス選手の活躍にも後押しされ、メディアの相乗効果でサイト訪問者が急増、男子リレー決勝の映像ダウンロードは170万件にのぼったとのこと。(参考記事:NBC’s multi-media coverage is ratings hit)

オンラインで映像を見る環境はブロードバンドの普及があってこそ。インフラが整って初めて技術も生かせるようになります。インターネットの場合、放送地域をどう設定するのか、また映像の複製をどう防ぐのかがスポンサー権利を守るカギでした。それが技術的に可能になったということなのでしょう。

posted by olympic-study |19:48 | オリンピック一般 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月12日

開会式の視聴者数をどう見るか

評価の高かった北京オリンピックの開会式、視聴データも記録的な数字と発表されました。例えば、Reuter(英語版)の記事では世界人口の15%にあたる10億人が視聴したとあり、さまざまな調査結果から主要国の視聴者数データも掲載されています。

記事によると、中国の視聴者数は、中国の調査結果では8億4200万人、ニールセンの調査結果では3億9300万人。
前者の数字で言えば、世界の視聴者10億人のうち約84%は中国の視聴者、後者の数字でも約40%は中国の視聴者だったわけで、つまり、中国の人口の多さが世界全体の視聴者数に寄与したことになります。

アメリカでも史上最高の視聴者数とさまざまな見出しにありますが、これはアメリカ以外の国で行われたオリンピックの中で史上最高であったということ。
人口に対する割合を計算すると、アメリカよりもオーストラリアの視聴比率のほうがはるかに高いという結果になり、国ごとに数字を見ていくと面白い結果が見えてきます。

世界の視聴者総数だけで見ると、次回のロンドン大会には大きなプレッシャーとなりますが、数字はいろんな見方ができるので、的確な分析でマーケティング活動など進めていってほしいと思います。

昨日は北島選手の世界新で金メダルに感動しました。去年の世界水泳は会場で応援しましたが、今回はテレビ観戦。どこにいても、頑張る日本人を応援したくなります。

posted by olympic-study |12:59 | 2008北京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月11日

放映権料をめぐるジレンマ

先週、IOC総会で2014年と2016年の放映権について話し合いがありました。放映権料は増加の見込みとのこと。
2010年・2012年の放映権料は38億ドル。2006年・2008年大会の放映権料26億ドルからすると40%の増加。放映権料はIOCにとって大きな収入源であり、収入の75%は国内オリンピック委員会(NOC)や国際競技連盟(IF)に配分されます。つまり、放映権料は世界のスポーツ普及に欠かせない収入源といえます。

そして、その放映権料収入の多くがアメリカの放送局によって支えられてされてきました。放映権の価値は、放送局にとっては広告収入とそれを支える視聴者数(リーチ)によって決まってきます。
アメリカ放映権を持つ放送局(今回はNBC)によって、競技時間がアメリカの視聴者に合わせて見直された背景がここにあります。

スポーツを政治的介入から独立させるため、オリンピックによる収入からNOCやIFへの配分を上げようとしてきた人がサマランチ元IOC会長でした。
放映権料が増えれば、スポーツの独立や普及のための資金も増えることになりますが、そこにはジレンマもあります。

参考記事
Olympic TV revenue to increase

posted by olympic-study |09:36 | オリンピック一般 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年08月09日

北京オリンピックの開会式は大成功

天気など不安要素をはねのけた北京オリンピックの開会式、メディアでも大成功と報道されていました。ラッキーナンバーの8続きは10点満点、次のロンドン大会にプレッシャーをかけたという記事もありました。

実際、テレビの画面に映る演者の人たちの表情にはイベントを成功させるという思いが表れていたし、入場行進する選手たちの表情も誇らしげで華やかでした。そういうのを見ると、やっぱりオリンピックはいいなと思います。

気になったのはプーチン首相の複雑な表情でしょうか。その意味がわかったのは開会式も終わろうという頃でしたが。オリンピックの歴史に照らし、IOCと開催国中国はロシアに休戦するよう申し入れています。

今回の開会式の日時で、「中国では8がラッキーナンバー」というのが英語圏に人に知られるようになりましたが、漢字の意味までわかる人はあまりいないので話の種になります。

しかし、スポーツは会場で見るほうが良いですね。本日、スタジアムでフットボールを観戦しながら改めて思いました。

posted by olympic-study |23:51 | 2008北京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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