2009年10月04日

オリンピックへの理解を高めるきっかけに

昨日、見逃したシカゴの映像をネット視聴し、ひと通り4都市のプレゼンを見た感想では、やはり東京のプレゼンの質は高かったという印象。映像も演出も良く、伝えたいメッセージも他都市と比べて、明確だったと思います。

質疑応答で、東京だけ尋ねられた質問はパブリックサポート(市民がオリンピックを開催したいと思っているかどうか)でした。また、4都市のプレゼンが終了した後、評価委員会の最終報告がありましたが、その内容からすると、評価委員会の報告書は各都市の訪問を元に作成したものからほとんど変わっていなかったようです。つまり、評価委員会訪問後(4月以降)に開催支持の数字が変化しても、それがIOC委員に十分伝わるかどうかはわからない。

6月にスイスでおこなわれた各都市のプレゼンは、評価委員会の報告書作成のための確認程度にとどまったのではないか。東京がメディアを通して訴えていた支持率上昇は検討対象にならなかったのではないかと思いました。10月の最終プレゼンはあくまでも最終確認で、このプレゼンでIOC委員の評価が大きく変わることはおそらくない。そんな印象も抱きました。

そうだとすれば、オリンピックを日本で開催したいという世論の形成は、IOCの独自調査がおこなわれた2月までにおこなう必要があったということになります。(あくまでも今回の最終プレゼンを見た推測ですが)
とはいえ、実際は経済状況の悪化でオリンピックどころではないというムードもあったので、オリンピック開催に向けた支持率や人々の関心を高めるのは本当に大変だったと思います。

今回招致できなかったのは残念ですが、せっかく支持率が上がって関心も高まっていたところだったので、これからオリンピックへの理解を高めるチャンスではないでしょうか。認知から理解へ進めていけたら、自然と支持率も上がっていくでしょうし、オリンピックを日本で開催できる日が来ると思います。

ところで、シカゴのプレゼンですが、スピーチは予想通り抜群でした。ミシェル夫人のスピーチ良かったです。オバマ大統領と同じくプロですね。ただ、シカゴはちょっとビジネス色が強かったような。IOCをビジネスパートナー、オリンピックをビジネスの対象として見ている、そんな感じがしました。質疑応答の内容からすると、開催計画に無理があったのではともとれました。

リオとマドリードは、シカゴや東京に比べて地味なプレゼンでしたが、通訳を介しながらも実直に説明をしていました。最後にこの2都市が残ったということは、IOC委員のかたたちは実質的なところを見ていたのかもしれません。

今回初めて、開催都市の最終プレゼンと投票がオンラインでライブ中継されました。こうした透明性を実現できたのはインターネットのおかげ。今もネット視聴できます。

IOCがライブ中継するというのは、IOCのTwitterで知りました。9/30付けという直前のTweetだったので、どれだけの人が視聴したのか、その辺も興味あります。10/2にIOCのサイトにアクセスしたら大幅にリニューアルされていて、バックグラウンドで相当の準備をされていたのが伺えました。

東京のプレゼンを見たくてもテレビも現地に行くことも叶わないと諦めていた矢先に知ったアナウンス。ネットでライブが見られるなんて、それも4都市すべてと投票も。時間も場所も選べる。良い時代になったものです。

posted by olympic-study |17:49 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月03日

リオ・デ・ジャネイロに決定

発表の瞬間、沸き起こった歓声と抱き合うリオ関係者。涙ぐむ人たち、ペレ氏の目も赤く。全身で喜びを表現する人たちを見ていたら、今回、リオに決まって良かったのかもしれないと思えるように。

世界中の人がオリンピックを楽しめるようにするというIOCの基本的な考え方の一つが、実現する形になったともいえます。

東京はプレゼンの演出も質も高かったので本当に残念です。関係者の皆様、お疲れ様でした。いつかまた、日本でオリンピックを開催できる日がくればと思います。

posted by olympic-study |02:09 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月03日

投票結果

いずれかの都市が過半数を獲得するまで、獲得票が最も少ない都市が落選となり、残った都市が次のラウンドに進みます。

第1ラウンドでシカゴ落選

第2ラウンドで東京落選(残念)

第3ラウンドの投票結果はのちほど正式発表されます。マドリードかリオか。

posted by olympic-study |00:37 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月03日

マドリードのプレゼン終了

サマランチ元IOC会長の息子さんがプレゼンターを紹介。壇上にはサマランチ元会長自身の姿も。

プレゼンで強調されていたのは多様性、さまざまな人種の人たちがいること、スポーツも文化もすべてが近くにあること。

マドリード市民の声をいろんな国を経由してコペンハーゲンに届ける映像や、開催1年後の市民の声をまとめた映像が効果的だったよう。特に後者はintangibleなレガシーを表現するのに良い方法だと思いました。

質疑応答では、他都市と同じドーピング対策やレガシーに関することに加え、選手村の開催後の利用について質問が出ました。

マドリードのプレゼンが終了した後は、評価委員会の最終報告があり、いったん解散。あと10分ほどでいよいよ投票が始まります。

posted by olympic-study |00:08 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月02日

リオのプレゼン終了

南米初の開催、好調な経済状況(成長性・低い失業率)、インフラ整備とキャピタルインベストメント、レガシーの重要性などを強調。

質疑応答では、1.ドーピングへの取り組みについて、2.観光船を含む宿泊の確保について(評価委員会の報告書で指摘)、3.どのレガシーが一番大事か、4.運営リスクがないという保証ができるかといった質問がありました。

壇上にはペレ選手の姿も。
競技会場の見せ方がリアルでした。

このあとは最後となるマドリードのプレゼンが控えています。

posted by olympic-study |20:54 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月02日

東京のプレゼン終了

15歳の体操選手ミシナさんがYouthと環境を訴えるオープニング。
鳩山首相は財務保証を含む全面的なサポートと環境問題への取り組みを強調。
メッセージは、選手のことを考えた計画、教育を通してドーピングをなくす、世界の子どもたちの夢を叶えるなど。

質疑応答では、1.ドーピングに対する取り組み、2.レガシーについて、3.世論のサポートについて、4.選手村の環境について、質問がありました。

河合選手のスピーチの最後で、心の目で見た2016年のオリンピックを語っていたのが感動的でした。
東京を紹介する映像、きれいでした。

次はリオデジャネイロです。

posted by olympic-study |18:56 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月02日

開催都市のプレゼン

IOCサイトでのライブ中継、既に始まっています。
シカゴのプレゼンが今、終了。オバマ大統領、ミシェル夫人、関係者の方々が会場を後にしました。

次はいよいよ東京です。

posted by olympic-study |16:59 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年10月01日

いよいよ明日、開催都市決定

IOCのサイト (http://www.olympic.org/uk/index_uk.asp)で、開催都市決定の様子を伝えるライブ中継があります。時間は、8:45GMT+1(日本時間だと午後5時前でしょうか)。

時間的に各都市のプレゼンも網羅されるのではと期待しています。コペンハーゲン行きは叶いませんでしたが、バーチャルで現地の様子を体験したいと思ってます。

Bid Indexなど専門サイトによる予想もあるものの、最終的にどこになるかは本当に最後の最後までわかりません。

ここ数か月、研究費を捻出すべく仕事のことばかり考えていて、しばらく更新をお休みしていましたが、いよいよ開催都市決定が迫るにつれ、最近は落ち着かない日々を送っています。

いよいよ明日、東京を遠くから応援しています。

posted by olympic-study |23:05 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年06月15日

環境への取り組みと招致活動サマリー

先々週6/5は、国連の世界環境デーでした。それに合わせて6/6~7日は東京でオリンピック招致と環境に関するイベントが開催されていたようです。他の国からも環境に関する取り組みが次々と発表されました。

バンクーバー2010は、カーボン・オフセットを手がける会社と公式スポンサー契約を交わしました。この種の会社がオリンピックの公式スポンサーになるのは初めて。ソチ2014は国連の環境プログラムと覚え書きを交わし、国連の環境専門家とともにオリンピック準備を進めるとのこと。ロンドン2012も低カーボンを目指した会場運営の準備を進めています。リオ・デ・ジャネイロも低カーボンに向けた取り組みを発表。

オリンピックと環境の関わりが語られるようになって久しいですが、私の記憶では10年くらい前は会場でのリサイクルや開催地の環境対策(土壌汚染など)が話題になっていたような気がします。それが今では地球規模の環境問題(特に温暖化)にどう対応するか、具体的な数値目標をたてるようになり、時代の流れを感じます。

1ヶ月ほどブログの更新を休んでしまいましたが、この間、上記のほかにもさまざまな動きがありました。まず、2016年招致関連では、IOC評価委員会による立候補都市訪問が終了し、報道はいろいろあったものの、都市間を比較したIOCによるコメントは一切なかったので、実際どの都市が優位なのかは9月の報告書発表まで、もしくは10月の投票までわかりません。

IOCが2月に実施した支持率調査に関して、東京の数字がメディアに掲載されたと前回のブログ記事に書きましたが、ちょうどその頃、シカゴでも地元紙がシカゴの支持率を掲載していました。そのあと東京の独自調査の結果(インターネット調査&電話調査)が発表され、支持率は伸びているというアピールがあり、一方、支持率が一番高かったと思われるマドリードは関係者自ら数字を公表するなど、支持率の数字を巡って攻防戦が繰り広げられました。

IOCの調査で東京の支持率が低かったのは残念ですが、調査目的がオリンピック開催によって起こりうる問題にどれだけ市民の協力が得られるか、運営力を測る一環としての調査だったとも言われているので、運営力・危機管理力の高さをアピールすればカバーできるのではないでしょうか。

また、数字を分析するなら、2012年の立候補都市のうちニューヨークとロンドンの支持率が低かったこと、日本でも全国より東京の支持率が低く出たことから、大都市あるいは経済の中心地ではオリンピック支持率が低く出る可能性があると見ることもできます。

東京は他都市よりはるかに人口が多いので、支持率を概算支持者数に置き換えれば圧倒的な数字を見せることができますが、これだと人口の少ない都市に不利になるので、支持率を分析・評価するなら時系列変化や社会構造で説明したほうが良いかもしれません。

10月には、2016年開催都市決定のほか、2016年大会に新たに取り入れられる競技も決定します。そのため、候補に挙がっている野球、ソフトボール、空手、ローラースケート、7人制ラグビー、スカッシュ、ゴルフ各関係団体がここのところキャンペーンを展開しています。今週、ローザンヌで各競技のプレゼンがあるので、関係者のかたたちも力が入るところです。

一昨日の朝、BBCのインタビュー番組で東京招致にかける思いを見ました。今週ローザンヌでおこなわれる立候補都市のプレゼン、はるか彼方から東京を応援しています。

posted by olympic-study |21:27 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年05月08日

リオの意気込みとメディア対応

IOC評価委員会によるリオデジャネイロの視察が先週の土曜日に終了しました。現在、評価委員会メンバーはマドリードを視察中です。

視察を終えたあとのIOC委員のコメントは、シカゴや東京と同じく、招致都市がオリンピック開催によって何を提供できるのか、その内容が最も印象深かったというもので、具体的な部分や他都市との比較には触れていません。これまでのところ、基本的にどの都市も、視察が終わった時点での公式コメントはポジティブでした。

さまざまな報道によると、リオは交通渋滞や警備が懸念されていたようですが、会場視察は5/1のメーデー(祝日)におこなわれたため移動はスムーズ。主要な交通手段となるバスがスムーズに運行できるよう、バス優先レーンの導入を検討しているようです。
警備については、2007年のパン・アメリカン大会開催でいったん減った犯罪件数が、大会終了後から再び増加していることから、警備は優先課題として政府をあげて取り組むとのこと。

2016年オリンピックでは、パン・アメリカン大会で使った競技施設を再利用するとともに、2014年に開催されるサッカーワールドカップに向けて整備されるインフラや競技場もオリンピックの準備につながるとしています。ワールドカップの開催・運営がブラジル発展の試金石になりうるのは確かでしょう。

また、以前も書きましたが、国として世界的な金融危機の影響をそれほど受けていないことも再び強調しています。ワールドカップとオリンピック開催によって、国際舞台で評価される国になること、今までとは違うブラジルになること、何としてもそれを目指すという強い姿勢がリオ招致関係者のコメントから感じられます。

一方、メディアからは辛口の評価も出ていました。IOC評価委員会がリオに滞在している間の記者会見場のマネジメントに問題があったこと(会場変更やオーディオ関係のトラブルなど)や、メディアセンターとなったホテルの質がシカゴや東京よりも劣っていたことがあげられていました。
メディア向けにも評価委員会と同じく会場視察ツアーをおこなったことは良い評価になっていたようですが。

先週、イタリア・ミラノで開催された国際メディア・オリンピック関係者向けの会議で、東京招致委員会はメディア関係者用として専用の施設を作らず5つ星ホテルを3つ星価格で1万9000室用意すると発表しましたが、リオの件と合わせてメディア対応はかくも重要なのかと思わせられました。

メディア対応の件でもう一つ。IOCが2月におこなったオリンピック支持を問う世論調査の東京の結果が主要メディアにのりました。英語ではロイターやAPといった大手に東京の数字が出て、そこから他のメディアにも情報が流れました。日本でも新聞報道されたのでご存じの方も多いと思います。数字は9月まで公表されないはずだったので驚きました。どのような戦略で招致委員会が数字を公表したのかわかりませんが、東京はテクニカルな面(マネジメント力)でアドバンテージがあるので、今後の活動で国民の関心や支持を上げ、海外にもそれが伝わったらと思います。

posted by olympic-study |12:07 | 2016東京招致 | コメント(0) | トラックバック(0)
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